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ザリガニの鳴くところ
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ザリガニの鳴くところの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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沼地、そこで一人必死に生き抜くヒロインと周囲の人々との関係。 「あとがき」にもあったように『リンバロストの乙女』を思い出させる内容でした。 ただ読者の対象は違い、リンバロストは少女向けの小説でした。 本編は色々詰め込み過ぎているのか、印象はまだら模様。 心を揺さぶられるまでには至りませんでした。 | ||||
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※ネタバレなしレビュー 誰からも見捨てられ湿地の少女と呼ばれた主人公の人生 そこに死亡事件が絡み、ミステリーとドキュメンタリーが混ざったような珍しい作品 ただ、長い 情景描写 や 主人公の回想が長過ぎる 冒頭で死体が出てきたことと、主人公の数々の特徴から犯人は主人公なのかどうなのかという強いヒキがある なのに事件と直接関係ない邪魔でしかない描写がたくさんあり、ほとんど読み飛ばした きちんと精査すれば、500ページ超なんてならず、文庫一冊くらいで終われた <解説・文章が下手すぎる> 読み終わってから、なんでこんなに読みづらいんだろうと思って分析してみた。 結果、わかった。 この作者は情景の表現力は高い方だが、人に伝える文章力が低すぎる。 例えば、次のシーンがある―――― ※ネタバレ防止で人物の名前は変えています 湿地のどこかに、彼らが諦めるまで隠れていられる場所も見つけなければならなかった。 その日の午後遅く、Aのボートが静かに砂を踏んで岸に舳先を載せたところで、Bは言った。 「会う場所を変えられる? この辺の、どっかほかの場所がいいんだけど」 「やあ、B。会えてうれしいよ」そう挨拶したAは、まだ操舵席に坐っていた。 ―――― どうでしょう。 この文章ではAとBの位置関係がわかりづらくありませんか? 一緒のボートに載っているのかと思ったらその後Aが挨拶しているので違うようだということがわかる。 それでもまだ推論の域を出ない。 けれど、この後の文章でも二人の位置をはっきり示す文章は出ない。 加えて『まだ座っていた』 この情景描写の意味がない。 この後にBに対してAが出会ったらちゃんと挨拶するよう指導する場面になるので、もしかしたらAはBと違うことを示したかったのかもしれない。 しかし、それなら対比のためにBについて書くべきだ。 また風景描写は概ね良いが、この例文のように変に特別な書き方をしてるだけで可怪しいときもある。 踏むとは上から下への動作で、ボートが岸につく横の動作とマッチしない。 だいたいこのシーンのメインなのは、Bのピンチだ。 隠れるところを見つけなければいけない。Aに相談したい。それがBの心理であり、読者が読みたい内容だ。なのに、いちいちボートの動作を特別に表現する。 以下に書き直してみた。 ―― その日の午後遅く、Aのボートが見えるとBは家を飛び出した。まだ静かに岸に舳先を載せようとするボートにBは少し叫ぶように言った。 「会う場所を変えられる? この辺の、どっかほかの場所がいいんだけど」 「やあ、B。会えてうれしいよ」のんびり挨拶したAは、まだ操舵席に坐っていた。 ―― いかがでしょうか。 人物の立ち位置、対比がわかりやすくなっていませんか? ただ、この改善文がこのシーンを正確に描写できるかわかりません。 だって、本文に情報が足りなすぎるんですもん。 あくまでこのシーンの前後の文章も含めてシーンを予想して書き直しました。 このように余計な文章が多いくせに、肝心の情報が抜けていて、5W1Hがわからない状態がずっと続きます。 上のシーンはわかりやすいところを抜粋しただけであり、重箱の角をつつくように数少ない下手なところを抜き出してるわけではありません 500ページのほとんどがこれです。 読み辛いのをわかっていただけるかとおもいます <ストーリー> 個人的にストーリー的に読後感はあまり良くなかった なんとなくオチは読めていたが、延々と主人公の視点で語られてきたのに、肝心の事件についてのカイアの心情がまったくわからないのはモヤモヤする それまでの過程で彼女の性格から、そうするだろうな、と納得できればいいのだが、そうでない 事件の真相は彼女の性格から考えづらい だからこそ彼女がなぜそんな重大な行動をとったのか知りたい なのにそれが書かれない モヤモヤするのは当然だ しかも、これはちょっとネタバレになるかもしれないが、物語の結末は主人公が読者や周囲の人々を裏切るような(あくまで比喩)形になる。 たぶん筆者はそれをわかってない。 なんというか、惜しい作品だった | ||||
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思いっきりネタバレですのでご注意ください。 後にして思えば貝のペンダント問題が解決していない時点で結末を予想しておくべきでした。また法廷でカイアが何の弁明もしなかった点からも。ミステリー初心者の私ですから見落としていましたが、ベテラン読者の皆さんでしたらお気づきだったことでしょう。 カイアはまんまとテイトを始め周囲の人々を欺き通したことになります。無罪評決になることを祈りながら読んだ私も騙されました。幼少の頃から湿地の少女と蔑まれ、差別された娘の成長を応援していた一読者に過ぎない私も。 作者はチェイスへの仕打ちについて自然界の掟に則ったものと肯定的に描いていますが、そんなものは言い訳にしか過ぎません。確かにカイヤは法の保護を得られない存在でした。しかし彼女は実際には法の枠組みの中にいたのであり、法の世界の中の住人であるチェイスと関係を持った。そして殺した。 彼女は裁かれるべきでした。たとえそれが死刑でも。チェイスにも家族が有り友人があり社会の一員であったのですから。 無罪判決後テイトと家庭をもった彼女は何食わぬ顔でその後の人生を送ります。そしてアカデミックな世界からも地域社会からも評価を得た中で人生を終えました。きっとテイトはこの事を墓場まで持っていくでしょう。カイヤの悪事は闇に葬り去られたのです。これ以上胸糞悪い結末があるでしょうか。 しかし、自然の美しさ強さを称える文章の美しさに免じて星2つとしておきます。 | ||||
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当時ザリガニ飼育にハマっていたのでタイトルに釣られて購読しましたが、推理要素もどんでん返しもない。ただ自然描写は情景が綺麗に脳裏に浮かびました。 | ||||
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天城越えとは、いかないのがあめりかん | ||||
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どう考えても400ページも使う内容ではない 著者がおばあちゃんだからこんなに長いの? 冒頭から主人公の可哀想アピールがダラダラ続いてうっとおしい 顔で男を選んで失敗したのに、またころっとクズイケメンに転んであんなことになるのは自業自得でしかない 都会に出た男が、育ちも性格も悪い陰険女にいまだにゾッコンなのも謎 色々証拠もあるのに、主人公がなぜ無罪になったのかが1番の謎 | ||||
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何とも読み応えのないスカスカの本。この全く味のない文書は、「ハーレクイ ンロマンス」と同じ。読む価値はない。 「村には教会が四つあり、そのすべてが白人専用のものだった。黒人のものも 加えればさらに三つ教会があった。」 何ともない表現だが、この矛盾する文章が本書の質をよく表している。「村には 教会が七つあり…」とすべきところを、ろくに推敲もしていないのでこんな文章 になる。作者の言語感覚が明らかにおかしい。「すべて」などと使いながら、そ の後で「さらに」という表現をしている。 保安官がレストランを訪れる箇所も変。レストランの中を歩いているはずなの に、他の客が長めの会話をしており、その会話の詳しい内容が保安官の耳に届い ている。これが客として長時間店の中にいればいいのだが、まっすぐ奥に向かっ ているはずなのにこんな長い内容の会話を理解できるはずがない。おそらくはTV のミステリもどきの構成を考えて、ろくに検証することもなく書いたのだろう。 母の口紅が「数十年の使用期限」とある。初めは誤植かと思ったが、しれっと こんな表現をする。母がいなくなった数年なのに、年数が合わない。 主人公もおかしな人物設定をされてる。主人公は数の数え方さえ一切学んでい ないのに(そもそも初級教育さえ受けていない設定)、小鳥の数を正確に「十二 羽」と理解できている。「二十九の次の数名称=thirty」さえ知らないのに、どう やって数を数えるその方法を覚えたのだろう。不可解そのもの。 以上の全ては、本書の表現の矛盾したおかしな言い方だが、数ページに一回く らいこのような表現あり、あまりに文章や人物設定がおかしすぎる。 結局まともに人物像をきちんと決めていないために、このようなことが生じる。 子どもが一人暮らしをすることになるが、危機的状況でも常に正しい行動を取り、 主人公に関わる人も抜群のタイミングで助けてくれる。その割には「子どもの一 人暮らし」に公的部署がほとんど関与してこない。この筋には呆れはてた。 全体として、本書は実に薄っぺらい構成で、その時代も人物も筋もまとももの は一つとしてない。登場人物はまるで書き割りの中で、ボール紙で作った粗雑な 人形がキーキーと喋くっている。精々が「ラノベ」程度の文章力で、ただダラダ ラとストーリーが続いていくだけ。この程度がベストセラーとは驚いた。なにか の間違いではないだろうか。 時間軸をずらして一章ごとに場面が切り替わるが、その手法は陳腐そのもの。 肝腎の「謎解き」も駄目駄目。時間の流れをしっかり計算していなために、ただ わずらわしいだけの構成になっている。 前半読み終えて、新しい恋人ができるところが限界。文字通り「本を放り出し た」。この手の「翻訳物」はある程度の評価を期待できるので購入したが、お金 の無駄に終わった。読んで何か残ることもない、アメリカ流「おしん苦闘物語」 にミステリ的味付けをしただけのもの。 お金と時間の無駄。 ☆なんぞマイナスです | ||||
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前半半分までだらだら同じ事がずっと続き、著者は動物の学者のようだが、そういった生物の詳しい事も書かれて居なければ、一人の女性のみじめな人生が、ずっとずっと書かれていて、結局、おとしどころのラストも使い古された良く有る落ちで、こんな本が売れているとか、称賛されてる理由が不明。 時間を返してくれ! | ||||
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楽曲「Carolina」と「映画日本公開」に、いざなわれて漂着。 ほかの方のレビューにあった通り、私も原題のままで良かったのにと、ひしひしと感じる。 サンデイ・ジャスティスに出会えたこと、 ジャンピン夫妻のように私もなりたいな、なれるかな、と感じられたこと、 トムとロバートがいてくれた、ということのみが、読了して良かったと思えたことだった。 ラストシーンに憤りしかない。 以下、ネタバレです。 ペンダントについて、晩年まで持ち続けていたカイヤの気持ちを何度か想像してみたけれど、全く共感できない。 もしも私だったら、無罪を心から喜んでくれた人たちのために、裁判所から帰ってきてすぐに燃やす。見つけられたなら、あんなに喜んでくれた大切な人たちを深く傷つけてしまうことは、火を見るよりも明らか。例えペンダントに複雑な想いがあったとしても、百歩譲って結婚する時に絶対に燃やす。 何で?見つけてしまう確率が最も高いのはテイトなのに。テイトが見つけてしまったら…… それともカイヤは心の奥の奥底では見つけてほしいという思いがあって、それはテイトへ「あなたがあの独立記念日に約束を守らなかったせいで、私は殺人まで犯す羽目になった」と責めたいのかと、そこまで考えてしまう。 カイヤはテイトと幸せになってほしい、どうか犯人ではありませんように、と願いながら、後半、一気に読み進めたので、ラストを読んだ瞬間の落胆といったら、それはそれは大きかった。 ジョディが帰ってきた場面で私は涙が止まらなったけれど、ほんとにその涙を返してと感じるほどだった。 結局、カイヤが愛していたのはテイトよりも自分自身だったんだ。哀しい。 カイヤ、いえ、キャサリンにはそれこそ墓場にまで持っていってほしかったし、持っていくべきだったと思う。 物語として真相を明かさなけばならないのなら、読者にだけ分かるように、あの夜を三人称で冷静な筆致で示してほしかった。 それから、女の子はみな、初恋の人を忘れられないのだろう、に疑問。今の私は初恋の人は何とも思っていないし、どうこうなりたいと考えもしない。人生で最終的に結ばれる人が初恋の人だったら良かった、初恋の人なら良い、だったら分かる。 ジョディについては、もう少し深く掘り下げても良かったのではと思った。 ジョディがカイヤを置いて家を出てしまった時、どうして、と私も困惑し悲しかったけれど、傷跡のエピソードを読んで納得した。 ジョディが血を流し、ひどい痛みの中で感じたであろう絶望を想像すると、ただただ心が痛む。気絶していたのかもしれないけれど、ただ床で倒れているしかなかったジョディが目に浮かび、胸が締め付けられた。私は長女なので、弟でもあるけれど兄の立場でもあるジョディの苦しさが伝わってきて、あの道を選択した理由を理解した。 サンデイ・ジャスティスの可愛さと賢さに救われたことと、「秋の葉は落ちるのではない。飛び立つのだ。」の描写に、はっとしたので、☆ふたつです。 長年、市立図書館に私は勤務しているけれど、読書家=人格者は成り立たない。(もちろん図書館員も然り) カイヤは何故、雄大な自然を愛し、愛されていたのに達観の境地に至らなかったのだろう。 ペンダントを持ち続けていたことから、晩年も達観していたとは言えないだろう。 | ||||
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●主人公・カイアの身の上はさておき、差別(偏見)の存在するアメリカで、人種のみならず貧富や 学力に対してもみられる様子。そのアメリカで大ヒット作品というが、どんなところが琴線に触れた のだろうか。登場人物のどちら側の人間の立場に立った感想だったのだろうか。 物語は起伏のないスローテンポな流れで冗長。虐げられた主人公の日常生活を延々と紡いでいるば かり。なかなか次のステージに進展しない。 動物学者の行う淡々とした観察記録の様な作品だった。もう少し人間の心の襞(ひだ)をウエットに活写して 欲しかった。 | ||||
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前半部分はまだ読めない事もないが、中盤以降はただただ読むのが苦痛だった。 まず、IQが80くらいしかない主人公の言動に、終始イライラさせられた。普通教育を受けていないから仕方ないえ、貞操観念がなさすぎる。 自分から男にほいほいついて行っておきながら、「私は男に買われた被害者なの!」などと振る舞う。しまいには自分が孤独だから、そこに男が付け行ったんだという捻じ曲がった思考回路でもって自己正当化しているが、はっきり言って頭が悪いだけである。 また、ストーリーは出鱈目で荒唐無稽。食事もろくに取れないような最悪の衛生環境で育った、たった6歳の少女が、20歳の半ばになってもなお一度も病気を患っていない。なぜ?エンジン以外は一度も取り替えていない、20年以上もメンテナンスをしていないタフすぎるボロのボート。クシで梳かしただけで滑らかに伸びる、10年も伸ばしっきりにした髪の毛。たかだか湿地で20年生活しただけ、学校にも行かず高校レベルの教科書をかじっただけ女が、研究者をも舌を巻くような優れた知識と洞察力で書いたベストセラーの本。文章はどうかというと、間伸びしているだけの大して上手くもない比喩表現。薄っぺらい上部だけの会話。プロットなんかはもうめちゃくちゃで、忙しなく現在と過去とを頻繁に行き来するものだから物語に没頭できない。詩のことはよく分からないが、少なくとも自分の心に響くような詩はひとつも無かった。 一応、推理小説としての体もあるようだが、こんなものは推理小説とは言えない。なぜなら与えられた証拠からでは犯人を推理できないから。最後のオチもそこまで上手いとは思わなかった。こんな中途半端に推理小説としての要素を入れるのなら、最初から無い方がマシだっただろう。 こんなものがベスセラーになってしまうだなんて、世界は一体どうなってしまったんだろうと心配になってしまう一冊。 | ||||
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ザリガニの鳴くところ。翻訳の本屋大賞という事もあり購入しました。一言でいえば全く面白くない作品でした。主人公の女性に全く何の感情も持てず、ただダラダラと同じようなシーンの繰り返しで、駄作中の駄作でした。この作品の何が良いのか教えていただきたいです。 | ||||
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プレゼント用に購入しましたが、開けてみると本の一部が折れ曲がっていてとても残念でした。渡した相手は気にしないでいてくれましたが、せっかくのプレゼントなのにボロボロの本が来てとても残念でした。 画像をのせようとおもいましたが受け取った本人がおれた部分をなおして読んでいるので画像はありません。 本のサイズとプレゼント用の箱の大きさがあっていない、本事態にビニール等の梱包をしていない為についた傷だとおもいます。 本は気に入ってくれているのにとても残念です。 | ||||
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ストーリーは面白く、どんどん読ませるのだが、なぜか読み終わったあとなにも残らなかった。 | ||||
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ミステリーものだと思ってたが、全くの別物。 詩に興味がある人には良作と感じられるかもしれない。 最後のネタで、良いと取るか悪いと取るかで評価は真っ二つにわかれる。自分は悪い意味で裏切られた感じですね。 | ||||
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Amazonの中古単行本『非常に良い』だと本当に程度がいいものが続いていたのですが、こちらは色ハゲが目立ちました。 200円の差なら新品にすれば良かったです。 またクロネコヤマトで届いたのですが、荷物がタバコ臭かったです。 | ||||
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前半の風景描写は形容詞てんこ盛りで、これでもかと重ねてくるが、その言葉一つ一つが比喩も含め、感性豊かで、美味しい料理を味わっているような気分で読み進めた。後半犯人探しになると、今度は心理描写に移り、前半と後半が違う物語に見えてくる。作者は動物学者でノンフィクションを専門としていたらしいが、フィクションを書くにあたり、ミステリーの要素を加えたことで、全体を同じ温度で書けなくなってしまったのだと思う。そして500頁もある最後の最後で、この物語を台無しにしてしまった。カイアと言う少女の生き方に誰もが共感し、そのひたむきさが最後には報われる。それでよかったのだ。そして犯人は謎のまま終わってもこの物語は成立する。テイトなのか。ジャンピンかも知れない。あるいは本当にカイアだったのか。そんな犯人捜しは、この物語にとって、コーン粥以下の値打ちしかない。この物語はミステリーではない。にも関わらず犯人を特定しなければミステリーとして終わらないのではないか、そう作者が思ってしまったところに、この物語のブレが出てしまった。ただ、自然の素晴らしさを改めて伝わった。生物学の本が読みたくなった。最後に翻訳者の友廣純さん、お疲れ様でした。この本は特に翻訳者の貢献が多大であると感じました。 | ||||
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重いページめくんの、小説あんま読まない僕みたいな人はちょっと読むの難しいかもですね | ||||
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