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永遠と横道世之介
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永遠と横道世之介の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 61~80 4/10ページ
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長崎から上京した、世之介が都会の喧騒に最初は戸惑いながら 東京に上手く染まり、色々な人との出会いを得て、少しづつ成長していく物語だ。 世之介自身は、どこにでもいる普通の田舎から上京したという感じの大学生で パッと見普通の青春ストーリーのように思えるのだが 魅力的な登場人物であったり(皆一様に普通の人達なのだが) 端々に見える、世之介のすぐに人に好かれるのも納得できる 人の良さに、世之介をすごく好きになってしまう。 読み始めてから、普通の大学生の生活を追っているだけなのに 気付けば引き込まれて最後まで読んでいた。 良くも悪くも吉田修一らしい、人の人生の一部分の切り取り方で 本書が好きか否かで、吉田修一が好きかどうかわかると思う。 | ||||
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物凄く伝わってくる文章です。 どの場面も鮮明に簡単に情景が浮かびます。 内容も面白いです。 映画も面白いですが、ぜひ文字で体感してもらいたい作品です | ||||
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ここに見える写真はないのに、はっきりとそのカメラがとらえた情景が見える文に、そしてその世界観の背景まで届けてくれる文に、ただただ驚くばかりです。 | ||||
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全く面白くもなんともないクソみたいな小説です。買って損しました。以上 | ||||
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映画で横道世之介を見てから数年たち、この原作を読みました。 登場人物の誰しもが思っている「世之介と出会った人生と出会わなかった人生だったら、出会った人は少し得している」を、この小説を通して自分も感じました。 亡くなった人は人の思い出の中で生きるとよく言いますが、これを読み終えた時、ふと数年前に亡くなった友人のことを思い出しました。 家族と世之介、恋人と世之介、サンバ同好会と世之介。 いろんな人に様々な一面があり、誰しもが誰かに支えられて生きているのだと思います。 きっともう一度会うことは叶わないが、過ごした日々の事に思いを馳せると、笑顔になり、じんわり心を温めてくれる、そんな一冊です。 | ||||
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とても読みやすいです!小説に慣れてない人が読むといいかもしれません。都会の大学生っていう内容です。大学生って色々なつながりができたり、びっくりすることが起こったりおもしろいですよね!時間が有り余っているからなのでしょうか。リアルに世之介のような体験をしてる人もいるはず。 | ||||
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一度目は知人に借りて読んで、今回はKindleで購入して読みました。 最初は良さが分からないのですが、最後は号泣しました。 途中からものすごく引き込まれて、世之介のことばかり考えるようになります。 なんとなく最近気持ちが晴れないなー、という方に特におすすめです。 | ||||
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※ネタバレ有り 吉田修一氏については、「悪人」を読んで高い娯楽性と深いメッセージ性を兼ね備えた近年稀な傑作で文句無く5☆、「パレード」は雰囲気だけで実は中身の無い駄作で1☆、「怒り」を読んで、「悪人」程のレベルには無いにしろ、それなりに読ませ、考えさせる3.7☆位の価値は有る作品であると感じた。 知人から勧められ、4冊目に手に取った氏の作品がこの「横道世之助」である。 偶然な要素であるが、吉田氏は当方と同じ長崎の出身、年齢もほんの少し上くらいで、ほぼ同世代と言って差し支えない。 最初に言うと、この本の良さは、実に細部に魂が宿っているところだと思う。 奇をてらった個性的なプロットや斬新なエンターテイメント性等を求める読者は退屈してしまうかも知れないが、地方からバブルも末期に差し掛かる頃の都に上京した、何と言うかトホホな感じの冴えないが憎めない、多くの人が自分の一部を投影出来るが実際にはいそうでいない若者の、これまたトホホな感じだがほのぼのした日常が中心となる、ノスタルジックかつモラトリアムな感じの、言ってみれば他愛も無い話が大部分である。 そうなって来ると、この中でいかにもフィクションで人目を惹きやすい、ステレオタイプなお嬢様がこの大して取り柄も無い若者に恋するラブストーリーの部分や、ありゃまた出て来たよ的な加藤の同性愛ネタ(吉田作品4作目になると、このキャラクターが出て来た段階で何となく想像がつく)等は、他愛無い日常の描写が秀逸なだけに一寸醒める部分にもなってしまった。 (でも、2人が付き合っている事を確認する場面で祥子がカーテンにくるくると自分の体を巻いてしまう場面は、何だか純粋培養のお嬢さんが本当にやりそうで微笑ましかった。) 逆に、かつて能天気だった従兄に東京で再開すると、魅力的な女性に振られたショックで変貌し、(おそらく)村上春樹的な世界観にかぶれ、その後小説家になると言い出して親戚一同を困らせたり、ハイカラで自分を可愛がってくれた祖母が亡くなった時の世之助及び周囲の心の動きを伝えるさり気ない描写の数々、高校のときの元彼女で、今は友達と付き合っているさくらとの故郷長崎での再会のひと時、そして時は元に戻らない事を2人で感じ、独り東京に「帰る」描写、若くして子供を産む事を決心して大学を辞めた友達カップルの出産のエピソード等、一見その辺にありふれている様な出来事の細部の描写は秀逸で、小説の中のキャラクターが経験する「他人事」をまるで自分の事の様に感じさせる事に成功している。 これは優秀なStory Tellerをもってしても、中々難しい事である。 そして、20年後に世之助と関わった人々が回想するシーンは、他愛もなくトホホだけど人を和ませる青春日記に切ない深みを与えている。 そこは、それぞれの青春時代からのそれぞれの距離を否応無く感じさせる描写である。 世之助が40歳で亡くなっている事に付いては読者それぞれ思う所はあると思うが、私は、多くの人に心に残る青春時代と言うものが有って、それは大抵の場合、他愛も無いありふれたもので、それでも一人一人にとっては愛しいもので、でももうその時の自分と大人になった今の自分との間には断層が出来ていて、決して戻る事は出来ないと言う事の暗喩なのかもしれないと思った。 その、「他愛も無くありふれていた、でも愛しい戻らない青春の日々」の象徴が世之助ではないかと。 回りに「高級娼婦」と言われながらも世之助が一時恋焦がれていた千春が、世之助が亡くなったニュースを聞いて何かを思い出そうとするが思い出せない場面はとてもリアルに感じる(同じ様に、誰かにとって自分が忘れられない存在である事も知らないで、その人の事を思い出す事も無く日々を送っているのかも知れない)。 でも、20年後の祥子は世之助を思い出して不覚の涙をこぼす。必ず誰かには誰かがいるものだと言う事もリアルであって欲しい(これは「悪人」にも共通したテーマの一つなのではないかと個人的に思う)。 随分長いレビューになってしまったが、アマゾンは1~5☆のレビュー単位なので4☆としたが、実際4.3☆位の価値は有ると思う。 お金を払って買って、手元に置いておく価値は充分あると思います。 今度映画も観てみようと思った。 | ||||
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限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るから、なかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。吉田修一が放つ、究極の青春小説! | ||||
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長崎から上京し、大学生活を送る横道世之介の一年間を描いた青春小説。 チャランポランで、真直ぐで、間が抜けていて、図々しくて、憎めない、世之介は、愛されるとはいかないまでも、いつまでたっても懐かしい存在だ。 本作品は、平々凡々で、大きな事件など起こりはしないけれど、忘れられない物語となっている。世之介と彼をを取り巻く人々のその二十年後が、所々で挿入されるという構成のなせるワザだろうか。 (金言)「大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失ったときにどうやって乗り越えるか、その強さを教えてやることではないかと思う。」 珍しい明るくポップな語り口だけど、そこは吉田修一さんだけに、きっちりホロ苦さは残してある。ラストはぐっとくる。 | ||||
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200頁までは面白く読めました。リアルな大学生を描くなかで、絵にかいたようなお嬢様のキャラは不協和音でしたが、それ以上に、帰省先で起きた事件?から強烈な違和感を感じ始めました。意味がわからないんですよ。このシーン必要ないでしょ、っていうのが多いし、回収しきれていない。 妙なところで挟んでくる「現在」も、加藤視点は誰なのかすぐにわからず、困惑。明らかに流れがおかしい。 そして、謎の死。死なせればレジェンドだろ的な感じですかね? そこまで主人公が好きだったわけじゃありませんが(公園のベンチでスイカ食べながらあることをしている加藤を待つなど、感覚が悪い意味でおかしい)、自分の作品の主人公はもっと大切にするべきです。一気に主人公と物語の価値が落ちました。まさに金メッキ。中身がまるでありません。意味のない文章が多すぎるので、こんなにスッカスカなら半分にしておいてください。時間の無駄です。 | ||||
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読み始めはなんだか頼りないお調子者の主人公だなと思っていたが、読み進めるうちに世之介がすごくいい男だと思えてきて、どんどん好きになった。人間としてやさしい。普段はぐうたらでも、いぜ友人が困っていたら打算もなく、力を貸して応援する。祥子は世之介の魅力をちゃんと理解していた人だ。20年後のシーンが時々はさまれているのが、キラキラした青春時代と対比されていて、とてもせつなく感じた。すごく好きな小説。 | ||||
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本当に大切なものに気づけるような感覚は、反面要らないものに気づくことだと思います。 | ||||
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吉田先生の話はいつもソワソワして読みますが、こちらは最高!! 情景も思い浮かびやすいし、なにより皆が世之介という男を好きになります!老若男女問いません! 是非ご覧あれ〜 | ||||
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素直に面白いと思います。 急激なドラマチックな展開みたいな話ではありませんが、こんな生き方が出来たらいいなぁと思いました。 似たような書籍を探そうと思います。 | ||||
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登場人物がどれも魅力的で引き込まれる。情景が目の前に浮かぶような鮮やかな描写はさすが。筆者の作品は多く読んできたが、この作品は珍しく影が無いというか爽やかさに満ちている。約10年前に私も大学から上京したが共感できるところが本当に多く、切ないような、でも嬉しいような、甘酸っぱい気持ちを呼び起こされた。 | ||||
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タイトルは主人公の通称かなにかかと思っていたら本名!本作はザ・青春小説という感じで、その名の通り主人公・横道世之介の青春時代をメインとして彼の人生(半生?)を追った内容となっています。 読んでいくとわかるのですが、名前の奇抜さに反して主人公自身は至って凡人。一期一会という言葉を体現するように大学生の主人公はさまざまな人と出会い、友情を育み、恋をしていきます。そこに際立ったドラマ性はなく、珍しさもなく、読み手を惹きつけるようなスリル満点の大きな事件が起こるわけでもない。本当にただの大学生の青春時代をそのまま切り取っただけのようなお話で、正直エンタメ性はほぼないに等しい。ですが、だからこそ架空でありながら生の雰囲気が横道世之介に吹き込まれていると感じました。作中「すべてのことに対してイエスと言っているような人」と形容されていますがまさにこれ。読み終わる頃にはこの凡人が一番好きな登場人物になっていました。 文章は読みやすく、同作者の「パレード」ほど斬新でメリハリの利いた筆致・ストーリーではないにしろ青春小説としては良質の部類に入ると思います。エンタメ主体ではなく主人公の青春時代を詰め込んだ内容のため彼に共感できるか否かで評価は割れるかな。☆3。 | ||||
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暇つぶし用にレビューでパパッと選んだうちの一冊だったんですが・・・ 初めての経験です。最後まで読み終えることなく削除するのは。 | ||||
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可はあるが、不可は無くして生きる男 そんなどこにでも居そうでどこにも居ないような世之介の青春ドラマは、感動は無いけど、読んだ後が爽やかでした。 | ||||
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ちょっと最後のほうはやや衝撃的で、なんとも言えない感じだったが読後感は良い。 へんてこな名前ながらそこまで変な人でもない、いやむしろいい人である世之介が大学進学のため上京してくるところからはじまり、 友情をはぐくみ、青春をそれなりに生きていく。 関わった友人たちのその後の人生の節々で、それぞれ何とも言えない印象を与えていく世之介。 それでも、決定的な影響を与えるでもなくなんとなく、後年あんなやついたな…と思い出される。 人々は世之介とかかわった日々の中で、自分の無垢だった若かりし日々を振り返る。 加齢すると、似たような人種の世界で生きることになることが多い。 しかし、若い時代はそれこそ、いろいろな人のごった煮の中で生きていく。 あの人どうしてるかな?と思い出すのは確かにこのくらいの年代が多いかも。 何とも言えない思い出とともに、たくさんの今はかかわりのない、それでも自分にすこしづつ影響をあたえた人々を思い出す。 | ||||
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