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名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件
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名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 41~60 3/3ページ
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重要人物(?)がポンポン死ぬのは悪いことではないし、猟奇殺人や大量殺人も嫌いではないし、反社会的な設定も否定しないが、しかし、多重解決物は大反対。もともと本格ミステリは、よほどの傑作でさえ無理に無理を重ねて作られているのに、そこに二つも三つも謎解きを積み重ねたら、せっかくのアリバイやトリックがどうでもよくなってしまう。その上、本作はそれだけでなく二人も三人も〇〇役を積み重ねているので、作品全体のバランスが悪くなってしまっている。最初に退場する〇〇役が一番魅力的で、最後に残った〇〇役が一番存在感が無い、というのは語るに落ちる。トリックやディテールに問題は無いので、全体の構想をもう少しシンプルにしたほうが良いのではないだろうか。 | ||||
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読み終わったあとの引用書籍の一覧で、これが実際にあった事件を元にして書かれたと知ったところで一番ゾッとした。 詳細に練られているストーリーが引き込まれました。全部のオチが集団催眠にかかってるから、というのがちょっと引っかかるけど、本当の話がベースなら、きっと実際そうだったんだろうと納得できるので星5つにしました。 | ||||
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この作品の素晴らしさは他の優れたレビューに譲るとして… 終盤に探偵が事件の推理を披露しているのを読んでいると、この作品がなぜ海外の新興宗教団体が舞台でないといけなかったのか、なぜこの時代背景なのか、たくさんの「なぜ」がすべて必然であったことに気づきます。 その印象は「なるほど~綺麗やな~」です。 読んでいる途中で、明確に説明されていないため、明確に情景をイメージできない箇所がところどころあります。私の読み方が下手くそなのか、作者の書き方に問題があるのか、いずれにせよ往々にして飛ばして次に読み進めるものですが、それが事件の核心に関わるものだったり、これはつまり作者はわざとそのように描いていた?とすれば、それはそれで凄いなぁ、と思うこと頻りです。 | ||||
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凄く説明されて、もーどーでもいいよーってなって、ん?これなんかデジャブ…?ってなって、過去の私のレビューを見返したら「そして誰も死ななかった」で同じことを書いていました笑(著者を確認せず購入した) 人物にリアリティがなく、魅力もない。 | ||||
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読んでいて、「人間」が出てこないというか、描かれていないと感じました。ロジックとしては、良く出来ているのですが…。そういう、作品なのでしょう。 | ||||
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【読書のきっかけ】 2022年末の各種ミステリランキングで上位に評価されていたのと、私が好きな「本格ミステリ」作品ということで、読んでみました。 【率直な感想】 作品紹介欄に、「ロジック」という言葉が使われているのですが、これは本作品が、正真正銘の「本格ミステリ」であることを示しています。 リアリティや人間ドラマ的なものは重視されず、不可解な事件が発生し、それを名探偵が「ロジック」のみで、真相解明の推理をしていく。 人間ドラマ的な要素が少ないため、ミステリ好きと言っても、東野圭吾や辻村深月のような作風が好みの方には、本作品は向かないと思います。 でも、「本格ミステリ好き」であれば、大変にお薦めできる作品と言えます。 <クローズドサークルという要素> 作品紹介には触れられていないのですが、本作品は、本格ミステリでよく使われる「クローズドサークル」というジャンルに属しています。 これは、要するに、警察の捜査が及ばない場所で事件が起こるという設定です。 本格ミステリには、トリックがよく用いられますが、これは、警察が科学的に捜査してしまうと、簡単に真相がばれてしまいます。 つまり、名探偵の出る幕がなくなってしまう。 そこで、事件の起こる場所が、風水害などで外部から隔絶されているという設定である、「クローズドサークル」が用いられます。 本作品の舞台である、新興宗教の本拠地「ジョーデンタウン」は、ガイアナ共和国内に作られた町であり、「治外法権」が与えられていて、殺人などが起きても、警察が介入しない設定となっています。 そこで、名探偵が思う存分に推理を披露することになります。 <多重解決という要素> 上記の結果として、純粋に「ロジック」による推理が可能となり、本作品では、一旦真相を言い当てたかと思われた探偵の推理が、新しい「ロジック」によって覆され…と、作品紹介にもあるとおり、「圧巻の解決編150ページ!」を実現しています。 本格ミステリ好きにとっては、大満足の構成と言えますね。 <題名に込められた意味とは?> 本作品の題名は、とても奇妙です。 宗教を扱っているので、「いけにえ」という言葉が出てくるのかもしれないですが、「名探偵の」とは一体どういう意味なのか? 「名探偵」に「いけにえ」は馴染まないと思えます。 ここには、ラストになって驚くべき真相が明かされ、題名の意味が分かる仕組みになっています。 Kindleで読んでいると、他の読者が引いた「ハイライト」が表示されますが、もちろん、その箇所には、「ハイライト」が引かれています。 私同様、多くの読者が驚きを隠せないのではないでしょうか。 【全体評価】 冒頭から結末まで、「本格ミステリ」の要素をつぎ込み、新しいアイデアも満載の本作品は、新時代の「本格ミステリ」の傑作と思っています。 | ||||
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ただの想像だが、著者は「medium」などのどんでんがえしミステリを読んで「だったらこっちはなんども繰り返してやる」と思ったのではなかろうか。それくらいどんでんがえしが多い。多ければいいというものでもないし、どれも大ざっぱなトリックと推理から成り立っていて驚きたくても驚けなかった。 なのに星を5つつけたのは、きちんと役割を与えて登場させたキャラクターを、惜しげも無く使い捨てているからだ。昨今のミステリでも同一キャラでシリーズ化することが多いのにこれは凄い。一瞬の衝撃のためならあとはどうでもいいと言わんばかりの作者の姿勢にむしろ感服した。こういう小説は大好きだ。 | ||||
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社会から隔たった地で生活するカルトに潜入するというホラー映画の一パターンに、 本格ミステリを持ち込んだ話。 そこに近年流行りの『名探偵とは』的なネタも盛り込まれているのだが、 パズラー要素はあまり期待し過ぎない方が良いかもしれない。 不可能状況の謎がもう少し大きく振りかぶることができれば…と思うが。 例のごとく帯が煽りまくっているが、 広義のミステリ、スケールのでかいサスペンスを期待した方がハードルが上がりすぎないのでは。 イントロが丁寧なので異国の地が舞台でもしっかり物語に入っていける。 エピローグも面白い。 | ||||
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特殊も特殊な設定でかなり複雑なミステリですが、最後の推理シーンは圧巻でした。 とにかくすごい。初めてミステリ読む人にはおすすめしづらいですが、こんなミステリもあるのかとなる。めっちゃ面白い。 | ||||
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後半にかける怒涛の推理劇、何が本当で何が虚構なのか…まだ頭がグルグルとこんがらがっている!! | ||||
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このミス1位の「爆弾」読了後、私は意気消沈していました。「現代のミステリって、メッセージ性さえ強ければメッセージそのものが不可解でもかまわないのかな?」と。 次に手を伸ばしたこの「名探偵のいけにえ」を一気読みし、「いややはり、これこそがミステリの醍醐味だ!」と歓喜しています。 物語の舞台が40年以上前にも関わらず、近代的な認知心理学のエッセンスをふんだんに盛り込み、それがトリックの中枢に深く融合している見事な構造。魅力的で個性豊かなキャラクタ。事件の様相をとことん分かりやすく説明するため挟み込まれる多くのイラスト。シュールなジョークも突如出現する緩急自在な無駄のない文章。「この手の小説でこの展開は通常ありえないだろ!?」と仰天する進路変更(特に物語6合目)。そしてさらにあり得ないけれど説得力がものすごい解決編。でもそこでさらに訪れる大どんでん返し。…そして、最後に明かされるこの物語の真の探偵役の正体。 ミステリ読みとして、この作品を読み逃すようなことにならなくて本当に良かったです。間違いなく、この1年で読んだ中でダントツでした。 | ||||
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ラストまで読み終えて、題名の意味が理解出来る仕組みになっている。 自分に読者としての力量が無いのかもしれないが、トリックや設定が凝りすぎている感じで、頭の中で物語についていけなかった。 | ||||
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優れた文章と個性的な登場人物に惹き込まれた。テンポ良く、次々と謎が絡み合っていく。宗教の裏側を暴く思想も面白く読めた。多重推理!と大々的にされると、少し引いてしまう気持ちはあったが、冒頭数ページで1度多重推理を見せてくれて、こういう物かと安心して読み進められた。宗教が危険なのは知られているが、どう危険なのかがよく分かった気がする。ミステリでありエンタメとも言える作品だった。まだ若い作家さんなので、活躍に期待している。 | ||||
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二重推理後の更なる展開に度肝を抜かれました。 40歳になり、なかなか感動できなくなった心が、久々に揺さぶられました。 『爆弾』が名作過ぎて、「このミス」では惜しくも2位でしたが、これが1位でも納得でした。 | ||||
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こんなに多角的推理が展開されるミステリーを読んだのは初めてだ。あれよあれよという間にストーリーに引き込まれている自分に気づく。これまで、そして今も世間を騒がせているカルト宗教に没入する信者の心情も反映した考え方も取り入れた斬新な推理には圧巻でした。22年の三本の指に入るミステリーと言ってもいい。 | ||||
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(ネタバレなし) 話に無理をやや感じるものの、いわゆる新本格的な作品とみた場合は、かなり頑張った良作とおもいます。 かつての綾辻氏や殊能氏と比べての3ですが、あの頃出尽くしたという現在の環境を加味すると4、5点です。 | ||||
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めくるめく多重解決にくらくらします。探偵の視点が斬新でした。 | ||||
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【抜群の切れ味、快刀乱麻を断つ怒涛の推理パート150ページ】 「方舟」も良かったが、本作はそれを超えてきた。400ページ中、推理パートに重点を置いており、異なる視点から複数の推理がひっくり返されは展開していく様はまさに圧巻である。 【評価】 総合 4.5〜5 読みやすさ 3.5 意外性 5 読後感 4 推理 5 | ||||
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作者の意気込み、熱量が伝わってくる本格ミステリー、後半の怒涛の展開には圧倒される。特に衝撃を受けた、後日譚、いまだに何度も読み返してしまう。 これでもかと繰り広げられる推理披露、そのどれもがレベルが高い。最後、タイトルの意味が分かった時には胸が熱くなる。2022/10月の時点で個人的に、今年のベスト作品である。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 海外の小さな集落で始まったかと思えば,一転して日本の宮城県,海沿いの民宿に. 糾弾されるカルト教団と,十年前にまで遡る日本の事件が,どう繋がりを見せるのか, 接点は早い内から呈示されますが,先がまるで読めない様子に序盤から引き込まれます. ミステリとしては,帯にもあるように『多重解決』と呼ばれるジャンルになりますが, 『一つ目』に疑問が多く,さすがに続きがあることが見え見えだったのは少し残念です. ただ,それをしっかりと否定し,呈示される『二つ目』以降は,論理はもちろん, 引っ込みが付かない,立場で見える世界が異なるなど,それまでの議論を拾い上げ, 何よりも奥地に籠もった教団と信者たちという,舞台と設定を活かしたもので大満足. また,信仰心か余所者か,逃げ道のない二つの選択肢を迫る場面にはゾクゾクとします. また,後日譚で明かされる真実と,そこに潜んだある人物の失望と嫉妬,そして敬意は, 最後の最後でタイトルの回収にもなり,理解ができたときには,大きな吐息が漏れました. なお,残酷な描写はいくつかありますが,いわゆる『汁気』の類はほとんどありません. | ||||
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