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ナキメサマ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ナキメサマ (角川ホラー文庫)

ナキメサマの評価: 3.20/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

素人臭さ漂う。

素人臭さが抜けきれない物語、という印象。具体的には怖がらせようとする意図に技術が追いつけていないので、読む側は一気に興醒めする、そんな内容だ。主人公を連れ出しに来た女性は何か隠していることがあるように見えるし、そのことに主人公も気づきながらそれを尋ねない。そんなエピソードが繰り返し状況や人を変えて繰り返される。そのために主人公はただ流されるだけの、思ったことも口にできない優柔不断で何もできない人物と映る。あるいは「僕と弥生はまんじりともせずその場に固まっていた。(p73)」という記述があるのだが、ここで「まんじりともせず」という言葉遣いは明らかにおかしい。しかし本書ではこの「まんじりともせず」があちこちで使われているのだ。あるいは「月明かりが差し込んでいた(p53)」状況が後になって「いくら夜目がきいてきたとはいえ、一寸先は闇である(p61)」と描かれる。では月明かりはどうなったのか、その説明がないので描写に矛盾が生じる。また、殺人事件が起こっても村人は警察に届けもせず、それを主人公たちも易々と受け容れるのもあり得ない。しかもその場には「駐在」も立ち会っているのだ(p144)。ならば「駐在」は職務放棄したということなのか、それともよんどころない事情があるのか、その説明もない。または誰かが何かを言いかけるとそれが様々な理由により中断される。文字通り「宙吊りにする」という意味での「サスペンス」も多用されるのでうんざりする。要するに至る所に御都合主義が顔を覗かせ、それでかろうじて「物語」がよれよれの足を踏ん張ってようやく立っている、という状況なのだ。
ナキメサマ (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ナキメサマ (角川ホラー文庫)より
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No.13:
(3pt)

トリックの伏線がちょっと分かりやす過ぎる気がする

本作は大きなトリックが二つあるのですが、一つ目はかなり露骨だったので序盤で気づいてしまいました。
おそらくミステリを良く読む方ならすぐ分かるのではないでしょうか。
ラストで明かされる驚愕の真実という扱いにしては最初から最後までヒント出し過ぎに思えました。

あとは個人的に、探偵役が思ったより存在感無かったのが気になりました。
主役はあくまであれとあれで、実際の役どころは最後まで探偵っぽい脇役みたいな扱いでした。
三津田信三っぽいという方がいますが、愛読者としては作品の印象はかなり違うように感じましたね。
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No.12:
(3pt)

結末が読めてしまう。

文章が丁寧で、構成はよく出来てると思うが、伏線の張り方が下手。
あまりにもあからさまな文章に、
これはあえて気づかせておいて後でどんでん返しするパターンかな?
と思いながら読んでいたらそんなことはなかった。
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No.11:
(3pt)

不思議な小説

別に文章が下手というわけではなく、しっかり書けてますし
話の筋書きだって十分及第点です。もっと下手くそな作家さんはいくらでもいるのに
そういう人達に比べても、ものすごく臨場感がない。
「このキャラはこういう役割です」「ここは伏線です」と
付箋で但し書きがしてあるパワポ資料を読まされてる読感でした。
パワポ資料に感情移入する人間がいないように、登場人物がどうなろうと
所詮ただの舞台装置だからどうでもいいやって感じでした。
審査員評が「面白いんだけどね…」みたいな感じだったそうですが
そのとおりだなと思います。
しっかり書けてるのに本当に不思議なくらいワクワクしない。なんでだ…?

個人的に明らかに瑕疵があると思ったのは、探偵の推理でしょうか。
現時点では推測不可能なことまでピタリと言い当ててるので
凄い!と思うよりカンニングしてるようないかがわしさしか感じず
真相が解き明かされるカタルシスが全くありませんでした。
これじゃ探偵じゃなくてただのエスパーです。こういうところなのかな…?

筋書き自体はかなりいいと思いますし、そういった課題点が克服出来たら
良い作家さんになると思うのですが…うーん、次作以降はどうなってるんでしょう?
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No.10:
(3pt)

悪いところは文章が冗漫すぎる・・・

思うに作者が作中キャラに感情移入しすぎたから、ではないかと。
それと名探偵に相当するキャラクターの個性が弱かったですね、某大御所怪談ミステリ作家の某名探偵のパロデイみたいで。

良いところは作者の生の感情に基づく描写力。物理的・精神的双方ともに怨念を感じます・・・イヤミス向きかも彼女?
プロット的には上手じゃないですか。プロ作家としての伸びシロがどれくらいなのかは、これからも続編を読んで改めて語りたいですね・・・期待してます♪
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No.9:
(3pt)

何処かで読んだ様な話

半分くらい読むまで、あれこれって一回読んだっけと思う様なありがちな展開でした。
オチに関しても早々に想像出来てしまったので驚き有りませんでした。
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No.8:
(3pt)

この違和感は作者が伏線を張り巡らしている証拠だろう。

何故?元カノのルームメイトが訪ねて来たことを不審に思わない。語り手の元カノに寄せる執着や、中途半端に挿入されたストーカーの存在…物語に齟齬はないが次作でも感じた違和感は作者が伏線を張り巡らしている証拠だろう。ただ早い段階で直接的な怪異をあらわにするからそのスピーディーな展開に違和感は置き去りにされる。またここでもどこから導き出したか村の祭りの儀式の真相を的確に証してみせる作中作家の存在と極端な悪の本性を現す村人がいい目眩ましになって読者を真相から遠ざけて目の前の怪異に釘付けにしている。ただ小夜子が哀れだ。
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No.7:
(3pt)

本好きよりも、読書経験の少ない若い人向け

横溝ミステリーホラー大賞の読者賞受賞ということで、読みました。
大賞ではなかったので、あまり期待してはいませんでした。

タイトルにした通り、ある程度読書量のある人、それもミステリーに精通している人はオチが読めてしまうかもしれません。
そうでないなら、非常な驚きと誰かに話したくなるような読書体験ができる可能性があります。

新人さんですが、文章は、可もなく不可もないレベルだと感じました。
よって、感心するような表現を期待してはいけません。けど、変に引っかかるところも少ない。

横溝ミステリーホラー大賞の、道尾秀介氏の選評が秀逸で、私には腑に落ちました。
道尾氏は、本作に好意的ながらも、最後にこのように言います。

「好きな料理をスプーン一本で食べさせられているような気分になってしまい、推しきれなかった」

私も同じように思いました。
ナキメサマというオリジナルな怪異は良いし、怪しげな村のロケーションも嫌いじゃない。
けれど、起こることや、登場人物の動きが単調で、読み進めるのが、しんどい。

それが、小さなスプーン一本で、どんぶり鉢いっぱいの味の単調なスープをちびちび飲んでいるような気分にさせる。そう思いました。

本作に対して、否定的な選考委員、黒川博行氏は、奇怪な殺人が起こったこのシチュエーションで村の人間が警察を呼ばないというのはありえないと指摘していましたが、私的にはあまり気になりませんでした。それは、主人公側がちゃんと警察を呼ぼうという動きをするからです。

綾辻行人氏は「習作の域を出ない」と仰ってますが、商業プロ作家でもこのレベルの作品はゴロゴロとあり、妥当な指摘だとは思えませんでした。
新人賞の大賞としてふさわしくない、という意見なら、そうかな、とは思います。

最後に総合評価ですが、
良い部分はあるものの、イマイチという部分が多く、☆3です。
ですが、気に入る人は☆4☆5になるポテンシャルはあるんじゃないでしょうか。
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No.6:
(3pt)

後半勝負

昨今のよくあるミスリードを誘う仕立てのホラー小説、
初見で前半からクライマックスまで気付く人は居ないだろうが、そこまではとても凡庸なミステリーなのが残念、
後半一気に加速してからは楽しく読め、謎解きも面白いが驚きは少ない、
文体は読みやすくサクサク読み進める事はできるが、もう少し物語の中心であるナキメサマを膨らませることも出来たのではないだろうか、
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No.5:
(3pt)

普通…つまらない事はないけど

最後色々どんでん返しありますが、前半から特に良い雰囲気だな~とかって事もなく、キャラクターの熱のこもった言葉とは裏腹に何の感慨もないまま終盤を迎え、最後50ページくらいからはちょっと面白いかな…くらいでまぁザ平均点的な作品だと思いました。一番大切な文章自体はとても綺麗にまとまっててそこは良いです、スラスラ読みやすい。ただワードとして魔境って言葉が何回か出てくるのですが、読んでてこっちが魔境に入り込む程ホラーの舞台に没頭出来る程の雰囲気も醸し出してもいないのに、あたかもここは闇にまみれた場所だと言わんばかりにそういう言葉使われても、読んでるこっちは興ざめ。まるでそのワード使っておけば読者をこの世界に引きずりこませられるとでも思ってるのか、そんな意図なのかこちらの考え過ぎなのか分からないが、そんな中二的な言葉使いたいならもっと引きずりこんで欲しい。
表紙は好きです、完全にジャケ買いです。
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No.4:
(3pt)

話はおもしろい

設定、話の運び、ホラー要素、どんでん返しと面白かった。
一点だけ魅力に欠ける部分がキャラクター立ちだと思う。
魅力的に感じられるキャラクターがおらず、いまいち物語に入り込めない。没入感が足りなく感じてしまった。
途中から物語に参入してくる脇役が妙に安っぽく、せっかく物語に集中してきたところが冷めてしまった印象を感じた。
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No.3:
(3pt)

ホラーとしてはそれほど

わりと評判が良いようなので読んでみたけどホラーとしてはいまいち。残虐というかグロいシーンはあるけど、そんなのはハードボイルド小説ならもっと恐いのいくらでもあるし。心理的にぞっとするという感じは全然ナシ。怪異も中途半端。カバーに堂々と「どんでんがえし!」と書いてあったけどミステリ読み慣れてる人なら構成みただけで見当ついてしまうから書くのやめてほしい。探偵役っぽい作家さんもミステリじゃないから脇役のままおわっちゃったのが残念。キャラたてればおもしろそうだったのに。
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No.2:
(3pt)

ミステリー寄りのホラー

個人的には,大賞のヒクイドリより面白かったかもしれない
まずミステリー部分も(講評も指摘するようにトリックを狙うために描写がかえって狭められている印象はありますし,割とわかってはしまいましたが)かなりしっかりしており,まさにミステリー&ホラーといったところ
ホラー部分にしても(北海道という歴史を考えると,こうした伝承などはあり得るのか?またいくら胃火何してもこれはちょっと・・・など突っ込みどころはありますが)雰囲気抜群で,怪異と接触するシーンなどはなかなか恐怖心をあおられます

・・・・・ただ
・雰囲気や展開が(謎を追って田舎を訪れ,そこで奇妙な慣習を追う,途中でダークヒーロー的な人が脈絡なしに登場)「おかえり」にそっくり・・・う~ん・・・
・途中まで純愛者としてみて入れますが,↑のトリックがわかると一気に見方が変わる
それが魅力でもありますが,やはり読後感はあまりよくないですね・・・・・・

ネタバレ)

いくらなんでも,受賞作がどっちもNTRってのはちょっと・・・
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4041108802
No.1:
(3pt)

決定的な欠点が…

文章はよいと思う。探偵役と思われる人物のキャラもなかなかいい。舞台設定がよくあるパターンであることを受け入れるとしても、決定的な「?」がひとつ。舞台が北海道であるという点。これは作者の生活の場が北海道であることから書きやすかったのかもしれませんが、こういう歴史伝奇的な舞台設定としては問題があります。それは、近世の北海道には「和人」は定住していないということ。松前藩が支配していた渡島半島の一部は別として、この小説の舞台となっている奥地であれば、ほとんど近代からの移民であるはず。とすれば、こういう伝承自体が成り立たない。これがこの作品の最大の欠点で、どんなによくかけていても最後までこのことが邪魔になってのめりこめなかった。でも、この探偵で、書き込んでいってもらいたい。頑張れ。
ナキメサマ (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ナキメサマ (角川ホラー文庫)より
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