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カリオストロ伯爵夫人



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カリオストロ伯爵夫人の評価: 3.62/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

半世紀

小学生ぶりに読んだルパンは新しい魅力がいっぱい!
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.8:
(5pt)

ホームズものとは違う歴史の厚みと豊かな文飾のフランス小説らしい傑作

うーん、懐かしいですね。ルパンものを日本語で読むのはたぶん半世紀ぶり。小学校の時の漫画版「奇岩城」は面白かったが内容はほとんど覚えていない。読まなくなったのは多分高校の頃、「三十棺桶島」で、ルパンが登場すると途端に謎があっさり解けてつまらなくなる、と感じたから。
 今回、種村季弘さんの『山師カリオストロの大冒険』の参考文献にあったので読んでみたが、予想以上に面白かった。アルセーヌ・ルパンがまだ、20歳のラウール・ダンドレジーだった頃に、カリオストロの娘を自称する謎の美女ひきいる組織と、もう一つの組織を向こうに回し、たった一人で修道院の財宝探しに勝利を収め、その過程で自らの天才を自覚する。そんなストーリーだが、1890年というベルエポック時代の爛熟したフランス文化を背景に、カソリック教会やら王妃の首飾り事件やらといったフランスならではの華麗で陰惨な歴史の厚みを感じさせ、文飾も豊かで、よく比較されるホームズものの簡素な論理性とは好対照。
 これを機会に、大人版奇岩城も読んでみよう、と思った。
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.7:
(4pt)

ルパンの回想録−若き頃のルパンの冒険

若き頃のアルセーヌ・ルパンの冒険物語です。
ルパンとある一団そして絶世の美女カリオストロ伯爵夫人たちが
中世の修道院が遺した財宝をめぐって競り合います。
ロマンスあり、神経戦あり、手に汗握るシーンが展開されます。
ライバルであり、恋人でもあった伯爵夫人との
一語一語がぶつかりあってとびちる火花も見ものです。

内容的には、伯爵夫人の謎の美貌があるとはいえ、推理の要素は薄いように思えます。
ルパンの若き頃の回想録のようにも読めました。
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.6:
(4pt)

ルパン20歳の頃の冒険

ルパンが20歳の頃の冒険。彼の幼年時代を描いた短編を除けば時間軸として最初の話。
ここで青年ルパンが可憐なクラリスを助けて謎の女賊カリオストロ伯爵夫人と戦う姿が描かれ、又、最後にルパンとクラリスの結婚が語られ、クラリスの死後、幼い息子もさらわれ物語は幕を閉じるが、解決には四半世紀かかったとあるので、この時点でルブランは続編「カリオストロの復讐」も構想していたのだろうか。
カリオストロ伯爵夫人 (アルセーヌ・ルパン全集 (15))Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (アルセーヌ・ルパン全集 (15))より
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No.5:
(5pt)

人の心の動きの機微に触れるのはルパンだと思う。

ルパンものは,1作づつ,違うルパンが現れるように7変化。

カリオストロ伯爵夫人のような魅力的な女性が現れるのも,フランスものの特徴だろうか。
イギリスのホームズに対してフランスのルパンという文化の対比ができるかもしれない。
人の心の動きの機微に触れるのはルパンだと思う。
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.4:
(4pt)

カリオストロ伯爵夫人の登場です

 時代は1899年初頭です。ルパン、25歳。
 カリオストロ伯爵夫人ことジョセフィーヌ・バルサモとは何者か。
 本人はこの本の中では語りませんが、かつて彼女に手玉にとられた男たちの弁に寄れば、
数奇と言うよりは怪奇な背景のある人物です。
 父親とされた人物は、ジュゼッペ(ジョゼフ)・バルサモ。かつてルイ16世の宮廷に名をとど
ろかし、マリー・アントワネットの首飾り事件を演出したとされる希代の詐欺師であり、永遠
の生命、不老不死を誇っていました。
 母親となったのはだれ? これにも驚くべき秘密が。
 この二人の出会いの場、フォンテーヌブローで1788年ひとりの女児が生まれました。
 20歳のラウール・ダンドレジーが1894年に出会った女とは、はたしてこの女なのか。
 彼女が奪おうとし、殺されかけたフランス中世の秘密とは何か。
 謎のラテン語、「Ad lapidem currebat olim regina (かつて女王は石にむかって走った)」とは
何を意味するのか。
 7という数字は何を示すのか。
 謎また謎。冒険また冒険。恋と裏切りと愛。
 じれったくなり、やきもきし、はらはらする冒険です。
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.3:
(4pt)

若きルパンが活躍する冒険活劇

ルパンの青年時代におきる事件
それはルパンのその後を決定付ける運命をもたらした。
魅力的な悪役を配し
まだ、ひよっこのルパンがスリル、知力、ロマンスと八面六臂の活躍を見せる
大サスペンスです。
カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.2:
(4pt)

若きルパン

映画版『ルパン』が面白かったので、早速この本を買ってみました。映画を観てから読んだほうが、分かりやすいと思います。翻訳は現代風で良いのですが、何といっても奇想天外な話なので。ルパンの身のこなしや自信に満ち溢れた態度が魅力的です。フランスの地名や歴史もたくさん出てくるので、フランス好きな人には尚更お薦めします。
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No.1:
(4pt)

ルパン三原色の傑作長編

アルセーヌ・ルパンは「推理小説」であり「冒険小説」であり、又「恋愛小説」であるとも言えます。「推理」「冒険」「恋愛」という三原色が見事に混ざり合い熟成されています。1度開いたら必ずその世界に私たちは足を踏み入れずにはいられないでしょう・・・さて、この作品は若き日の青年ルパンが2人の女性との恋愛と莫大な財宝の謎をめぐる冒険の物語です。この作品は特に「恋愛」の部分を深く堪能させてくれます。時には真っ直ぐで、時には歪んでいて、幻想であり真実な「恋愛」に青年ルパンが悩まされている様子が私たちの心を刺激してくれます。私は個人的に自分の初恋の経験と想い出をこの作品にダブらせる事が出来て、読み終えた時に言葉にする事の出来ない胸の中の甘酸っぱい感動にたそがれました。男性であれば殆どの人は自分の思春期からはじまる心と体の成長を作品中のルパンに重ねて見て取れる事でしょう。もちろんこの作品は「推理」「冒険」としても満喫できます。莫大な財宝の謎をめぐる青年ルパンの冒険はとても新鮮で、それでいてお決まりの「にやりっ」とついほほ笑んでしまうなルパンの見事な手さばきも健在です!その後につながる作品「カリオストロの復讐」も見逃せませんね。
カリオストロ伯爵夫人 (創元推理文庫 107-8 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)Amazon書評・レビュー:カリオストロ伯爵夫人 (創元推理文庫 107-8 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)より
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