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(短編集)

依頼人は死んだ



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【この小説が収録されている参考書籍】
依頼人は死んだ
依頼人は死んだ (文春文庫)

依頼人は死んだの評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

依頼人は死んだの感想

女探偵・葉村晶シリーズの2作目。
というか、この作者の作品は初読だったので、シリーズ1作目は読んでいません。
評価が高かったんで読んでみた、って感じなのですが、正直失敗しました。
第1作からちゃんと読むべきでした。

9編の連作短編集で、春→夏→秋→冬と時系列に話が進み2年後の春で終了するという構成。
扱う事件が事件らしからぬ軽い案件ばかりという事もあってか、1編1編が非常に短いです。
主人公の女探偵の一人称という手法を取っている割に、多くを語らず、感情も表に出さないためか、非常に無味乾燥、悪く言えば「シラー」っとした「流れ」も兼ね備えているといった印象なのですが、不思議とテンポやキレと言ったものを感じてしまいます。
と言うのも、謎が解かれて明らかにされるのは「悪意」で、何れの作品も読後感は良くないですが、強烈に印象に残ってしまうからでしょうか。
あと何気にプロットもしっかりしてますよね。
読み応えありって感じではないですが、読んで見る価値ありな作品。
「短編ってやっぱりこうでないと」って思えた短編集でした。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)

依頼人は死んだの感想

前作を読んだ時点では、私は葉村の良い読者では無かった。正直微妙な評価で、それほどのもんかな?と言う感じ。しかし本作はすこぶる面白かった。各話は結構短めで、それぞれ最後は突き放される様に、ぶった切られる様に唐突に終わる。しかも後味は悪く、嫌な気分になる。なのに、何故かそれが癖になる。事件の内容はやり切れない物が多いのですが、葉村のキャラクターに寄る物か、作者の文体に寄る物か、クールでシニカル、そしてダークでビターな探偵物語になってると思います。次作もとても楽しみですね。

なおひろ
R1UV05YV

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