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ネクロポリス
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ネクロポリスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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独特の世界観に上手に入り込めれば面白く読めるのではないでしょうか?冒頭から辛かったですが後半過ぎからようやく面白みを感じてきました。読み進める努力を要するということで星3つ | ||||
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死後の世界、皆さんは興味はおありでしょうか。あるいは、亡くしたけどまた遭いたい方はいらっしゃいますか。あるいは、会ったことのない祖先に有名な人がいて会ってみたいとか。本作はそのような死者と会える場所「アナザー・ヒル」を舞台としたファンタジー系?モダンホラー・スリラーでした。 人間生まれれば必ず死ぬというのは必然の理ですが、付随して起こるのは喪失体験だと思います。その喪失体験がもし癒せるとするのならば、死者との対話はとても貴重なものであろうと感じました。言えなかった心残りや伝えられなかった感謝の念を今一度言えるチャンスがあるとすればどんなに救われることか。そのような出会いを可能にする「アナザー・ヒル」はその点で非常に魅力を感じました。 逆に、隠していた秘密が死者によって暴露されることがある点は作中でも述べられています。この死者の証言はミステリ的には肝になる材料ですね。 さて本作、とにかく登場人物が多いですね。巻頭に見開きで人物紹介がまとめて書いてあるので分かりやすいのですが、何度か(も)行き来を余儀なくされました。イギリスの植民地であったことから横文字も多く、雰囲気的に洋ものミステリーな感もあります。 ・・・ いずれ我々も赴くことになる死の世界と生の世界との接点を描くという点は面白かったです。またこうした生死のはざまを利用したトリック?やイタコ的な超自然的な力を有する登場人物がストーリのなかでキーを握る点などは面白く読めました。 ただ、恩田氏の作品の中では普通な(わたし的にあまり響きませんでした)出来であると感じた次第でして、まあお時間に余裕のあるかたやファンのかた、または死者の世界とか死者の世界との接点みたいなことに興味がある方にはお勧めできると思いました。そうそう、読後に調べましたが、ネクロポリスとは墓地のことのようです。 | ||||
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上下巻に分かれていて長い物語。女性作家のせいか女性の登場人物が生き生きとして小気味いい。ちょっと毒舌気味だが。 日本とイギリスが折衷したような架空世界。ヒガンと呼ばれる期間には死者と出会える閉鎖的な町。そこで起こる殺人事件。世界観がユニークで引き込まれるものがある。 上巻はこの独特なアナザーヒルという町についての説明もなく進んでいくので、置いてけぼり感が強い。下巻で大きく物語も動き出し俄然と面白くなった。文庫の巻末解説は萩尾望都だった。 | ||||
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ミステリー部分については大きなカタルシスを得るまでではなかったのですが、全然に漂う寂寥感とどこかノスタルジックな雰囲気がよかったです。 | ||||
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死者が還ってくることを前提とする「アナザー・ヒル」という 独特な世界のドラマを描きたかったということが 作者の目的なのだとは思うのだけど 個人的には集団誇大妄想説などのファンタジー皆無の可能性を もう少し終盤まで残していて欲しかった。 上巻の時点で主人公が簡単にファンタジー要素に遭遇してしまうのはあまり頂けない。 最後のワケがわからない展開は 個人的にはそれほど問題ないと思うけど 作品中で、一定のリアリティを保とうとする作者の意思を感じる以上、 双子の関係に関してはもっと明瞭に描くべきだと思う。 世界観だけで2巻分もたせるのはきつい。 | ||||
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今回初めて恩田陸の作品を読みました。ファンタジーとホラーとミステリーの融合、独特の世界観、一人一人のキャラが立ってる…ところまでは手放しに褒められるのですが、他の皆さんが仰るように、やはり終わり方が余りにも残念。冒険が冒険になってない(むしろ旅行?)、あんなに張っておいた謎が一気に呆気なく解決、それと同時に私の、ネクロポリスに対する思いも消滅。この作品、あと余計に200ページくらいあったらきっと名作になったんだろうなぁ…って思います。 | ||||
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恩田ワールド全開で、 奇妙な異世界ファンタジーへと連れ出してくれる、 とってもおもしろい作品! 時間を忘れて、上下巻ともに一挙に読んでしまいました。 とてもおもしろかったものの、 すっきりしないエンディングや、 「結局、だからこの物語は何だったのか? 何がいいたかったんだろうか?」 という疑問がわいてきて、 読んでいる時はおもしろいけど、 読み終わって意外と何も残らない部分もあります。 暇つぶしには最適ですが、 正直それ以上の広がりはないかなという感じです。 | ||||
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ここで終わりですか? が正直な感想だった。今までの饒舌はどうなるんですか? 謎解きに入ってから急に話が見えにくくなったというのが、自分の感想です。 最終的にはとっても日本的に感じます。 でもあくまでもネクロポリスなのだけれどもね。 | ||||
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まずは何よりも装幀が素晴らしい。薄く霧にかすんだようにアナザー・ヒルの昼夜が浮かんで、恩田さんの描く「異国」を存分に表現している。自分たちが今暮らしている世界とは霧の向こうに感じる世界で、たったこれだけの工夫で世界を表現できる……単純に「凄い」なぁと感心してしまいました。 他のレビュアーの感想を読んでいると、評価がかなり分かれています。ミステリとファンタジーの融合というような書き方もされていますが、この作品はミステリだと思うと酷評したくなるのではないでしょうか。V・ファーという異質な世界のルールの中に紛れ込んでしまった旅人のつもりでずっぽりと首までおぼれてしまって異世界に浸かってみた方が楽しめるかと思います。 「お客さん」にウチもあってみたいなぁ。 | ||||
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上下続けて読んで、まずは上巻の感想から。 恩田小説には珍しく、唐突に話がはじまった、と言う印象で幕を開ける今作。 『お客さん』と死者達を呼び、『ヒガン』のおよそ一月の間、生者同様実体を持つ彼らに出会うことができる街、V.ファー(アナザー・ヒル)。 主人公、「ジュン」がそこへ行くために乗る船着き場から物語がはじまります。 が。 一体このアナザー・ヒルがどこなのか、さっぱり分からないのです。 もちろん舞台が特定出来なくとも(出来ない作品の方が多い)作品が進んでいく上で問題はありません。 ですが、後述の数々の矛盾点から、どうも「落ち着かない」感覚、物語の世界にどっぷり入って読み進められない感覚がぬぐえないのです。 文中の記述から、島であること、日本と交流があること、イギリス領であることはわかるのですが、 では具体的にどこか?というのがいまいち想像しにくいという印象が続きました。 金髪碧眼や、巻き毛の少女がでてくるにも関わらず、どうやら使用言語は「日本語」。 この何とも言えない矛盾感が、私にとって作品に浸りきれない、「不安定感」をもたらしています。 ですがまあ、取りあえず国外のどこかで行われる『ヒガン』、大学院生である主人公は、調査の為に乗り込み、そこで思わぬ体験をたくさんします。 死者との遭遇であったり、卵占いであったりしますが… その年英国を騒がせた『血まみれジャック』の被害者が帰ってくることもあり、例年にない盛り上がりを見せる『ヒガン』。 結婚した相手にことごとく旅立たれる『黒婦人』。 仲の悪かった兄に先立たれ、戦々恐々と『ヒガン』に挑む青年。 アメリカから主人公と同じく、調査に訪れた懐疑的な学者、と、 とても舞台建てはよくできています。 下巻を通して読んだ為、「ここまで煽っといて!」と複雑な気分になれますが、 上巻を読む分にはきちんとドキドキ出来ます。 作中にもありますが、ホラーとミステリーとファンタジーをごっちゃにするのはよくない、 全く持ってその通りなグダグダ感は、上巻の段階ではそう強くありません。 上中下で、もっと作り込んで欲しかった一作。 上巻は面白いです、ですが上下巻まとめての感想は… 『どうした恩田!?』 | ||||
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<上>よりは面白かったです。 なるほど、こういう世界なのかと把握できている分、中に入っていける 気がしました。 それなりに読ませるのですが う〜ん、最後やはり 「うまくできすぎ感」が強く残った。 「できすぎ」は どうしても「作られた仕掛け」に思えてならない。 物語舞台に張り巡らされた伏線に どうしても目が行ってしまい 同情人物の心情の動きが平坦になってしまって面白くない。 何でもありのファンタジーって 謎解きを期待したくはないんだよなあ。 作られた空想の世界なんだから そこからの意味付けは「しらけてしまう」。 | ||||
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日本の文化である「ヒガン」に「お客さん(死者)」とあうことができる場所「アナザーヒル」という設定自体は興味深かった。作者自身が作品中で登場人物に「ファンタジーとミステリーとホラーが合わさった様な話」と言わせているが、まさにそういった作品だ。ただし、残念なことに、設定の面白さが作品の面白さにつながっていない。上巻は後半の「前振り」と、自分を納得させてなんとか読むことができたが、後半になっても劇的な展開がなく、登場人物でなく読者が「お客さん」にだまされたような、すっきりとしない読後感と徒労感が残った。 | ||||
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上巻に続き謎、謎、謎の事件ばっかり起きます. ここまで、ファンタジックに謎を一杯出しておいて最後は一体どんな結末になるのか楽しみにしていたのですが、最後はあっさりと終わってしまいました.なんていうか、ファンタジーなのだからでしょうか?全部説明し切れていないような、もう少し詳しいところを書いても良いんじゃないかと思うような、納得のいかない結末でした.少しパターン的になってしまい前半ほど盛り上がりを感じられない気がします. | ||||
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『ジャケ買い』という勢いで買いました。 本当に綺麗な表紙で、表・裏・表表紙・裏表紙・上・下と じっくり目で楽しませていただきました。 主人公は男性で、物静かだけど自分を持っている頭の良い学生。 場所は「アナザー・ヒル」と呼ばれ、 「ヒガン」という文化を持っているイギリス。 上下巻セットですが、上巻の終わり方がなんとも空恐ろしく、 怖いもの見たさで下巻に引き込みます。 ここに恩田さんの持ち味のひとつである「ちょっとゾッとする」書き方が生きていると思います。 作品中に登場人物が言っているように 「小説にしたら3冊にはなる」 ぐらいの事件が起こります。 本当に次々と重なり合って。 しかし決して読者が迷子になるような事件ではないので大丈夫です。 私は最後の2章ほどは、話を大きくした割にはそういう終わり方? とガッカリしてしまったのですが、 それまで楽しませてくれた分と、ステキな表紙で楽しませてくれたということで、 “★★★☆☆”ということにさせていただきました。 | ||||
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死んだ親類に会える場所・アナザーヒルでの殺人事件。イギリス、日本が交じり合った不思議なファンタジー世界。これだけの魅力的なセッティング、そして下巻途中までの読者を飽きさせない筆力がありながら、 ラストがあまりにあっけなさ過ぎます。これでは、ラスト直前の 主人公たちの冒険が全く意味がないような気がします。なんか深い 意味があるのかなあ。 | ||||
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上巻のエンディングから下巻のエンディングに向けて これでもか!これでもか!って好奇心を煽られる。 正直上巻を読んでしまうと最後まで読まないと消化不良で絶えられない。 下巻で、その気持ちが収まります。 続編を望むほどではない形でのラストがそうさせるのかもしれません。 | ||||
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