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聖なる酒場の挽歌
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聖なる酒場の挽歌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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安すぎ!ベストな買い物! | ||||
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スカダーが、アル中であった時代の作品です。後の時代と比べると、やや、饒舌な文章が気になりますが、スカダーらしさの出ている作品です。 | ||||
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過去の出来事に想いを馳せるシリーズ6作目。回想だからかこれまでのような強烈な孤独感はないけれど、回想ならではの全編漂う独特の雰囲気がまた堪りません。捜査と酒とが絡み合ったスカダーの日常、個性的な飲兵衛ビリーとスキップとの交流が読みどころ。ビリーの部屋で「聖なる酒場」の唄を聴くシーンはやはり素晴らしい。 | ||||
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買っては売り 買っては人にあげ また読みたく成って購入 八百万…の方が評価は高いですが 個人的には色々思う所ありこの作品が好きです。 ブッチャーの死に様がまさにアルコール飲みと言う感じで。 | ||||
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なんていうか人種が違うせいか、読んでて何故そんなことをするのか?みたいな疑問と唐突な展開で話が分からんかったわ。やっぱ日本人の小説の方が読みやすくて良いと改めて認識できたという点では良い作品だったわ。 | ||||
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この作品は結構前に発売されているのに、買い忘れていた一冊だった。そして、これで現在発売されているマット・スカダーシリーズのちょうど真ん中ほどの作品。前作「八百万の死にざま」で酒に裏切られたマットの、酒を飲むシーンのある最後の作品。この後マットは酒を口にしなくなる。しかも、「八百万の死にざま」の後で、こんなことがあったと回想する口調で始まる。マットのシリーズではかなり珍しい。でも、マットの捜査のテンポからするといつもどおりで悪くない。自分としてはこの作品でマット・スカダー全作を読了した。マットのシリーズは面白いからぜひ一読してほしい。 | ||||
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今この本を読む人が世の中にいるのでしょうか?私自身は約20年前の学生時代 本書に出会い、読むのは今回で3度目になります。今回は英語のReadingの訓練の 一環として原書で本書を傍らに読みました。ここ3年ほど英語の勉強をしていますが、 テキストを使うのが効果的なのはわかっていますが、英文テキストは内容自体に まったく興味が持てずにいました。それなら、昔読んだ愛読書を原文で読んでいく ことで読解力のトレーニングにならないかと、読み始めました。少なくとも翻訳を 読んで自分が面白いと思った本であれば、学習効率はともかく苦痛を感じずに英文 に触れることができるのではないかと考えたのです。 本書は1986年初出で、それから約10年前のニューヨークが舞台となっています。 70年代のニューヨークと言えば、映画「タクシードライバー」にあるような荒廃し た犯罪都市です。今の若者にとってはそんなニューヨークの風景は私が禁酒法時代 のシカゴを想像するのと同じくらいリアリティがないかもしれません。しかし、 それぞれの理由でそれぞれの酒を飲む呑んべえたち。その人間関係の根源的な暗部。 現代人の癒しがたい孤独は時代を超えて共通したテーマのように思えます。 なお、本書は現代まで脈々と続くシリーズ物ですので、関心のある方は一度お試し にしなってはいかがでしょうか。私は本書がシリーズ最高の作品だと思っています。 | ||||
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マット・スカダー・シリーズの中でも、独特の雰囲気を放つこの作品。もちろん、ローレンス・ブロックらしい翳りのある語り口、どこかしっとりした雰囲気はシリーズ共通だが、この作品の醸す雰囲気の独特さは、過去形で語られるからだろうか。スカダーが飲んでいた頃の事件で、禁酒した現在からの回想という形で語られるが、プロットや登場人物達の有機的な結びつき、各々の人物の心の機微の描写、等の点において、またニューヨークとその移り変わりの描写は、シリーズの中で最も完成度が高い印象だ。 "When the sacrid ginmill closes" というタイトルも、示唆的で格調高い。途中、あるミュージシャンのアカペラの歌として登場する。 また、事件が解決してから、主な登場人物や店などのその後が俯瞰的に語られるが、この部分が非常に印象的で、ラストとして最高の演出がなされている。いや、演出などではなく、ブロック自身のこのシリーズへの思い入れそのものかも知れない。ブロックは一度、この作品でシリーズを終わらせる積りだったのだから。 スカダーの飲む酒を味わいながら、じっくり読んで頂きたい。何度読み返しても、味わい深い作品。 | ||||
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アル中探偵マット・スカダーが、まだ飲酒していたころに関わった事件の回想という形になっている本書。このシリーズに共通する特徴として、事件そのものよりもむしろ、それに関わり、取り組んでいくマット・スカダーの強さ弱さ、優しさなど、ハードボイルドでありながら、探偵ものでありながら、まったくそれらとは異なった次元で読ませるストーリー展開がある。特に本書では、マットが言葉にこそ出さないものの、「自分はもしや、アル中なのでは・・・?」そんな不安を抱えていることが、節々から伝わってくる。そしていろいろな物事や人々に対峙するときの彼の淡々とした物言い、姿勢などを目の当たりにすると、いつも切ないような、温かいような、複雑な気持ちになるのである。そんなマットの本質というか人間性が、シリーズ中でも細やかに描かれた一作ではないだろうか。 | ||||
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申し訳ないが、マッド・スカダーシリーズは知らなかった。申し訳ないがブロックがチャンドラーの後継者と呼ばれてることもしらなかった。ただ、表題で読みたくなった。ある彼自身の不幸な事件で警察をやめた元警官、ついでに離婚そんでもって、なぜか妻、子供二人に仕送りをし、酔っ払う合間に子供のキャンプのことを考え、BARで知り合った人々からの依頼により、探偵作業をし、日本的にお礼をいただき、また、飲んだくれる。すばらしい。ほんとに捜査する気があるのかと読み出し、最後には「気に食わない本当の悪い奴」の懲らしめ方、犯人を見つけても依頼人に最後の審判をまかすなど、すばらしい。私もすわりたくなる止まり木、コーヒーにバーボンを入れ少し雰囲気をたのしみたい。素敵な本です。 | ||||
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マット・スカダーシリーズと作者をご存知だと仮定して書きます。「アル中探偵」というレッテルを貼られそうになったスカダーはこの作品で起死回生の一打を放ちました。シリーズの最高傑作といっていいでしょう。さほど大きな事件は描かれません。武装強盗と、妻殺しと、恐喝ーといったNYにはつきものの出来事ではありますがースカダーの事件へのコミットはきわめて個人的です。事務所に看板を掲げていないので、依頼(なんて大げさなものではないことが多い)は当然彼の知り合いに限られ、今回も彼の飲み仲間が事件に関わってきます。どのように関わり、解決をみるのかは実際に読んでいただくとして、この飲み仲間達の素晴らしいこと!都会のバー巡りが好きな人には、それこそ聖書となるでしょう。酒場での他愛のないおしゃべり、煙草の煙のなかにきえていくジョークの数々、店を出て見上げる、ほのかに明けていく空ー僕はこれほど酒飲みの素晴らしさを描いた小説を他に知りません。そういうことが毎日のようにできた若い頃を思い出し、今でも続けているスカダーに羨望と、憐憫の情を持たないではいられません。今でもできるということは、彼が一般的な社会規範からはずれているアウトローで、彼なりの規範をもって行動している、ということでもあるのです。ハードボイルド小説は、そのディテールを様々に変化させながら現代に生き残っているのです。彼が「チャンドラーの息子」といわれる所以が良くわかる、本当に素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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