■スポンサードリンク


ローウェル城の密室



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ローウェル城の密室
ローウェル城の密室 (ハルキ文庫)

ローウェル城の密室の評価: 3.40/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

まさにこち亀のような発想のトリック

16歳で最年少乱歩賞最終候補にまで残ったとして有名な本作。16歳で乱歩賞?さぞや早熟の天才作家ぶりを発揮しているのかと思うが、読んでみるとまさにいい意味でも悪い意味でも16歳だから書けた作品であると言える。
まじめに乱歩賞応募作ということで本格密室ものだと思って読んでいた人にはまさにとんでもない落ちが待っている。ミステリーのトリックとしては完全に反則なので、その点を踏まえて読んで頂きたい。まあ、ふざけるな!と思って本を壁に投げつける人がいても全くおかしくはない類にもの。
書かれた時期が1980年ということを意識して欲しい。おそらくこの時期としては他メディアの特徴をメタ的にストーリーに絡ませるという発想は非常に斬新だったのだ思われる(乱歩賞の選考委員と言った当時の文筆お偉い方には特に・)し、その点が拙い構成文章ながら高く評価されたのだと思うが、はっきり言って80年代のこち亀などのギャグ漫画を読みなれた人には意外性はないトリックである。私も何の予備知識もなかったが、数ページ読み進んだだけで、密室殺人のトリックはまさか○○じゃないだろうなと思ったのだがその通りだったので逆に驚いてしまった。漫画の世界が舞台、密室殺人にトンデモトリックと書かれたらもうこのオチしかない・・・・。
密室殺人のトリック証はラスト2ページくらいで簡単に終わり、総ページ300近くを延々と漫画の世界の中世でのアドベンチャーが展開するのだが、ここらへんのノリは現在のライトノベルの先駆けという感じがしないでもない。拙い展開と文章だが意外とすんなり入っていける。まあ、本格推理を求めている人にはいい加減にしてくれと思われるだろうが。
本書は16歳が書いたミステリーという謳い文句がこれほどピッタリハマるものはない。大人の本格推理を求める層にはお勧めでいないが、ネタとして読むならアリだろう。
ローウェル城の密室Amazon書評・レビュー:ローウェル城の密室より
4882931052
No.1:
(3pt)

こういう結末か

1995年に出版芸術社から出た単行本の文庫化。 著者が16歳のときに執筆され、江戸川乱歩賞の最終選考に残ったことで有名な作品。 江戸川乱歩賞応募原稿、コミケ出品原稿、出版芸術社/角川春樹事務所版と、実は結末が3種類あるらしい。 評価が難しいミステリだ。根幹となるトリックはくだらないと言ってしまえばそれまでだが、着想としては面白い。最初から、トリックはこのへんにありますよよというのが明示されているのだが、さすがにこれは予測できなかった。ある意味、びっくりした。でも、心の別の部分では納得させられた。 しかし、やっぱり駄目なトリックかも。読むには一種の覚悟が必要。
ローウェル城の密室Amazon書評・レビュー:ローウェル城の密室より
4882931052

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!