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紅蓮館の殺人
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紅蓮館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 61~80 4/5ページ
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半分しか読んでません。 レビューを書くことで、後半を読むモチベーションにしようと思っています。 著者へのクレームを、いくつか箇条書きにしてみます。 ・登場人物の中に、松本清張と同じ時期に活躍したという設定の作家が出てきますが、その説明の仕方がひどい。 「彼は松本清張のフォロワーとしてベストセラーを連発した」 せめて「松本清張の後継者として~」ぐらいに書くべきでしょう。 ”ツイッターのフォロワー”のノリで「松本清張のフォロワー」とか、字面のチグハグ感に著者は何とも思わないのか? ・”探偵”と”元探偵”の二人が、殺人事件が起こった1時間後にみんなの前で推理を披露するのですが、 しばらくの推理合戦のあと元探偵が「自分は推理のせいで人を不幸にしたから探偵をやめた」と、そこから熱く自分語りを始める。 元探偵の語る過去を熱心に聞く登場人物たち・・・・。殺されてまだ1時間ぐらいしか経ってませんよ。 著者って人間心理をどういう風に理解してる? ・セリフの文章が、誰のセリフかわからない時がある。セリフ後の状況説明でやっと誰の口から出たのか判明する場面が多い。 こういうのが読んでて疲れる原因の一つ。 ・登場人物たちに対して、無駄にキャラを立てようとして余計な文言が多いため、かえって人物像が分かりづらい。 キャラの説明を増やせば人間描写が明瞭になるわけじゃない。 そんなことよりも、場面の流れを大事にしてほしい。 ・最近の若手作家に多いパターンで、地の文の「僕」の一人ツッコミが目障り。 別に一人ツッコミが悪いわけではない。シリアスな流れになっている時に、ぶっこんで来るので邪魔。 ・著者の「探偵」に対する認識が「名探偵コナン」レベル。 殺人事件に遭遇するたびに解決してきた高校生探偵!っていうのが2人も出てくる。 曲がりなりにも”館もの本格ミステリ”と思って読んでいるときに、 少年漫画でしか通用しない設定が持ち込まれるとシラけてしまいます。 こんなことまでして読まなければならないなんて自分でも笑ってしまいますが、 それでも「もしかしたら、見たこともない斬新で新奇なトリックや動機を目の当たりに出来るかも知れない」という 一筋の希望を抱けるのなら、読み通すのがミステリ小説マニアってもんです。 現時点では星2つしか上げられませんが、通読後は評価が変わる可能性あり。 これからこの小説を読もうかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。 【読了後】※ネタバレはありません 評価は星2つのまま。星1つにしなかったのは、下には下があるので(笑) とにかく人間描写がダメ。著者はリアルな人間を知らないのであろう。 著者は、本やアニメだけを相手にしてきた人間と思われる。だから人間描写にリアリティが無い。 著者の人生の浅さが如実に出ている。 あとは場面の作り方が下手。 とある人たちの動きが描かれてるとき、その他の人たちが時間が止まったように固まってしまっているのが、 この本における人物の描かれ方。 それから死体現場で凄惨な死体が転がってる中で、現場の部屋の検証をやり始める登場人物たちには笑ってしまいましたよ。 隣の部屋からこちらの声が聞こえるかどうか実験で、 「なにも聞こえなかった」 「あらん限りの声で歌ったんだけどね」 というやり取り・・・・。あのー、死体(かなりエグい殺され方)が転がったままなんですけど。忘れてる? この本に対してクレームを付け出すと止まらなくなるのでこの辺で切り上げます。 こっちは身銭切ってるんだからこのぐらい許して下さいネ。 それから講談社! この本は無駄が多いのであと100ページは削れますね。推敲したんですか? そして新人の未熟な作品を読んでもらおうとするなら、300円ぐらいにしてください。 この作品で870円は高すぎる。これじゃベテラン作家と同じじゃないですか。 もう講談社タイガシリーズには手を出さないって心に決めました。 帯の煽り、本屋のポップでのイチオシにはもう騙されないゾ! | ||||
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本格ミステリの長編である。阿津川作品は初読。 帯紙には、「炎上する館」「ランキング席巻!」「新たな「館」誕生!」などなど、刺激的なポップが並ぶ。 とある山奥にある一風変わった「館」、この館を建てて住まっている高名な作家とその家族の4名、そこに山火事に追われてばらばらに避難してきた5名の男女。登場人物は基本的にこれだけで、いわゆる閉ざされた館ものである。さらにこの館、施主である作家の趣味ゆえという理由で、いろいろな仕掛けが施されているというのだ。常識的に考えて存在する意味が不明だが、本作では重要な意味を持つ「釣り天井の部屋」。こういう大技なネタを仕込むには奇矯な人物の意志をもちだすしかないだろうから、そこはまずは納得して読み進める。 さて物語はおおむね時系列に進むのだが、ときおりフラッシュバック的に過去のエピソードが語られたり、特定の人物の独白のようなシーンが挿入されたりする。阿津川氏は若い作家ということで、さすがいまどきの手法という感じである。着々と読んでいくと、ところどころに微妙な齟齬が目に付くようになる。これがなかなかさりげない。それってもしかして?いやいやそれはさっき否定されたよな?などと裏読みしながらの楽しい読書タイムの開始である。 そして最後の最後の名探偵による謎解き。いやー驚きましたね。齟齬の数々がぴたりと嵌まる。 ちょっとしたカタストロフィを感じつつ、エピローグ部分に進むと、、、うーん、これ、蛇足ぽくて気持ち悪くてしかたなかった。違うやり方でこの部分描写できなかったものですかね。 # あとですね、エンジニアの観点からですが、この制御方法あぶなくて仕方ないです。誰だこれの設計を請け負ったのは。技術者倫理にもとる。(笑 | ||||
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人物描写も物語の軸もボヤけてブレまくりで、出だしから嫌な予感したけど、後半以降は盛り返しがあるだろうと眠い目をこじ開けて読み進めるも最後までつまらなかった。 作者だけがドヤ顔の難解かつご都合主義な殺害トリック、真犯人が判明してもまずその真犯人の言動が作中に少ないから意外性も何もあったもんじゃないし。 探偵やら助手のワトソンも性格がひん曲がってて感情移入出来ないし無駄に男言葉を使う女も途中で消えて終章では不在だから出てきた意味無し。 無駄に殺された少女も可哀想。 何一つ良い事のない駄作。 | ||||
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年間50冊は本格ミステリを読むが 用意された舞台以外は 本格ミステリとは程遠く 読み物としても 人物は書けてないし 誰が発言してるか判りづらく はっきり言って読みづらい。 こんなレベルのものを読むのは時間の無駄。 書籍にしてもただの紙ゴミが増えるだけ。 | ||||
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一般ミステリーのつもりで読み始めたのですが、登場人物がすごく漫画っぽいので「なんだこれ!?」となってしまいます。 せめて表紙だけでもラノベっぽくしてもらえれば、間違えて買わずに済むと思います。 内容も登場人物は好きになれないし、いろいろ詰め込みすぎてダラダラ長いといった印象で私には合いませんでした。 | ||||
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犯人が何かしたわけではないです。 作中にある「落日館の殺人」でいいんじゃないの? 「嘘発見器」能力持ちの探偵が、嘘をついてる前提で解明していくのはマイナス。 ワトソン役との会話も少なく、いつの間にか説明したことになってる。 ここまでの手掛かりで犯人わかりますよ的な、犯人当ての要素もなく淡々と進みます。 最後もあの順番ならああなるのは計算できたはずで、なんで名探偵君がドヤってるのか分からん。 逆に「あなたにも予想できたよね」とか言って名探偵が崩れ落ちて女探偵復活で主役交代なら、 「落日館」という名前にもピッタリだし良い作品になるのに、惜しい。 タイトルといい探偵といいカッコつけようとして、微妙に駄作になってる。 | ||||
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からくり屋敷で殺人事件が起こり、周りは山火事で脱出できず、という面白い要素たっぷりなはずなのに、なぜかページを捲る手が度々止まってしまうという悩ましい作品でした。 登場人物たちのみんながみんな思わせぶりでいかにも怪しい人ばかりで、かつそれを過剰に演出していて白けてしまったという点と、登場人物たちに一貫性がないのかそれぞれがどんな性格なのかが掴みづらく、探偵役にさえ魅力を感じられなかったという点、また偶然ばかりに頼り過ぎていて設定に無理があり、登場人物たちが勝手に郷愁に浸りだしてもシチュエーションが都合よすぎじゃないか??と全く感情移入できなかった点がとても気になってしまいました。 作者の方のミステリに対する愛みたいなものはすごく伝わってはきましたが…私にとってはあんまり読みやすい作品ではありませんでした。 | ||||
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文章が読みにくい。ところどころ誰が話しているのかわからなくなった。 時間を丁寧に描いているのは好感が持てるが、その割にご都合主義的なところがあったり、偶然によるところもあったり。 | ||||
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圧倒的に表現力が物足りない。小説としてどうかな??と感じました。もしくは同じ文章表現を多用しすぎて、話よりそっちのほうが気になる。ミステリーの構想と文章力はまっっったく別物ですね。 | ||||
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推理の過程で蓋然性の高い仮説を無視したり、まずあり得なさそうな可能性ばかり検証する不自然さには目をつむりましょう。探偵役二人の言説がやたら迂遠でイライラするのも、まあ我慢します。ホームズの時代から古典的な形式ってそんなものですし。 ただ、超奇跡的な偶然の積み重ね(ご都合主義)があまりにもすさまじく、なんでそこまで「たまたま」が続いちゃうの?という展開の必然性が「探偵が謎を解くことの悲哀に落とし込みたいから」というのは、あまりにもバカバカしかったです。 二人が合宿中抜け出したタイミングで、偶然犯罪者たちが集結して、ピュアな被害者が主人公と仲良くなった直後びなぜか自分が殺されるための演出を連続殺人犯に依頼しちゃって、その時元探偵が同時に因縁の相手と知らず知らず十年ぶりに遭遇して、ちょうどタイムリーに万に一つも起こり得ない山火事で閉じ込められる絶体絶命の境遇になって、、、という道具立てのほぼ全てが「探偵が謎解きするとかえってしんどいことになっちゃうかも。探偵って辛いよね」という作者が導きたい結論への前フリなんですね。 もう呆れます。絶句しました。 主人公にはこう言ってやりたいです。「大丈夫。一億分の一以下の確率でたまたま今回は不幸な展開になったけど、普通に探偵活動してればまずみんなハッピーになるから」と。 ご都合主義が作品を潰す典型例でしたね。 | ||||
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癖のあるキャラクターたちが館に集まり、そして生じる殺人、解けない謎。思惑は絡み合い、who done it? Why done it? How done it? どの謎の論点もめぐりめく炎のように荒々しく思考を閉じ込めながら終わりのない密室を構築していく。しかし、それはすべて解体されうる謎でしかないはずなのに、絡み合う謎が次々と隠れた謎を暴き出す。最後に残るのは灰か、推理か、真実か。 読み始めて一気に読了。小気味よくピースがハマっていくそのスタイルが本当に面白かったです。謎を解く、ということに重きを置きつつ、しかしそれ自身が探偵の苦悩にもつながっていく。ロジカルモンスターな作品の素晴らしさがここにあります。 | ||||
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ラノベ調の文体とキャラクターなのに世界観は一般ミステリーで、どう読めばいいのか混乱する。 とにかく退屈だったし、探偵がチートキャラみたいに持ち上げられていて辟易した。 なぜこれがミステリーとして評価されるのかまったく理解できない。素人が書いたのかと思った。込み入ったトリックを考えて、小説の体裁を取っていれば、何でもミステリーと認められるんだろうか? 本当につまらなくてつまらなくて、腹が立った。最後まで読まなければよかった。最初に捨てておけば、時間だけは無駄にならなかったのに。 | ||||
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いまどきクイーン流の古色蒼然とした悩める名探偵像なんか流行らないし、舞台設定は派手だけど名作のアレンジだし、現場での殺人事件は1件だけ(甘く見ても2件だけ)だし、トリックは読んでいてもよく理解できないし、ていうか、あれがトリックなのかなとも思うし、登場人物はステロタイプだし、視点の切り替えは甘いし、時として独りよがりだし、とまあ疑問点を上げだしたらきりがないけど、それでも昨年の国内ミステリーでは一番面白く、最後までワクワクしながら読めた。それは、やはり、以上の疑問点を内包しながらも、紙面から、作者さんの熱意が、読み手にビシバシ伝わってくるからだと思う。 自分はこれを書きたいんだ、これをみんなに読んでもらいたいんだ、これが自分に今書ける最高の作品なんだ、そういうものが作品からダイレクトに伝わってくる。いつかはこの作者さんも食うためだけの小説を書くようになるのだと思うけれども、少なくとも、この作品からは、いまだに小説を書くことに対して情熱を失っていないことが、はっきりとうかがえる。こういう作品を読むと、とても幸せになれる。大満足。 | ||||
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本格ミステリとしての結構は、本格ファンを唸らせる出来映え…かもしれません。 それはともかく、個人的にいくつか不満があります。 ①名探偵存在に対する気負った思いにノれません。そもそも前提として「探偵」というものに対するサジェスチョンが乏しく、だから終盤のある登場人物の懊悩にあまり共感できない。麻耶雄嵩のようにそれをメタ化、相対化した上で、おもむろに料理していくならともかく…例えるなら「名探偵コナン」に感じる違和感といったらいいでしょうか。 ②ミステリのプロットの瑕疵ではないのですが、例のアレ、現実的にはムリがありますね。自分があの屋敷に住んでいて、あの場所にいると考えてください。 ③火事の描写が物足りないです。それこそが小説としてのキモなのに。 ④文章における会話文の配置が雑で、誰の発話か一瞬判らない箇所が結構あります。女性の語調が(リアリティを出すためかもしれませんが)独特なのがその原因のひとつだとしても、もうちょっと上手く書けるのでは…。 | ||||
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いかにもな設定と新旧名探偵の対決など、 「これぞ本格ミステリ」と言わんばかりの作品です。 残念ながら謎が貧相なのと、整理されていない構成のため 完成度は今一つだと感じました。次回作以降に期待したいです。 | ||||
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名探偵になりつつあるはずの少年と過去に名探偵をあきらめた女性との、推理合戦には違いなさそうな非難合戦が鼻について読後感は今一つでした。個人的には「最後までブレてる名探偵」というのはユーモア系でもない限り読みたくないので、続刊が出てもキャラがこのままだとしたら買わないかな。 | ||||
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※ネタバレとなる内容を含んでいます。 レーベルが講談社タイガだからか、やはり内容は少しライトであるように思う。 山中の館、山火事によるクローズドサークルとタイムリミットに殺人と 設定は非常に引き込まれるものがあるが、展開が今一つ。 閉ざされた館で次々と殺人が起こるのではなく、 館内での殺人は裏表紙に記載されている一人だけ。 (そもそも裏表紙に書いてしまうのもどうかと) 各章に館消失までの時間が書かれているが、 この煽りが功を奏している感じはなく、序盤から館が消失することが分かってしまう。 元探偵として登場する女性の過去の事件が偶然にも結び付いてくるのだが、 こうなるといよいよ館やその仕掛け、山火事はあんまり関係なくなってきて、 「探偵とは何か」みたいな方向に話がスライドした感がある。 探偵役の主人公は、「嘘を見抜ける」という能力を持つのだが、 論理的な矛盾などではなく、主人公が嘘と認定したから発話者が嘘を付いている というのは読者に対してフェアじゃないのではないか。 他にも、「盗賊」というトンデモ設定や、その盗賊が気に入ったという理由で、 主人公たちの肩を持つなど、ご都合主義展開もチラホラ。 設定が良いだけに残念。 あと、主人公たちが合宿から抜けて来たのなら、最後はしっかり合宿(=現実)に 帰ってほしかった。日常性が欠けるとやはり魅力も欠けるように思う。 | ||||
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紅蓮館の殺人のタイトル通り、山火事に迫られた館を舞台にした殺人事件。 館もからくり屋敷でミステリー好きとしてはロマンをくすぐられる環境でしたし、一気読みできるくらい読みやすい作品だった。 山火事がクローズドサークルを演出しているという発想は面白いのですが、その演出を最大限に活かし切れていないのが少々残念なところ。 | ||||
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自称探偵の高校生と元自称探偵の女性が、探偵の在り方を語り、信念をぶつけ合い、 ワトソン役の主人公も加わって、延々と繰り返される探偵に対する理想論に辟易しました。 会話文も誰が話しているのか分かりづらいです。 また、最初に登場した女性が自分のことを「俺」などと言うので萎えました。 性格も悪く完全に男です。実際にこんな人いたらどん引きです。 無理に不要な特徴を出そうとして浮いてしまっているパターンかなと… 孤立した館という舞台設定は魅力ですが、どうしても話しの本筋以外の部分が気になってしまい とても残念な印象です。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 探偵と助手の男子高校生コンビと,ワケありの元探偵ら三人の中心人物に魅力がなく, そんな彼らがたびたび語る,『探偵として生き方』とやらにもまるで共感ができません. また,探偵の身勝手な言動や,青春ミステリのような様子は若さというよりは稚拙で, 上流社会に生まれ,幼い頃から汚い部分を見てきたから人の嘘には敏感ともありますが, 実際のところは観察眼と推理によるもので,要は探偵の能力を特別のように言い過ぎです. このほか,助手が探偵に抱く信頼が,過去に起きた事件にあるととして語られますが, 回想もなく事後扱いで詳しくはわからず,これまた彼らに入っていくことができません. その一方,背景が見えづらい割には,個々を知っていることが前提のような雰囲気があり, シリーズ作品を途中の巻から読んだような,しっくりこない気持ちの悪さが付きまといます. 仕掛けだらけの館ということでしたが,事件に関わるところ以外は大したことはなく, 事件自体はミステリとしてまずまずでしたが,炎が迫る展開はあまり活かせてはおらず, 誰の台詞かがわかりづらいことが多く,さらに個人を絡めたことで焦点がぼやけた印象で, 果たして何を読んでいるのか,タイトルから想像,期待したものとは少し違って映りました. | ||||
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