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心淋し川
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心淋し川の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 1~20 1/4ページ
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直木賞受賞作であることと、作品紹介などを拝見して購入しました。 なかなかの物語だと思います。 | ||||
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男はいつまでたっても子供だと言われるけども…子の時は母に甘え、大人になれば女性に甘え、あわよくば社会に甘える。仕方がないのだろうか?人は養われないと生きてはいけないように産まれ来る生き物だから…一方女性は母になることで否応なしに大人へと羽化するようだが、例え母とならずとも社会のしくみに枷をはめられ大人しくさせられる。程度の差こそあれ今も昔も変わらない人間の物語に、人の情とか優しさよりも、大袈裟だとは思いつつ、今に至るも大人になれない人類と云う種のもどかしさを感じる。 | ||||
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舞台は淀んだ河岸。 そこに集まり、住む人々の人生もさまざま。 真っ当に、澄んでは生きられない世の常を、 淀んだ川に見立てて描きつつ、 それでも生きていく人々の、 美しさと優しさが、読後に余韻を残す。 | ||||
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ここは行き場がなく芥を溜め込み淀む川のそば。 うら(心)さびしさの中に、余韻が残るハートフルストーリー。 生きていく厳しさに人ごころの優しさにふれて。 ”生き直す”には悪くはないところがここ、心(うら)町。 淀みに澄んだ水が注がれていくようなきもちになる。 あー、心に沁みる。 | ||||
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迅速な対応と商品に満足しています。 | ||||
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6編の短編ですが、連作で同じ長屋に住む人達の様々な人間模様が描かれています。時代小説の人情物が好きな方にはたまらない内容でしょうね。ただ、どの話もラストが意外な展開で終わります。三日に一話位のペースで読み進めるのなら良いのでしょうが、私のように一気に6編を通して読むと少し疲れます。あまりひねりがあるものを、何度も続けて読むと「また、予想外の結末だあ」となってしまいます。一話位、素直な展開でも良いのでは?と思いますね。表現も例えがかなり凝っていて、なるほど実力のある作家さんなのでしょうが、ひねりが少ない方が読者としては素直に感情移入できる気がします。 | ||||
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心はうらとは読めませんが読み進めていけば解ります。上手いなぁ。心ほのぼのします。流石直木賞受賞作だけの事は有ります。納得の作です。 | ||||
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今まで江戸時代物では本所、深川物が大好きでした。東京転勤の時も両国にマンションを借りて、土日は両国はもちろん、浅草、本所、清澄白河、木場、亀戸と歩き回っていました。ただ、今回の舞台である千駄木、根津辺りは多分行っていません。たぶん、千駄木でも深川辺りとさほど変わらない生活があったと想像しますが、この心淋し川を「うらさびしかわ」と読ませて切ない庶民の暮らし向きを表現していく手法は、心憎い物があります。気持ちがしんみりとなっていきます。なんか淋しい。 | ||||
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東京下町の温かさを感じる、実にほっとする人間模様に感動しながら、読ませていただきました。 | ||||
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心温まる、物語 | ||||
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新品との表示でしたが、ページの各所に折跡があり中古品と思われてがっかりしました。 | ||||
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臨場感があり、ありきたりの、人情ものでは、決してない。以前女流作家のアンソロジーを読んだが、群を抜いていたのを、感じていました。無暁の鈴で、新たな地平を切り拓き、この心淋し川で、「 いやあ、文学って、いいな、 日本文学っていいなあ、」 と、思いました。 | ||||
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江戸の一角、長屋街にて暮らす庶民の重いストーリー。短編集。生き様や心のうちを描いた時代小説。 | ||||
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心淋し川と書いて「うらさびしがわ」と読むんですね(ずっと「こころさびしがわ」と思ってました)。「はみ出し者ばかりが吹き溜まる」心町(うらまち)に暮らす人々。人生一発大逆転があるわけでもなく、吹き溜まりで生きていく庶民の底の底にある強さを感じます。山本周五郎『季節のない街』を思い出しました。 | ||||
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直木賞受賞に相応しい一冊。江戸の最下層の町で暮らす人々の悲喜交交を描いた西條奈加さんらしい作品でした。 | ||||
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初めて著者の作品を読んだ。6つの短編が同じ江戸の街を舞台にして繰り広げられる。それぞれ女、男立場は違えども人生の晴れとは遠い女、男の物語。 結婚、仕事、家庭、子育てが上手くいかず、人生のやり直しがきかず、どうしようもない底辺の生活、しかし、、そこでも幸せを感じる何かがある。それでも生きていく。 江戸の風俗も楽しみながら、タイムスリップして、現代にも通ずる人の生を追っていく楽しさ。これを読んで感じたこと。 また、同じ著書の違う本も直ぐに手に取ってしまっている。今後もさまざまな人生ドラマをいろんな時代で描いてほしい。 | ||||
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宮本輝作「泥の河」を思い出しました。心淋し川のある心町(うらまち)の長屋でのお話。貧しい家庭で育って塵芥の川のそばの劣悪な環境でも人は生きていかなくてはなりません。貧しくても器量が悪くても恨みがあっても最愛の人を亡くしても自分の生きる場所を受け入れて、自分に出来ることを見つけて助け合って。深い悲しみの中でも生きていく物語でした。川は塵芥でも、かすかな光、ほんの小さな幸せを思って。同じ長屋のお話が6話あり、それぞれの最初にそのお話の暗示のような文章がありました。それを読んだだけでノックアウトされたように感じました。 心淋し川―その川は止まったまま、流れることがない。 ―略― ちほはここで生まれ、ここに育った。 閨仏(ねやぼとけ)―ここでじっと、腐っていくしかないというのに、無駄な足掻きのように女が顔を出す。 ―略― けれどもそれも、過去のことだ。 はじめましょ―たったひと晩で、景色が変わった。 ―略― 人もこんなふうに染め直しができればと、ため息をつく。雪景色を横に裂くように、川だけが濁った色を晒していた。 冬虫夏草―心町には一本だけ桜の木がある。 ―略― 吉はそっと、中途半端な虫の死骸に手を伸ばした。 明けぬ里―人の一生とは、生れ落ちたその時から決まっているのだ。 ―略― どれもが足枷となって、ようの足首に重くまとわりつく。 灰の男―忘れたくとも、忘れえぬ思いが、人にはある。 ―略― 虚に等しく、死に近いものーその名を寂寥という。 | ||||
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うまい!!! 心温まる人情長屋、心町の出来事をうまい展開で読ませてゆく書き手の巧みな技。 とくに、ラスト「灰の男」ですべての流れが、ひとつに纏まってゆくは凄い! いくつかの短編で構成されているが、私が一番好きな章は「はじめましょ」。 昔の子連れ彼女と寄りを戻す料理人の話で、心がほっこりする。 同時に直木賞を受賞した「テスカトリポカ」と比べても、全く正反対の内容で 私は圧勝でこちら「心淋し川」に軍配を上げる。 | ||||
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直木賞作品を読了。江戸の庶民の日常を描く。興味深く読めました。 | ||||
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前から読みたくて、購入。江戸の長屋を舞台に色々な話が重なり、一気に読めた。読後感がよく、しっとりとした気分になる。ぜひ沢山の方に読んで欲しい。 | ||||
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