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小説
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小説の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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| 前半から中盤は引き込まれる。 謎めいた小説家と、主人公2人の学生時代は興味深いのだけど、加速度的に大人になって内容が薄くなっていく。 せっかくキャラ的に立っている現実社会が、ファンタジー混ぜたことによって色あせてしまった。 | ||||
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| なるほど、当たり前の話。小説とは虚構ってことでしょ。でももう少しロジカルに作って欲しかった。外崎と内海のタイムスリップも虚構ならではで小説ならではだが、ファンタジーになってしまってちょっと落胆。でも面白い小説ではあったと思う。私には刺さらなかったが。 | ||||
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| この先がどうなるか気になりドンドン読み進めたくなったけど、ちょっと不思議な感じの話だった 自分が感じ物が正しいかも分からない だけど、こんな世界もあるんだと思えた | ||||
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| 小説現代を図書館で借りて、半日で読破しました。ななめ読みですが、4分の3は、よかった。最後のストーリーの流れにはついていけなかった。読みやすい本ですが、初老の私にはよくわからないところもあります。若い方には、受けているのでしょう。 | ||||
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| この小説を読んでいて、何度も失笑する場面があった。(失笑とは笑いを我慢できずに吹き出してしまうことであり、決してネガティブな意味ではない。)小学生ながら既に達観した大人のような内海集司と、奇天烈な外崎がモジャ屋敷で髭先生や学校の先生とやり取りする場面は特にコミカルである。行間や改行を最小限に抑えた文調が軽妙なテンポを生み出し、機知に富んだ文章が随所に光っている。この軽快でフレッシュな文体から若い作家を想像したが、野崎まどは45、6歳だという。たしかに全体的に重厚で堅実な文章も見られ、ベテラン作家の熟練した技量も感じられる。 中学生、高校生になると外崎の文才が認められ、髭先生も二人への扱いを区別するようになる。このあたりでは内海のプライドの高さを思うと切なさを感じる場面である。 社会人になってからは二人とも世捨て人のように社会から孤立した生活を送る。内海は外崎の類稀なる文才を認め、小説家として成功するよう外崎を世話しながら発破をかけ続ける一方、自身は、最低限の生活水準をバイト収入でなんとか保ち、ほとんどの時間を小説を読むことに費やす。その小説との向き合い方には常人離れしたストイックさを感じるが、内海はこの頃から徐々に小説を読むことが現実逃避のように思えて罪悪感を抱くようになる。この辺りの描写は学生時代と比べると救いの光がなく、少々息苦しさを感じる。それでも外崎が文芸賞を受賞できたことは一縷の光であった。 内海と外崎が決裂する場面も非常に印象的であった。外崎の無邪気な「小説を書かないの?」という問いかけに内海が鬱積した思いを吐露する。ただただ小説を読むことは、そんなに駄目な事なのかと。正直、なぜにここまでに内海が拗れてしまったのかが気になった所でもある。 物語終盤にあたり内海が外崎を探し始めるところから、一気に哲学的かつファンタジー的な展開へと進む。宇宙やギリシャ神話、ケルト神話、古代寓話などが矢継ぎ早に展開され、それまでの内海、外崎の関係性にフォーカスしたヒューマンドラマから一転して著者の思想や主張が爆発したようなエッセイ的な色合いが強くなったように感じられた。「小説とは何か」「読むこととはどういうことなのか」の問いに対する著者の持論が凝縮されている。その内容は2度読みしてもなお意図を完全には汲み取れないほど深遠である。 終盤での別の著者が書いているのか?と思うほどガラッと世界観が転換することに対する戸惑いはあったものの、全体として非常に楽しめる小説であった。学生時代の二人がモジャ屋敷の書庫で小説に没頭している描写については、本当に微笑ましく、読書好きには羨ましくも感じられたことであろう。 | ||||
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| 中盤までは間違いなく面白かった。 自分も物語を読むことを人生の中心に置いているので、主人公に共感できる部分もあった。 読書を人生の目的にするのはもちろん構わないのだが、結局趣味というのは程度問題で、人生の骨格になるのは生活することであり、それには働いて賃金を稼ぐことや老後のために貯金することも含まれる。それを阻害するほどに、趣味の本を買うお金にも困るほどに、労働が難しいくらいに、本にのめり込んでしまえば、それは問題になる。人生のバランスを欠く。 昔問題になったオンラインゲーム依存症もオンラインゲームを趣味にすること自体ではなく、生活ができないほどにオンラインゲームにのめり込んでしまうことが問題だ。 後半の唐突なファンタジー展開にはかなり置いてけぼりにされたが、主人公と友人の物語としては感動はあった。 しかし、主題となる小説の意義や読むだけではいけないのかという問いに対しての答えは、あまり関心を抱けなかった。 勿論、この本を読んで『答えを得た』という風に感じた人を否定するものではないが、自らの人生の主題となる趣味への意義くらい自分で考えてもいいのでは? と思う。 自分は物語が好きで、結局どのジャンルでも物語は文字で構成されるものだから、媒体がアニメだろうが映画だろうがゲームだろうが小説だろうが関係ないのだけれど、特に今回の主題に限って言うなら小説を読む理由なんて『自分にとって面白いから』で十分ではないのか? 面白く感じないなら、別に小説を読む必要なんてない。 昨今若者はどんどん長文が苦手になっていると聞く。それが楽しいのなら、運動するのでも、旅行に行くのでも、恋愛するのでも、別に趣味はなんでもいいと思う。 大事なのは自分にとって楽しいことで人生を満たしていくことだし、その趣味に依存し過ぎて生活を破壊するくらいに信奉することは避けることだ。 この本を読んでも別に万人にとっての正解が小説を読むこととも思えない。好きにすればいい。 自分は野崎まどの作品だとバビロンのⅡが一番好きで、作者の特徴は積み重ねて積み重ねて、終盤で一気にひっくり返したり、伏線を回収したりする物語の気持ちよさだと思うんだけど、最後のぶっ飛び方があまりにも荒唐無稽だったり、観念的だったりすると気持ちよくノれなくなってしまう。それがイヤなカタチで発露したのが正解するカドだったと思うんだけど、今作もファンタジー要素にそのケを感じた。 積み重ねからのぶっ飛びに納得感がありながらも、新天地に至ったみたいな感覚になる、例えば『know』みたいな作品がもう一度読みたい。 野崎まどでしか味わえないものがあると思っているので、次作に期待。 | ||||
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