■スポンサードリンク
蝶たちは今…
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
蝶たちは今…の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
■日下圭介『蝶たちは今・・・』 旅行先でとり違えたバッグの中の一通の手紙。不承不承ながら持ち主へ連絡をつけようとした主人公は、差出人も受取人もすでに故人であったという事実に直面する。 なし崩し的に調査を続ける主人公の前に、幻の女の影がちらついて、という謎が謎を呼ぶミステリだ。 ばらまかれた謎が拡散していく様は、偶然以外の何物でもないのだけれど、ギリギリのところでとどまって一応、筋は通っているように思う。なにか見落としてしまっているような気もするが、この筋道のつけ方が本作品の見所ということになるだろうか。 ただ、登場人物の役どころの変わり方や、決着のつけ方が唐突な印象があり、スカっとはいかないね。 ■伴野朗『五十万年の死角』 真珠湾の緒戦間もない頃の中国。戦況が刻々と変わっていくどさくさの最中、人類のかけがえのない遺産 北京原人の化石骨が消失する事件が起きる。軍属通訳の主人公は、軍の密命を帯びて北京原人の追跡に乗り出すのだった。 大戦がはじまろうとする中国を舞台に、様々な国の思惑が交差し、諜報合戦を繰り広げるという謀略ものだ。残念ながら北京原人の重要性がピンとこないので、これをめぐっての諜報機関の暗躍にノリきれなさを感じてしまった。 彼の地の人々の日常等、興味深く読み進めましたが、ミステリ(もしくはエスピオナージ)としての面白さは今一つだったかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旅行先でとり違えたバッグの中の一通の手紙。不承不承ながら持ち主へ連絡をつけようとした主人公は、差出人も受取人もすでに故人であったという事実に直面する。なし崩し的に調査を続ける主人公の前に、幻の女の影がちらついて...という謎が謎を呼ぶミステリ。 ばらまかれた謎が拡散していく様は、偶然以外の何物でもないのだけれど、ギリギリのところでとどまって一応、筋は通っているように思う。なにか見落としてしまっているような気もするが、この筋道のつけ方が本作品の見所ということになるだろうか。 ただ、登場人物の役どころの変わり方や、決着のつけ方が唐突な印象があり、スカっとはいかないね。 【乱歩賞】 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞記者である日下氏の江戸川乱歩賞受賞作。 こう書くと社会派ミステリーかと思われがちだが、社会派ではなく、フランス系のサスペンスミステリーである。あまり本格推理趣向ではない。 全編蝶のイメージに彩られた過去の事件を巡るサスペンスストーリーで、いわゆる死者からの伝言ネタで幕を開ける冒頭は興味深いが、終盤になると、結構早くに事件の構造は分かってしまうような感じで、盛り込まれたアリバイトリックと首つり偽装トリックもこの当時でさえかなり陳腐なトリックである。 短いセンテンスの文体が特徴だが、最初は違和感を覚えるだろう。 序盤の不可能趣味に対して後半の展開が何か2時間サスペンスドラマみたいなあまり新鮮味のない展開になっているのが惜しまれる。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!