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ザリガニの鳴くところ
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ザリガニの鳴くところの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全243件 101~120 6/13ページ
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「トラッシュ=ごみ」と呼ばれる、湿地帯に生きる少女の人生。 いわゆる、最貧困層の白人である。 ろくに読み書きすら出来なかった少女が、親切な少年の助けによって「知識」に目覚め、ついには著名な湿地の生態研究家として成功するというお話。 少年と少女は後に結ばれるのだが、そこまでには紆余曲折があった。 詳しくは本書を。 なんというか、少年の「裏切り」に傷つき、反発する感じがいかにもステレオタイプなアメリカ人女性といった感じで…(こうした見方じたいが一つのステレオタイプなのでしょうが)、何となくやきもきしました。 少年のことをもっとおおらか(?)に許すことが出来ていたら、元クォーターバックの俺様男とのイザコザも、そもそも起こらなかったろうに…などと思ってしまった。 まあ、この辺はアメリカドラマの「お約束」なので、突っ込むのは野暮というものかも知れない。 文字通り何も知らなかった少女が、湿地の生物をつぶさに観察し、書物などから知識を吸収する中で学んだこと。 それは、「オスはメスを騙すし、メスもオスを騙す」ということである。 生物は熾烈な騙し合い、殺し合いの中で生きている。 ホタルのメスは別種のオスを騙して誘引し食べてしまうし、カマキリのメスは交尾するそばからオスをバリバリ食べてしまう。 その殺伐ともいえるありようが、そっくりそのまま美しく、肯定されるものだということを、彼女は学んだ。 そんな彼女が、自分を騙したアルファオス=元クォーターバックのチェイスに復讐するさまもまた、この世の摂理といえるだろう。 なにしろその策謀は、生物としての騙し合いを乗り越え、「愛」と呼べるものをはぐくんだ少年すらも、いや、湿地をとりまく地域社会全体でさえ、見事に騙しおおせたのである。 翻訳というせいもあってか読み始めはやや鈍重な印象だったが、読み応えのある一冊だった。 | ||||
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楽曲「Carolina」と「映画日本公開」に、いざなわれて漂着。 ほかの方のレビューにあった通り、私も原題のままで良かったのにと、ひしひしと感じる。 サンデイ・ジャスティスに出会えたこと、 ジャンピン夫妻のように私もなりたいな、なれるかな、と感じられたこと、 トムとロバートがいてくれた、ということのみが、読了して良かったと思えたことだった。 ラストシーンに憤りしかない。 以下、ネタバレです。 ペンダントについて、晩年まで持ち続けていたカイヤの気持ちを何度か想像してみたけれど、全く共感できない。 もしも私だったら、無罪を心から喜んでくれた人たちのために、裁判所から帰ってきてすぐに燃やす。見つけられたなら、あんなに喜んでくれた大切な人たちを深く傷つけてしまうことは、火を見るよりも明らか。例えペンダントに複雑な想いがあったとしても、百歩譲って結婚する時に絶対に燃やす。 何で?見つけてしまう確率が最も高いのはテイトなのに。テイトが見つけてしまったら…… それともカイヤは心の奥の奥底では見つけてほしいという思いがあって、それはテイトへ「あなたがあの独立記念日に約束を守らなかったせいで、私は殺人まで犯す羽目になった」と責めたいのかと、そこまで考えてしまう。 カイヤはテイトと幸せになってほしい、どうか犯人ではありませんように、と願いながら、後半、一気に読み進めたので、ラストを読んだ瞬間の落胆といったら、それはそれは大きかった。 ジョディが帰ってきた場面で私は涙が止まらなったけれど、ほんとにその涙を返してと感じるほどだった。 結局、カイヤが愛していたのはテイトよりも自分自身だったんだ。哀しい。 カイヤ、いえ、キャサリンにはそれこそ墓場にまで持っていってほしかったし、持っていくべきだったと思う。 物語として真相を明かさなけばならないのなら、読者にだけ分かるように、あの夜を三人称で冷静な筆致で示してほしかった。 それから、女の子はみな、初恋の人を忘れられないのだろう、に疑問。今の私は初恋の人は何とも思っていないし、どうこうなりたいと考えもしない。人生で最終的に結ばれる人が初恋の人だったら良かった、初恋の人なら良い、だったら分かる。 ジョディについては、もう少し深く掘り下げても良かったのではと思った。 ジョディがカイヤを置いて家を出てしまった時、どうして、と私も困惑し悲しかったけれど、傷跡のエピソードを読んで納得した。 ジョディが血を流し、ひどい痛みの中で感じたであろう絶望を想像すると、ただただ心が痛む。気絶していたのかもしれないけれど、ただ床で倒れているしかなかったジョディが目に浮かび、胸が締め付けられた。私は長女なので、弟でもあるけれど兄の立場でもあるジョディの苦しさが伝わってきて、あの道を選択した理由を理解した。 サンデイ・ジャスティスの可愛さと賢さに救われたことと、「秋の葉は落ちるのではない。飛び立つのだ。」の描写に、はっとしたので、☆ふたつです。 長年、市立図書館に私は勤務しているけれど、読書家=人格者は成り立たない。(もちろん図書館員も然り) カイヤは何故、雄大な自然を愛し、愛されていたのに達観の境地に至らなかったのだろう。 ペンダントを持ち続けていたことから、晩年も達観していたとは言えないだろう。 | ||||
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帯を先に読んだせいで、途中で大体展開が読めてしまいました。 『あのページを燃やしてしまいたい』なんて書いてあったら大体分かってしまいますよね? 作品は星5、帯は星-100です。 | ||||
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読み終わってここまで鑑賞に浸る本は中々ない。 ただただ、凄まじい。 時系列の違う2つの話が重なり、そして最後の1ページで主人公の魂に少し触れた気がしました。 | ||||
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感動しました | ||||
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推定無罪と霧の中の少女を合体させたような内容 殺人事件だから、真犯人は?と、ついつい読み入ってしまいますが、終わってみると?という感じでした でも頼んだ本がすぐ届く、Amazonて凄い❣️ | ||||
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読むのに背景の理解は必要なく、登場人物も少なくわかりやすいです。文章が翻訳とは思えないほど非常に自然で、古典文学の仲間入りではないでしょうか。翻訳の友廣 純氏に脱帽です。翻訳だと気づかない、自然で美しい文章です。このような海外文学は読んだことがありません。 内容は湿地、海辺、沼、そこの生きる生物などの描写が素晴らしく、少女の時代から一人で生きるカイアに共感します。裁判シーンは手に汗を握りますね。ちょっと長すぎるかもしれず、★をひとつへらしましたが、全体に質はかなり高くお勧めです。 | ||||
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意図せず興味を持っていかれるのが、作中で描かれる一昔前のアメリカ南部の食生活。 貧しい暮らしの一部として、カイアがトウモロコシ粉でコーンブレッドを焼くシーンが頻繁に登場するのですが、日本ではあまり馴染みがないということもあり、なぜか異様に美味しそうに感じます。 また、ダイナーのクラブパンケーキや、父の頼んだオクラのフライ、給食のチキンパイ、保安官が食べるB級グルメの数々を無意識にググらずにはいられません。 じゃりン子チエに出てくるホルモンのような、知らない下町の食文化に対する憧れを胸に、思わず衝動買いしてしまったコーンミールでコーンブレッドを焼きたいと思います。 | ||||
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●主人公・カイアの身の上はさておき、差別(偏見)の存在するアメリカで、人種のみならず貧富や 学力に対してもみられる様子。そのアメリカで大ヒット作品というが、どんなところが琴線に触れた のだろうか。登場人物のどちら側の人間の立場に立った感想だったのだろうか。 物語は起伏のないスローテンポな流れで冗長。虐げられた主人公の日常生活を延々と紡いでいるば かり。なかなか次のステージに進展しない。 動物学者の行う淡々とした観察記録の様な作品だった。もう少し人間の心の襞(ひだ)をウエットに活写して 欲しかった。 | ||||
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ようやく読めました。2021年本屋大賞翻訳小説部門受賞作。米国だけでなく世界中で大ベストセラーのようですが、たしかにとってもよくできた、そしてとっても素敵な小説でした。 著者は本来は動物行動学を専門とする研究者で、研究分野でのノンフィクション著作などもあり、多くの優れた研究成果を残してきた女性のようですが、これは69歳にして初の小説だというから驚きです。 この小説の主人公には、著者の研究生活での様々な経験や彼女自身の想いなどが色濃く投影されているんでしょう。情景描写・心理描写共にとってもヴィヴィッドで、ラスト近くはちょっとウルッと来ますね。 私はこれを読みながら、「米国の映画会社ではこれの映画化目論むプロデューサーがぞろぞろ出て来るやろな」と思いましたが、調べてみると既に映画化されていますね。さらにテイラー・スウィフトの楽曲提供まで!いやはや、私は何かと「ノリオクレテ」います~(*^^*) 映画は米国ではこの7月公開予定(日本公開は未定のよう)らしいので、小説読むもよし!映画で観るもよし!~超おすすめです~ | ||||
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久しぶりに小説らしい小説と思った。アニメかテレビドラマの脚本みたいな小説?ばかりがもてはやされて、うんざりしていた。もはや小説らしい小説は海外作品にしか期待できないのかもしれない。翻訳家の力量に期待。 | ||||
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人間は社会的信頼を得る為にステイタスやコミュ力を会得する。知的好奇心、あざとさも含む愛想や仲間を見捨てる行為などの「自分が旨く立ち回るスキル」は、全ての生物の生存戦略とも言えるのではないか。 終始、彼女の美しく神秘的な面しか見ていなかったテイトや、成人してから再会したジョディ、哀れな娘との先入観から弁護したトムは真相を知り「マジか…」と思うだろう。 しかし粗野で幼かった頃からずっと支え続けたジャンピン夫妻、サラ(自腹を切ってお釣りを多めに渡した食料品店員)なら、たぶん彼女の行動を許すのではないか。 また無罪判決で、陰ながら微笑んだカルペッパー女史は、貧困虐待児に関わる職業柄、真相を察していたと思う。 | ||||
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『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ著、友廣純訳、早川書房)は、一少女のビルドゥングスロマン(成長小説)であり、恋愛小説であり、そして、推理小説でもあります。この3つの要素を違和感なく巧みに融合させた著者の構想力と筆力には驚かされます。さらに付け加えれば、生物学の知識が下敷きになっている科学小説とも言えるでしょう。 両親からも兄姉たちからも見捨てられ、たった一人で、湿地の畔の小屋で暮らす少女、キャサリン(カイア)・クラークは、孤独と村人からの偏見に苛まれながらも、逞しく成長していきます。ごく僅かな人たちの援助があるとはいえ、その精神的、肉体的、経済的苦境は、読んでいる私も息苦しくなるほどです。 読み書きを教えてくれた優しい4歳年上の村の少年、テイト・ウォーカーに、カイアは淡い恋心を抱くが、大学に進学するテイトは、カイアのもとから去っていきます。カイアの初恋は潰えてしまったのです。 テイトと別れたカイアの心の隙を埋めるかのように近づいてきた村の裕福な青年、チェイス・アンドルーズに、カイアは弄ばれ、捨てられてしまいます。他の女性と結婚したというのに、チェイスはしつこくカイアに付きまといます。 「カイアはくるりと向き直った。『あらそう! でも、私を捨てたのは彼じゃなくてあなたよ! 約束したくせに戻らないで、二度と姿を見せなかったのもあなただわ。手紙で理由を説明することもできたはずなのに、生きているのか死んでいるのかさえ知らせてこなかった。私ときっぱり別れる度胸がなくて、男らしく私と顔を合わせることもできなかった。あなたはただ姿を消したのよ。最低の腰抜けじゃない! それなのに、何年も経ってからふらっとやって来て・・・あなたは彼よりひどいわ。彼には欠点があるかもしれないけど、あなたよりはずっとましよ』。カイアはそこでぐっと息を呑み、テイトを見据えた。・・・帆に吹きつける風が急にやんだかのように、カイアは黙り込んだ。テイトはただの初恋の相手などではなかった。湿地に対する情熱を共有してくれ、文字の読み方を教えてくれた人だった。それに、たとえささやかな縁であっても、カイアの消えた家族とつながりがある人だった。彼は人生の大切な一ページであり、すべて失ったカイアにとって、スクラップブックに貼ることのできる一枚きりの記録だった。怒りが鎮まるにつれ、鼓動が高まっていった。『きみは――とてもきれいになった。すっかり大人の女性だ。無事でやってるのかい? いまも貝を売ってるのかな』。テイトは彼女の変わりように驚いていた。いまだに陰があるものの、顔立ちはいっそう美しくなり、くっきりした頬骨とふくよかな唇が印象的だった」。 「テイトは彼らのそばで高校の恩師二人と話していたため、チェイスのその発言も自然と耳に入ってきた。『ああ、彼女は罠にかかった女ギツネみたいにワイルドさ。いかにも湿地のじゃじゃ馬って感じだよ。ちょっとぐらいガソリン代をかけても行く価値はあるぜ』。テイトは必死で自分を抑え、その場を去ったのだった」。 そんなある日、火の見櫓から落下して死亡したチェイスが発見され、カイアは殺人容疑で収監され、裁判が始まります。 そして、最後の最後に至って、思いもかけない、どんでん返しが待ち構えています。何ということでしょう! | ||||
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2年前に本書を書店で買って積読にしたまま、小手先だけで書かれたような日本のミステリーを読んでいたことが悔やまれる。 なんという小説だろう。 主人公はアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯に住むカイア。 「沼地の少女」と町の人々には呼ばれる。 この沼地にはドロップアウトした人々が住み着いている。 カイアの家族も酔いどれで暴力的な父に連れられて、この沼地の小屋に住む。 しかし、父親の暴力に耐えかねて、まず母親が子供を置いて去り、4人の兄や姉たちも次々と逃げ出していく。 そして最後には父親もいなくなる。 その時に、カイアはまだ10歳にも満たない。 しかし、沼地は自然の宝庫であり、その自然の中での生活にカイアは喜びを見いだす。 学校には1日しか登校せず、保護に来た係員からも逃げ回って、貝を獲って売りながら一人で暮らしていくのである。 そんな彼女に、同じく沼地の自然を愛する一人の少年が文字を教えてくれ、たくさんの自然科学の本を与えてくれる。 カイアは独学で博物学者、生物学者顔負けの女性へと成長してく。 その沼地の自然の描写が厚みがあって素晴らしい。 そのはずで、著者は動物行動学の博士号を取得し、23年間もアフリカで調査・研究活動に従事している。 その研究を基にした著作『カラハリが呼んでいる』はジョン・バロウズ賞を受賞しているし、雑誌「ネイチャー」にもたくさんの論文が掲載されている。 その厚みを持った知識で描かれた、沼地の少女がたった一人で生物学者、博物学者になっていく成長譚である。 しかし、同時にこの小説はアメリカの有色人種や、貧しい白人:ホワイト・トラッシュへのアメリカ社会の差別を描いてもおり、かつ一人の少女(女性)の愛と孤独を描いた作品でもある。 しかも、ミステリーとしても圧倒的だ。 途中までは、ミステリー要素はこの作品には不要ではないかと思いつつ読み進めたが、最後まで読んでやはりミステリー要素こそが、本作のさまざまな性格を一つにつなぎとめる要であることに感嘆した。 こんな小説を読めたことは、なんという幸福だろう。 | ||||
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前半は、動物行動学者の著者のバックグラウンドが透けて見える、動物や湿地の背景描写が長い。 翻訳だからかもしれないが、とても読みづらい。 後半になるにつれ、ストーリーの全貌が見えてきて、ミステリー要素にも夢中になれた。 ラストの大どんでん返しには驚嘆。 湿地の少女、たくましき。 | ||||
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貧乏な白人がアメリカにはいるんだな、と新しい発見。それとともに、主人公のけなげさに、感動。 | ||||
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翻訳の方が優秀なのか、元の文章が綺麗すぎるのか…海外の本ですが何の問題もなく読了できます。 海外の本かぁ…と迷われている方へ、その心配は一切ありません杞憂ですよと断言しておきます(笑) 年間50冊は読みますが、久しぶりの大ヒットでした。 まず最近の本なのでく価値観であれ?という箇所がほぼありません。 かつ作者の方が人生を積み重ねられている70歳ということもあり、丁寧な文から滲み出る落ち着きの深み、 また、動物学者という経歴で裏付けされた専門情報を素人にもわかりやすく、そして美しく羅列されているのも大きな見どころ。 読むだけで情景が浮かんだり、こちらに想像力がなくても生き生きとした湿地の生物の絵がスラスラ浮かぶのは、上記の背景がある故なのでしょう。納得です。 文章に引き込まれ、ただ作品の世界へ…読み込むに値する情報量とプチ旅行のような景色の羅列、読書後の登場人物達への想いの考察… 読書をするうえで個人的に理想とする項目すべてが高得点、最上位のような本。 家族と愛と貧困と差別と偏見と友愛と心と自然と。湿地の少女、カイアの一生を見る物語。 「 善悪の判断など無用、そこに悪意はなくあるのはただ鼓動する命だけ 」 ミステリ要素だけを期待して読むとまた評価が変わると思いますが、 この本の醍醐味は、湿地という特殊な環境で生きるカイアという女性の生涯を見て自身が何を感じるか、 そして日常を生きているだけでは決して出会えない、普段は目を向けないようなだたそこにあるだけの自然の姿を 「力の限り」 感じることだと思います。 自分の中では当たり中の当たり、出会えて良かった本。 | ||||
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心に残りました。何回も繰り返して聴いています。 ありがとうございます。 | ||||
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この作品は本当に素晴らしいです。 最近の読書体験はもっぱら実用書ばかりでしたが、プレゼントで頂いたので重い腰をあげて読み始めました。開いてみるとまず登場人物紹介があり、人数が多いので「読み切れるかな…」と不安もよぎったのですが、事件の謎解きから始まるミステリーのワクワク要素と、主人公カイアが幼いながらに荒くれ者の父と自然の中で生きていくことになる境遇の稀有さと、そして一人になっても生き抜いていけるたくましさ、賢さに心を打たれます。そしてそんな孤独な生活のなかで知的で温厚なテイトとの出会いがあり… テイトとの友情、そして甘酸っぱい恋物語、そこへ現れるチェイス…とにわかに恋の三角関係の様相も呈していく様子にひたすら胸キュン。 自然の描写はひたすら美しい。 鳥の羽を贈りあうなんてロマンチック過ぎて…心が洗われます。 どんなに人間が信頼できなくなっても、いつもそばに寄り添って孤独を埋めてくれる友達は、人だけでなく自然もあると教えてくれる。60ページ位から先は500ページまでほぼノンストップで読める面白さでした!! | ||||
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一気に読み上げた。内容の余韻が残る。 | ||||
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