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幻惑の死と使途
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幻惑の死と使途の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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賛同者にあまり出会ったことはないが、本書、「夏のレプリカ」、「今はもうない」は、森博嗣絶頂期の3部作と勝手に命名している。 その中でももっとも気に入っているのがこの本書である。 この作品のポイントは犯人の人間的魅力であると思う。 驚愕すべきトリックが仕掛けられている訳ではない本書であるが、犀川による犯人像の考察が本書をベストに押し上げた。 犀川は犯人の「生き方」を「綺麗」と表現する。 綺麗な生き方をする殺人者。森作品のメイン3シリーズ(S&M、V、G)の中でも2番目に魅力をもつ人物であると思う(1番は紅子さん(笑))。 なお、夏のレプリカと交互に読むことは、初読の段階では混乱するのでお勧めしない。 | ||||
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推理小説と奇術の類似性を常に意識していた作家と言えばディクスン・カーですが、森博嗣の長編6作目もまた、マジシャンが奇術の実行中に殺されるという魅力的な事件を提示することによって、カーの認識に賛意を示しています。本当の奇術と同様、トリックは解明されてしまえばどうということはないのですが、周囲の人々(もちろん読者も)の目をそらして真相に気づかせないようにする手法が見事に展開されています。 また、本作には奇数章しか存在しないという妙な趣向が凝らされています。どうしてそうなっているのかは次作で明らかにされるとのことです。そして、各章の題名に全て“奇”という字が使われているのも面白いですね。どうせなら作品自体のタイトルにも“奇”という字を使えばもっと良かったのにね。 | ||||
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夏のレプリカがあまりに素晴らしかったので、これの印象は希薄。 だが、それでも読んで損はない。 | ||||
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1997年リリース。S&Mシリーズの第6作。今度の相手は『イリュージョニスト』である。全10作あるこのシリーズもここまで読んできて若干食傷気味になってきた(●^o^●)。別のレビューアーが評している通りミステリー界の『ジョン・ロード(旨いことを言うなぁ・・・感心)』であるからして極めて『速書き』である。読んでいて次のページへ突っ走りたいベクトルを感じる・・・・故にアイデアを描き切れていない感じがしてしまうのだが、いかがだろう。たとえば、エラリー・クイーンであれば2人組であるからして客観的立場から作品内容をディスカッションし完成へと作品をより良いカタチに高めていく『場』があったし、村上春樹の様な作家にしても同じくW大卒の妻に最初に作品を見てもらっている『場』があるようだ。本作には惜しむらくはそういった『場』が感じられないのだ。比較して恐縮だがジェフリー・ディーヴァーの近作『魔術師(イリュージョニスト)』と比較しても出来映えは段違いである・・・・奇数章と偶数章の切り離しなど面白いと思うがどうもイマイチだ。 | ||||
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「夏のレプリカ」と並行して進んでいきます。奇数章、偶数章を分けているのがちょっと新鮮かと。この作品あたりで犀川先生、萌絵ちゃんのキャラクターが立ってきます。特に萌絵ちゃんは『らしさ』が出ていて良い。杜萌というキャラクターも(彼女については「夏のレプリカ」の主要キャラクターなので寧ろそっちですが)魅力的でした。話の流れとしてはやや強引な感じがして、真相も「何だ、そんなの?」とちょっと無理な感じがしました…。残念。 | ||||
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奇数章だけしかないとは言っても偶数章だけの「夏のレプリカ」と併せて読んでも別の仕掛けが現れるわけではないしねトリックそのものは乱歩が好きなタイプの密室 | ||||
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何がおもしろいのか。。。この本を読み始めてまず疑問に思うのは、章番号が奇数しかないのである。つまり、第1章の次は第3章、その次は第5章。。。これにはちゃんと理由がある。それはこの『幻惑の死と使途』を読み終わって、次の巻、『夏のレプリカ』を見ると明らかである。森ミステリーのおもしろいところというのは、私が思うに、読者を困惑させて不思議の世界を体験させてくれるところだと思う。トリック自体そんなに驚くほどすごいものではないのだけど、1話1話読み終えていくうちに、どんどん森博嗣のストーリのとりこになっていく。是非とも全巻読んでほしい。 | ||||
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表紙にも書かれている犀川先生のお言葉、とても感動しました・・・これと対になっている「夏のレプリカ」と一緒に読むと感動は倍増。・・と云うか、一作目の「すべてがFになる」から読むのがベストですが(笑)ミステリィは苦手、と云う方にも非常にお勧めです。 | ||||
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トリックをつかってマジシャンが殺された、というありがちな設定。ただ、作者がどうやってよりも、何故に注目している点が面白い。 | ||||
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犀川&萌絵シリーズは大好きなだけに期待が大きい.その期待に勝るとも劣らないのがすごい.文庫でしかミステリーは読まないけど(軽いし安いし)このシリーズは新書でもいいかな,と思ってしまう.最近の本格推理小説って「動機」が重要だけど,ここではもっと乾いた事件が多い.「何故罪を犯すのか?」そこから得られる事実は怨恨や痴情のもつれなど無縁(なころが多い).軽妙な語り口の中で,起きている犯罪は人知を超えたものを感じる.第一作はショッキングだったが(読んでない人は早く読むこと)今回も似たような腹にズドンと来る衝撃を感じた.この小説の裏側でもう一つの事件「夏のレプリカ」が起きていたという事になっているが,あわせて楽しむと面白い. | ||||
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