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ミーナの行進
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ミーナの行進の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 1~20 1/5ページ
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即届きました、美本でした 読みたい時に手に取れてうれしいです ありがとうございます | ||||
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何回か訪れたことのある芦屋の風景が、美しく目の前に現れます。 | ||||
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小学生の塾にて、一部国語の文章問題で掲載?されて、子供が読みたがり購入しました。愛読書になっています。文章が綺麗です。本好きなお子様なら高学年でも読めると思います。 | ||||
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○ 子供の読者も想定して書かれたような物語だが(じっさい、子供が読んでも楽しいだろう)、どうしてどうして技巧を尽くした小説だと思った。 ○ひとことで言えば発掘と発見の物語である。芦屋の素晴らしい洋館に住む伯母さんの観世無欠の幸福一家に主人公の中学生朋子が急に滞在することになったという設定が、発見と発掘にふさわしい。朋子は、その洋館にも、庭のコビトカバにも、従妹のミーナにも、おばあさんにも、伯母さんにも、伯父さんにも、米田さんにも、山下さんにも、それぞれの物語と歴史とそれなりの陰があることを発見して行く。それによって完全無欠の幸福が損なわれるわけではないのだが、それを知ることによってその人と洋館への愛着はいっそう深くなって、生涯忘れられない思い出として朋子の心に刻み込まれる。 ○ おそらく作者は目に見えないものの中に隠されているかもしれない物語を想像力によって掘り起こすことが創作だと考えている。もちろんそのようにして発掘されたものは、美しくて小さくても独自の世界を持っていなくてはならない。そのように考える作者が姿を変えて現れるのがミーナで、この病弱な美少女はマッチ箱の絵から思いがけない美しい物語を創造していく。 ○ 難しい言葉は出てこない。思いがけない取り合わせの比喩はよく見るが、それは汚れのない清新な心を表現していてどこか暖かい手触りを加えるばかりで、すこしも難解ではない。 ○ 読後にしみじみとした懐かしさと喜びとが残る物語である。 | ||||
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良き時代の頃の芦屋の上級国民の生活を感じるのはワクワクしたが、ミーナの一家があまり好きになれなかった。カタコトのローザお婆ちゃんと米田さんの存在は良かったが、アル中気味で誤植を探すのが趣味の伯母さんと、不倫?してるらしきなんとなく狂気的な伯父さんが読んでいて苦手だった。ミーナやカバももう少し神秘的な要素が欲しかったかな。ほこっとする挿絵は健在。 | ||||
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表題の付けかたが巧妙で、ミーナに焦点を合わせるように見せ、26章の最後の「大丈夫。誰も欠けてない。」 のように布石を打ち、彼女が薄命に終わると予感させる。ところが、終わってみればまるでハリウッド映画ばり のハッピーエンド。実は「伯父さん」の妾(こんな下品なコトバはけっして表面にはでてこないが)こそ、影の ヒロインという仕掛け。参りました。 | ||||
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芦屋の洋館、ドイツ人のお婆さま、コビトカバ、、これでもお伽話になっていないのは、登場人物全てがある種の喪失感を抱えているからか。穏やかな日常ではあるが、いつか崩壊するのでは、、という危うさもどこか感じさせる。でも読後感はすこぶる幸せ。あー素敵な時間をありがとうと言いたい。 豊かな一行一行の世界にいつまでも浸っていたい、、私の趣味にピッタリ嵌った傑作でした。 | ||||
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1972年の、ある家庭が舞台である。特に大きな事件が起こるわけではない。ある意味では、どこの家庭でも多かれ少なかれ起こるような出来事ばかりと言ってもいいかもしれない。それなのに最後まで読ませる著者の力量に感嘆する。 ところどころに現れる挿絵がきれいで、雰囲気がある。 | ||||
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特に山手町山芦屋町の人におすすめしたい。あの幼稚園ね、とか、あのお肉屋さんね、と、 なつかしさがこみあげてくると同時に、カバ?とか病弱な美少女?とかファンタジーな方向に グイグイ引き込んでくる。最終的には、この物語の虜になってしまう。 そして、驚いたことに、ミーナにはモデルがいる。 | ||||
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図書館で借りて読み、どうしても欲しくなって購入しました。主人公たちと同じ年代なので、時代背景もすごくよくわかります。小川洋子さんの作品の淡々とした話の運びと表現が大好きです。小川さんの作品の中でも一番くらいに好きかも。 | ||||
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小川洋子の作品のなかでは、「博士…」についで読みやすく読後感もさわやかと思います。意外に子供でも読めてしまう文章の平易さも素敵です。 | ||||
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お金持ちの家に暮らす、少女とその家族をめぐる、ほっこりとした物語。最初から最後まで飽きずに楽しめました。 | ||||
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表紙のイラストからも感じられるように、海外の児童文学書のような内容です。ただし大人が読んでも十分に耐える。小川洋子さんの文章は相変わらずの透明感があって、どこか不思議。独自の世界観を楽しめました。 | ||||
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美しくてか弱くて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない――懐かしい時代に育まれた、二人の少女と、家族の物語。 | ||||
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やや厚い文庫本。小川洋子さんの小説が好きなのでこれも「文部省何とか」と書かれていたので読んでみたが、大人向きではない。 | ||||
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ほとんどの作品を読みましたが、大好きな一冊になりました。時にはクスッと 笑いが、最後は、泣けて仕方ありませんでした。年代の事象は どれも懐かしく、想いでを重ねてよみました。 | ||||
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ポチ子に会いたくなりました。今まで読んだ小川洋子作品の中では、温かみがありました。不思議な部分はなく、想像しやすく情景も思い浮かべ易かったです。 | ||||
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疲れ眼で、目が痛いのに、やめられず最後まで読んでしまった。 芦屋の、お金持ちの家で、幸せいっぱいな一年をすごした女の子。でも、30年以上経ったいま、あのお屋敷が、家族の笑顔が・・・・・。 読み始めてすぐ、不幸が暗示されてる。 読み終わって、ホッとした。でも、「ミーナの行進」という言葉が、余韻としていつまでも残る。 大切な一冊になった。 | ||||
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昭和生まれの方々にとってはまらない郷愁が描かれています。日本が一番平和だった時代なんでしょうか。 一番家を支えるべき家主のおじさんが不在であるという事実。その悲しみは平等に家族の胸に刻まれ、深い海の底に沈められているかのようです。誰もおじさんの間違いを口にすることもできない。 そんな中でおじさんの妻がひたすら本の誤植を探すことで、生きるすべを見いだしている姿が大好きです。 アクティングアウトして、突拍子もない行動に出る人物の小説も沢山ありますが、私はこんな風に生きる静謐な逞しさに憧れます。 読後が爽やかです。 ミーナといとこ二人の少女の大切な子供時代の宝物のような物語です。 | ||||
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作者はこの上なく美しい夢のようなガラスのボールを、「はい、どうぞ」と、読者に差し出してくれる。 そのボールの中に目を凝らして見ると‥‥美しく懐かしく幸せなものでいっぱいだ。 余りに心地よいので、このボールの中の世界にずっととどまっていたいと思う程。 だが、ここにも現実の世界の影が少しずつ差してくる。 誰一人声を荒げることもなく、影は静かに忍び寄ってくる。ここでも作者の持つ品の良さが光る。 この影によって傷ついた心は、ミーナの童話に表れる。 哀しく残酷な童話。 童話という形をとることで、それすらも美しい。 夢のようなガラスのボールは、気がついて見るともう自分の手の上からは消えている。 ポチ子に乗っていたミーナの行進は、現実の世界でも立派に続いていく。 朋子が過ごした洋館での一年を存分に味わってほしい。 洋館の住人たちに会えたことで、きっとひととき幸せになるに違いないから。 | ||||
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