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横浜駅SF
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横浜駅SFの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 61~73 4/4ページ
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あらゆるものを取り込み無限に拡大する横浜駅。 他の駅も全て取り込んでしまい、もはや横浜駅しか存在せず、駅なのにどこにも鉄道が繋がっていない。 すべてエキナカで完結した世界。なかなかに興味深かった。 読んでいると、主人公ヒロトと一緒に冒険しているような気分が味わえる。 逆にもう一人の主人公トシルの物語は、面白くないと感じた。 何がしたいのかよくわからないし、人間性がなくて感情移入できない。 トシルのパートはまるまる不要だったのではないか。 まあ実際は横浜駅自体が主人公みたいなものなので、人間サイドは視点に過ぎないのかもしれない。 | ||||
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横浜市民であるだけに、興味深くこれを読んだ。 確かに30年来、いつもどこかしら修理と増築を繰り返している。 SUICAが無いと入れない駅、それに青春18きっぷを持って 乗り込む主人公。主人公もさることながら、各機関からやってきた 人物達が特に面白かった。海を渡るのにはやはり苦労する横浜駅。 一応物語としては完結しているのだが、横浜駅がこんなこと位で 増築をあきらめるとは思えない(笑)。 ぜひ続巻を読んでみたい。横浜駅東口、とか西口バージョンでもいい。 | ||||
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駅は人生の交錯する場として物語の舞台になることもあるが、 駅がどこまでも駅で、駅が襲って来たらどうだろう? 横浜駅をよく知らなくても、鉄道ファンでなくても、JRの鉄道を利用したことのある人なら、駅と日本列島の暴走ぶりに驚き笑えると思う。 青年が人々と出会いながら旅をするという王道のストーリーなのだが、異様に発達した科学/相変わらずの人の営みのギャップが面白く、ハードボイルドな中にも人間性がある。 登場人物は、全体的にオタク気質というか、コミュニケーションに問題があるというか、だがそれがいい。 著者のネタツイートは面白かったが、小説のけっこうなボリュームに読むのをためらっていた。しかし漫画を読んだら冒頭から面白く、カクヨム版を読んだら一気に読んでしまい、このカドカワBOOKS版(以下、本作)の加筆も読んで大満足した。 おすすめの読む順番は、tweet(本作電子版に付録)→漫画(連載中)→カクヨム(外伝も連載中)→本作。 (他のレビューにもある通り、本作電子版の付録の地図などは、細かい文字が拡大するとつぶれて読めないので、もう少し解像度を上げて再配信してほしい。) 巨大構造体を旅するものが好きな人におすすめ。公的権力ロボットものとして「パトレイバー」、 交通世紀末ものとして「マッドマックス」、シリアスなのにオマージュが多いものとして「虐殺器官」が好きな人などにもすすめたい感じがする。 | ||||
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ちょうど移動前に購入して、あまりにもおもしろくて東京駅でいっきに読んでしまいました。 新宿駅や渋谷駅で迷いに迷ったり、東京駅の京葉線や埼京線のホームが遠すぎると嘆く方にぜひそっとおすすめしたい一冊です。続編も楽しみです。 | ||||
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設定も面白いし、読みやすかったので、一気に読んでしまいました。 | ||||
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否定的なレビューがあり、購入を躊躇いましたが サンプルで「こりゃいけるかも」と思い購入。 概ね、好印象で読了しました。 まず難点としては、Kindle版で図版が非常に見づらい点。 日本マップ、補遺、電子版特典のTwitterログが図版になっています。 Twitterログは読めるのですが、マップと補遺が鮮明ではなく、 Paperwhiteで拡大しても字がはっきりとは見えません。 Android版Kindleアプリでは、図版自体の拡大が出来ませんでした。 (私のスキル不足かもしれません) 見なくても読む分には問題ありませんが、 もうちょっと何とかして戴きたいです。 ストーリーは全体的にご都合主義で展開が早く、 苦難らしい苦難はあまりありません。 これは後に書く「主題はなにか」を考えれば それでもいいのだろう、と思います。 読了後思いましたが、本書の主題は「横浜駅そのもの」です。 ストーリーや人物描写があっさりとしたものであるのは そこがさほど重要で無いからだ、と感じました。 確かに登場人物の一人ひとりの事細かな説明はいらないのです。 また、作者が生物学研究の方である点も淡々とした描写に なった理由の一つかもしれません。 そのため、「こんな設定の世界でのキャラクター達とその内面」に 重点をおいた内容を期待するのであれば、失望は大きいかと思います。 しかし、主題や構成を考えずに過剰な人物描写や説明に走る作品や そういった散漫で冗長な作品が重厚だと勘違いしている読者が増えた中、 その傾向にうんざりしている者としては満足できた作品でした。 2017年も出版予定があるそうですので、今後にも期待しています。 | ||||
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設定はいいと思いました。 そのため序盤はすごく期待して読み始めたのですが、話が最後まで平坦なまま終わってしまった印象です。 主人公を含めた登場人物に感情移入出来る要素があまりないため読んでいて「これ誰だっけ?」となることがよくありました。 ただ、そういった設定で魅せる平坦な物語が好みの方ならはまれるかもしれません…私には無理でしたけど。 設定だけなら☆4でもいいのですが小説としては残念な仕上がりなので☆-2。 | ||||
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主役といえる人物は二人いるが、この小説の「世界観」そのものが真の主役だと思う。いわゆる「キャラ萌え」要素は漫画版で補給すれば良いだろう。 | ||||
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面白かったです 文体なのか、サクッと読めてしまいます。主人公の流され感も含め、読むのに体力がいらない。 設定が面白くてなんとなく面白い状況に置かれた砂つぶに過ぎない、そして大団円という点はラノベっぽくて軽いかもしれないですが。 生物学の考え方が好きな人は、この雰囲気やテーマも好きなんじゃないかなと思います。いろいろ知識が散りばめられても嫌味が無いし、駅という設定に見事に繋がってるのがぶっ飛んでて素敵です。 各登場人物の後日談的なものと、文学的に重めなものも読んでみたいです。 | ||||
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内容紹介にある通り「自己増殖を続ける横浜駅」という舞台を内外から巡る硬派SF。 まずはその発想に、そして読み進めるごとに卓越した舞台構築と確かな文章力により描かれる異質な世界観に圧倒されます。非常に面白い! と、個人的には大変魅力的な作品なのですが、その魅力が極端に「舞台」「ギミック」に寄った作品のため、 そのあたりの比重が高いハードSF・ショートショートSFあたりのファンにとっては恐らく楽しみやすく、 一方でライトノベル的なキャラクター性・派手なストーリー等を重視する場合は評価が分かれやすいかもしれません。 このあたりに引っかからなければ現代においてなかなか貴重な作品と言え、是非お薦めしたい一品です。 Web連載版もありますがこちらはかなり大幅に加筆がなされており、作風さえ合いそうなら買って損はしません。星5つ! | ||||
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冬ごもりの読書にと購入。 一気に読了しました。 まず世界観に脱帽。 際限なく改築・増築をつづける現代の「横浜駅」が、もしも無限に増殖して人類を支配したら…という突飛なアイデアを、破綻なく、このスケールで描けるのは素晴らしいです。滅びつつある日本。抵抗、あるいは順応する人びと。たまらない「if」の世界ですよね。 ディストピアの中にときどき現れるユニークさ・・・たとえば「エキナカで二番目にうまい」とか「偉い人には分からない(的なニュアンス)」とか、ああ日本のSFだなぁ、とほくそ笑みました。『ターミネーター』のスカイネットを連想させるスイカネットの呼称も、こちらとの「ズレ」を表しているようで、目に付くたび口元が緩んでしまいました。 ハードなSFの世界観に身近な交通系の単語がまぎれ込む違和感。だというのにスムーズに読めてしまうところに作者さんの手腕を感じます。 どこか低体温な登場人物たちも作風によくマッチしていました。 ・・・していたのですが、どうにも物語に没入できないままにエンディングを迎えてしまいました。振り返るに、やはり主人公に強烈なドラマがなかったという点がもっとも大きいように思います。 虐げられた人類、飢えた環境、幼い頃に抱いた閉塞感・・・ 面白くなりそうな要素はたくさんあるのに、主人公のヒロトは自身の独白でもあるように「たまたま18きっぷを手に入れて好奇心で観光に来ただけ」なんですよね。また、他の脇役たちのほうが動機が強いため、余計に彼の人物像が薄く感じたということがあるかもしれません。 (幼少期に当たった壁、旅立ちを許された18きっぷ、最後にはその18きっぷを手放す・・・という経過に成長のメタファーを見ることもできますが、では実際に何を得、何を失ったのかが弱い) 旅立ちの場面で、それは特に顕著です。なんとなくの好奇心だけを胸に、不正がバレたら命を失うかもしれない横浜駅へと赴くヒロト。唯一、幼なじみの少女はその軽率な行動に怒りを示すものの、それに対する主人公の反応は曖昧なもの。他の村人たちに至ってはもっと消極的で、「取りあえず主人公が行けばいい」という調子です。中盤でそのときの心情が語られるものの、命がけの代償と比べると今ひとつ弱く感じました。 別に、主人公に突飛なキャラクターは求めていませんし、悲壮感を持てということでもないのです。主人公に「絶対に行きたい」(あるいは「絶対に行きたくない」)という強固な意思があり、それを阻む何かあれば、その衝突を起爆剤にして、エキナカでの冒険により没頭できたかもしれないと残念だったのです。 もう戻れない、進むしかない、手に入れるしかない・・・という緊迫感が足りなかった。単なる好奇心であっても、それをもっと強く、剥き出しにして欲しかった。「自動改札」に阻まれた過去があるのなら、それについての葛藤が激しくあって欲しかった。彼が、彼自身の意思で、いったい何を強く求めているのか。それを見せて欲しかったのです。それが手に入らなければ自分が自分でなくなる、といったような。 その後の展開にしても、目の前に劇的なことになりそうな「苦難」が立ちふさがっているのに、そのすぐそばをスルリと通り過ぎるというか、そんなところがあるのです。事件は起こるものの大きな対決があるでもなく、やはり「なんとなく」苦難が過ぎ去っていく展開が続きます。 終盤におとずれる「とある選択」にも、その事柄の大きさほどの重みを感じない。彼にとってはどっちでもいいんじゃないのか?とすら思えてしまう。事のあとに後悔する姿を見せられても、読者としては、そうだよなとしか言いようがないのです。ひどい苦難、つらい葛藤のすえの選択ですら「ひと粒の砂と同じ」だと評されるのなら、まだ絶望も感じられるでしょうけれど。 世界観を楽しむSFであっても、これが「物語」である以上は、そこに、心揺さぶる何かが必要です。 横浜駅が増え続けることでどのようなことが起こるか、という局面を描くことには長けているのですが、人ひとりのドラマは中途半端に、ただ流れる景色のように通過していく。「横浜駅」を主役に据えた群像劇だとしても、その本質を浮き彫りにするには、我々は、物語を通してでなければ感情的に理解できないのです。そして感情を刺激されない限りは、設定は設定でしかない、とも思います。 もとはネット小説、さらにさかのぼるとTwitterへの投稿が起源とのことで、確かに、定期的にこの狂った「横浜駅」の世界設定がつまびらかになるという体験は楽しいものなのだろうなと推測できます。つまり読みもの、設定資料集としては大変興味深く接することができるのですが、一個の作品、一冊の小説として向き合った場合には物足りなさを感じた次第です。 せっかく壮大で緻密な設定を、満足感の高い文体で綴っているのに、実にもったいない。強いドラマがあれば傑作になり得たかもしれないのに、と残念です。 | ||||
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発売日に購入してその日のうちに読了してしまった小説は生れて初めて。そもそも僕はこの数年「小説」というものをほとんど読んでいない。元はtwitterでネタとして投稿したものが話題となり創作公開サイト⇒書籍化へ、という流れで、今回の書籍化そのものが初期から知るファンには胸が熱い事態である。 手に汗握るスリリングな展開と裏腹、鉄道会社の各種商標名がパロディとして取り入れられており、ニヤリとする。各章の副題も有名SF小説になぞらえたものになっており、著者のユーモアセンスは留まるところを知らぬといったところ。 多くの要素が撒かれており、読了後も「あの登場人物はどうなったのだろう」「あそこに住む人々はどうなったのだろう」と気になって仕方がない。早く続編が読みたい。 | ||||
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出だしは面白そうなのに、展開がダラダラと進む。登場人物やストーリーに魅力がないので最後まで読んでも特に何も感じない。 面白そうという導入に対する感想に対し 面白かった! という読んだ後の感想は出ない。 カクヨム時代から読んでいたけれど やはり内容に対しての面白いというレビューは皆無、一発ネタにただストーリーを付けた感じは否めない。 批判的なレビューが禁止されているカクヨムで登場人物やストーリーを誉める人がいないのは、やっぱり人物や話に対して印象が薄いということなんだろうと思う。 SFとしてはよくある機械化世界を、横浜駅の工事というニュースにひっかけたもの。 設定は嫌いではないし、流行りの地域ネタをSFに結びつけるアイデアは良いと思うので★+1とした。 | ||||
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