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心淋し川



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【この小説が収録されている参考書籍】
心淋し川

心淋し川の評価: 4.21/5点 レビュー 70件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.21pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全70件 41~60 3/4ページ
No.30:
(4pt)

谷中・千駄木に思い出が多く

谷中にアパートがあり、仕事でも千駄木によく通った思い出から、大変興味深く楽しく読みました。人情が容易ですね。
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4087717275
No.29:
(3pt)

こころに沁みる静かな物語

長屋を出たいとひたすらに願い上絵師との恋にかける若い女
妾の共同生活に倦み、淫具に彫り込んだ円空仏作りに埋没する女
過去に捨てた女の影を引きずりやり直しができたらと嘆く板前・・・・・・
澱んだ川のほとりに建つうらぶれた裏長屋の暮らしと、その中でもがく人々の心模様を丁寧に描いている。各章にチラッとだけ登場して主人公を慰めたり助けたりする名脇役の差配が巻末で主役となる。監視していた男との絡みはこの静かな物語のなかの数少ないクライマックスだろう。前の差配の「生き直すには、悪くない土地でさ」のことばがこころに沁みる。
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No.28:
(5pt)

引き込まれました

各章に登場するそれぞれの主人公に、心揺さぶられました。
そして、最終章の展開に引き込まれました。
舞台の千駄木・根津 界隈に少々土地勘があった事もあり、地形や寺社仏閣が生々しく見え、各章の登場人物もまた浮かび上がってきました。
人それぞれに背負い生き抜く人生模様・・・。そして最終章の展開!
是非一読あれ。
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No.27:
(5pt)

江戸の底辺で暮らす人々の悲哀の中で、ある人物が連作短編集の横串をグサリと引き締める

江戸時代の千駄木町の心町(うらまち)を舞台にした時代小説。心町に流れる川が心淋し川(うらさびしがわ)で、心町では流れが澱んでいる。そこの住民も社会の底辺にいるような者が多い。色恋、亭主の博打、娘が売られる、義理人情など時代小説によく登場する庶民の姿はあるが、しっかりと生きている人々が描かれれる。生活は苦しいけれど楽しそうな映像が頭に浮かぶ。

本書は6篇の連作短編集である。最初の5篇は主役がそれぞれ変わる。共通して登場する人物もおり、その人物が最後の「灰の男」で作品全体に横串をグサッと刺す。なるほど、心町には様々な思惑が澱んでいるのである。楽しく読めた。
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No.26:
(5pt)

人に伝えるような事も思い付きません。すみません

別に無しです。
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No.25:
(3pt)

期待はずれ?

この作者が好きで、何冊か読んでいるが、この作品は短編ばかりなのでちょっと物足りなかった
最後には繋がっていくのだけれど、正直、私は期待したほどの感想は持てなかった
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No.24:
(5pt)

他人の評価は表の姿ならず

面白かったのですぐ娘に勧めた
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No.23:
(4pt)

直木賞受賞作、堅苦しくなく読めます。

江戸ものは好きなジャンルです。場末の長屋に住む様々な境遇でも健気に生きている人々のすがたが生き生きと描かれていました。一気に読めました。
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No.22:
(3pt)

貧しさの重み

誰もが解決できない何かを抱いたまま、生きていく。淀んだ心寂し川は、そんな人達を映す鏡のようだ。江戸時代の小説が好きだが、他の作者が書いた楽しい江戸人情物語の中にも、きっとこの川が流れていたのだなぁと思うと感慨深い。
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No.21:
(5pt)

毎日を日々くらしていくことに明るい希望をもてました。

江戸の庶民の暮らしを扱った作品がとてもすきです。
宮部みゆきの三島屋変調百物語や、桜ほうさらなどと同じものを感じ、ぜひ読みたいと思い購入しました。
期待どおり、優しい気持ちになれました。
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No.20:
(5pt)

訳アリの人々の心の機微

水が流れない濁った川近くに住む人々の暮らしを描いた江戸時代を舞台とした連作短編。

住民たちは日の当たる世界に生きる人達とはちょっと距離を置く、それぞれに訳ありな人々。
他人を詮索はしないが、それぞれが住人の事を少し気にしている様子がじんわりと伝わる。
生きることの辛さと同時に人のぬくもりを感じることが出来る。

著者の作風らしい穏やかな文章ながら、すっと心の内に入ってくるような作品であった。
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No.19:
(5pt)

心は目に出来ずとも、あるのです。

心と書いて、うら、響きの中人と人の狭間に醸し出す彩と囀ずる叫び、渦巻く思いをページをめくる度に現れる、優しさに出逢える作品です。
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No.18:
(5pt)

不美人やパッとしない男たちの物語

金春屋ゴメスのシリーズでトリッキーな時代物を読み、すっかり魅了されていたものの、それ以後は熱心な読者ではなかった。今回直木賞受賞作として購入し、どこかで見た名前だなあと作者プロフィールを読んで思い出した。
 本格江戸時代小説。連作短編で、底辺の庶民たちにスポットを当てた。運や才能にさして恵まれず、地道な努力だけでどうにか暮らしている人たちに寄り添った筆致だ。とりわけこの作家は、容色に恵まれない人たちを好んで登場させる。映画もドラマも小説も、ほとんどの作品では平均以上の容姿でさっそうと活躍する。娯楽である以上そうなるのが必然だが、いやいや目鼻立ちのパッとしない人だって残り半分いるじゃないの、というスタンスを提示してくれている。
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No.17:
(4pt)

情景が浮かぶ作品

時代ものはあまり、読んだことがないのですが心に染みる作品でした。
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No.16:
(4pt)

ファンタジー時代小説

短編集なのですが、江戸時代の千駄木の貧民街を舞台にしたファンタジー時代小説。登場人物がどれかの短編作品にダブっているので、長編とも言える読みやすい作品です
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No.15:
(5pt)

日本人らしい人との関わり方

日本人の持つ“利他の心”或いは“人を想う心”を、上手いストーリー性で表現されており、ついつい読むふけってしまった作品で大変万満足。
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4087717275
No.14:
(5pt)

江戸のうらぶれた長屋に暮らす人々の哀歓が滲む連作短篇集

『心淋(うらさび)し川』(西條奈加著、集英社)は、江戸のうらぶれた長屋に暮らす人々の哀歓が滲む連作短篇集です。

「その川は止まったまま、流れることがない。たぶん溜め込んだ塵芥が、重過ぎるためだ。・・・岸辺の杭に身を寄せる藁屑や落葉は、夏を迎えて腐りはじめている。梅雨には川底から呻くような臭いが立つ」。「この千駄木町の一角は、心(うら)町と呼ばれていた。小さな川が流れていて、その両脇に立ち腐れたような長屋が四つ五つ固まっている」。ここに暮らす人々は、それぞれの重荷を背負っています。

「心淋し川」では、十九歳のちほの儚い恋が語られます。「縁談などというかしこまった形ではないものの、二、三は嫁入り話がもち込まれたこともあった。いずれも同じ土地の振り売りや薄給の雇人ばかりで、ちほの家に釣り合うのはそれくらいがせいぜいだ。家が貧しく、特に器量が良いわけでも秀でた才があるわけでもない。ここで手を打たねば、行き遅れるだけだと頭ではわかっている」。

「閨仏」は、四人の妾が同居する「六兵衛旦那の、ろくでなし長屋」が舞台です。「上は三十過ぎから、下は二十二まで、四人の女が同居して、もっとも年嵩にあたるのが、りきだった。・・・四人の女は、いずれも見目が良くなかった。歳も故郷も、背丈もからだつきもさまざまなのに、醜女の部類に入るという一点だけは同じなのである」。

「はじめましょ」では、ささやかな飯屋「四文屋」を営む与吾蔵が、捨てた女と思いがけない形で再会します。「互いに七年分、歳をとった。与吾蔵の四つ下だから、るいは三十四のはずだ。それでも昔よりきれいに見えた」。

「冬虫夏草」では、日本橋の大店の内儀だったが、今は落ちぶれている吉の、三十一歳になる息子に対する猫可愛がりぶりが描かれています。「嘘でも見栄でもない。吉の目は、幸せそうに微笑んでいた。『息子のため、富士之助のためなら、苦労とは思いません。それが母親というものです』。そこにいるのは、息子の我儘にふり回される哀れな母ではなかった。憑かれたように我が子に執着し、獰猛なまでに情という刃をかざす姿があった」。

「明けぬ里」は、根津遊郭の女郎上がりのようの物語です。「人の一生とは、生まれ落ちたその時から決まっているのだ。ようは強くそう思った。学なぞないから、小難しいことを考えたわけではない。ただ漠然と感じただけだ。貧乏な家、ぱっとしない顔立ち、並外れた気性の強さ。どれもが足枷となって、ようの足首に重くまとわりつく」。

「灰の男」では、この一角の差配(世話役)を務める茂十こと、元同心の久米茂左衛門の謎が明かされます。差配は、江戸を騒がせた野盗の頭、地虫の次郎吉に一人息子を殺された彼の、敵を探し求めるための仮の姿だったのです。「ひそかに後をつけ、千駄木町の片隅にある窪地に行き着いた。まるで江戸の掃き溜めのように、心寂れた町だった。『地虫め・・・こんなところに潜んでいたか』。日暮れを待たずに、夕刻には日が遮られる。地虫には似合いの、薄暗さを抱えた町だった」。

不細工な女たちや冴えない男たちが蠢く、「川底から呻くような臭いが立つ」場所なのに、いつの間にかどっぷりと馴染んでしまっている私に気づき、慌てています。こういう気分にさせられるとは、この作者は、間違いなく「才能あり」です。
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4087717275
No.13:
(4pt)

在 長屋ぐらしの 其々の女性

其々の女性 みんな 掃きだめのような ところで 暮らしている。みんな美人じゃないのがよい。
良い意味で あきらめて暮らしているのがよい。助け合って暮らしているのがよい。生まれる年代。生まれる場所。
父も母も 自分の器量も何もかも 決まっているのだから。で、それぞれの章を 通じて
、 一貫して 登場する 2人の老男。 最後に この2人の話で バチッと終結。遡って 他も読んでみたい。
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No.12:
(5pt)

ほっこり

西條奈加さんの作品は初めて読みました。宮部みゆきさんの時代小説のようにほっこりした感じがワタシ好みでした。 個人的には、こういう小説はkindleより紙で読んだほうが更によかったかな。
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4087717275
No.11:
(5pt)

心淋し川

まるで落語の人情噺のように人生の舞台がひらひらと頭の中でまわりました それはとても小気味良く寂しく憂いがあり心の芯の部分に積もりました
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4087717275

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