象牙色の嘲笑
評判
象牙色の嘲笑の評価:
3.57/5点 レビュー 7件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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象牙色の嘲笑の評価:
3.57/5点 レビュー 7件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
物語の背景には50年代当時のアメリカにおける人種差別や戦争従軍、警察の不当捜査等の世相が反映されており、かつ登場人物が皆悲しい影を持っているせいか全編を通して独特な暗黒と哀愁が漂う。
主人公のリュウ・アーチャーは家族も友人も恋人も居ない孤独なタフガイで、私生活について語ることはなく謎に包まれている。しかし、こと事件捜査に関しては執拗な執念を持ち、ひとつずつ嘘や矛盾を暴き、真実を解き明かしていく。その姿は時に強引だが魅力的なのである。
ラストに明かされる事件の真相は、複雑な人間関係を象徴するものであり、ショッキングな出来ばえ。
発表から60年以上が経過した古い作品であるにも関わらず、現代でも十分に読み手を満足させるミステリーである。私はロス・マクドナルドの筆力に感動した。
蛇足だが、ロス・マクドナルドの作品で現在入手可能なものは本書と『さむけ』『運命』の3冊になってしまった。新訳でなくとも他の作品も再販して欲しい。はじめてロス・マクドナルドを読まれる方は『さむけ』がいいかもしれない。