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有限と微小のパン
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有限と微小のパンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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シリーズ通して見れば、最終作としてなかなか良い終わり方だと思います。森氏の作品は初期作を除けば謎解きよりも氏独特の哲学・文体・世界観が魅力だと思いますし。(この傾向はSMシリーズ終了後一気に顕著になっていき「女王の百年密室」「スカイ・クロラ」と言った傑作群につながっていきます) ただ…やっぱり「ミステリ」としても充実したものを期待してしまうんですよね。本作のトリックは完全に拍子抜けさせられるタイプのもので、作者がもっと凄いものを書くだけの力量を持ってると感じるだけに、余計残念です。並みの作家なら「ああ、こんなもんか」で納得できるんですけど… しかし先生と萌絵の関係は進展しませんよね(笑)結局「封印再度」でちょっとあったくらいか…じれったいわ!もう。以後の二人の登場する作品は未読ですが、進展はあったのでしょうか?凡人な僕の目から見れば十分天才で雲の上の人のようなこの2人、恋愛ざたとなるとすっかり子供みたいになるのは微笑ましかったです。もしかするとこれがこのシリーズ最大の魅力かもしれません(笑) そうやって振り返ってみると「自分はキャラ重視のミステリはあまり好きではない」と思っていたのですが、内容が充実していれば気にならないものだなと認識させられたシリーズでもありましたね。 | ||||
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S&Mシリーズもようやく最終章に辿り着きました。Web検索して色々な人の感想を読んでみたのですが、本作をシリーズの最高傑作に捉える人が結構いる一方で、否定的な見解の人も多いという、評価の分かれる作品のようです。どちらの側の気持ちもよくわかります。シリーズものの魅力というものを重視する人には本作は面白く、単独の推理小説として読む人にはつまらないという具合に総括できるのではないでしょうか。私としては、過去9作の様々な伏線がつながっている等のシリーズとしての魅力は確かに認めるものの、そうした魅力が光るのはあくまでも単独の推理小説としての完成度が基本にあってこそだと思います。従って、私にとっては本書はイマイチなものとなりました。 犀川と同様、作者自身が真賀田四季に対して恋愛感情に近いような気持ちを抱いているように思えるのですが、その為に筆が鈍っている感は否めません。本作での彼女の行動は冷静に考えれば結構間が抜けている面があり、とても「天才」とは思えないのです。前作『数奇にして模型』が良かっただけに、ちょっと残念な最終作となってしまった気がします。とは言え、シリーズを全部読み切ったという達成感はあるので、多分私は『四季』も読んじゃうだろうと思います。 | ||||
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何となく、普通にアリバイ崩すとか、密室を作るとかより、こうゆうめちゃくちゃなミステリのほうが読んでて楽しい。 とにかく、シリーズの締めくくりとしては満足いくできだったと思う。 | ||||
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1998年リリース。S&Mシリーズの第10作。最終作と表現しないのは『四季』(僕は限定版の愛蔵版を手に入れることができたシアワセものである(●^o^●))で再登場するからだ。S&Mシリーズを読了して、特に本作を読了して思うことは2つ。1つは『真賀田四季』というキャラクターを森氏は最も愛し、大切にしているのだな、ということ(これは『四季』を読んでも分かる(●^o^●))。そしてもう1つはその最愛のキャラクターに語らせる『生と死』について、そして重ね合うように表される『バーチャルと現実』についての森理論である。生きているということを考える四季・犀川・萌絵。パンはそれを象徴するアイテムだ。時に僕もプログラムを書いていて思う。僕が死んでも僕が作ったプログラムは生き続けるだろう、と。時にコードはばらされスクリプトのインクルード文で引かれるが故に見えなくなってもスクリプトに自らの名をCopyrightとともに残したコードは未来永劫ネットワークのどこかで生き続けるだろう、と。巻末の解説は島田荘司である。御大の登場も当然と思える他に無いモノを森氏は建築した。そしてその建築物は実に詩的なコトバで語られた。島田氏の『森博嗣の文章は絶えず独立した一行になりたがっている』という評は実に森作品を的確に言い表している。それはまさにプログラム・コードである。コードで書かれたこの傑作は未来永劫ネットワークのどこかで生き続けるだろう。本作は特に最後がスゴイ(●^o^●)。 | ||||
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途中までまんまと騙されてしまいました。面白かったですが、「F」よりは丸い感じがします。空から地上に降りてきた感があります。それが星4つの理由です。個人的には、萌絵が孤独を感じるシーンなんかが好きです。 | ||||
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ミステリーだけでは無く考えさせられる本です。なめてはいけません。世の中と自分の価値観、常識を捨て真っ白な状態で読むと新たな発見があるかも。森 博嗣さん=春夏秋冬? | ||||
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星5個は出せないです。だけど、作品そのものとしては、私は星5個です。この作品が「ミステリ」であり、「ミステリ」はトリックが命!的な方には、もはやどうでもいいかも。私は「あの天才」と犀川の会話が、あまりにもナンセンスなものですけれど、「とても素敵」だと感じました。シリーズ最後の作品とあって、シリーズ全体の伏線が明かされて、ああ、ナルホド、これはやられた、と思いました。(でも、犀川はどうして今までわからなかったんだ!?とは思いましたが。)キレイサッパリ、では無く、静かな余韻が残り、その余韻が丁度いい、シリーズ最終作にふさわしい作品だと思います。 | ||||
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犀川・萌絵シリーズの一応最終章というべき巻。事件が解明しないまま物語が進み、ヒロインは最後には無事救出されると解っていてもハラハラしてしまいます。この物語の最重要人物が最後に謎解きをし、何とも余韻のあるラスト。ハッピーエンドなのだけれど、どこか切ない。 | ||||
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森博嗣の犀川&萌絵シリーズ最終話。登場する人物も、ここで明かされる伏線もシリーズを通して読んできた人ならば、ニヤリとさせられるはず。トリックは比較的あっさりとしたものとなっているが、最後に明かされる真相には驚かされた。登場人物の思考・発想、天才の描き方、地の文に現れる著者の価値観、それを読ませる無機的な文体は一読の価値があると思う。オススメです。 | ||||
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森博嗣の作品にはすべて5つ星をあげたい!と語った私だが、この最終巻にはがっくり失望させられた。。。『一体どうなってるんだ!??!ちゃんと最後を締めくくってくれよ?!一体私が何を楽しみにここまで読んできたんだ??』という歯がゆい気持ちにさせられてしまった。。まあ、こういう人の期待を裏切ってハラハラどどきイライラさせるというのが、彼の目指すところなのかもしれない。。。思いっきり策略にはまった私でした。。。 | ||||
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旅行にやってきたはずの長崎で、事件に遭ってしまう、犀川先生と萌絵。事件の裏にいるのは、まさに、今や「perfect outsider」となってしまった四季博士。 彼女独特の遊びなのか、それとも犀川先生へのこれも恋のアプローチなのか・・・? 森作品は、副題のかっこよさが特徴です。お楽しみ下さい。 | ||||
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