スクランブル
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
スクランブルの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう一度読めば、もう少し評価は上がるのだろうが、登場人物の呼び方が苗字だったり名前だったり、あだ名だったりで、誰が誰かをリンクさせるのに必死で、内容にのめり込めず。よくある推理小説のように、裏表紙に登場人物と簡単な説明書きがあればもう少し楽しめたのだろうが。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
葉村シリーズ、葉崎シリーズに知名度では及ばないが、若竹さんは女子中高生を主人公にした作品も幾つか書いている。本書はそのうちの一つだが、冒頭から心を掴まれ最後まで一気に読んだ。好みはあるだろうが若竹作品TOP3に間違いなく入ると思う。 高校時代の友人の結婚式に出席した文芸部の面々が15年前の殺人事件を中心に高校時代の出来事を思い出す。話ごとに語り手が変わる連作短編だが、最後に一つの長編作品となっている。 解説で佐々木譲氏(この方の作品も好き)が熱く語っているが、1998年の日本推理作家協会賞の候補作品で、連作短編集の扱いだったため、選考委員だった佐々木氏が長編部門での受賞を推したものの、振り分けの見直しは行えず、受賞は見送られたとのこと。まさに無冠の傑作。作品巡る逸話もドラマチックである。 タイトルの「スクランブル」、読む前は人々が行き交う交差点をイメージしたが、スクランブルエッグのことで、各話、卵料理のタイトルとなっている。 卵料理さながら女子高生の心は、大人から子供、聖から俗、優しさから意地悪、ピュアから狡猾へ…その時その時で様変わりする。事件自体は犯人の予想がつき複雑なものではなかったが、彼女達の心の内こそミステリーだと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若干ネタバレ。 1981年生まれのため作中キャラ達とは微妙に時代は被りませんでしたが、中高一貫の女子高卒で高校からの編入組なのは自分と重なる設定でありとても楽しく読めました。 自分も彼女たちと同じく中学からの生徒たちに「外部生」と呼ばれ差別されてたなぁ。これって中高一貫高あるあるなのかもw 最初の語り手である夏見が主人公かな?と思いましたが、六人それぞれの視点や悩みが章ごとに描かれどの子にも感情移入できるようになってます。 高校時代に起きた殺人事件についての推理はミスリードの方の犯人説の方がワクワクしたり、真犯人?についてスッキリしないところもありましたが探偵小説ではなく青春ミステリーとしてはぼかして正解なのかもしれません。 他の方のレビューにもありますが、キャラ設定が被っているので分かりづらいです。 激情形で喧嘩っぱやい夏美とマナミ。クールに見えて常にイライラしてる沢渡と洋子。不思議ちゃんでずれてる飛鳥と宇佐。それぞれがキャラ被ってて終盤までどっちがどっちだか分からなかった。笑 宇佐が急に探偵キャラになってて、飛鳥が自分の悩みをぶちまけて、ようやくこの2人のキャラが立つ頃には終わっていました。 でもそれを置いても女子高のめんどくさいやり取りとか、それぞれのクラスでの身の振り方とかミステリー以外の部分がとても面白かったので結果よしです。 自分にも「外部生」同士の友人達がいましたが、彼女たちみたいに大人になっても友情は続かなかったなぁ。羨ましいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリもジュブナイルも好きです。その両方を兼ねた作品。 一章ごとに語り手が変わり物語の真相に近づいていく形式で内容自体は良かったと思います。 ただ個人的に気になった点が…。 煙草も酒も大人のアイテムです。背伸びをして手を出したい気持ちは分かるし実際友達でも吸っている子はいました。ただ、「普通」ではないですよね?100人いたら数パーセント? 個人的にはジュブナイル作品にそれらのアイテムは不要と思ってしまいます。あくまで普通の高校生を出して欲しかった。リアル感を出そうとして逆にリアルから遠ざかってしまった、そんな感じが拭えませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※ 少し真相に触れています ※ 最初は女子高なので、いじめや派閥を巡るドロドロした人間ドラマを読まされるのかと思いきや、意外ときちんとした謎解きが中心軸にあるミステリーで、伏線の張り方や謎解きのテンポが良く、読みやすい。 ただ、青春ミステリーとしては、舞台が80年代の中高一貫の女子高で、登場人物もほとんどが女性ということもあって、公立高卒で男子の私としては、世代は近くても微妙に感情移入が出来そうで出来ない内容でした。メインキャラたちもこれと言った人物描写が無く、ほとんど性格にも違いが無いため、名前以外で区別がつかないキャラがちらほら(夏美、マナミ、洋子、沢渡の四人はその言動だけでは作中での区別がつかなかった)。 事件も二転三転する展開には興味がそそられ、先が気になるのだが、最後まで読んでも真相はいまいちハッキリとせず仕舞い(結局、状況証拠程度の推測でしかなく、最後のどんでん返し的な犯人も前段階の人物の方がインパクトも意味もあったと思う)。また、事件を通して女子高生たちの精神的成長を描いていそうだが、事件自体(犯人や動機など)が彼女たちとは基本的に無関係なので、その関わり方が単に好奇心から事件を推理しているだけになってしまっている。なので最後まで読むと、結局この事件が彼女たちの関係性や考え方を変えたりしていないし、実際、精神的成長にも繋がっていないことに気付かされ、何のための事件だったのかよく分からず仕舞い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エスカレーター式のお嬢様女子校に途中から入ってきた「アウター=よそ者」組それぞれが主人公の短編と、とあるメンバーの結婚式に集まった現在の彼女たちの話がつながって、殺人事件の真犯人が暴かれる、というもの。 推理小説として見ると、トリックそのものは単純で、それを手を変え品を変え複雑に見せる、というミスリーディング(=間違った方向へ誘導する)タイプなのですが、間違った方向へ我々読者を誘導する役の女子高生たちの、幼稚で、視野の狭い、しかし若々しい価値観が、自分にも思い当たるものだから、何となく こっ恥ずかしくも甘酸っぱい思いで読みました。 大人になって忘れてしまっていた学生時代の微妙な友だち関係、ギスギスしたクラスメイトの政治力学が、かなり綿密に描写されていて、読みながら 「あるある!」 とうなずいてました。自分、おっさんだけど(汗) 美化されてない青春時代の残酷な一面を描いてますが、それすらもどこか懐かしく感じるようになった自分は、やはり相当年取ったのかなぁ・・・? | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 14件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|