■スポンサードリンク
黒き荒野の果て
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
黒き荒野の果ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は38歳の黒人男性、ボーレガード。かつて5年間少年院に服役した経歴があるが、現在は小さな自動車修理工場を営み、愛する妻と子供たちがいる身。だが、工場の経営状況が悪化し借金に追われるようになる。そこに入り込んできたのは、再び裏稼業に手を染めることだった…。 ストーリー自体は珍しいものではないが、人間模様、カーアクションなどの描き方がとても上手い。冒頭から緊迫した展開が続き、無駄がなく退屈することがない。次のページをめくるのが楽しみで止まらなかった(折りしも北京オリンピックの最中で、テレビとの狭間で葛藤した)。 主人公ボーレガードがとても魅力的だ。自分では堅気になったつもりだったが、やむなく追い込まれた状況下で本能が再覚醒することも自覚する。そのような中で、まだまだ人種差別が残るアメリカ社会で黒人が自由を勝ち取るために父(行方不明)が伝授してくれたことや、父への思いが彼の頭を巡る。…妻や子供たち、母、おじや従弟への思いも。 さらに彼は車の運転操作が天才的に上手い。車好きにとってはそれだけでも楽しめる(かくいう私も)。 終始映画のイメージがつきまとったが、訳者あとがきによると実際その話が持ち上がっているとのこと。 黒人主人公の小説は少ない。アメリカの現実社会を全面に押し出しているこの著者の次の物語も、ぜひ読みたい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!