■スポンサードリンク
永遠と横道世之介
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
永遠と横道世之介の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 121~140 7/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞連載の購読を逸したのと、電子版への期待で購入した。 今時の若者の思いや行動も抵抗なく共有出来たのは何故か? 良くわからないが、淡々と読了した。「自然」だからか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
青春時代の恋愛わ感じさせ、とてもよかった。映画もみました、昨日、保存用として本屋で本も買いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公に何の魅力も感じられなかったため、この評価。この小説は主人公を好きになれるかどうかが評価の分かれ目なんでしょう。同じ時代に大学生活を送ったので、まぁ懐かしさは感じたが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みはじめた時には、主人公にリアリティが感じられなかったし、懐古的なヌルい青春小説なのかと思いましたが、挿入された断章を読んだ瞬間、全て氷解。リアリティがないことにこそ重要な意味があった。主人公の不在。使い古された技法を見事に反転させて、物語を遥かな高みに昇華させている。これぞ小説。どこにもいない誰かは、それぞれの人の中に生きている。こんなにも舌触りがいいのに、重く普遍的な主題を描き切っている。最近の日本の小説はすごいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学生の何気ない1年を描いた小説ですが、気付くとすーっとその世界に吸い込まれていました。構成がとても自然で、流れがあって、まるで自分までその世界にいるような錯覚を持ちました。ありふれた日常でも、ドラマがあり、友情や恋愛があって、その時は「つまらない」とか「やることないなー」って思っていても、振り返ってみるとまずまず充実していたりする。特別じゃなくてもいいんだねってほっこり教えてくれる作品です。つまらない大学生活を送っている大学生や、これからの大学生活に希望で一杯の高校生に特にオススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化のニュースでタイトルを知り、読む本を探した時に何となくレビューを見たら評価も高かったので買いましたが…。 愛すべき気の弱さに隠れた芯の強さを持つ主人公とのことでしたが、割と図々しいし特に芯の強さを感じさせる場面も無かったような。 主人公と絡む登場人物たちとも、深い絡みがあるわけでもないし、主人公に魅力を感じられなければ、どうにも味が無い話だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化とそのあらすじを読み、これは面白いのではと期待して手に取りましたが、 どうにも求めていた面白さはありませんでした。 というのも、この作品は80年代を舞台にした青春小説ですが、ところどころに仕掛けが有り それをフックにして物語にメリハリをつけています。 ところが物語の9割を占める肝心の世之介のお話自体が物凄くチープ。 世之介自体も良く言えば愛嬌のある性格だが、悪く言えば流されやすいただの若者であり(そこがいいのかもしれません) 東京にガールフレンドが居ながら、地元で元カノとラブホテルに入ろうとしたりと、 正直あまり好感が持てるタイプではありませんでした。 それが青春小説の醍醐味と言われればそれまでですが。 そして物語自体がチープかつご都合主義でありながら(バレンタインのチョコのくだりは酷かった) 文量だけは450ページ超とボリュームがあります。 しかしそのボリュームに反して、メインとなるような内容もない事もあり非常に全体として薄味です。 この描写、必要なのか?というような箇所も多く、ダレる人は途中でダレてしまうのでは、とも思います。 また、作中で他の実在する作家の事を(というよりその作家に影響されすぎる人のことでしたが) 悪い意味でネタにしてしまっている点も気になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
春のそよ風に吹かれる様なのんびりとした心地よさを感じる小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何気ない日常の物語。最近ハラハラドキドキのミステリーばかりだったのでゆっくり読めた。自分の大学時代を邂逅しながら読めた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
吉田さんの作品は初めてです。なんとなく読んでいるうちぐんぐん引き込まれエンディングでは感動すら覚えました。推理、ハードボイルドばかり読んでいましたがこういう小説もいいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに一気に読了した本。映画になるけど、楽しみ。幸せな本。幸せな世之介のまわり。明日、彼がそばにいてくれたと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々に青春小説を読んだ気がした。学生のどこかのんびりして、でもどこかで一生懸命な生き様と時々その結果の話を織り交ぜて描いている作者の構成力に引かれる。読後のどこかすがすがしい感じが良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は、春に大学生となって田舎から出てきた若者(横道世之介)。 世之介の1年間の東京での生活を描いた作品。(時折、約20年後の逸話も挿入される。) 世之助は、田舎育ちのせいか、非常に大らかな性格。 別の登場人物曰く、「いろんなことに“yes”というような人物」である。 世之助の東京での生活は、大学、自動車の免許取得、アルバイト、サークルなどと、他の若者と変わることはない。 時に、年上の女性に片思いしたり、クーラーのある友人宅に泊まり込んだり、元カノとドライブに出掛けたりもする。 世之助は 持ち前の大らかさで他者に接することで、結果として約20年後の人々の心に残る存在となる。 ふと、自分の青春時代を思い出してしまう良作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分の学生時代と、重ねながら、一気に読めました。 みんなの心に、ふんわりと残っている思い出。 そんな世ノスケが、すきになりました。 映画版も今から楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学入学なんか、遠い昔なのにあの頃を思い出した。何の目標もないままでも、ちゃんと成長できるんだよな。世之介のプラス志向がいいんだよな、やっぱり。展開も上手いし、一気に読ませる吉田は才能の固まりだな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
相変わらず着眼がすばらしい吉田修一さんお得意の日常あるあるを のんびりした気持ちで心地よく読み進めていると、 中盤、ノーモーションで強烈な一発が飛んできます。 あまりにすごいタイミングなので避けるのは困難。 自分も思わずのけぞって、本から顔を上げてしまいました。 そうか。これ、そういう話なのか。 完全に油断してた。 そこからは、このお話との向き合い方が180度、 とまでは言わないまでも94度くらい変わります。 まわりに流されて興味もないサンバサークルに入ってしまうような お人好し野郎、横道世之介のしょうもない物語は、 やがて多くの人が心に留めているであろう実在の出来事につながっていきます。 自分もあのときは言い知れぬ憤りを覚えたっけ。 正しいことをしちゃいけない局面だってあるんじゃないのかと。 自分ならどうするだろうと、みんなが少なからず考えた出来事だったと思います。 そこへいくと最後の母親の手紙の一節がひとつの答えになっていて、 憎いことするなあ。あざとすぎるぞ吉田修一め。と。 身をよじりながら本を閉じることになりました。 主人公である横道世之介のパートは第三者視点で、 その他の人々は一人称で書かれる逆転の構造も とてもうまく機能していて、さすがです。 うっかりサイトで映画の予告編見たら泣きそうになりました。 あっぶねー! 「思い出の片隅の真ん中で―」ってコピー、誰が考えたんだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白くて、ひゅんひゅん読んだけど、最後はせつなさが残った。吉田修一の他の作品も読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すでに単行本を読んだ方々の絶賛レビューが多数投稿されている。なので、遅れて文庫で読んだ身としては、似たようなレビューはやめて、ストーリーから離れた周辺部分に触れておくこととする。それは、主人公の高校生時代、あるいは休暇で長崎に戻った場面などで、地元に残っている友人や家族らもみな標準語を使っているのは、なにゆえか、ということだ。東京での主人公と友人たちとの会話はリズムがあって面白いが、長崎でも似た気配が地続きになっていて、この点、やや手抜きめいた印象が残った。 もっとも、そこを別にすれば、全体を通じて筆致は軽快・闊達で、人見知りせず、話好きで、何ごとにもプラス思考の主人公、その周囲にいる若者らの様子が達者な調子で描かれ、80年代とその20年後を交差させる構成もうまいものだ、と感心した。 評者も少し年代はずれるものの、似たような具合で親元を離れて上京し、下宿から大学に通うという4年間を体験しており、どことなく懐かしく、既視感のある面白さとほろ苦さを味わった(評者の場合、女っ気はほとんどなかったが)。いずれにせよ、80年代の風俗・流行などのディテールもきちんと描かれていて、佳作・快作であることは間違いない、と思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リーダビリティの高い小説である。しかし誤解を恐れずにいうと、面白いような面白くないような小説でもある。僕はシリアスな吉田修一は好きだが、コミカルな吉田修一は肌に合わない。心の暗部に訴えてくるものが多い前者に対して、後者は頭でこねくり回してでっち上げているような印象がある。ほら、こんな面白いこと思いつきましたよ、どうぞ笑ってね。と言われているようで…何だかなあ。本書はその色合いがちょっと強いと感じた。 世之介や祥子といった主要登場人物たちが、いかにも頭の中で創り上げられた存在のようで(まあ、それはその通りなんだけど)、生々しいキャラクターに感じられない。いや、確かに面白いことを言っているし、うーむと考えさせられるところはあるんだけど、ハートを直撃してこないというか、どうにも作者の体を通した生の声として伝わってこない。あくまで演劇用の「台詞」という感じなのだ。 でも、今回はそれが狙いなのかな、とも思ったり。そもそも横道世之介という造形が、類まれな天使性を持っている。本書は実際に起こったある事件にインスパイアされているが、社会派のミステリ作家ならもっと濃いドラマを紡ぐであろうところを、吉田修一はいとも軽やかな青春小説に仕上げている。“汚れちまった現代社会のフェアリーテール”といった趣なのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎日新聞夕刊に1年間連載された新聞小説ということだ。かなり分厚い文庫本だったが、一気に読み終えた。 かつて東京ではないが大学生になって一人暮らしを始めた頃のことを懐かしく思い出した。適切な良い表現かどうかは分からないが、洒落た小説だと思う。 映画化されるという話題になっていたため購入したのだが、目次を見ると、4月から3月までとなっていて主人公の1年間を描いたものだと分かる。しかし、実は所々に世之介が関わった登場人物の後日談が書かれている。いずれも大学1年生の世之介のことをはっきりと覚えているわけではないのだが、良い思い出としてその心に残っていることが分かる。また誰もが自分の人生を真面目に生きていることを伺わせるところが良い。 JRの新大久保駅のホームで線路に落ちた人を助けるため線路に飛び降りて亡くなった韓国人留学生と日本人カメラマンがいたが、そのカメラマンがモデルというかこの作品のきっかけになっていることをウェブ上で公開されている某バラエティ番組の対談録で知った。 ストーリーとは関係ないが、何気ない描写に、昔の日常が呼び覚まされて懐かしく思った。そういえば学生の必需品は丹前だったし、未整理の写真はひよこの菓子箱の中に雑然と入れられていたものだ。 また、長崎人の「なんかさー」という口癖を、さくらが口にしていたところも懐かしさを感じた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!