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闇という名の娘
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闇という名の娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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あらすじや作品紹介は他の方が書いてらっしゃるので省きますが、結論から言えば推理小説としてはちょっと微妙だったな、というのが正直な感想です。 1作目を読む前にあらすじでなんとなく結末が読めていたので、2作目・3作目ではなぜそのような結末に至ったのかが過去に遡って書かれていくのかな?と勝手に想像していたのですが、特にそんなことはなく、3部作の全てを読んでも1作目の結末に関しては投げっぱなしになっていて、そこが個人的には結構がっかりポイントでした。 続いて主人公のフルダですが、彼女は必ずしも優秀な刑事とは言えません。リンカーン・ライムのような科学捜査に関する豊富な知識があるわけでもなければ、京極堂のような弁舌の巧みさがあるわけでもありません。むしろ同僚の捜査を妨害するようなことをしでかしたり、事情があったとはいえ上司に嘘をついて事態をややこしくしたりと、その能力に疑問符がつくようなことがしばしばです。そのため、「優秀な刑事が犯人を追い詰め、難事件を華麗に解決!」みたいな爽快感のある展開には全くなりません。 事件の内容も、シリーズを通してなんとなく似たり寄ったりという感じがあります。 1作目はともかくとしても、事件の舞台は2作目が絶海の孤島、3作目が村はずれの雪に埋もれた農家で、どちらも実質的な密室になっており、容疑者となる登場人物が少ないこともあって犯人を推理・推測する余地に欠けます。 また3作目に関しては、犯人の視点と被害者の視点で話が進む部分がいくつも挿入されているため、フルダが捜査するまでもなく読者は事件の概要を知ることができる作りになっており、「推理小説でそれは禁じ手じゃない?」という結末と相まって特に退屈でした。 これらの特徴は先述した「刑事としてのフルダの凡庸さ」と相まって、推理小説としての面白みをだいぶ削ぐ結果になってしまっています。作者はむしろ、フルダが家族関係や老後のことで悩んだりする内面の話をメインとして書いたのかもとさえ思います。 読む前の期待値が高かったこともあるかもしれませんが、3部作を通しての感想は「期待外れ」というのが正直なところでした。 | ||||
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狡い。悪い意味で騙された。これは禁じ手でしょ。 | ||||
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