■スポンサードリンク
苦役列車
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
苦役列車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全276件 61~80 4/14ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不错 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方が仰ってる通り、難解漢字が多用されています。普段本をあまり読まない私にはわからない漢字も多く、しかしその都度読みと意味を調べて理解した上で続きを読みたくなってしまう本でした。気がつけば一気読みしてしまうくらい。 またこの作者、非常に高度な技術を持った筆致です。文章を書くのが上手いとはまさにこのことだと思いました。この作者の他の作品も是非読みたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
買わなければよかった。 お金を出して買う本ではなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うわーすげー 最後の文でしっかり締りました。 何と言ったらいいんだ。すごくリアルでした。 何も言えない。主人公の人生はこのページ数で全部なんだろうなと思う。なんだか怖くなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うわべの飾りが一切ない。本質にある神秘性を余すことなく体現している。 ある意味で、読者を図星に貶める本として本たりえる素晴らしい作品だと思う。 読み込めば読み込むだけ、良さが溢れ出る作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半はみごと。いかにも芥川賞的なヒリヒリする孤独・貧困・コンプレックスに満ちていて、 文章を目で追っているだけでわくわくします。 ただそのぶん、後半が蛇足に感じました。 内容は文壇批評……というより、文壇を内輪ノリで揶揄しつづけているのですが、 いかんせん前半と雰囲気が違いすぎるうえ、この語り手が貫多である必要がまったくないような気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて西村氏の何かの小説を読んだ時は、その毒物振りに本をそのままゴミ箱へ叩き付けた記憶がありますが、今読み返してみても捨てる程ではないにしろやっぱり好きにはなれません。悪びれもせず悪意を垂れ流す主人公に全く共感できませんし文章も深みがなく薄っぺらく感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川賞の受賞インタヴューで「そろそろ風俗に行こうかな?と思ってたので。」とコメントして有名になった著者の作品です。 受賞後のインタヴューで物議を醸したのは、この人と田中慎弥氏ぐらいだったと思います。144回の受賞者が著者で、145回は該当なし、146回が田中氏なので、(田中氏はなんか物凄く怒っていて、「くれるなら貰っておいてやる」みたいな態度でした・・・)最近の芥川賞受賞者はぶっとんだ人ばかりだなぁ、とびっくりしたことを思い出します・・・。 今更ですが、芥川賞って何?直木賞との違いは?ってことでちょっと日本文学振興会のホームページを調べてみると、以下のQ&Aがありました。 Q. 芥川賞・直木賞の違いを教えて下さい。 A. 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれます。直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象です。 因みに、日本文学振興会とは、各種文学賞の授与を行ない、文芸の向上顕揚を図り、もって文化の発展に寄与することを目的とする公益財団法人だそうです。各種文学賞とは、芥川賞、直木賞、菊池寛賞、大宅壮一ノンフィクション賞、松本清張賞とのこと。 世の中には本当にいろんな団体があるものですね・・・。 閑話休題 著者は芥川賞を受賞したとのことですので、本作は純文学というジャンルに入ると思います。最近はどちらかと言うとエンタメ性の高い小説ばかりで、対して、ニキビ面の青春時代は、訳も無くイライラしながら太宰治、三島由紀夫など、むさぼるように読んだ記憶があるだけに、純文学と言うと少し構えてしまい、なんだか緊張しての読書となりました。(笑) 本作ですが、言葉遣いが独特です。カタカナが結構出て来るかと思いきや、意味さえ分からない古い感じの言葉遣いも多く、かなり調べてしまいました。 いきなり冒頭の文章が、 「曩時北町貫多の一日は、目が覚めるとまず廊下の突き当たりにある年百年中糞臭い共同後架に立ってゆくことから始まるのだった。」 なのですが、曩時って何?もしかして曩時北町って名前??後架って何? 曩時(のうじ)とは昔とかさきの時とかいう意味で、後架(こうか)はトイレのことらしいです。いやー、先が思いやられると思ったものの、後は案外最後まで、結構スイスイ読めました。(もちろん言葉を調べる為に何回かグーグルしましたが・・・) 内容はうーん、ほとばしりますね~。書き手の鬱屈した気持ちが、ギンギンに読み手に訴えて来ます。 北町貫多は中学を出て、その日暮らしの生活を送っている。目標もなく、ただただその日を生きている。金が無くなれば港湾人足をやり、金がある時は、飲み食いするだけ。友達もおらず、常に孤独。言葉を交わす知り合いもほぼいない。本当は、人とのつながりに飢えているにも関わらず、プライドが高く、自身は孤高の人を気取っている。要するに人として付き合うのが究極に難しい人物。そんな人間の内面を著者は見事に描き切っています。 著者はまさに、あの見城徹氏が言う「小説家には、書かなければ救われない、何かがある。上手くても下手でも強い祈りが込められ、膿んだ傷の感触がある。癒すことのできない痛みがあるから、表現をする。彼らは、自分の内部から滲み出る、やむにやまれぬ気持ちを作品化している。」に当てはまると思うのですが、幻冬舎からは一冊も作品を出していません・・・。 西村氏は見城徹氏が言う作家にぴったりな気もするのですが、きっと、(これは勝手な想像ですが、笑)見城氏は脆くて壊れやすい内面が細い感じの商業ベースの天才が好きなんじゃないかな?と言う気がします。西村氏も紛れもなく天才だと思いますが、脆くて壊れやすい感じの天才では全くなく、どちらかというと決してへこたれない、商業ベースなんて糞喰らえ!的に内面が太い人に見えるので、見城氏とは合わないのかもしれませんね・・・。(笑) いずれにしろ、久しぶりの純文学、なんだか胸がいっぱいになりました!ごちそうさまでした! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前にも読んでいた本ですが、また読みたくて購入しました。 自分自身と向き合うきっかけをくれるいい本です。 ありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表現の素晴らしさに圧倒されたり引き込まれてしまうのも文学作品の醍醐味の一つであり、優秀な作家の走らせる多彩な筆裁きによって情景がビビットに、登場人物が物語を生きているそれよりも鮮やかに読者に伝えることができる場合もある。本作品においては、貫多の持つ人生を彩る絵の具の持ち色の少なさや自身の人生において生来ていくことそのものへの辿々しさが文章の中から読み取れて、欠陥人間の機能不全生活におけるリアルを感じることができた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文才があり構成力がある、そして屑男 なぜこんな典型的な屑人間なのに文才があるのだろうと笑ってしまう 仕事したくない、楽ばかりする、考え方は卑屈で低能 でもなんでこんなに文才を開花させ得るのだろう、芸術の魔性だ 高学歴で高尚な人は冷静に読み解けるかと思う ヒト科でもかなりの屑オスなので女性にはキツイかな 漢字の選択が凄い知的です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感性のある人や想像力のある人は前半で読み続けるのが苦痛になる内容だと思う。ここで読むのを中止する人も多いのではないかと思うが、最後まで読まないとかえって不快感が残ったままになる。最後まで続むとその苦痛が無くなり納得する小説だと思う。内容は違うが、小林多喜二の「蟹工船」もそんな感じだったように思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
生きづらい世の中の底辺の更に下の世界の話だと思う。下の下の、本当にどうしようもない世界を知って何とか生きていけることもある。そんな内容でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中卒で父親が性犯罪者、友と呼べるものはおらず人足で日々食いつないでいく貫太。普通に考えたらお先真っ暗な状況でも、どこかで捨てられない男としての矜持が、生きるために彼を突き動かしているよう。貫太が世間の見方を先鋭にして同じ人足や周囲の人間をどこか見下しているのは、自分が他の奴よりも暗い過去を持ち合わせているということが唯一他と差別できる強さでもあるからであろう。 西村氏と友となるのはご免こうむりたいが、小説の中でならもっと見てみたいと思わせる魅力的な人物だと思った。 個人的には表題作より、二編目の話の方が、新潮社の編集者との確執や売れる前の作家の苦悩をありありと描いていて、最後に酒をあおるクライマックスは感動すら覚え、芥川賞を獲った後の西村氏の変化は是非小説で読んでみたいと思わせる良作だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このような下らないものが芥川賞とは情けなくて。勿論最近の受賞作は殆どそうですが。芥川さんが泣いている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待してた訳じゃなく、最近のぼんやりしたもやっとした小説に飽きて、読んでみて、実体感?と言う言葉は変かもしれないけど、特別でもなく、独特でもなく、主人公の心情の実体が鉛筆書き、それも強く一文字一文字押し付けるように書いたような、今、何処にもないような作品で、凄く自然に入ってきた。 19才の貫多と中年になった貫多の対称のような本の構成も良かった‼ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
石原慎太郎氏に気に入られただけはある。解説が彼である。氏が言うように、貧乏の壮絶さの中に楽しさがあり、快楽がある。それが金を手に入れるようになって壊れてくる事の危惧は分からないでもない。 全160pちょっとだが、中卒だから、普通ではない生活を送ってきたから…。コンプレックスを感じながらも、常に罵倒することは忘れない。主人公は面白いといえる。登場人物は片手で数えるほど。著者の人生のある意味説明書になる。ただ、伝記にはなりえない構成さと勢い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者のビジュアルが気になって読んでみた。 なんかよくわからなかった。 (2011年に読んだときの感想です。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川賞作品でも、本はやっぱり読まないで、積んどく。いつか、読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
産後、育休中にうつ状態が続く中、子どもが寝ているすきに読みました。 主人公のどうしようもなさにほくそ笑み、特に主人公と(いわゆる)リア充カップルとの飲みの場面は痛快でした。 産後うつで、毎日気が滅入り、仕事も出来ず、自分は社会の中でなんの役にも立ってないんじゃないかとウジウジ思い悩んでいたのですが、この主人公と比べたら全然マシだとつくづく思い、元気づけられました。 こういう感じ方がいいことなのか、正直わからないのですが、実体験で、本当に読んで救われた作品です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!