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紅蓮館の殺人
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紅蓮館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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浮世離れした登場人物たち、ケレン味たっぷりの舞台装置、ドラマチックな殺人、過去の因縁、◯◯は実は◯◯だったという驚きの事実が次々と暴露されて飽きさせない。 探偵気取りのお坊ちゃま少年が完膚なきまでに叩きのめされるのも批評性があってgood! 『透明人間は密室に潜む』でファンになりましたが作者には今後も稚気と論理に満ちた知的遊戯を追究して頂きたい! | ||||
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2時間ドラマのような小説だ。私は、推理小説は好きだが、松本清張やアガサクリスティーのような動機や必然性、社会性がないと薄っぺらな印象を受けますね。正月にもテレビで10角館の殺人をやっているが、その本は途中であきらめている。この本は、登場人物の数も手ごろで、文体も読みやすい。極限のなかで殺人事件が生じ、スリリングである。面白い小説の部類に入ると思う。ただ、果たして3人の探偵がいるのか、老小説家の存在の意味はあるのか、女なのに男言葉を使うのはなぜとか、ツッコミどころはありますが、最後まで読めたことで★4つ。 | ||||
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ほかのレビュー通り、文章表現や館の例の部屋の構造のわかりにくさ、探偵役二人だけが暴走している感など突っ込みどころは多々あれど、物語としては面白く読めた。 ああやっぱりね的な王道設定も含め、山場はいくつかあるし、登場人物の心理描写より、セリフで語る物語なのでアニメや実写などの映像に向いていると思う。 | ||||
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キャラ設定やロジカルな解決など、有栖川有栖の学生アリスシリーズを思い起こす良作。物語全体を通して楽しく読めたし。犯罪そのものとは異なる部分の叙述トリックには驚かされた。ただ2人目の名探偵の行動がもうひとつ納得できないのと、真犯人にもう少し迫力があればさらに良かったかと。作品の出来としては4★あたりが妥当かと思うが、個人的にメインの被害者があまりにも可哀そうなのが後味悪く…。 | ||||
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正直、文章やキャラクターや展開は学生さんっぽいというか、失礼ですが他の作家さんに比べて拙いというかまだ慣れていない感じがしました。 ただその分なのか謎要素には力を入れていて、とにかく読者を驚かせよう楽しませようという熱意を感じましたね。 最初の微妙な印象からどんどん面白くなっていくのは予想外でした。 変わったミステリが読みたい方はお勧めです。 | ||||
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注文後数日で届きました。 ぶちぷちで梱包されていて、商品はとても綺麗でした。ありがとうございます。 | ||||
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館焼失までの残り時間。迫るタイムリミットに向かって一気に読んでしまいました。 葛城×田所、飛鳥井×甘崎のコンビは、事件がなければどんな日常を送っているんだろう?読み終わった今あれこれ想像してしまいます。女性にして一人称「俺」の小出の気風の良さも憧れますね。 読了後、キャラたちの人間模様をこよなく切なく、愛しく思える推理小説でした。 | ||||
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東大ミス研出身の館もの!!と本格派を期待しながら読むとガッカリしそうな作品です。それぞれの登場人物の設定が特殊すぎます(職業や話し方等)。山火事が狭まってくる設定や最後の大移動といいラノベ小説なのでしょうか?ラノベと思えばおもしろい分類に入るのではないかと思いました。他のレビュアーの方も書いていたように、誰が誰に向けて話したのか分かりにくい部分があります。また、文章の途中で小説特有の難しい単語が出てきますが、文章全体に合致してなくて、浮いているように見えます。文章も流暢では無いなぁ、と思う所がありました。 | ||||
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【本作品を選んだ理由】 デビュー作「名探偵は嘘をつかない」が良作であったこと、また、期間限定セール(2021.12.2の本稿執筆時は続行中)で、廉価で手に入れられることもあって、購入し、読んでみることとしました。 【率直な感想】 シチュエーションとしては、ミステリの文豪がひっそりと住む山中の館を探偵役とワトソン役の高校生が訪れるが、山の麓で火災が発生。火災が館に迫る中、殺人事件が発生し、主人公の高校生探偵が謎を解くというもの。 外部から閉ざされた館ということで、クローズド・サークルという設定の作品です。 この設定は、かねてよりミステリ作品では使われていたもので、近年は、特殊設定で、クローズド・サークルを形成する作品もある中、「火災」というのは割とオーソドックスな部類で、その部分の新鮮味はありません。 特殊設定と言えば、デビュー作が「探偵士のいるパラレルワールド」であったのに比較すると、おとなしめです。 その代わり、最初から、「この館には、数々の仕掛け」があるということが提示されているのが本作品の特徴と言えるでしょう。 「仕掛けのある館」は、これまでも様々な作品で描かれていますが、最初から、「数々の仕掛けがある」ということを明確に謳っている作品は珍しいのではないでしょうか。 本作品では、「吊り天井の部屋」での殺人ということで、いきなり、仕掛けのある部屋が登場。 それでは、この館には、ほかにどんな仕掛けがあるのか、という興味で作品を楽しむことができました。 なお、本作品は、館内に閉じ込められた数人の人たちの描写、つまり館内での描写が、殆どすべてで占められています。 しかも、内容と言えば、起こった殺人事件について、もうひとりの推理力の持ち主との推理合戦が延々と続くもので、「ストーリーの面白さ」を求める読者にとっては、退屈かもしれません。 しかし。これが、かつて、ミステリの黄金時代と呼ばれた1930年代の頃、名探偵の活躍するミステリで、今でも「本格ミステリ」として名を残しているもののうち、すべてとは言いませんが、多くが、「探偵の推理」のシーンの連続で構成されています。 つまり、本作品は、そうした「パズラー」と一部で呼ばれている「本格ミステリ」を狙った作品と言えます。 そして、その作者の目論みは成功している、と私は感じました。 【全体評価】 「名探偵は嘘をつかない」に比べると、インパクは弱めなのは確かです。 しかし、本作品との2作品を読んで、作者が本格ミステリを書く実力を十分に備えていることを実感しました。 未読の諸作も読んでみたいものです。 | ||||
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面白かったです。 何でこんなに評価低いのかと思いざっくりとコメントを読ませて頂きました。 簡単に紹介すると、ある女性キャラの一人称が俺と使います。女性が俺って言うのに抵抗がある人や館の設定、こんな展開が良かったなど、こんな設定は嫌など、ざっくり言うと好みの違いだけでした。 好みの違いで評価が悪いのは勿体無いと思いコメントをします。 自分は面白かったのですが、試し読みなどしてどんな設定なのかなど理解したうえで買うことをお勧めします。 主人公が過剰に葛城を意識して不愉快でした、役に立たないですし。 なので、個人的に最後はスッキリしました。 百合は最高でした。 | ||||
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久々にここまで苦痛な小説を読み切った。本当につらかった。ミステリでなければ、そして前評判を聞いていなければ10ページで挫折していたことだろう。 とにかくもう、人間らしい言動をするキャラが一人もおらず、作者がかっこいいと思っているせりふをただ言わせたいだけなんだなと丸わかりのロボット同士の薄っぺらいやりとりが延々続く。探偵がどうとか生き方がどうとか、しかるべき舞台も世界観も整えられないままべらべら語られるので目が滑る滑る。痛い口調の俺女も、ミステリだから叙述トリックかもしれず、と思って我慢していちいちせりふを読んだが特に何もなくただ痛いだけだった。つらい。若手ミステリ作家にありがちではあるが、それにしても近年飛び抜けて小説が下手なミステリ作家ではないだろうか。 しかしミステリはミステリ要素さえよくできていればOKな面があり、自分もミステリ読みなのでそういう超ポジティブ加点法で作品を評価してしまう。 で、肝心のミステリ要素はなかなかよい。館に集まった人間の嘘がばたばた暴かれていくところと、メインである「犯人と天井を落とした人間が別」というアイデアはかなり読ませた。 が、それを取り巻く動機の書き方、ロジックの詰め方はやはりどうしようもなく下手で、せっかくの素材を殺してしまっている。 しかし、小説の技量なんて書き続けていればそのうち身につくものである。発想力の方がよほど大切で、その点では大いに今後に期待できる。しばらくは読まないと思うが。この作者があと十年くらい作家生活を続け、「なんであの頃の俺は探偵がどうとかいう寒いエセ哲学にこだわり続けていたんだろう?」と悟ってまともな小説を書けるようになった頃に、また手を出してみたい。 | ||||
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2年ぐらい前の”このミス”でもランクしていたようですが、失礼ながら全く気付いていませんでした。 あまり、なぜこの作品をもっと前に読んでおかなかったのだろう、この作家に気づかなかったのだろうと思う機会は無いのですが、この作家さんと小説については稀有な例になりました。 出だしはエラリー・クイーンの”シャム双生児の謎”をモチーフにした物語という雰囲気でしたが、読み進めると探偵という謎を暴く役割の代償や動機付けといった点に関する問題提起が根底にあるように思いました。 単純に悪い人がいて悪いことをしました、それを暴いて解決した探偵は良い人です、という多くのミステリの根底にある前提に対する疑問というのでしょうか。謎を暴くことが、関係者の幸せにつながるのか、暴いた代償を探偵は背負わなければいけないのかといった、問い合わせは多くのミステリの先にある点に踏み込んだ問題意識だと思います。 類似テーマの作品として、法水倫太郎氏の「密閉教室」が思いつきます。多分ほかにもいろいろとありそうです。しかし本作は、物語づくりの巧みさも含めて、長く記憶に残る作品になりそうです。 ちょうど今月、次作が発表されるようなので、こちらも楽しみです。 | ||||
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癖のあるキャラクターたちが館に集まり、そして生じる殺人、解けない謎。思惑は絡み合い、who done it? Why done it? How done it? どの謎の論点もめぐりめく炎のように荒々しく思考を閉じ込めながら終わりのない密室を構築していく。しかし、それはすべて解体されうる謎でしかないはずなのに、絡み合う謎が次々と隠れた謎を暴き出す。最後に残るのは灰か、推理か、真実か。 読み始めて一気に読了。小気味よくピースがハマっていくそのスタイルが本当に面白かったです。謎を解く、ということに重きを置きつつ、しかしそれ自身が探偵の苦悩にもつながっていく。ロジカルモンスターな作品の素晴らしさがここにあります。 | ||||
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いまどきクイーン流の古色蒼然とした悩める名探偵像なんか流行らないし、舞台設定は派手だけど名作のアレンジだし、現場での殺人事件は1件だけ(甘く見ても2件だけ)だし、トリックは読んでいてもよく理解できないし、ていうか、あれがトリックなのかなとも思うし、登場人物はステロタイプだし、視点の切り替えは甘いし、時として独りよがりだし、とまあ疑問点を上げだしたらきりがないけど、それでも昨年の国内ミステリーでは一番面白く、最後までワクワクしながら読めた。それは、やはり、以上の疑問点を内包しながらも、紙面から、作者さんの熱意が、読み手にビシバシ伝わってくるからだと思う。 自分はこれを書きたいんだ、これをみんなに読んでもらいたいんだ、これが自分に今書ける最高の作品なんだ、そういうものが作品からダイレクトに伝わってくる。いつかはこの作者さんも食うためだけの小説を書くようになるのだと思うけれども、少なくとも、この作品からは、いまだに小説を書くことに対して情熱を失っていないことが、はっきりとうかがえる。こういう作品を読むと、とても幸せになれる。大満足。 | ||||
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良くあるクローズドサークルでの殺人に加えて山火事によるタイムリミットも加わり 脱出劇+犯人捜しの醍醐味が味わえる本でした。 あと強調しておきたいのは東大卒という高学歴著者でありながら、文章が読みやすいと思います。 高学歴作家さんだと難しい文学的な表現を多用する方もいますから。 ライトノベル的に気軽に読めて中身も面白い。今後の作品も読んでいきたいと思いました。 | ||||
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「週刊文春」誌で千街晶之が、『魔眼の匣の殺人』と並んで今年の収穫だと褒めていた。 そういう小説だとわかった上で読めば、かなり面白く読めるのではなかろうか。 著者は光文社の新人賞からデビューしたため、講談社の「メフィスト賞」は取らなかった。が、この作品なら、これまでの「メフィスト賞」作品と比べても、より高い評価をして良いように思われる。 法月綸太郎や麻耶雄嵩、倉知淳や殊能将之ら「綾辻以降の講談社新本格」作品からの影響をあれこれと感じさせるものの、あくまでもライトノベルの「講談社タイガ」向けに書かれているため、大人が読むと、やや薄味に感じられるのは、やむを得まい。 しかし、この作品には、先行する多数の作品から、さらに一歩進んだ点がある。 これまで、いわゆる「後期クイーン的問題」にからめて、探偵役の存在意義について検討された作品は、いくつも書かれてきた。 だが、「ワトソン役」の存在意義について、だれが問題にしてきただろう? たとえば有栖川有栖の「作家アリス」シリーズでの、ワトスン役の有栖川有栖に存在意義などあるだろうか? 「作家アリス」が存在せず、火村を主人公にした三人称視点の語りであっても、成立するような作品ばかりではなかろうか。 この作品は、名探偵の存在意義だけでなく、「ワトソン役」の存在意義にも迫っている点で、現時点での「新本格」の最先端を示していると、言って良いと思う。 | ||||
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「屍人荘の殺人、おもしろかった! ああいうミステリって他にないかな?」と探している方でも、満足できるはず。 不思議な館、極限状況でそれどころじゃないのに起こる殺人、多重に重なる事件。 そして問われる、「探偵」という存在の意義。 | ||||
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山火事に包まれたカラクリ屋敷。出るも地獄出ないのも地獄。 W探偵モノは難しい! 名探偵の謎解き対決。声高らかに解決して、それで皆が幸せになれるのか。 探偵はそんなに偉いのか。 謎解きはとてもおもしろかった。 | ||||
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山火事で一日二日もすれば焼け落ちる運命にある、奇怪な仕掛けだらけの館を舞台にした殺人事件。 本作の探偵・葛城とそのワトソン役・田所が館で出会った「元探偵」飛鳥井が訴える、探偵の傲慢さ残酷さというメッセージが今作のテーマになっています。 真実を暴くことの残酷さみたいな話は多分ミステリにおいて珍しくないのでしょうが、ワトソン役の視点で探偵への憧れと、秀でた能力を持っていても一人の少年でありかつて少女だった探偵の脆さ、暴いた真実から目を背けてはならないという信念を持つことの厳しさなどを描かれることで、そうしたテーマが魅力的なドラマを生んでいました。 この物語は葛城にとっても探偵の敗北と言えるもので、しかしその敗北を味わった葛城が今後どう謎に向き合っていくか、そういう姿が見てみたくなるお話だったと思います。 | ||||
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様々仕掛けが施されている洋館で発見された死体。 もうこれだけで色々な期待が膨らみますね。 話も最後まで飽きさせず、お見事でした! 多少惜しいとすると、そこまで読者に推理の余地があるとは思えないところですが、そこはきっと本人次第。 私は非常に楽しめました! | ||||
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