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紅蓮館の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)

紅蓮館の殺人の評価: 2.61/5点 レビュー 103件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.61pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全103件 41~60 3/6ページ
No.63:
(1pt)

期待はずれでした……

クローズドサークルミステリーとしてわくわくしながら読み始めましたが、あまりにも内容がお粗末。キャラクターも、ラノベのようで現実にいたらイタタ…という感じの人ばかり。
肝心のトリックはわかりずらいし、そもそもその事件かメインと言うよりは、探偵とは、みたいな話になっていて、完全に読者が置いていかれる感じです。
クローズドサークルが好きな方は読まなくてもいいと思います。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
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No.62:
(4pt)

ラノベと思えば

東大ミス研出身の館もの!!と本格派を期待しながら読むとガッカリしそうな作品です。それぞれの登場人物の設定が特殊すぎます(職業や話し方等)。山火事が狭まってくる設定や最後の大移動といいラノベ小説なのでしょうか?ラノベと思えばおもしろい分類に入るのではないかと思いました。他のレビュアーの方も書いていたように、誰が誰に向けて話したのか分かりにくい部分があります。また、文章の途中で小説特有の難しい単語が出てきますが、文章全体に合致してなくて、浮いているように見えます。文章も流暢では無いなぁ、と思う所がありました。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
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No.61:
(1pt)
※削除申請(2件)

なんというか

コナンの世界で名もない雑魚キャラたちがウジウジやってる感じ
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No.60:
(1pt)

この本を編集したのは誰だぁっ!!

パッと見で、館シリーズの新作でも出たのかと思ったのですが、東大ミス研出身の若手作家の作でした。
こういう著者の肩書を売り文句にしている本(著者が医者とか最年少とか)って、前々からロクなものがないと思ってはいたのですが、試しに読んでみたところ、その認識を改めることにはならなかったです。

特に感じたのが、ご都合主義、伏線の張り方が下手、どう考えても矛盾があるといったところ。

具体例を挙げないと説明しずらいので、ここからはネタバレを含みます。
これから読もうと思っている方はブラウザバックをお願いします。

↓↓

①ご都合主義
以下の事象がまったくの偶然で同じ日、同じ場所で起っています。
・勉強合宿に来た高校生が館を尋ねる(高校生探偵はマンガの世界だけにしてほしい)
・雷が落ちて山火事になる。
・近所で夫婦喧嘩のもつれで殺人がおきる。
・詐欺師グループが家探し(160cmで、長身の人物に成り済ますって、いい度胸してるな)
・女盗賊が家探し(一人称を俺にする必要性を問いたい。視点替えで叙述トリックがくると身構えてたのに)
・元探偵が殺人犯の元を訪れる(たった一人、しかも丸腰。警官の友人の兄を誘わないの?)

黒幕が仕向けてそうなったっていうのならまだしも、ただの偶然なら、せいぜい、二つか、三つまででしょう。吉本新喜劇かな?

②伏線の張り方が下手
館の人物(左利き)が偽者(右利き)であるという伏線として、絶縁している息子の左手用の庭バサミが、名前入りで置いてあるという。。。直球すぎて驚く。

そもそも、左利きは一人だけなのに名前を入れる必要ある?

③どう考えても矛盾がある
詐欺グループが本物の家族になりすまして、館の使用人たちを追い出しているんですが、長い間、館の主人とその家族が不仲であったために、使用人たちは家族の顔を知らず、バレなかったと。
(普通、意識不明の病人を置いて素直に出ていくか? というツッコミは置いておいて)

だが、この詐欺グループ、主人公の高校生探偵が尋ねたとき、バレないようにと、いち早く家族写真を隠したという記述が……

使用人たちは家族の写真を見ていない???

とまあ、数々の中の一例ですが、こういうトンデモな矛盾点を編集は気がつかなかったのでしょうか。 

章のはじめに海外古典文学の一文を抜粋したり(東大要素?)、
大した意味もなく、しかも中盤くらいまで、視点をころころ変えたり、
何度もでてくる館焼失まであと何時間という記載には、時間経過を知らせる効果しかなかったり、
なんだかもう、いろいろと小手先ばかり感がすごいです。

読後、私の中の財田……もとい、海原雄山が叫びました。

『この本を編集したのは誰だぁっ!!』
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No.59:
(1pt)

何ですかこれは?

小説は嗜好品みたいなもので読み手が批評するべきではないという考えからレビューした事は無かったのですが、自分のような経験をする方を減らしたく書き込みします。こういう表現をすると若い方に失礼ですが、謎解き物を読んで自分も書いてみようかなとチャレンジした中学生位の方が書いたのかな?と思ってしまうものでした。購入前に試し読みする事をオススメします。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.58:
(1pt)

購入したお金と読んだ時間を返してほしい

何故か話題になってる本なので期待して購入
読まなければ良かった
時間無駄だった
なんだこれ
すごくつまらない

作者の筆力不足が全面に出てる
誰が話してるのか解らない所多数
読んでるのが苦痛だった

内容もくだらない探偵小説

『ゴミ箱化粧水の空き瓶と口紅が捨ててあって机の上その新品が置いてあるから奥さんはノーメイクで出掛けている、そんな事をするとは思えない!』
いやいや、机の中見てないけど良いの?使いかけのがあるかもしれないじゃん!
等々、そこら中でツッコミたくなる

たまたま紅蓮館に集まったメンバー
探偵(二人)探偵助手、詐欺師の三人組、女盗賊、連続殺人犯
不自然極まりない、読者舐めてるの?
どんな奇跡が起こればそんなメンバー集まるんだよ
尚且つ山火事だよ
もう訳が解らない
作者の妄想半端無い

本当にくだらない小説だよこれ
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
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No.57:
(3pt)

前半は退屈

後半に、一気に話が展開されるが、そこまでがテンポが悪い。
名探偵という言葉が、どこかチープな感じがある。
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4065168198
No.56:
(1pt)

申し訳ないが、評価は低い

はっきり言うとミステリーとして緊迫感なくダラダラと話が進むだけ、余計な部分が多すぎ、館の構造も分かりにくい。
せっかく面白い設定なのに、ストーリーをもっと練らないと途中で読むのを止めた読者も多かったのでは?
厳しいようだが、時間の無駄だった。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
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No.55:
(4pt)

期待される「本格ミステリ」作家

【本作品を選んだ理由】
デビュー作「名探偵は嘘をつかない」が良作であったこと、また、期間限定セール(2021.12.2の本稿執筆時は続行中)で、廉価で手に入れられることもあって、購入し、読んでみることとしました。

【率直な感想】
シチュエーションとしては、ミステリの文豪がひっそりと住む山中の館を探偵役とワトソン役の高校生が訪れるが、山の麓で火災が発生。火災が館に迫る中、殺人事件が発生し、主人公の高校生探偵が謎を解くというもの。
外部から閉ざされた館ということで、クローズド・サークルという設定の作品です。

この設定は、かねてよりミステリ作品では使われていたもので、近年は、特殊設定で、クローズド・サークルを形成する作品もある中、「火災」というのは割とオーソドックスな部類で、その部分の新鮮味はありません。

特殊設定と言えば、デビュー作が「探偵士のいるパラレルワールド」であったのに比較すると、おとなしめです。
その代わり、最初から、「この館には、数々の仕掛け」があるということが提示されているのが本作品の特徴と言えるでしょう。
「仕掛けのある館」は、これまでも様々な作品で描かれていますが、最初から、「数々の仕掛けがある」ということを明確に謳っている作品は珍しいのではないでしょうか。
本作品では、「吊り天井の部屋」での殺人ということで、いきなり、仕掛けのある部屋が登場。
それでは、この館には、ほかにどんな仕掛けがあるのか、という興味で作品を楽しむことができました。

なお、本作品は、館内に閉じ込められた数人の人たちの描写、つまり館内での描写が、殆どすべてで占められています。
しかも、内容と言えば、起こった殺人事件について、もうひとりの推理力の持ち主との推理合戦が延々と続くもので、「ストーリーの面白さ」を求める読者にとっては、退屈かもしれません。

しかし。これが、かつて、ミステリの黄金時代と呼ばれた1930年代の頃、名探偵の活躍するミステリで、今でも「本格ミステリ」として名を残しているもののうち、すべてとは言いませんが、多くが、「探偵の推理」のシーンの連続で構成されています。

つまり、本作品は、そうした「パズラー」と一部で呼ばれている「本格ミステリ」を狙った作品と言えます。
そして、その作者の目論みは成功している、と私は感じました。

【全体評価】
「名探偵は嘘をつかない」に比べると、インパクは弱めなのは確かです。
しかし、本作品との2作品を読んで、作者が本格ミステリを書く実力を十分に備えていることを実感しました。
未読の諸作も読んでみたいものです。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.54:
(1pt)

表紙は好きです。

随所に出てくる言葉。探偵たちが自分たちを称する「名探偵」とかいう言葉。それがとても安っぽく感じる。肩が小刻みに震え鍋の底から廃れた餃子が出てくる感じ。中身のないクラッチバッグ。変に重厚な雰囲気がある(出そうとしている)ゆえに逆に安っぽさを感じてしまう。冷冷館。高校生とはいえ頭脳明晰で大人びているキャラのような設定なのに随所に自分たちのことを普通に探偵と言う現代の会話では浮いた言葉になるちぐはぐさ。会話でその部分が浮いている。心臓が持ち上がる気持ち悪い感じ。トリックの構造がとても文字だけで分かりづらく、それでいてもう分かった気でいいとかいう気持ちになれた。最後のどんでん返しも既に罪を犯している人が真犯人でしたという肩透かしの二重構造、三重構造。激弱ミルフィーユ爆冷誕。また肩が震えた。燃える館が暖めてくれなかったから。
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No.53:
(2pt)

こなれない文章

文章表現がいちいちこなれないのに引っかかってとても読みづらかった。
例えば、驚いてきょとんしている表情を「あどけない」とは言わない。
主人公の心情描写はそんなに要らない(たしかに全く無ければ不自然だが、些末なことにいちいち感想書きすぎ)。
登場人物のセリフがいちいち長く説明過多。
ちょこちょこ入る雑学的なこととか、面白みもあったんだけど・・・。本筋は面白いけどまあまあ。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.52:
(3pt)

別荘密室もの

合宿の自由時間に宿舎を抜け出し愛読している文豪が住む山中の邸宅を訪れる探偵の高校生・葛城と主人公。そこで大規模な山火事に遭遇する。火の手はその山荘に向かっているものの強風でヘリは助けに来れない。そんな中,文豪の孫が亡くなる。葛城は,それを殺人事件だと指摘するが… いわゆる別荘密室もの。山火事が迫る中,推理を進めることに関して言い訳が沢山あるが合理性を欠く。抜け道を探す合理性も乏しく,それを探す描写も乏しく,逃げようといる切迫感を感じない。推理の部分は面白いだけに,展開の必然性の低さが残念だった。
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No.51:
(3pt)

スケールの大きいクローズドサークル

まさかの山火事によるクローズドサークルなんて凄い。
そして、探偵が2人でワトソンは1人です。
現在の事件に過去のシリアルキラーと山火事が絡み、閉じ込められている館もカラクリ屋敷、と色んな設定満載で…ですが、現在の事件のトリックが、探偵が説明しても中々理解できずに何回か読み返しました。
シリアルキラーに関しては先が読めます。
また、探偵と探偵の掛け合いで正直、ワトソンはいらなくないか?と思ってしまいました。
あと、閉じ込められた人数的に連続殺人ではないので、そこもちょっと残念です。
探偵を辞めた探偵と現役高校生探偵の対決も後味が悪い感じで、ラストもかなりモヤっとしました。
もうちょっとカラクリ屋敷的な謎解きが欲しかった…。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.50:
(1pt)

読みにくい

読みにくいと感じる点がいくつかありました。

まず、キャラに特徴づけしようとする姿勢は伝わるのですがありえないような設定ばかり、、。もちろん小説はフィクションなのでとやかく言いたくありませんがミステリー小説であれば、現実で考えてみても現実に溶け込めそうな人物設定の方が読者も手に汗握ることができると思います。

また、語り手である主人公にも、その友人で探偵の葛城にも高校生みが欠けるためどうしても高校生と認識して読み進めることができません。少なくとも大学生といった設定ならば話し方や行動からも納得できるような気がします。
とにかく主人公への共感が全くできずモブのようでした笑
まだ葛城が主人公の方が面白いのではないかと思います。
主人公が飛鳥位に憧れる心情も正直よくわかりません。彼女、そんなに魅力的でしょうか?
少なくとも館に来てからはグズグズしていて何がしたいのかさっぱり。あそこまで執着していた友人の仇であるならあんなに地味なことで復讐するのではなく大胆な行動を起こしてもいいと思いますが、、それなのに結局殺しちゃってるし笑

つばさちゃんも噛ませ犬みたいで可哀想でした。だったらつばさちゃん目線の章とかいらんと思います。
ペンダントも回収されてたけど特に言及無しでしたし。
つばさちゃんと偽家族を演じていた経緯もちょっと無理があるような気がして違和感すごかったです。心の中でツッコんじゃいました。

一人称俺で女性軽視が許せない男のような女盗賊も、無理矢理インパクトを持たせようとしてる感がすごくてちょっと無理でした。

異常殺人者の設定も吉良吉影かな?って感じちゃって笑笑

全体的に違和感と無理矢理感による不快さで中々ページがめくれませんでした。

次回作に期待します。
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No.49:
(1pt)

「館」の名を冠するのはちとつらい

賛否分かれる作品でも楽しめるものが多い方のタイプだと思うが、この作品は合わなかった。
事件に対するトリックは約二つ。館は紅蓮の炎に焼かれそうの意味の紅蓮なので、関連性はない。
トリック自体もクオリティが高いとは言い難い気がするが、この探偵はおそらくホームズ型の探偵と言ってよく、事件そのもの以外の部分で推理力を見せる。そこが好みの分かれる部分か。
「館」シリーズに代表される建物系ミステリはおもしろいものばかりだが、それぞれ意図的に同一の名称は(だいたい)避けられている。そこでど直球の「館」を冠するのはかなりハードルが上がるというのは編集は分かっていたと思うが、新本格ブームを作った京大ミステリ研のように、最近ちらちら「東大ミステリ研出身」の宣伝文句を見るのは偶然か?
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4065168198
No.48:
(4pt)

評価は低いですが、純粋に物語を楽しむ人は面白いと思います。

面白かったです。
何でこんなに評価低いのかと思いざっくりとコメントを読ませて頂きました。
簡単に紹介すると、ある女性キャラの一人称が俺と使います。女性が俺って言うのに抵抗がある人や館の設定、こんな展開が良かったなど、こんな設定は嫌など、ざっくり言うと好みの違いだけでした。
好みの違いで評価が悪いのは勿体無いと思いコメントをします。
自分は面白かったのですが、試し読みなどしてどんな設定なのかなど理解したうえで買うことをお勧めします。
主人公が過剰に葛城を意識して不愉快でした、役に立たないですし。
なので、個人的に最後はスッキリしました。
百合は最高でした。
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4065168198
No.47:
(2pt)

よく分からなかった

設定は古き良き館ミステリー。山火事によるクローズドサークルが変わり種でした。
しかし、登場人物や設定、文脈が古くさすぎます。イマドキ、ラノベでもこんなキャラ付けないです。文章も冗長で、とにかく読み難かったです。
探偵の哲学バトルが主テーマなので、感情移入しにくいですね。
過去の事件とクロスしているせいで、現在の事件の進みも遅い。
寝落ちしながら、なんとか読みました。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.46:
(2pt)

状況説明の下手さに加え、不自然なキャラ設定や状況、ご都合主義の多さが気になる。

他の人の指摘にもありますが、私も館(隠し部屋や通路)の構造説明を始め、登場人物のセリフや置かれた状況が分かりにくい場面が多い点が気になりました。特に肝心の「釣り天井と階段」の構造がさっぱり分からず、後々イラストで説明が出てくるのでようやく理解できましたが、文章だけでは何がどうなっているのかよく理解できないところでした(こういう文章では伝わりにくい見取り図やトリック関連のイラストは、説明文のすぐ隣ページに掲載しておくべき。そうすれば無駄に読み返す必要も無いし、イラストを読みながらならすぐ頭に入るから。こういう点は編集さんがちゃんと読者視点で考えて編纂しないと)。

また、それぞれの登場人物の台詞も誰がしゃべっているのか分かりにくい場面が多いです。地の文で主語を省略していたり、言葉遣いや前後の繋がりなどにも一貫性が無い事があるのが原因でしょう(これも編集さんが指摘しないとダメですね)。

本書のテーマでもある「探偵の意義とか葛藤」という議論も今さら感があるし、内容も青臭いというか、自己陶酔的というか、高校生の芝居がかっているセリフ回しには、読んでいて苦笑してしまう部分が多いです。こういう「探偵の苦悩」で悩ませるには年齢設定が若すぎますね。

★ ↓以下、ネタバレビューです! 未見の方は要注意。長文失礼。 ★

飛鳥井が「名探偵」を辞めた理由は分かるとしても、葛城が精神的に壊れるほどの葛藤が何かさっぱり伝わって来ないです。彼の推理のおかげで隠し通路が見つかった訳だし、それで皆が助かったんだから良いじゃん(笑)。なので、飛鳥井の最後の「全てを解くために、全てを壊そうとした」というセリフも意味不明です。「暴くべきじゃない過去や真実もある」という理屈は分かるけど、今回の事件においてそこまで暴いてダメだったものってありましたか? つばさが殺されたのは「飛鳥井に気付いた犯人の挑発」だし、それに便乗して事件をややこしくしたのも飛鳥井本人で、葛城の推理とは無関係。つばさ殺しの地点では特に何かを暴くような推理は何もしてないですよね? つばさが殺されたのは悲しい事ですが、飛鳥井にしても結果として積年の憎い仇が討てたんだから良かったと思おうよ。せめてそう思われなければつばさも浮かばれないでしょ。割り切れとは言わないけど、何をそんなにカッコつけてグダグダと悩んでんのって感じで、ふたりの年齢的な「若さ」とも相俟って、まったく共感できませんでした。

他にも突っ込み所として、そもそも論になりますが、「主人公の二人が合宿を抜け出したタイミングで山火事」になり、逃げ込んだ館には「詐欺師が三人」、「盗賊が一人」、「連続殺人鬼が一人」、さらに「主人公が憧れた元名探偵が一人」、そんな「元探偵と殺人鬼は過去に因縁」があり、「たまたま十年ぶりに遭遇」する。そんな連中がたまたまの山火事で「変な仕掛けのある館に閉じ込められる」なんて、いくらミステリー小説とは言え、さすがにキャラ設定や状況に無理やご都合主義があり過ぎてリアリティが感じらず、終始、首をひねりながら読んでいました。

それに「詐欺師」や「盗賊」と言う設定もたいして活かされているようには思えませんでした。今回の事件って、彼らがそういう「役割」じゃないと成立しないストーリーだったとは思えませんし、彼らのキャラ設定や背景描写が薄っぺらいので、これまたリアリティの無さに拍車が掛かって感情移入が出来ませんでした。

館に侵入した「本物の貴之」にしても、隠し通路を知っていて、しかも普段は館にはヘルパーさん以外にいない事を知っていたのなら、最初から訳の分からない「女盗賊」に依頼しないで、自分で盗みに来れば早かったのでは?金庫の暗証番号が分からなかったからとしても、だからと言っていきなり女盗賊に仕事を依頼するかね?そいつが必ず金庫を開けられる保証も、約束を守る保証も無い訳だし(最悪、中身を盗まれてトンズラされるかも知れない)、それなら最初から鍵開けの専門家と一緒に訪れた方が確実では?と言うか、どうやって女盗賊なんかにコンタクトを取ったんだ(笑)。また、名探偵がふたりも揃っているのに、貴之が侵入しなければ隠し通路を発見できなかったというのもお粗末すぎない?この日、貴之の侵入という、これまた都合の良い「偶然」が無ければ全滅していた訳だし、この点もすっきりしない要因。

他にも、殺人鬼の正体を暴いた事で、その殺人鬼に口封じのために二度も襲われそうになったのに、拘束もせずにのん気に殺人鬼も一緒になって推理を披露しているというのも呆れた(笑)。普通は逃げられたり襲われたりしないように拘束しておくでしょ。と言うか、飛鳥井の葛藤描写がメインになっているために、殺人鬼の動機や素性が基本的にどうでもいい扱いになってしまっている。

個々の細かい推理自体にはそこまでおかしい部分は無いですが、それを取り巻く状況やキャラ設定などが不自然すぎて、素直に納得したり感情移入して読めませんでした。ただ、この辺の設定の不自然さや文体の「強張り」のようなものが取れれば、もっと小説としての完成度も上がると思います。

偉そうな意見で申し訳ありませんが、素人の本音として少しでも今後の活動の参考にでもなればとの思いからですのでご了承ください。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.45:
(2pt)

71ページの鉤括弧抜けが非常に気になる

他の方もレビューに書いている通り、誰が話しているのか分かりづらいことが多いです。それは他の小説でもたまにあることなので、まあ良いのですが。
私が買ったのは8刷目でしたが、71ページの最後、主人公のセリフが始まるところの改行と鉤括弧が抜けていて、一瞬「え?」と現実に引き戻されてしまいました。
細かいことを言えば、館の見取り図見た限り、「手洗いに案内されただけなのにどこを目指して歩けばそこにある隠し扉のスイッチを踏むんですか?」と問いたくなるような不思議なストーリー進行など、他にも現実に戻っちゃう場面が多かったかな。あおみかんの殺人の方がその点はブラッシュアップされているし、伏線の作り方なども面白いです。今後の作品も楽しみです。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.44:
(3pt)

「名探偵の在り方」を問い掛けた作品だが、ミステリと言うよりはサスペンス性に乏しい「ミステリ論」になっている凡作

私は先に「蒼海館の殺人」を読んでしまったので、本作において"名探偵"葛城が「名探偵の在り方について悩み、"心の傷"を負った」事と作者の作風・力量については知っていた。ワトソン役の田所が尊敬する重篤の大御所小説家の財田雄山の山奥にある"カラクリ屋敷"の「落日館」が山火事によってクローズド・サークル化されるという設定はクイーン「シャム双子の謎」からヒントを得たものであろうし、「蒼海館...」ともほぼ同一。本作の意匠は上述した「名探偵の在り方」についての問い掛けであろうが、この手のミステリでは(<Who Done It?>の他に)、放っておけば犯人、名探偵、被害者を含むサークル内の登場人物全員が死に行く運命なのに、"何故犯人は殺人を犯す必要があったのか"、という点が肝要なので、その点にも留意して読み進めた。

しかし、「落日館」には山の下を通る"隠し通路"が存在する事(これも「蒼海館...」と同一)が早々と明記されるので、上述した"関心事"も早々と雲散霧消してしまった。要は雄山の孫の"つばさ"が事故か殺人か不明な状態で死亡した事件を中心として、真相追及に没頭する葛城ともう1人の名探偵の飛鳥井光流(甘崎という助手が居たが自身が名探偵のために死なせてしまった過去を持ち真相追及の怖さを体験して引退した)との"名探偵観"の相違を描いた作品である。"つばさ"が死亡した現場の謎解きに随分力を入れているが、元々"カラクリ屋敷"なので読者としては驚かない(作者としては軽いジャブだろうが)。その現場に甘崎が最後に描いた絵がワザと残されていたという点が、今回の事件と飛鳥井最後の事件(10年前)とを繋いでいる(即ち、10年前のシリアル・キラー<爪>が「落日館」内に居る)という趣向だが、この時点で先の展開が読めてしまうのがチョット残念。

続いて葛城が披歴する登場人物に関する推理(飛鳥井も同じ推理をしている)は一見アクロバティックの様でいて、冒頭から普通に読んでいれば容易に類推出来る平々凡々なもので<爪>の正体も自明となってしまう。そして、ここからが本作の主題で、葛城が「名探偵の在り方」について悩む由縁が縷々と描かれる。良く練れているとも言えるが、本作の趣旨に沿うためにここまで複雑化する必要があったのか疑問も残る(だって「<爪>が「落日館」内に居る」という時点で自明でしょう)し、「***」が"隠し通路"がある事を事前に知らなかったという設定にも不満が残る。「名探偵の在り方」を問い掛けた作品だが、ミステリと言うよりはサスペンス性に乏しい「ミステリ論」になっている凡作だと思った。
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