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象牙色の嘲笑



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象牙色の嘲笑の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

象牙色の嘲笑の感想

著者初読み。私立探偵物のハードボイルド、1952年のアメリカが感じられて楽しめた。ライセンスと銃を持ち、警察に同行して捜査に協力する。なるほど、日本での私立探偵物が成立し辛いはずですね。物語のプロットは結構複雑で、隠された真相が虫食い穴から少しずつ見えて来る感じ。文学的な表現と言うのか、比喩に装飾された分かり辛い説明で、より混乱させられたのかも。何時の時代も皆生きて行くのは大変なんだなぁ、抑えたトーンで人間の悲喜劇を読ませて貰いました。最後までタイトルの意味が分からず他の方の感想で理解出来た、ゾッとした。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:
(7pt)

被害者は何を見て嘲笑う?

今回も彼は完膚なきまでに質問する。読んでいるこちらが当惑するほどに、個人の領域に立入る。そのあまりある執拗さは、終いには犯人が「なぜきみはおれを苦しめるのだ」と身震いさせられるくらいまでにもなる。
だがしかし、そこまで行いながらも彼の影は見えない。犯人は最後、足枷のように影を引き摺るのに、彼には影すら見えない。「質問者」である以上に「傍観者」である所以だ。
真相は戦慄を憶えた。しかし、未だに謎なのは、被害者は何を「嘲笑」っていたのだろうか?

Tetchy
WHOKS60S

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