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(短編集)
依頼人は死んだ
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依頼人は死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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女探偵・葉村晶シリーズの短編集である。2000年の作品。 若竹七海の人気シリーズということで読んでみた。若竹作品というとコージーもののイメージがあるのだが、このシリーズはハードボイルドというかサスペンスというか、ちょっと路線が違う。主人公の葉村探偵は、けっこう強引な人物である描写。仕事として調査を依頼されたり、知人のからみでもって事件に関わっていくのだが、最後に意外な結末が、、、という話。 次第に明らかになっていく事件の真相は、人の怖さといったものを浮き彫りにする。そういうストーリーが全編にわたって流れている。 練りに練ったトリックが、とか、超絶的な大どんでん返しが、とかいう大技は繰り出されない。読んでほんわかするような効果は全く期待できない。それでも何か読後感といったものが心に残る、これはそういう作品だと思う。個人的には、「女探偵の夏休み」の印象が強い。ある意味、えげつない結末なのですが。 | ||||
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探偵、葉村晶がさまざまな人の死の原因をつきとめていく短編の連続です。それぞれのお話に、おっと思わせる、ちょっとブラックなオチがついているのですが、短編ごとにけっこうな人数の人物が出てくるので、この人誰だっけ?となってしまって読むのに時間がかかりました。ということで、星3つです。 | ||||
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探偵事務所の非常勤探偵・葉村晶は決して手加減をしない。 友人・相葉みのりから持ちかけられた依頼は、念願の詩集を出版し転機を迎えようとしていた婚約者の死の謎。 事故死なのか、殺人なのか、葉村は関係者から徐々に真相に迫っていく。 女探偵・葉村晶の2年ほどを、季節ごとにまとめた連作短編集。 読者を欺くトリックの散りばめ方が巧く、読んでいて「ん?」と思わせついつい前のページを読み返してしまいます。 が、ミステリというよりも一種のオカルトホラー的な展開や、登場人物の性格、話し方にかなりクセがあるので、読者を選ぶかもしれません。 私はちょっとはまりきれませんでした。 最終編のラストはTVドラマっぽく、続編を読んでみたいと思ってしまうんですけどね。 | ||||
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女探偵葉村晶の二年ちょいを季節ごとに短編化して描いた連作短編集。 シニカルな視線の持ち主でどことなく淡白な性格だけど、それが女性となるとなんだかかっこいい。男だと、うわっかっこつけすぎ、ってなるとこなんだけど。 連作短編のわりに続き物な印象が薄いのは、短編ごとのつながりがないにひとしく、毎回登場するようなサブキャラクターがいないからかな。 最後で強引に連作らしくまとめてるけど、あれは興ざめでした。 最後を除けば個々の短編はおもしろいです。デイヴィッド・ハンドラーのホーギーシリーズを思わせるいやな登場人物と探偵の皮肉な視点のかみ合わせは、はまってたとおもいます。 事件の余韻をもたせた終わらせ方もよかった。「たぶん、熱かったから」の置き去り感は短編ならではでしょうね。「わたしの調査に手加減はない」はこの小説ならでは、という事件で後味の苦さと皮肉さが光ってました。気分のよくないときにはおすすめしない本ですね。 | ||||
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