火天風神
- クローズド・サークル (178)
- パニックサスペンス (8)
- パニック・サスペンス (18)
- パニック小説 (68)
- マンション (21)
- 台風 (5)
- 災害小説 (33)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
火天風神の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い。初めは、3つのエピソードという全く違うエピソードが流れ、本題に入るとこれまた1つの章に短い別個の短編の破片が複数含まれ、当分はこの形式は変わらない。よって、大まかな登場人物と流れが分かるまでは非常にとっつきづらい。が、これらの関連が見えてくると、そこからは一気読み。まぁ、表題の通り火と台風が主役で、人は脇役という面白い公正ながら、メインの台風が 予測からだんだんと近づき、突入、一過するように登場人物の動きが変化してくその緩急や、一種自然に形成される(台風による)クローズドサークルの中で発生する事件・事故がミステリー的緊迫感を生じ、プロットは言うに及ばず多面的に楽しめる作品。最後の収束まできっちりと書き込まれており、作者の力量に評価。最後のエピソードが、これまた絶品。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回の大型台風の最大瞬間風速を見て、真っ先に思い出したのがこの小説です。 十数年前に読んだ時には、そこまでの台風が日本に直撃することがあるのかなぁと思いながら読みましたが、このところの気象異変であり得る事がわかりました。 題名から本の装丁が風神雷神図屏風かと思い込んでいましたが、新潮文庫のこの赤い炎の装丁だったんだなと納得。 中身についてはかなり昔のことで、ほとんど忘れていますが、犯人と対峙した時の突風の描写を朧げながら思い出しました。 一気読みした記憶があります。 本の内容のレビューじゃなくてごめんなさい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
海辺のリゾートマンションに様々な背景を持った人たちが逗留したところに、すさまじい台風の直撃を受け、様々な出来事が起こる話です。若竹七海らしく次々とトラブルに巻き込まれ、満身創痍になるのはいつものパターンです。登場人物のそれぞれの背景についてもうまく描かれていて、興味深く話が進みます。 しかし、背景がきちんと描かれていた人物が何人も非常に早い段階でいなくなってしまいます。また、途中で死体が出てきて、ミステリーの要素も含めた話になってゆきますが、正直このエピソードは必要だったか疑問が残ります。このような長編は様々な登場人物が複雑に絡み合い、思わぬ過去のつながり等の秘密が明らかになりつつ一気にクライマックスに向かうパターンであると思いますが、無駄なエピソードが多い気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハリウッドのパニック映画になりそう。 猛烈な台風に高波、火災、そして…火天風神に“鬼”も追加して欲しい。 また、暴風雨のせいでない濡れ場もあり。若竹作品では珍しい…というより私が読んだ中では初めてかも。ますます映画向き。 非常時に人の本性が出るというが、見たくない/見せたくない顔が出てしまうことがあるだろう…人間だもの。 それでも、修羅場で恐怖と闘いつつ、誰かのために動ける人ってやはりすごい。 この小説の中でそれができた人たちは、この経験が次なる飛躍に繋がったようだ。それができなかった人たちにも何らかのターニングポイントになった思う。 一気に読み終えて、死体の謎が残った。警察の説明が納得いかない。再度読み直したい。 【追記】 杉田さん画のカバーが欲しくて光文社文庫を漸く入手…高かった。我ながらマニアックぶり恥ずかしい。 さて、新潮社文庫のカバー写真、炎と思っていたが、赤い加工を施した高波。暴風雨で怒り狂った波とともにやはり燃え盛る炎のイメージ。光文社版は海辺を二人(叔父と甥か、大学生カップルか…前者だと思う)が歩いている。一見穏やかな風景だが、暗雲が立ち込め、風がかなり強くなっている。嵐の前だろう。砂浜の黄色が効いている。 解説は新潮がミステリー評論家の方、光文社は編集者の方。それぞれの視点で書かれていてどちらも興味深く読んだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある欠陥があるマンションに、ある理由で閉じ込められてしまった人々。 台風と火災、そして迫りくるもう一つの災難。 前半からいともあっさり死人がでてしまい、誰がいつ死んでもおかしくない極限状況が延々と描かれる。 いやあ、怖かった。怖いです。 終盤にちょっとした清涼感のあるエピソードが添えられています。 「八月の降霊会」も怖かったですが、これもすばらしくおそろい。(ほめている) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若竹氏の90年代前半の初期の作品で、台風がリゾートマンションを直撃し、その中での様々な人間模様をサスペンスタッチで描いた異色の長編作品である。 基本は台風に襲われて阿鼻叫喚のマンション内での脱出劇がメインであるが、完全にパニック小説という訳ではなく、ちょっとした叙述トリックによるサプライズ的趣向と、ホテルの一室で発見される謎の死体を巡ってのエピソードなどミステリ趣向もちょっとだけ盛り込まれており、パニックものとしてもミステリーとしても楽しめるような作りになっている。 文庫版で500ページ弱あるが一気に読ませる展開は見事である。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 9件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|