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死神永生: 三体Ⅲ
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死神永生: 三体Ⅲの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全222件 41~60 3/12ページ
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この本だけでなくシリーズを通しての感想です。 近代中国の文化大革命から始まった物語は最終巻でビッグクランチの超越という、おそらくSFで扱える最も大きなテーマに到達した。素晴らしい出来栄えだったが残念な点も。シリーズ前半では精緻を極めた描写も巻が進むに連れて雑さが目立ち始める。数値的な整合性だけでなく、例えば戦艦の描写なども急にざっくりと、或いはありきたりな描写が目立ってディティールがぼやける。またあれだけ大風呂敷を広げた三体文明との戦いが、結局は先見隊である「水滴」一つに地球艦隊が事実上全滅させられるという初戦だけで、それがいつの間にか「最終決戦」扱いになっていたり、やたら御都合主義的偶然が続いたり(作者もそこは後ろめたさがあるらしく、あえて作中で触れたりもしていたが)で、ちょっと白けてしまう。思い返せば最初から太陽の電波増幅現象やら惑星の連鎖爆発現象やら、物語を進めるための取って付けたような御都合アイテムが随所に存在しており、SF的嘘をつくにしてももう少し事実から援用する工夫をすべきではなかったのかと読み終えて今更ながらに気付かされる。 更に残念なのが終わり方で、約束の地であるDX3906星系で旅の終末に男女が再会する形ですっきりと終わった方が良かったのではと感じる。少なくとももし小松左京が三体を書いていたら間違いなくそうしたのではないか。ところが物語はあれこれゴテゴテとしたギミックが追加された挙げ句、慌ただしく幕を閉じる。あとがきによればシリーズ最後の二巻は作者が自分を含めた狭義のSFファンの為に書いたとの事で「ああだからか」とも思うが、これだけの大作、もっと美しく終われたのではないかと思うと少し残念ではある。 あと巻末に藤井太洋という人物による、とても作家とは思えないほど下手な文章が追加されているが、全くの蛇足ではないかと思う。折角の読後感を毀損していると思う。 | ||||
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ネタバレ含みますので本書をまだ読んでいない方はスルーしてください。 ↓↓↓ 「ここまで読んできたのに最後は人類絶滅?」と少し悲しかった。 程心が光速船開発を止めたせいで(おそらく)滅亡したというのもちょっとモンニョリ。 最後に雲天明と会えたならまだ良かったのに、最終的にくっついたのはおまえかーーーい!という男……。 ご都合主義を避けたのだろうけど、ただの逆張りになってる感じ。 この小説に出てくる主人公たちが、男はモテないナードで、女は容姿も頭脳も兼ね備えたパーフェクトウーマン、というのを一貫してたのもちょっと気になった。恋愛観が偏りすぎでは?? ただ気になったのはその辺だけで、他は全て最高だった。 ストーリーもスケールも読みやすさも表現力も全てが良かった。 久々に夢中になって小説を読み耽った。 間違いなく読んでよかったと思える小説。歴史に残る大傑作。 こんな恐ろしい小説を書き上げてしまった筆者に敬意を表したい。 | ||||
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前作「黒暗森林」できれいに終わり、果たしてこれは蛇足ではないのか、という危惧は誰もが抱いたと解説にあったとおり私もそう思ったが、どっこいさらにこれまでを超えるようなストーリー展開が。 | ||||
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3部作の最終巻です。 第2部の結末は凄まじく、「これは傑作」と感じましたが、 3部作全てを読み終えてみると、何となくもやもやが残ります。 たぶん、第3部では、ある意味での「ご都合主義」が鼻につきがちだからなのでしょう。 第2部までは陰鬱なトーンを基調として一貫した世界を描き出していたように思います。 が、第3部に入ると、急に世界観が破綻したように感じます。 世界観というよりも「世界を支配する法則」というべきかも知れませんが。 とはいえ、とにもかくにも壮大なスケールの作品であることは確かだろうと思います。 | ||||
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400年先の宇宙人侵略に備える…ここまでも途方もないスケールの話であったが、このシリーズ最終作で、その悠久とすら言えるスケールの大きさにはただ圧倒される。 緻密に物語を組み上げていきながら、主要なキャラは濃厚に描き、同時にSF的な話の壮大さも堪能できる稀有なシリーズだった。 Netflixでの映像化のようだが、どこまでをどのように映画化するか興味津々。 あえて言えば、これだけ多くのキャラが絡んできたのだが、行く末が曖昧なキャラがいるのは残念。 | ||||
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予想を上回るとんでもないスケールでのシリーズ完結となっていました。 第Ⅰ部、第Ⅱ部では多少専門的でも納得感を持って読めていましたが、この第Ⅲ部ではスケールが大きくなりすぎて、ついていけない部分もありました。 ただこれほどの大作をよく書き切ったな、という著者への畏敬の念を感じています。 あと2,3日は三体ロスになりそうです… | ||||
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第二部 黒暗森林で人生史上最高と言っても過分ではない読書体験を味わい、その勢いで、第三部 死神永生を読んでいます。 物語は、初め第二部の面壁プロジェクトと同時期に行われたハシゴ計画の話。 そこから黒暗森林時代のその後の話に移っていきます。 この上巻だけでも起承転結の転が何度あるのだ?というほどの驚きの展開の連続でした! 下巻もすぐに読み進めます。 | ||||
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今回は、ウォールフェースプロジェクト発足時代に戻り、もう一つの奇想天外?なプロジェクト=ラダープロジェクトから話しは始まる。 前作の黒暗森林で、一応話は落ち着いたのかと思いきや、意外な展開で話は進む。時代も場所も次々に入れ替わり、中盤以降スケールがますます大きくなってくる。 やはり、この作者の話のひねり方は見事で、常に想像を一歩超えてくる。 下巻でどういう大団円を迎えるのか…。 | ||||
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な国の人が描くディストピア 面白い?腹立つわ! なんでこんな地獄を描くってそれが彼の国の現在進行形のメタファーだから そう云う地獄は己れの国に留めてね 君達の深層意識の恐怖の憧れ智子ちゃんな日本人が本気で怒るよ暴れるよ | ||||
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三部作を読んで思ったのは、こんなにスケールの大きい物語に出会った事はない! 物理を知っているともっと楽しめるのかもしれないが、知らなくても読み進めることはできる。 この人はどんな考えで、このストーリーと技術的な内容を絡めていくことができたんだろうか。 多分のこの人にしか書けない内容だろう。 これをこえるSF作品って今後現れるのか?と思うぐらいの圧倒的な作品でした。 | ||||
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一言でいえば、三体IIまでの壮大過ぎる蛇足です。駄作とはいわないけど、なくてもよい作かと思いました。 著者としては広げた風呂敷と謎にどうしても自ら落とし所をつけたかったのでしょう。でもそれはこれまで散々読者の意表を突いてきたアイデアを披露してきた手前、単純な太陽あるいは太陽系そのものの破壊では飽き足らず、禁断の二次元化というアイデアを持ち出してきた、というのがわたしの印象。 三体人の具体が最後まで明かされなかったのもちと不満。もっとも本作では三体人はかなり後景に退いてしまったけどね。 | ||||
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どんどん面白くなります。 2巻までより面白いです。 先が気になります。 どんな結末になるのかな。 | ||||
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三体1は文革の酷さと主人公葉の決断の重さが、三体2は羅の洞察が光る物語だったが、三体3は主人公がお花畑過ぎて読む気を失った。 | ||||
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何を言ってもネタバレになるのですが、傑作であるのは間違いありません。きちんと 三体 の始まりを受け止める造りにも感嘆。 でも、でも… 三体Ⅱ で読むのをやめておけばよかったという気持ちも確かにあるのです。しばらく宇宙ネタの科学記事がグルーミーな気持ちでしか読めなくなりそう。 | ||||
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ストーリーもさることながら、宇宙や物理に興味のある人なら劉慈欣の未来を知っているかのような異常な発想力にも衝撃を受けると思う 三体Ⅱではフェルミのパラドックスの一つの答えとして暗黒森林理論を提唱し宇宙の真の姿の一部分が明らかになったが、三体Ⅲではさらに踏み込んで「宇宙はなぜ今の姿になったのか」「光速度などの物理定数は誰が決めたのか」という宇宙の根幹に関わる部分が明らかになる 宇宙の真の姿については様々な作品で語られることが多いが、三体Ⅲのそれは暗黒森林理論をもとに現在の科学の延長線上にある尤もらしいものになっているため、読者に与えるインパクトも大きい 全くの想像で現代人がこれを書いたことが一番の驚きだ | ||||
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三体全巻を通読した。 確かに面白かった。 が、色々引っかかる点も多くて没入できず。 まず、第六部は要らなかったのではないか。それまでの緻密な描写が一転して大味になりスケールこそ大きくなりはするものの細部がざっとしすぎていると感じた。 次に、葉文潔はいつの間に宇宙社会学の公理を得たのか?しかもよりによって何故羅輯に授けたのか? また、二巻では黒暗森林であったのが三巻では何のことわりもなく(普通に)暗黒森林になっていた。黒暗という普通にはない表現に意味があるのかと思っていたのにすっかり肩透かし。 4つ目、高wayはどこに行ったのか?きっと後から低光速ブラックホールで何か役割があるのかと思っていたのだが、結局再登場せず。 最後に重要な点。羅輯がおまじないをかけた星や三体世界にはその中心星の恒星を破壊するだけの攻撃だったのに、太陽系に対してはそれを遥かに超える二次元化という攻撃が行われました。二次元化だと相手の星だけでなく自らをも含むこの宇宙全体が二次元化してしまうという究極の攻撃。つまり我々の宇宙が始まって以来138億年一度も起きなかった二次元化が我が太陽系に対して為されたのです。数千億個の銀河が存在する我々の宇宙のなかの平凡な棒渦巻銀河に過ぎない我々の銀河系の、さらに太陽系という平凡な惑星系のどこにそんなに危険性があるのでしょうか?人類ってそんなに凄いの?太陽系の何が二次元化しなければならないほどの重要性・危険性をもっているのかを明らかにしてほしかった。 まぁ他にも色々ありますが、久しぶりに読んだSFです。十分楽しめました。 実写版を作るとき智子(アンドロイドの方)は水原希子さんでお願いしたいです。食糧ならおまえたちの周りに幾らでもあるだろ!という啖呵を切らせたら右に出るものはいないと思います。 | ||||
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劉慈欣の「三体Ⅲ、死神永生(下巻)」。遂に完結した…。読み終えるとそれなりに感慨深い。 壮大な宇宙を巡る旅にいざなってくれたこの作品は見事である。膨大な知識と 予想外のアイデアが次々に次元展開する。 ただ一巻目の三体は冗長的で、なおかつそれ以降はそもそも三体世界、三体人というのが、あくまで地球人のリアクションを通して読者に想像させる形で描かれている様に感じる。つまり具体的には描かれていない。そこは少々残念…。 それでもこの作品が緻密で、楽しさと驚きに溢れている事は言うまでもない。 この巻は脳だけ飛ばされた、あの程心を愛する雲天明の語るおとぎ話、創作物語で始まる。 一瞬は今何の本を読んでるんだっけ?といった心境にもなるが見事にこの本全体を貫く内容だった。 その後は三体世界を遥かに超えた宇宙規模のスケールになるが、ロボットもののガンダムもそうだったように、この三体という作品もメカニックや物理理論が目立つSF世界だが、それを通して逆に微力、極小ながらも力強く生きる人間の存在というものをよく描けていると思う。 欲を言えば、初めから、関一帆と程心との関係性を深めておけば、もっと盛り上がったとは思う。そうすれば壮大なラブロマンスとしても際立ったのではないか…。 そうならないことでのリアリティーというのも勿論あるだろうが…。 それにしても登場人物が次々冬眠して何十年、何世紀後の世界で目覚める、というのは普通のミステリーでは無い状況なので、眼を見張った。 驚く中でも、はじめの「三体」で脱水する三体人が描かれていたが、その2次元化というテーマも最後まで本書に貫かれていたポイントだったので、その一貫性にも凄さを感じた。宇宙を絵画化する作者は芸術家でもあると思う。 この本で学んだ宇宙は暗黒の森林であること、それを考えると全人類、全宇宙にいるかもしれない存在にとっての共通の巨大な怖さが見えてくる。 哲学のいくつかが捉える宇宙とは違った宇宙観ではあるが、抽象化され得ぬ広大さが体感できてとにかく面白かった。 | ||||
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暗黒森林までの緻密な布石、驚きの結末を書いた作者とは思えない駄作。支離滅裂な一冊。 上巻は前作同様さまざまな登場人物や絵巻物語が展開され、さて下巻ではどんな結末がと期待した。 ところが上巻で登場した人物や絵巻物語が、何の展開も説明もなく終了。華々しく展開したストーリーをまとめ上げられずに放り投げ、程心という女性一人が生き残るための物語にしてしまった。 「死神永生」はちょうどターミネーター1,2の名作が、監督が代わって凡作になったターミネーター3みたい。書くべきではなかった。 | ||||
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"人間性をなくしたら、われわれは多くのものを失う。しかし、獣性をなくしたら、われわれはすべてを失う" -- ウェイド | ||||
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読了しました。すぐに三体ロスになりました。 これだけ壮大な構成になるとは、三体を読み始めた時には想像出来ませんでした。 尻すぼみやウヤムヤ、曖昧な結末でなく、最後に見事な大団円があります。 ストーリーも圧巻ですが、登場人物の魅力がまた格別です。 ルオジーが執剣者の任を終える時の描写、ハードボイルドの極みでした。 AAの何とも言えない明るさ、もう読めないのが淋しいです。(三体Xでまた描かれるようですが) これだけの作品に残りの生涯で出会えるだろうか、という気持ちになっています。 | ||||
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