■スポンサードリンク
インドラネット
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
インドラネットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやあ、面白い。一気読みしてしまいました。カンボジアには行きたくないですが、その描写には引き込まれてしまいました。ラストもさすが。長くないのにこの世界観の構築には脱帽。桐野夏生にハズレなし! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
野々宮空知は、晃の高校時代の同級生だった。スポーツ万能で秀才の美少年だ。 なぜ友達になってくれたのか不思議なくらいだ。姉の橙子と妹の藍も美人で有名な三兄妹だった。 野々宮家の父の訃報が届いたので葬式に出向くと、行方不明の三兄妹の居場所を探してほしいという依頼を受けた。晃は日本の仕事を辞めて、カンボジアへ旅立つ。 初の海外旅行に赴く緊張感は、昔を思い出して懐かしい。 バックパッカーとは少し違うが、東南アジアを中心とする旅行が大好きだった。 気ままな旅を続けて中年になった女と知り合う。いかにもいそうだなあ。 シェムリアップの安宿の生活は、自堕落ながら妙に居心地が良さそうだ。隣人の親切な婆さんとか、在留日本人の顔役を自認する怪し気な男とか、人物がみんな立体的で血が通っている感じだ。 このへんの筆力は、さすがである。美形三兄妹の出自は、けっこうサプライズ。 国籍(帰属政府)は、個人にとってはさほど重要ではない。その通りだ。 終盤に二転三転のドンデン返しがある。書かないけど、カンボジア社会の野蛮さと未発達ゆえの自由な気分を感じる上々の結末でした。綺麗なオチではないが、わりと好きだ。主人公に共感できる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私のこんな駄分がご本人の目に留まるとも思い難いが、 一縷の望みをかけて敢えて露悪的な件名で書いてみた。 ラストは村上龍の「イビサ」に少し似ています。 しかしあれよりずっと上等で知性の高みにいます。 良い本とは人を知的にしてくれる、これが読後感の一言。 最初は主人公の青年の描き方に(少しおかしいんじゃないか?余りにも主体性がなさ過ぎないか?)と疑問を覚えつつも、そこはあの「女神」を書き上げた桐野夏生、これにはきっと何が意図があるに違いない....と疑いつつ読み進めて行けばあんのじょうw まあ、お手上げと言うか感動と言うか、これを読んだ後は暫らく他の誰の本も読みたくないと思わせてくれた。 私は勝手に桐野夏生さんと篠田節子さんを【現代女流作家の両翼】と呼んでいるが、二人のファンは重なってる事が多いだろう。 篠田さんが最近は段々といかにもワープロで打ったらしき平易な文体で若い女性受けを狙ってるのに対し、桐野さんはむしろ若い女の共感を拒絶し挑戦する様な作風に向かった。 今私は完全に桐野さん側に軍配を上げている。 ※篠田節子ファンの方、ごめん。<(_ _)> | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あえて難しい単語を使ったりして何を主張したいのか考えてしまったし世界観に入り込めなくて一回読むのをやめたが、余裕のある時に再度ページを開いたらスルスルと入ってきて一気読みした。言葉のチョイスが気になったのも最初だけだった。やっぱり桐野作品はなんだかんだいって好き。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読ませてしまう展開力と衝撃的な再会のラストシーンはすごいと思いました。 しかし、運命的苦境の中に生きている人間達の心理や描き方に、何かもう少し深みが欲しいという感じがあります。 ラストシーンはショックでしたが、人の描き方が浅くて心からの感動は沸き起こりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世間知らずで無防備な主人公にイラつきながらもカンボジアを旅する気分で引き込まれて読んだ。ラストまで誰を信じていいかわからずも読み続けた。友人には憧れと興味だけではなく愛があった。でも・・。以下はネタバレです。 閉じ込められて水分制限と簡素な食事制限による熱中症とこれまでの疲労が彼を襲った。そして飲まされた薬で歩けない。そんな状態で判断力を持てていたのだろうか?「俺はドラッグはやらない」と再々言っていた主人公があっさりと手を出した。あっさりとソルになった。「俺も前のソルからここを受け継いだ」って・・ソルって何代もいるの?もっと友人の8年間の人生を知りたかった。読後、せつない&カオス感が後をひいた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前旅行したカンボジアが舞台なのが読む動機でした。なので紀行文では無いにしろ、カンボジア特有の土地柄とか遺跡とのからみがもっとあっても良かったかな。ドロドロした内容は東南アジアらしいですが。そうは言っても話の展開は緩みなく面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
猟奇的に面白かった。 カンボジアという国の光と闇を見事に描き、人の業が文脈の中で沸々と煮えたぎっている。 ただ惜しむらくは、最後の2、3ページ。こうじゃないだろ、という気がした。角川の編集方針でこうなったのか何だか知らないが、むりやり結末っぽいものをぶちこんでこの作品を毀損し、矮小化している。おそらく桐野先生も納得していないのではないだろうか。文庫化時に再考を求む。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ビックリするほど面白くなかった。。。著者がラジオに出演された際に面白いと評判だと聞いて読んでみたが、途中でずっと「どこから面白くなるのか?」と思いながら進めていって、結局最後まで全くダメだった。 主人公がとにかく怠惰な人間で、言動も稚拙、読みながらムカついてしまうほどでした。日本の小説のレベルって、こんなもんですか、、、非常に残念でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野夏生さんらしい人の弱さや悪に、強さと善も織り交ぜられてる作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったです。桐野夏生さんの小説らしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校時代の友人の捜索のため、主人公がカンボジアを訪れ奔走する。 カンボジアの混沌とした様子、バックパッカーたちの交流や実情などにリアルさを感じ、主人公の迂闊さや甘さに苛立ちを感じ、登場人物の得体の知れなさに薄気味悪さを感じながら、グイグイと物語に引き込まれました。 ただラスト近くになり、それまで良かったテンポが急に滞ったように感じました。結末は賛否あるかもしれませんが、スケールの大きな話になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の裏表紙の下の方がベタベタしていました。梱包材の何かが付着したのでしょうか? 拭き取ろうと試みましたが、取れませんでした。返品も面倒なので読み始めましたが、手がベタベタして不快です。 以前もAmazonで本を買ったら、表紙に皺が... Amazonでの本の購入は、考えものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コロナ禍で海外旅行なんてなかなかという今。 本書では、バックパッカースタイルでカンボジアを旅する気分に。 着飾らず、ざっくばらんな感じで、ずいぶんと開放的な気分を味わえる。 コミカルでチャラけたタッチでありつつも、親友の行方を捜すという目的はぶれずに。 欺かれ彷徨う旅の道中は”インドラネット”。 そしてラストはそう来たか。 これが究極の”インドラネット”なのか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
青年のカンボジア奮闘記というところでしょうか。 木村に嵌められる辺りから既視感のようなものが。 そうだ、これは羊を巡る冒険(村上春樹著)だと。 いきなり知らぬ男から資金を渡され、北海道に特殊な羊を探す旅に。 難航する中少しずつ手がかりを掴み、羊を見つける。 羊は実は長年連れ添っていた親友だった。 知ればここまでの成り行きも巧妙に仕組まれたものだった。 なぜなら、主人公でないと親友を引っ張り出す事が出来ないからだった。 親友に頼まれ爆弾をセットし、自らの手で親友を葬る。 この話はエピローグがなかなかの逸品なのですが、こちらのインドラネットは前作の日没が如くサッと幕が降りる。 カンボジアの様子が非常に些細に表現されていて、様子がわかるのが良いですね。 そしてヤクザ紛いの木村に追い詰められていく様子も好きです。 ポリティコンにもそんな部分ありましたが、あの狡猾さはどんな所で知り得て作品に活かすのでしょうか。。。 著者の昔からの敬虔なファンなので、どんな作品でも好きになりたいと思いながら読んでいます。 ぬるま湯にどっぷり浸かった中高生を持つ親に読んでもらいたいかなぁ。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
土地勘がわからないので、カンボジアの事も政権も興味がない。色々話がそれたり、美人姉妹の登場も意味はなく、ひ弱な日本人が、バックパッカーしてる旅本ほど面白くもなく、ここ最近の桐野夏生氏には本当に迷走中。何が書きたいのか全く伝わらず、又2時間。無駄な時間を。肩も凝り。本当にこれで最後にしよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
バックパッカーしてる気分が味わえました。それにカンボジアという国についても、理解が深まります。 ストーリーは、紀行文とサスペンスとヒューマンを混ぜた感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
わりとオーソドックスな展開だが、二つどんでんがえしがある。(以下、ネタばれあり)失踪した美貌の友人、空知を探してほしいと頼まれ、カンボジアに旅立った晃。金も盗まれ言葉も話せずスマホの写真しか手がかりはないのに不思議なほ偶然が重なって空知の姉妹が見つかる。そして彼女たちが死んだという空知の最期の地を訪れた晃は空知と壮絶な再会を果たす。一つ目のどんでんがえしは、晃のカンボジアでの捜索劇はすべてコンゲームだったということ。二つ目のどんでんがえしは空知が生きていたということ。そしてたぶんこの物語には書かれていない三つ目のどんでんがえしがある。物語全体が晃のバッドトリップだったというオチだ。そんなところまで想像してしまうほどには没入できた。ひとつだけ難をあげるとすれば晃が空知に対して命を捨てるほど執着する根拠が弱い気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本でうまくいかない青年が、同級生の父親が亡くなったのをきっかけに同級生と姉妹を捜しにカンボジアに行くことに。 何故か主人公に姉妹を捜させようとする謎の人物達と、カンボジアで見え隠れする不穏な人々。 ストーリー的には面白い。 誰が味方で誰が敵なのか分からない登場人物達と、次々展開する予想外の出来事。 ただラストは何か平凡であり、失踪した姉妹も結局そこまでする意味が良くわからない。 カンボジアで逃避している理由は一応あるけど、いまいち納得できない。 桐野夏生らしい、もっとどろどろした人間関係が読みたかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄い… カンボジア現代本としても楽しめる。シアヌークビルまでで出来て嬉しくなった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!