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透明な螺旋
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透明な螺旋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全159件 41~60 3/8ページ
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初期のガリレオシリーズとは趣きが違ってきたが、充分面白いし楽しめた。良いと思う。 | ||||
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東野圭吾作品のなかでもトップクラスの仕上がり。 ガリレオシリーズの「愛読者」なら、ぜひとも読んでほしい。 これはノンシリーズではなく、湯川学、ガリレオにしか解けない物語だ。 事件の「謎」をトリックやどんでん返しで解き明かすエンタメ作品はたくさんあるけれど、犯行動機に対する「謎」を解き明かすまでのドラマがここまで丁寧で精微、かつ面白いエンタメ作品はそうそうお目にかかれない。 事件の核心「被害者は死んでしまったのか」に対して、湯川は徹底的に謎を追う。 その過程で「事件の謎」を追う草薙とは違って、彼は必ずその事件に関わっている「人間の謎」を読み解こうとする。事件に真っ向から向かう草薙の視点から、一歩引いて「人間の謎」を追求するのだ。 犯人と被害者しか知らないファクターは事件を真っ向から捉えようとしても、見えてこない。 湯川がそのファクターを知り得たのは、起こった事件の結果(被害者が死んでしまったこと)から逆算してわかる、というロジックなのだ。 以下、深刻なネタバレ注意。 ************************************** 透明=見えない 螺旋=DNA 血の繋がり ということ。 介護問題が日本の高齢化社会で大きな問題として取り上げられているなか、自分の両親を介護することについて、私たちはどう行動していくのか、非常に難しい。 湯川は幼いころ、松永奈江、産みの母から湯川家に養子に出されるも、中学生になると、奈江は息子を取り戻そうと湯川家に乗り込む。 散々口論になった挙句、どちらかを選べと言われた彼は「今のままでいい」と答えた。 そして奈江から「湯川さんたちが本当の家族だと思うの」と訊かれ、彼は「本当の者なんか何もない、人間はみんなひとりぼっち」と答えた。 そして、時が経ち、湯川たちが住んでいたマンションは引っ越しの後、取り壊され、「あの家で従順な息子のふりをしていた少年(中略)は、あの家でとうに死んでしまっている。だからあの家には、その少年の見えない死体が横たわっているに違いない」と彼は思った。 しかし、「でも大間違いでした」と彼は奈江に言う。 「それから何十年も経ち、様々な人の様々な生き方を見てきた今は、あの時の自分がいかに愚かだったかがよくわかります。人はだれもひとりでは生きられない。今の僕があるのは、多くの人たちのおかげです。育ててくれた両親には心の底から感謝していますそれと同様に、僕を産み、あの両親に委ねてくれた人にも感謝すべきなんです。あの時……どちらかを選べと言われた時、僕はこう答えるべきでした。そんなことはできない、どちらも僕の親だ、と」 彼は、血の繋がっていない認知症の母親、そしてその母親を介護する父親のために、わざわざ住み込みで彼らをサポートしに行っている。そして、血の繋がった母親の逃亡劇に関して、警察には任せずに自分の手で謎を突き止めようと奮闘した。 湯川にとって、家族とは何か? 血の繋がり、目に見える家族としての繋がりなのか? いや、違う。このガリレオシリーズを通して培った人生を糧にして得た彼の持論は「人はだれもひとりでは生きられない。今の僕があるのは、多くの人たちのおかげ」である。 血がつながっているから家族、家族じゃないなんてはした事。 独りではない彼が行きついた結論こそ目には見えない繋がり、「透明な螺旋」の存在の大切さ。 湯川はなぜ秀美と園香に血の繋がりがないことがわかったのか?という疑問は実に明快。 DVに対するあらゆる解決法がある中、なぜ犯人である秀美が上本を殺したのか?という一点を徹底的に「人間」という観点から突き詰めて考えたからだ。 上本の言葉一つで、世界で独りとなった秀美にとって大切な孫との繋がりが消えてしまう。 彼女にもDNA鑑定が嘘である可能性は十分考慮に入れていた。 でも、自分は独りではない、と信じたかった。 その信じる前提を崩す、真実を持った人間には、この世から消えてもらわなければならないのだ。彼女が殺人を犯した理由が湯川に解けたのは、「人間の行動の謎」に対して徹底的に追及し、「繋がり」の大切さに気付けた、つまり、彼が「透明な螺旋」が人にはなくてはならないことをわかっていたからこそ、秀美と園香の「透明な螺旋」見えない血縁関係を見抜くことができたのだ。 「なぜこの話をガリレオシリーズでやったのか?」 「湯川がすべてを見抜ける神の視点を持っていてつまらん」 レビューで評価☆1にしているレビュアーの方々には、少々難しい内容だったかもしれんね。 読書とは実に面白い。 | ||||
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帯にある煽り文句は大袈裟です 勿論、誰も知らなかった真実ではありますが・・・ 東野圭吾先生の作品は大好きで、ガリレオシリーズに限らず読了しております キャラクター物としてガリレオシリーズを楽しんでおりますが、今回の「透明な螺旋」は今ひとつでした 「容疑者X〜」を彷彿とさせるような部分があり、二番煎じ感が否めません 本編だけだと弱いので、とって付けたように湯川の過去を絡ませますが、あまり必然性を感じません ガリレオシリーでも「聖女の救済」と本書は、良作に数えることはできません あくまで私の好みですが | ||||
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ガリレオシリーズと言う事で手に取ったが、物理学者が解明する驚きのトリックみたいなものがなく、残念。その代わりに湯川の隠された過去が事件に絡むのがメインのミステリー。楽しく読んだけど、イマイチ心に響くものはなかった。 又現在の湯川が、親の介護に励む姿が描かれており、湯川ファンに向けてのサービス本かと思った。物理学者が親の介護をしていて、特に喜ぶファンもいないと思うのだけど。 | ||||
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今作こそテレビドラマ化か映画化するべきでしょう。 福田靖脚本、西谷弘監督、菅野祐悟か池頼広音楽で。 奈江役は(限りなく望み薄だが)、吉永小百合さん、松坂慶子さん、倍賞千恵子さん、倍賞美津子さん くらいの大御所女優に演じて頂かないと、福山雅治(湯川学)には釣り合わないでしょう。 本作は、ガリレオシリーズの小説版初読のかたにはお勧めできません。 長編と短編数作で湯川学という主人公に思い入れ持ってから読むほうが 感激度と驚愕度が数十倍増すはずです。 | ||||
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待望の湯川先生シリーズ 今回は湯川学さんのお話しで、とても深い話、ルーツのお話です 単行本で一気に読み、文庫版は外出時に読み直したいと思い、購入しました 福山ファンなので映画化をと思う気持ちはありますが、沈黙のパレードのように映画では伝えきれないのではないかが気になります… | ||||
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ガリレオシリーズの長編ということで大いに期待して読んだが…一言でいうと、小粒。 ページ数も登場人物も少なく、物語として小品な印象。 謎解きも「人物AとBの間の意外な関係性が判明すると全体構造が一変」といういつもの仕掛けで、少々マンネリを感じた。 容疑者Xや聖女の救済のエッセンスを詰めて、薄く焼き直したような味わい。 周囲への配慮も含めてふつうの大人として丸くなっていくガリレオの人物像に、感慨深いものはある。 一方でただのおじさん化している向きもあり、ガリレオらしくない言動も目立った。 核になる登場人物たちに愚かな面ばかりが目立っていまいち魅力を感じないのも問題で、映画化の難易度は高そう。 エピローグを読んでなんとなく、ガリレオは今回でおしまいか、次回が「最後の事件」かなと思った。 | ||||
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ガリレオだと思って読むと ショックで 本を 落としてしまいます。 いつもの 科学と物理を利用しての推理とかもなく 登場人物たちの心理も 希薄。 これ 湯川先生 要らないよね? 本で読んで 散々テレビで見ていた先生は どこ? 私のテレビでみた 設定と違っている様だけど テレビでやる時 どうするのかな? テレビと原作はちがうけど テレビでやったのと テレビでやるのが 違うのは 良いの? | ||||
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受領出来ましたありがとう | ||||
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本がきれいな形で届きました | ||||
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取材したり、出版してもらうために、 強い香水や香りのある柔軟剤の香りに耐えながら、女を技巧で抱き、深い軽蔑を覚え、それでも、もっと醜いのは俺の方だって、そんな自分を憎みながら生きて来たなんて、 全然思いもしなかった。 どんな地獄を生きてきたの、あなたは。 わたしに贖罪する必要は全然なかったのに。 わたしがパニック発作を起こしたせいで、そのときに本当はずっとあなたのことを好きなことを知り、あなたは。わたしに。 そんなに自分を罰しなくてよかったのに。 あなたがわたしをまもりたいから、やったこと、ちゃんとわかってる。 ずっとずっとそばでみていたのに、指1本でもふれたら、わたしを壊してしまうようで。そんな欲情を持て余していたことも。 全部わたしのためだから。 わかっているから。 そんなあなたがだいすきで、あいしている。 これからはずっとそばにいるから。 一人のときは、リュックに、ホルスの大冒険の画集と、ポケットにわたしの若い頃のベストショットが入っているから。 それをお守りにして、お仕事頑張るのよ。 8月過ぎたら、たぶんあなたといつも一緒にいられるようになる。 もうあなたが嫉妬に狂うことも、自分を軽蔑することもない。 だってわたしは、あなたの欲情に耐えられない。 あなたが子作りしていたころ、信じられないほどのよくぼうにかられて、毎日昼も夜も、あなたを思って、自分をなぐさめていた。 あの強い情熱を、ここ20年は全然かんじなかった。 あなたが誰にも欲望をかんじなかった。から。 わたしは、わかっている、そのことはわたしを苦しめたりしない。 つらかったのは、あなたがわたしを拒絶するに、決まっていること。 それでも、わすれられなくて、きれいな思い出にもできなくて、会ってしまったら。だきあって、滅ぶだけだとわかっていたから。 見ているだけでしあわせだったのに、その願いが、自分で抑えられなくなって‥、 だから。その情熱を、全部わたしにぶつけて! わたしが全部うけとめる どんなあられもない姿態でも、異常な、状況の恥ずかしい戯れでも。 あなたがしたいことは。わたしが全部叶える。 だってあなたが燃えるほど。わたしの歓びも高まるんだもの。 会えたときは、、ちょっぴり酔っているかもしれないから、城山公園の、葉桜並木の下で、あなたに抱きすくめられて。そのまま犯されたい… わたしたち、見た目どおりじゃない。ギャップが。最大の持ち味ですから?(笑) | ||||
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ちゃんと東野圭吾らしいミステリーになっていますが、ガリレオファンの私にとっては、少しガリレオの良さが少ない気がします。短編まではいかないけど、短いのでサクッと読めてしまいます。読んで損は無いけど、ちょっと物足りない。 | ||||
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考えさせるものとこれで良かったのかと心に響くものがあります。 | ||||
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ガリレオシリーズでなければ星3つ。 一気読みには程と遠く、心も揺さぶられる事もなく、淡々と読み進む。 あえてガリレオシリーズで展開するストーリーではないなぁー。 最近の作品を読むたびに、昔の東野圭吾は天才だったなぁーと思う事多し。 辛口ですみません。 | ||||
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芸能人がプライベートを切り売りし出すとその人は終わりに近づいているって、ガリレオも終わりが近づいてあるんだなぁだと、思った。 | ||||
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3分の2ぐらい終わった所で、湯川教授が、本格的に、登場して、事件が、解決に向かいます。もっと、はやくから本格的に、登場させて欲しかったです。何てったって、[ガリレオ]シリーズなのですから。 [ガリレオ]=[湯川教授]なのですから。事件が、解決する前に、湯川教授の学友で、刑事の草薙の部下の内海薫が、湯川教授との会話のシーンで、湯川教授が、ヒロインの逃走(犯人ではない)を助ける女性との関係を問われた時の[禁じ手]の、一言が、星1つ減だと思います。それ以前に、ほのめかすシーンも無いからです。 PS.此の作品は、最大で、星4つだと思います。先ほども書いたのですが、[禁じ手]の一言で、星1つ減になってしまいました。そんな訳で、此の作品は、星3つと私は、思います。 | ||||
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ガリレオシリーズのファンなので、新作が出る度にワクワクしながら読んでいる。 しかしながら、今作は期待はずれだった。 それは、ガリレオシリーズには秀逸なトリックを求めているからだと思う。 今までのガリレオは、短編なら科学的な要素が強いトリック、長編では完全犯罪を企てる犯人の考え抜かれた緻密なトリックというものが、物語の根幹にあった。そのトリックと登場人物の心情や生き方が絶妙にはまっていたと思う。(個人的には、聖女の救済が一番好きである。) 前作の沈黙のパレードからトリックという部分では、物足りなくはなっていたが、一応はまあ、沈黙のパレードもトリックというものが物語の大事な部分にはなっていた。 しかし、今作で中心に描かれたのは登場人物の心情であり、トリックという要素が完全に消えてしまった。 作者は、驚くべきトリックではなく、驚くべき事実というもので読者の心を動かそうとし、それが湯川先生の過去ということだったのだろうか。 トリック要素のないガリレオ。それは私がガリレオシリーズに求めているものではなかった。 | ||||
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21年9月に書き下ろしで出版されたガリレオ・シリーズの最新作。当たり前のことをいうが、面白い。湯川教授の出生の秘密も描かれる。 | ||||
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幾つか不自然な事がある。 ・人形の名前は誰が聞き出した情報なのか。湯川が単独で訪問し聞き出したのか? 何故警察はそれを知らないのか。 警察も名前を知れば、クラブの名前との関連に気付くのでは無いか。 ・人形の名前とクラブの名前が同じだからと言って、それが秀美が我が子を捨てた経験がある、に繋がるのはなぜか? -読者はプロローグ等で刷り込まれている為、違和感なく受け入れるが、前提知識が無い湯川のような人間にとっては突飛過ぎる発想なのではないか。 ・湯川が園香と秀美に血縁関係が無いと確信した根拠は何か。 -確信できるとすれば、園香の実の祖母は園香と行動を共にする奈江であり、それを湯川が知っていた場合くらいだと思うが、奈江は単に園香の母親とウマが合い可愛がっていただけという事になっている。 何せ警察は秀美と園香の表面上の関係も真の関係にも気付いていないのだから、物証は勿論状況証拠も無い状況で、湯川だけが気付いた事になるのだが、その根拠がどこにも提示されておらず、全く分からない。 ・奈江が園香と行動を共にする理由が弱過ぎる。 というように、殆どが検証されていない湯川の仮説で進んでいく。 湯川も読者の1人でプロローグや園香と上辻のやり取りを読んでいたのだろうか? これが許されるなら、何でもありだろう。 ご都合主義にも程があるとしか言いようが無い。 | ||||
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湯川教授の人間としての魅力がいっぱいで良かったです。 | ||||
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