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インドラネット
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インドラネットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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やはり、桐野作品にハズレなし。一気読みでした。 | ||||
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ストーリーの展開と衝撃のラストがとても面白かった。桐野文学は裏切らないと思った。 | ||||
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ご都合主義すぎる展開に、「あれこれってめっちゃ薄っぺらい話?」と思ってしまい読むのをやめようかと思ったんですが、ラストにかけてその理由が色々と解明されて納得がいきました。 | ||||
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もういつものことながら、圧倒的に面白い。主人公はいわゆる弱者男性。非正規雇用者であり、夢中になれるのはゲームだけ。そんな彼が人探し(高校時代の同級生)をするために東南アジアに行くという設定。桐野夏生が手掛けたロードノベルか、と思いつつ読むとすぐに面食らう。主人公の圧倒的なまでの生活能力の低さから、信じられないトラブルに見舞われ、搾取され、現地で犯罪に加担する一歩手前まで転落してしまう。人探しどころではないのだ。桐野氏らしい全てが明瞭であり曖昧なところは一切ない描写ながら、時にはまるで現実世界というより悪夢そのものを描いたような読み心地で読者を翻弄する。それにしても作者の設定のセンスが素晴らしい。それほど無能力な人間がなぜ海外に人探しに行くのか?それは日本での生活がイヤになったから。そして現在の主人公の生活に輝かしいことは何も無いけれども、そんな主人公が唯一、人生が輝かしかった(と自分では思っている)高校時代に、親しくしていたカリスマ的な魅力溢れる同級生を見つけ出し、再び関わることが出来るなら、当時の輝きを再び得られると感じているから。人生で一番輝かしかった時代が(社会に出る前の)高校時代である、という設定の切なさに胸をえぐられ無い人物が居るだろうか。そして物語のラスト。衝撃的なラスト、という言葉は陳腐だけど、やはり衝撃的というしかない。このラスト部分で著者は整合性をかなぐり捨ててしまっている気がしてならない。ということはラストは破綻している、とも言えそうだけれども、その破綻がなんとも魅力的。桐野夏生作品で最も哀切で余韻の残るラストです。解説は紀行ノンフィクションなども数多く手掛ける高野秀行さん。この作品にはこの人をおいて他に居ない、というくらいふさわしい人選。理解の深まる素晴らしい解説でした。 | ||||
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自ら選んだ道というより、血筋によって導かれるように過酷な運命をたどっていった空知を想像して苦しくなった。 物語の中盤頃まで顕著にみられた主人公の卑屈で自己中心的な性格に対して度々苛立っていたが、その中で時々自分も似たようなことをしていないか、と思う場面もあり反省もした。 物語を読んでいて、カンボジアの風景が頭の中に鮮明に映し出され、ハッピーな旅とは言えないが非常に濃い旅気分を味わうことができた。 | ||||
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桐野夏生ワールド。最後まで止まる事なく一気に読んでしまいました。 | ||||
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あっという間に読み終え、息をのむ結末が、脳裏に焼き付いてしまった。 もはや呪縛。 | ||||
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気ままにひとり旅気分からの最後の展開が面白くて一気に読みきりました。 | ||||
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図書館で以前読んだがやはり手元に欲しくて購入。2019年末にカンボジア旅行で行った折、ガイドから聞いた世情にやはりP・I・Pは全くの架空の作り話ではないのだと思った。グロテスク、メタボラ、東京島のあとは今ひとつインパクトに欠けると感じていたので久しぶりに乗って読んだ。 | ||||
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カンボジア関連の仕事をして、20年近く。 田舎のほうも事情も詳しく調査してあり、懐かしい思いをしながら夢中になって読んだ。 あー、カンボジアっぽいなと思いながら読み進めていく。 「夢は荒れ地を」に続くカンボジア本だと思う。 | ||||
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数年のブランクがあって再び読書に嵌っていますが、一流作家の創意工夫には感動させられます。 このどうしようもない文明の衰退期にあって、それをそのまま愚直に反映させた物語など、あえて読みたいとは思わない。だから小説家は知恵を振り絞って、現実と繋がりつつ虚構の力を駆使して独自のお話を紡いでゆく。そのセオリーをあれこれ想像するのが楽しいです。 一つには、オーソドックスなテーマ性。本作でいえば親友を探しに異国に行く、とか、歴史(血筋)に翻弄される個人、とか。あとはジャンル小説における定型的なモチーフ、コンゲームとか、自虐テイストのハードボイルド風味の採用。 そして、物語をリアルに感じさせるためのキャラクター造形。親近感の湧く主人公と周辺人物、対極的に極端なセレブリティをアイコンに据える。 本作では端役も含めたキャラクターの豊かさは特筆すべきで、彼ら彼女らがストーリー進行に大いに貢献していて、ページを繰る手が止まらない。 桐野さんはこの推進力を構築する術を手にして、自在に物語を操ってみせている。加えて、着地点においてはテクニックよりも感情を優先させ、思うがままに大胆に思考を解き放っている感があります。最後の最後で読者に媚びないのがいいです。 | ||||
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壮大なストーリーに感激する良い作品です。 現代のどこにでもいるような主人公の成年のアキラが、高校の時の友達探しの旅に出る、それも初めての海外旅行でカンボジア。日常生活とカンボジア生活のギャップ、過去の歴史と現在のギャップ、過去の栄華と現在の衰退のギャップ、こんなに引き込まれる作品だになるとは想定外。アキラは無事に友達に会えるのか!ミステリー小説のように犯人を絞り混んでいく展開にドキドキ。そして、余韻を残す衝撃的なラスト! | ||||
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読んでいるうちに本の中から空気が伝わって来て、あたかもその本の中に入ったような臨場感がある。 カンボジアの奥地のトンレサップ湖は雨期には琵琶湖の15倍になるというところでは、たまらずに中断してgooglemapをしばらく眺めたりもした。 現代の閉塞感も書ききっているし、ジェンダーレスもさりげなく描写して、若い子たちに生きるエネルギーも与えているところもあり。 やはり筆者と同時代に生きて新刊を読める嬉しさが読了感にあり。 | ||||
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いやあ、面白い。一気読みしてしまいました。カンボジアには行きたくないですが、その描写には引き込まれてしまいました。ラストもさすが。長くないのにこの世界観の構築には脱帽。桐野夏生にハズレなし! | ||||
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野々宮空知は、晃の高校時代の同級生だった。スポーツ万能で秀才の美少年だ。 なぜ友達になってくれたのか不思議なくらいだ。姉の橙子と妹の藍も美人で有名な三兄妹だった。 野々宮家の父の訃報が届いたので葬式に出向くと、行方不明の三兄妹の居場所を探してほしいという依頼を受けた。晃は日本の仕事を辞めて、カンボジアへ旅立つ。 初の海外旅行に赴く緊張感は、昔を思い出して懐かしい。 バックパッカーとは少し違うが、東南アジアを中心とする旅行が大好きだった。 気ままな旅を続けて中年になった女と知り合う。いかにもいそうだなあ。 シェムリアップの安宿の生活は、自堕落ながら妙に居心地が良さそうだ。隣人の親切な婆さんとか、在留日本人の顔役を自認する怪し気な男とか、人物がみんな立体的で血が通っている感じだ。 このへんの筆力は、さすがである。美形三兄妹の出自は、けっこうサプライズ。 国籍(帰属政府)は、個人にとってはさほど重要ではない。その通りだ。 終盤に二転三転のドンデン返しがある。書かないけど、カンボジア社会の野蛮さと未発達ゆえの自由な気分を感じる上々の結末でした。綺麗なオチではないが、わりと好きだ。主人公に共感できる。 | ||||
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私のこんな駄分がご本人の目に留まるとも思い難いが、 一縷の望みをかけて敢えて露悪的な件名で書いてみた。 ラストは村上龍の「イビサ」に少し似ています。 しかしあれよりずっと上等で知性の高みにいます。 良い本とは人を知的にしてくれる、これが読後感の一言。 最初は主人公の青年の描き方に(少しおかしいんじゃないか?余りにも主体性がなさ過ぎないか?)と疑問を覚えつつも、そこはあの「女神」を書き上げた桐野夏生、これにはきっと何が意図があるに違いない....と疑いつつ読み進めて行けばあんのじょうw まあ、お手上げと言うか感動と言うか、これを読んだ後は暫らく他の誰の本も読みたくないと思わせてくれた。 私は勝手に桐野夏生さんと篠田節子さんを【現代女流作家の両翼】と呼んでいるが、二人のファンは重なってる事が多いだろう。 篠田さんが最近は段々といかにもワープロで打ったらしき平易な文体で若い女性受けを狙ってるのに対し、桐野さんはむしろ若い女の共感を拒絶し挑戦する様な作風に向かった。 今私は完全に桐野さん側に軍配を上げている。 ※篠田節子ファンの方、ごめん。<(_ _)> | ||||
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あえて難しい単語を使ったりして何を主張したいのか考えてしまったし世界観に入り込めなくて一回読むのをやめたが、余裕のある時に再度ページを開いたらスルスルと入ってきて一気読みした。言葉のチョイスが気になったのも最初だけだった。やっぱり桐野作品はなんだかんだいって好き。 | ||||
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世間知らずで無防備な主人公にイラつきながらもカンボジアを旅する気分で引き込まれて読んだ。ラストまで誰を信じていいかわからずも読み続けた。友人には憧れと興味だけではなく愛があった。でも・・。以下はネタバレです。 閉じ込められて水分制限と簡素な食事制限による熱中症とこれまでの疲労が彼を襲った。そして飲まされた薬で歩けない。そんな状態で判断力を持てていたのだろうか?「俺はドラッグはやらない」と再々言っていた主人公があっさりと手を出した。あっさりとソルになった。「俺も前のソルからここを受け継いだ」って・・ソルって何代もいるの?もっと友人の8年間の人生を知りたかった。読後、せつない&カオス感が後をひいた。 | ||||
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猟奇的に面白かった。 カンボジアという国の光と闇を見事に描き、人の業が文脈の中で沸々と煮えたぎっている。 ただ惜しむらくは、最後の2、3ページ。こうじゃないだろ、という気がした。角川の編集方針でこうなったのか何だか知らないが、むりやり結末っぽいものをぶちこんでこの作品を毀損し、矮小化している。おそらく桐野先生も納得していないのではないだろうか。文庫化時に再考を求む。 | ||||
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桐野夏生さんらしい人の弱さや悪に、強さと善も織り交ぜられてる作品でした。 | ||||
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