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特捜部Q カールの罪状



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【この小説が収録されている参考書籍】
特捜部Q―カールの罪状― (ハヤカワ・ミステリ)

特捜部Q カールの罪状の評価: 4.56/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

コロナ禍のデンマーク。

シリーズの第1巻ですでに示唆されていた「カールの関わる過去の未解決事件」がいよいよ本格的に動き始める。一方で本書で特捜部Qが扱う事件は、遙か32年前にまで遡る連続殺人事件である。「プロローグ」に記された出来事がまず非常に印象的であるが、それが事件全体の「動機」に大きく関わっていることが明らかになるのは物語も終盤に入ってからのことだ。これまでのシリーズ作品では特捜部Qが捜査した事件は、多くの場合、真犯人の死によって終結する。そこに多少の不満があるのだが、本書もその轍を踏むのだろうか? いずれにせよ舞台は2020年、コロナ禍真っ只中にあるデンマークであり、これからはこの状況を背景に持つ物語が多数描かれるのだろうと思われる。
特捜部Q―カールの罪状― (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―カールの罪状― (ハヤカワ・ミステリ)より
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No.15:
(5pt)

最後が最高

最終が待たれます
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No.14:
(5pt)

シリーズ全て面白いけど今作も期待を裏切らないです

夢中で読み進めて一気に読み終えてしまいました。次回作が楽しみです!!
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No.13:
(4pt)

面白い。

読むしか無いよね!?
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No.12:
(5pt)

なんだかんだで面白い

1作目でハマり全部読んでますが、何だかんだで私は面白いです。
ダメな人には、ダメみたいだけどダメ元で一度読んでもらいたい作品ではあります。
興味のある方は、是非一度読んでみて下さい。
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No.11:
(5pt)

現在の事件をきっかけに古い化石のような未解決事件をいくつも掘り起こす作業が読みどころ!

特捜部Qの超久しぶりの新作。最初から10作完結と予告されたシリーズでありながら、ここのところ出版そのものにブレーキがかかってなかなか翻訳が日本に届いて来ず、やきもきさせられていたところ、ようやく届いた新作が本書である。これを読み切ると、シリーズ最大の謎である昔の事件の解決編がただ一冊残ることになるのだ。このやきもき感がシリーズ読破を読者に強いていると言っても過言ではない。作者のトリックにむざむざ引っかかっていながら、そのことが嬉しくもあるのが不思議なところだけれども。

 終盤に近付いたところで、ローセ、アサドと、話題の中心人物を入れ替えてき第7作・第8作であったが、本書はまだあの謎には一歩も近づかない。むしろ気を持たせたまま、謎の殺人事件をぼくらの前に提示してくるのが本書である。それも現在の事件をきっかけに古い化石のような未解決事件をいくつも掘り起こす作業が本書では待っている。そんなミステリーにはあまりお目にかかったことがないのだが、本書の読みどころは時空間スケールがとても大きいという点に尽きる。

 具体的なケースについては語らないつもりなのだが、未解決犯罪専門部署でもある地下に追いやられた問題児ばかりで構成される特捜部Qという前代未聞の部署ならではの犯罪であり、それが単数捜査から複数事件、それもいくつもの、という波乱の展開を見せ始めることによって、やはりこのQシリーズがただものでないことが本書で、またしても明確になってゆく。いや、却って心地よいくらいに新手の警察小説なのである。予測を覆すという意味ではユッシ・エーズラ・オールスンという名前が覚えにくい上に、何とも凄腕過ぎる作家だ。

 そして特捜部Qの破天荒さは、いつもながらでユーモラスですらある。暗い事件と残忍な犯罪に挑む彼らの心意気もチームワークの悪さもいつも通りでありながら、その個性がどれも刑事捜査能力に置いて優秀過ぎるゆえに、それぞれが問題児であるという特徴と跳ね返り合って、本シリーズの個性あふれる独自さが際立つというものなのである。

 本シリーズは一部、ドラマ化されているのだが、主人公であるチームリーダーのカール・マーク役ニコライ・リー・カースは、ドラマでは少しハンサム過ぎるイメージである。ぼくの頭の中ではジーン・ハックマンみたいな荒くれっぽいイメージ。ローセはドラマも原作通りのイメージで良いな。アサドもまあまあ、である。

 さて本書は、未解決事件を掘り起こしてゆくと、奇妙な現象に行き当たるQメンバーたちが、ある規則に気が付いてしまうという仕掛けになっている。とても長い年月に及んで、数年おきに発生している互いに関連のないがそれなりに有名な事件の時間的要素とその組織性。しかしその正確な犯罪システムのようなものが破綻しつつあるかもしれない。何かが壊れ、その真相が見えそうになっている。

 シリーズ中でもスケール感のある本書だが、いつもながら特捜部Qの存続に関わりそうな事件でもあり、Q内の人間関係も崩壊一歩手前を疑わせる覚束なさ。事件、いや過去にまで遡る事件群そのものは驚くべき真相を見せ始める。本書の真相は長期にわたって身を隠してきた犯罪者集団と言ってもよいくらいだ。そのスケール感を味わえるのがシリーズ9作目である本書。これまで本シリーズに縁のなかった読者でも引きずり込まれそうなスケールと、少しダウンビートな感さえあるQチームのメンバーたちの落差はいつもながらなので、しっかり楽しんで頂けることと思う。

 でも一作目を読むと、必ず次なる十作目まで興味を引きずられる。そんな仕掛けになっているためにまんまと罠にかかったしまったぼくも読者の一人である。仕掛けだらけの玩具箱。そんなシリーズ、さて次なる大団円の十作目。本作ほど待たされなければ幸いである。
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No.10:
(5pt)

やはりQシリーズは最高!

待っていました続巻を。
待っていただけの満足感。
邦訳が秀逸だから面白いんだと思います。
最終巻まで、ぜひこのキャスティング続けてほしいです。
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No.9:
(5pt)

カールが幸せになってる。

アサドの祈りが物凄いストーリーだったのでこの続きは大変だろうな、と思っていたのに塩を主役にこの展開、酔わせていただきました。あと1巻が待ち遠しいやらもったいないやら。最高でした。。。
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No.8:
(5pt)

カール頑張れ。

面白かった!シリーズ最終作が楽しみです。
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No.7:
(4pt)

( ̄▽ ̄;)物語は最終章に持ち越される!?

神の啓示を盲信して私的制裁を繰り返す存在!特捜部Qに持ちまれた案件は事故と云う結論を揺るがしてこれまでに同じように自殺か事故死で処理された事件が繋がって2年おきに繰り返される犯罪を示唆する共通項が顕になり、やがて推論が犯人を導き出す。そして、このタイミングでカールを今の立場に追いやった過去の未解決事件が牙を剥いて襲いかかる!指名手配された彼を待ち受ける運命や如何に…!?物語は最終章に持ち越される( ̄▽ ̄;)
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No.6:
(5pt)

とにかく面白い

前シリーズ読んでますが、発売を心待ちにしています。
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No.5:
(4pt)

ややマンネリ傾向か?

シリーズを全作読んでいます。今回は、作者の多少の疲労感を感じました。
流石に少し疲れて来たのでしょうね、前作は良かったですけど、"カールの罪状“という題は、次回作品のほうが良かったのではないかと思います。
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No.4:
(5pt)

面白かった

内容的にはなかなか深刻ではありますが、登場人物や、主人公にあたるカールの、人物表現が面白いので、重さと軽さのバランスが意外と良いので読みやすかったです。シリーズで読んできましたが、アサドさん、ホッとするのも束の間、大変ですね。
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No.3:
(2pt)

月刊雑誌じゃないんだよ~!オールスンさん!!!

『特捜部Q―アサドの祈り』を、読み終え3年過ぎてやっとシリーズ続編が刊行されてワクワクしながら読み始めました。
一作目の「ステープル釘打ち機事件」の謎も解明されないままですし、アサドの秘密やローセの回復などを期待して刊行される度に入手して読んできたのです。
が、本作では、特捜部Qトップの主人公カール・マーク警部補が逮捕されてエンディングを迎えました。
月刊雑誌の連続ものじゃないのだから、「ステープル釘打ち機事件」の謎だけ期待させてストーリーを終えるのが、このジャンルの小説の定石だと思います。
女実業家のサイコパスが正義をふりかざして連続殺人する本作ですが、前作までより不出来だったことも付記しておきます。
主人公が逮捕されて終えるなどいう作者の一人よがりのplotに怒りさえ覚えながら読み終えたのです。
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No.2:
(5pt)

原題はなんと「塩化ナトリウム」 その意味は?

このシリーズはずっと読んでいるが、手に汗握るサスペンスとミステリーの謎解きの面白さはこれまでどおりである。ただし、犯人は早い段階で特定され、その人物像や動機の解明が謎解き的な部分となっている。

前巻ではアサド捜査官の家族を巻き込んだ連続テロ事件だったが、今回は「必殺仕置人」のような事故を装った連続殺人事件である。
モラルを意に介せず、法の抜け穴を使って悪事を繰り返す悪人たちを私的に制裁する行為は、ネット上の暴露・糾弾行為などにもつながる問題だが、それがエスカレートすると名誉毀損や業務妨害などの犯罪行為にもなる。やっている本人たちは自分流の「正義」を実行しているのだろうが、それが独りよがりの思い込みであるが故に過剰な制裁になったり、無関係の第三者を巻き込んだり、さらには事実無根あるいは的外れな言いがかりであったりするわけだ。もちろん法治国家で私的制裁は許されない。
本書では私的制裁が連続殺人事件にまでなるが、なぜか殺人現場に塩が置いてある。実は、本書の原題は「塩化ナトリウム」、つまり食塩なのだが、その意味は何か?
日本人なら、大相撲の土俵の塩や葬式の清め塩のような「穢れを清める」イメージを連想するのだが、そうではないようだ・・・。

本書では、連続殺人と並行して、シリーズの最初から小骨のように引っかかっていた「釘打ち機事件」の捜査がいよいよ本格的段階に進み、カール・マーク自身への具体的嫌疑が追及されていく(それが日本語訳の題「カールの罪状」になっている)。
次号が最終巻だそうだが、さてどのように展開するのか。待ち遠しいところである。
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No.1:
(4pt)

いつかしら「事件」の全貌が明らかになっていく巧みさ

シリーズ第8弾「特捜部Q―アサドの祈り」(2020/7月)以来待望の「特捜部Q」。ページ数が多く、読みがいがありました(笑)。
 新型コロナウィルスによるロックダウンに見舞われたデンマーク社会。コペンハーゲン警察・殺人捜査課課長、マークス・ヤコプスンに蟠る過去の「事故」と「死」。そのことをきっかけとして浮かび上がる<連続殺人事件>のような事件。まるでディーヴァーのリンカーン・ライム捜査陣のようにホワイト・ボードに事実を書き出しながら検証する「特捜部Q」の面々。カール、ローセ、ゴードン、そしてアサド。
 そこに一定のパターンを見出すことができるのか?そのプロファイリングは?
 共通項は署名のような「塩」。儀式的殺人。何者がどんな理由から犯行を繰り返しているのか?
 加えて過去の「ステープル釘打ち機事件」に関連してカールに思いがけない嫌疑がかけられ「特捜部Q」の存続すら危ぶまれる事態に遭遇します。加えて、クリスマスが到来しようとする中、「特捜部Q」は或る人を救うために限られた時間軸の中で犯人を捜さなければいけない状況に追い込まれます。まあ、詳細はじっくりとお読みください(笑)。
 その内容をここで披露するわけにはいきませんが、1970年代以降に作られた米国のアクション映画の硝煙のような残り香を漂わせる犯人のプロファイルには、より強く深刻なテーマ性が内包されています。
 登場人物の異なるシーンからシーンが繰り返され、小刻みなカットバックが連続し、いつかしら事件の全貌が明らかになっていく巧みさと醸し出される強いサスペンスはユッシ・エーズラ・オールスンの真骨頂だと思います。
 次作がシリーズ最終作だそうですね。「特捜部Q」はどこから来て、どこへ行ってしまうのだろう?
 カールは?アサドは?大好きなローセは?そして、私たちが生きる「この世界」もまたどこへ行ってしまうのだろう?
 □「特捜部Q―カールの罪状― "NATRIUM CHLORID"」(ユッシ・エーズラ・オールスン 早川書房) 2023/6/8。
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