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紅蓮館の殺人
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紅蓮館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 41~60 3/5ページ
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合宿の自由時間に宿舎を抜け出し愛読している文豪が住む山中の邸宅を訪れる探偵の高校生・葛城と主人公。そこで大規模な山火事に遭遇する。火の手はその山荘に向かっているものの強風でヘリは助けに来れない。そんな中,文豪の孫が亡くなる。葛城は,それを殺人事件だと指摘するが… いわゆる別荘密室もの。山火事が迫る中,推理を進めることに関して言い訳が沢山あるが合理性を欠く。抜け道を探す合理性も乏しく,それを探す描写も乏しく,逃げようといる切迫感を感じない。推理の部分は面白いだけに,展開の必然性の低さが残念だった。 | ||||
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まさかの山火事によるクローズドサークルなんて凄い。 そして、探偵が2人でワトソンは1人です。 現在の事件に過去のシリアルキラーと山火事が絡み、閉じ込められている館もカラクリ屋敷、と色んな設定満載で…ですが、現在の事件のトリックが、探偵が説明しても中々理解できずに何回か読み返しました。 シリアルキラーに関しては先が読めます。 また、探偵と探偵の掛け合いで正直、ワトソンはいらなくないか?と思ってしまいました。 あと、閉じ込められた人数的に連続殺人ではないので、そこもちょっと残念です。 探偵を辞めた探偵と現役高校生探偵の対決も後味が悪い感じで、ラストもかなりモヤっとしました。 もうちょっとカラクリ屋敷的な謎解きが欲しかった…。 | ||||
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読みにくいと感じる点がいくつかありました。 まず、キャラに特徴づけしようとする姿勢は伝わるのですがありえないような設定ばかり、、。もちろん小説はフィクションなのでとやかく言いたくありませんがミステリー小説であれば、現実で考えてみても現実に溶け込めそうな人物設定の方が読者も手に汗握ることができると思います。 また、語り手である主人公にも、その友人で探偵の葛城にも高校生みが欠けるためどうしても高校生と認識して読み進めることができません。少なくとも大学生といった設定ならば話し方や行動からも納得できるような気がします。 とにかく主人公への共感が全くできずモブのようでした笑 まだ葛城が主人公の方が面白いのではないかと思います。 主人公が飛鳥位に憧れる心情も正直よくわかりません。彼女、そんなに魅力的でしょうか? 少なくとも館に来てからはグズグズしていて何がしたいのかさっぱり。あそこまで執着していた友人の仇であるならあんなに地味なことで復讐するのではなく大胆な行動を起こしてもいいと思いますが、、それなのに結局殺しちゃってるし笑 つばさちゃんも噛ませ犬みたいで可哀想でした。だったらつばさちゃん目線の章とかいらんと思います。 ペンダントも回収されてたけど特に言及無しでしたし。 つばさちゃんと偽家族を演じていた経緯もちょっと無理があるような気がして違和感すごかったです。心の中でツッコんじゃいました。 一人称俺で女性軽視が許せない男のような女盗賊も、無理矢理インパクトを持たせようとしてる感がすごくてちょっと無理でした。 異常殺人者の設定も吉良吉影かな?って感じちゃって笑笑 全体的に違和感と無理矢理感による不快さで中々ページがめくれませんでした。 次回作に期待します。 | ||||
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賛否分かれる作品でも楽しめるものが多い方のタイプだと思うが、この作品は合わなかった。 事件に対するトリックは約二つ。館は紅蓮の炎に焼かれそうの意味の紅蓮なので、関連性はない。 トリック自体もクオリティが高いとは言い難い気がするが、この探偵はおそらくホームズ型の探偵と言ってよく、事件そのもの以外の部分で推理力を見せる。そこが好みの分かれる部分か。 「館」シリーズに代表される建物系ミステリはおもしろいものばかりだが、それぞれ意図的に同一の名称は(だいたい)避けられている。そこでど直球の「館」を冠するのはかなりハードルが上がるというのは編集は分かっていたと思うが、新本格ブームを作った京大ミステリ研のように、最近ちらちら「東大ミステリ研出身」の宣伝文句を見るのは偶然か? | ||||
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面白かったです。 何でこんなに評価低いのかと思いざっくりとコメントを読ませて頂きました。 簡単に紹介すると、ある女性キャラの一人称が俺と使います。女性が俺って言うのに抵抗がある人や館の設定、こんな展開が良かったなど、こんな設定は嫌など、ざっくり言うと好みの違いだけでした。 好みの違いで評価が悪いのは勿体無いと思いコメントをします。 自分は面白かったのですが、試し読みなどしてどんな設定なのかなど理解したうえで買うことをお勧めします。 主人公が過剰に葛城を意識して不愉快でした、役に立たないですし。 なので、個人的に最後はスッキリしました。 百合は最高でした。 | ||||
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設定は古き良き館ミステリー。山火事によるクローズドサークルが変わり種でした。 しかし、登場人物や設定、文脈が古くさすぎます。イマドキ、ラノベでもこんなキャラ付けないです。文章も冗長で、とにかく読み難かったです。 探偵の哲学バトルが主テーマなので、感情移入しにくいですね。 過去の事件とクロスしているせいで、現在の事件の進みも遅い。 寝落ちしながら、なんとか読みました。 | ||||
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他の人の指摘にもありますが、私も館(隠し部屋や通路)の構造説明を始め、登場人物のセリフや置かれた状況が分かりにくい場面が多い点が気になりました。特に肝心の「釣り天井と階段」の構造がさっぱり分からず、後々イラストで説明が出てくるのでようやく理解できましたが、文章だけでは何がどうなっているのかよく理解できないところでした(こういう文章では伝わりにくい見取り図やトリック関連のイラストは、説明文のすぐ隣ページに掲載しておくべき。そうすれば無駄に読み返す必要も無いし、イラストを読みながらならすぐ頭に入るから。こういう点は編集さんがちゃんと読者視点で考えて編纂しないと)。 また、それぞれの登場人物の台詞も誰がしゃべっているのか分かりにくい場面が多いです。地の文で主語を省略していたり、言葉遣いや前後の繋がりなどにも一貫性が無い事があるのが原因でしょう(これも編集さんが指摘しないとダメですね)。 本書のテーマでもある「探偵の意義とか葛藤」という議論も今さら感があるし、内容も青臭いというか、自己陶酔的というか、高校生の芝居がかっているセリフ回しには、読んでいて苦笑してしまう部分が多いです。こういう「探偵の苦悩」で悩ませるには年齢設定が若すぎますね。 ★ ↓以下、ネタバレビューです! 未見の方は要注意。長文失礼。 ★ 飛鳥井が「名探偵」を辞めた理由は分かるとしても、葛城が精神的に壊れるほどの葛藤が何かさっぱり伝わって来ないです。彼の推理のおかげで隠し通路が見つかった訳だし、それで皆が助かったんだから良いじゃん(笑)。なので、飛鳥井の最後の「全てを解くために、全てを壊そうとした」というセリフも意味不明です。「暴くべきじゃない過去や真実もある」という理屈は分かるけど、今回の事件においてそこまで暴いてダメだったものってありましたか? つばさが殺されたのは「飛鳥井に気付いた犯人の挑発」だし、それに便乗して事件をややこしくしたのも飛鳥井本人で、葛城の推理とは無関係。つばさ殺しの地点では特に何かを暴くような推理は何もしてないですよね? つばさが殺されたのは悲しい事ですが、飛鳥井にしても結果として積年の憎い仇が討てたんだから良かったと思おうよ。せめてそう思われなければつばさも浮かばれないでしょ。割り切れとは言わないけど、何をそんなにカッコつけてグダグダと悩んでんのって感じで、ふたりの年齢的な「若さ」とも相俟って、まったく共感できませんでした。 他にも突っ込み所として、そもそも論になりますが、「主人公の二人が合宿を抜け出したタイミングで山火事」になり、逃げ込んだ館には「詐欺師が三人」、「盗賊が一人」、「連続殺人鬼が一人」、さらに「主人公が憧れた元名探偵が一人」、そんな「元探偵と殺人鬼は過去に因縁」があり、「たまたま十年ぶりに遭遇」する。そんな連中がたまたまの山火事で「変な仕掛けのある館に閉じ込められる」なんて、いくらミステリー小説とは言え、さすがにキャラ設定や状況に無理やご都合主義があり過ぎてリアリティが感じらず、終始、首をひねりながら読んでいました。 それに「詐欺師」や「盗賊」と言う設定もたいして活かされているようには思えませんでした。今回の事件って、彼らがそういう「役割」じゃないと成立しないストーリーだったとは思えませんし、彼らのキャラ設定や背景描写が薄っぺらいので、これまたリアリティの無さに拍車が掛かって感情移入が出来ませんでした。 館に侵入した「本物の貴之」にしても、隠し通路を知っていて、しかも普段は館にはヘルパーさん以外にいない事を知っていたのなら、最初から訳の分からない「女盗賊」に依頼しないで、自分で盗みに来れば早かったのでは?金庫の暗証番号が分からなかったからとしても、だからと言っていきなり女盗賊に仕事を依頼するかね?そいつが必ず金庫を開けられる保証も、約束を守る保証も無い訳だし(最悪、中身を盗まれてトンズラされるかも知れない)、それなら最初から鍵開けの専門家と一緒に訪れた方が確実では?と言うか、どうやって女盗賊なんかにコンタクトを取ったんだ(笑)。また、名探偵がふたりも揃っているのに、貴之が侵入しなければ隠し通路を発見できなかったというのもお粗末すぎない?この日、貴之の侵入という、これまた都合の良い「偶然」が無ければ全滅していた訳だし、この点もすっきりしない要因。 他にも、殺人鬼の正体を暴いた事で、その殺人鬼に口封じのために二度も襲われそうになったのに、拘束もせずにのん気に殺人鬼も一緒になって推理を披露しているというのも呆れた(笑)。普通は逃げられたり襲われたりしないように拘束しておくでしょ。と言うか、飛鳥井の葛藤描写がメインになっているために、殺人鬼の動機や素性が基本的にどうでもいい扱いになってしまっている。 個々の細かい推理自体にはそこまでおかしい部分は無いですが、それを取り巻く状況やキャラ設定などが不自然すぎて、素直に納得したり感情移入して読めませんでした。ただ、この辺の設定の不自然さや文体の「強張り」のようなものが取れれば、もっと小説としての完成度も上がると思います。 偉そうな意見で申し訳ありませんが、素人の本音として少しでも今後の活動の参考にでもなればとの思いからですのでご了承ください。 | ||||
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他の方もレビューに書いている通り、誰が話しているのか分かりづらいことが多いです。それは他の小説でもたまにあることなので、まあ良いのですが。 私が買ったのは8刷目でしたが、71ページの最後、主人公のセリフが始まるところの改行と鉤括弧が抜けていて、一瞬「え?」と現実に引き戻されてしまいました。 細かいことを言えば、館の見取り図見た限り、「手洗いに案内されただけなのにどこを目指して歩けばそこにある隠し扉のスイッチを踏むんですか?」と問いたくなるような不思議なストーリー進行など、他にも現実に戻っちゃう場面が多かったかな。あおみかんの殺人の方がその点はブラッシュアップされているし、伏線の作り方なども面白いです。今後の作品も楽しみです。 | ||||
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私は先に「蒼海館の殺人」を読んでしまったので、本作において"名探偵"葛城が「名探偵の在り方について悩み、"心の傷"を負った」事と作者の作風・力量については知っていた。ワトソン役の田所が尊敬する重篤の大御所小説家の財田雄山の山奥にある"カラクリ屋敷"の「落日館」が山火事によってクローズド・サークル化されるという設定はクイーン「シャム双子の謎」からヒントを得たものであろうし、「蒼海館...」ともほぼ同一。本作の意匠は上述した「名探偵の在り方」についての問い掛けであろうが、この手のミステリでは(<Who Done It?>の他に)、放っておけば犯人、名探偵、被害者を含むサークル内の登場人物全員が死に行く運命なのに、"何故犯人は殺人を犯す必要があったのか"、という点が肝要なので、その点にも留意して読み進めた。 しかし、「落日館」には山の下を通る"隠し通路"が存在する事(これも「蒼海館...」と同一)が早々と明記されるので、上述した"関心事"も早々と雲散霧消してしまった。要は雄山の孫の"つばさ"が事故か殺人か不明な状態で死亡した事件を中心として、真相追及に没頭する葛城ともう1人の名探偵の飛鳥井光流(甘崎という助手が居たが自身が名探偵のために死なせてしまった過去を持ち真相追及の怖さを体験して引退した)との"名探偵観"の相違を描いた作品である。"つばさ"が死亡した現場の謎解きに随分力を入れているが、元々"カラクリ屋敷"なので読者としては驚かない(作者としては軽いジャブだろうが)。その現場に甘崎が最後に描いた絵がワザと残されていたという点が、今回の事件と飛鳥井最後の事件(10年前)とを繋いでいる(即ち、10年前のシリアル・キラー<爪>が「落日館」内に居る)という趣向だが、この時点で先の展開が読めてしまうのがチョット残念。 続いて葛城が披歴する登場人物に関する推理(飛鳥井も同じ推理をしている)は一見アクロバティックの様でいて、冒頭から普通に読んでいれば容易に類推出来る平々凡々なもので<爪>の正体も自明となってしまう。そして、ここからが本作の主題で、葛城が「名探偵の在り方」について悩む由縁が縷々と描かれる。良く練れているとも言えるが、本作の趣旨に沿うためにここまで複雑化する必要があったのか疑問も残る(だって「<爪>が「落日館」内に居る」という時点で自明でしょう)し、「***」が"隠し通路"がある事を事前に知らなかったという設定にも不満が残る。「名探偵の在り方」を問い掛けた作品だが、ミステリと言うよりはサスペンス性に乏しい「ミステリ論」になっている凡作だと思った。 | ||||
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館ものが大好きで読み漁っていますが、これははずれの部類。 館よりも探偵とは?に主題が置かれており、そんなことよりもっと事件起きないの?図面が活かされないの?と感じました。 そして、皆さん書かれていますが、結構読みにくいです・・。 | ||||
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久々にここまで苦痛な小説を読み切った。本当につらかった。ミステリでなければ、そして前評判を聞いていなければ10ページで挫折していたことだろう。 とにかくもう、人間らしい言動をするキャラが一人もおらず、作者がかっこいいと思っているせりふをただ言わせたいだけなんだなと丸わかりのロボット同士の薄っぺらいやりとりが延々続く。探偵がどうとか生き方がどうとか、しかるべき舞台も世界観も整えられないままべらべら語られるので目が滑る滑る。痛い口調の俺女も、ミステリだから叙述トリックかもしれず、と思って我慢していちいちせりふを読んだが特に何もなくただ痛いだけだった。つらい。若手ミステリ作家にありがちではあるが、それにしても近年飛び抜けて小説が下手なミステリ作家ではないだろうか。 しかしミステリはミステリ要素さえよくできていればOKな面があり、自分もミステリ読みなのでそういう超ポジティブ加点法で作品を評価してしまう。 で、肝心のミステリ要素はなかなかよい。館に集まった人間の嘘がばたばた暴かれていくところと、メインである「犯人と天井を落とした人間が別」というアイデアはかなり読ませた。 が、それを取り巻く動機の書き方、ロジックの詰め方はやはりどうしようもなく下手で、せっかくの素材を殺してしまっている。 しかし、小説の技量なんて書き続けていればそのうち身につくものである。発想力の方がよほど大切で、その点では大いに今後に期待できる。しばらくは読まないと思うが。この作者があと十年くらい作家生活を続け、「なんであの頃の俺は探偵がどうとかいう寒いエセ哲学にこだわり続けていたんだろう?」と悟ってまともな小説を書けるようになった頃に、また手を出してみたい。 | ||||
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謎解きにいたる理論は概ね納得できるが、肝心な「館の構造」や「トリックの手順」などの状況説明があまり上手ではないせいか、謎が解けた時の爽快感が半減してしまっている。 とくに一つ一つのセリフを登場人物の「誰が」言っているのか判りづらい文体は、「あえて」なのか、それとも著者が無頓着なせいなのか……。 担当編集者の人はどうして指摘しなかったんだろう。。。 いずれにしても、読み手にとっては不親切としか言いようがない。 せっかく各個人の抱える事情や心情などの説得力は充分あるのだから、「酔っ払った文章表現」をもう少し抑えた方がかえって読み手に伝わりやすくなると思うんだけどなぁ。 内容がすごく面白かっただけに、文章表現で損をしている典型例だな、と残念に思った。 まだ20代の若い作家なので、担当編集者がちゃんと導いて今後の創作活動の際には工夫していただきたい。 | ||||
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2年ぐらい前の”このミス”でもランクしていたようですが、失礼ながら全く気付いていませんでした。 あまり、なぜこの作品をもっと前に読んでおかなかったのだろう、この作家に気づかなかったのだろうと思う機会は無いのですが、この作家さんと小説については稀有な例になりました。 出だしはエラリー・クイーンの”シャム双生児の謎”をモチーフにした物語という雰囲気でしたが、読み進めると探偵という謎を暴く役割の代償や動機付けといった点に関する問題提起が根底にあるように思いました。 単純に悪い人がいて悪いことをしました、それを暴いて解決した探偵は良い人です、という多くのミステリの根底にある前提に対する疑問というのでしょうか。謎を暴くことが、関係者の幸せにつながるのか、暴いた代償を探偵は背負わなければいけないのかといった、問い合わせは多くのミステリの先にある点に踏み込んだ問題意識だと思います。 類似テーマの作品として、法水倫太郎氏の「密閉教室」が思いつきます。多分ほかにもいろいろとありそうです。しかし本作は、物語づくりの巧みさも含めて、長く記憶に残る作品になりそうです。 ちょうど今月、次作が発表されるようなので、こちらも楽しみです。 | ||||
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ストーリーや設定は面白いですが、探偵がイマイチだと思いました | ||||
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多少ネタバレありです。 館と名が付くミステリーといえば、綾辻行人さんの館シリーズが有名ですが、久しぶりに本格ミステリーでも読みたいなと思い購入。結果的に言えば、期待した内容とは違ったという感想です。 携帯の電波が通じない、下からは山火事が迫ってきている、閉ざされた館の中で殺人が起こる。というザミステリーという構成なのに、殺人に連続性もなく、山火事が迫っているというハラハラ感もない。どこか緊張感のない展開。 登場人物それぞれに裏の顔があるというのはよかったけれど、どの登場人物にも感情移入ができず、登場人物の魅力を感じられなかった。特に探偵役の二人は、探偵特有のもったいぶる感じが、最初から最後まで気になったし、ワトソン役の田所も、常に探偵役二人の思考に置いていかれて、ただ感嘆しているだけの存在で、葛城と飛鳥井の引き立て役でしかなかった。 最後の葛城の葛藤もいまいちよく理解できなかったし、天才の独りよがりをただただ見せられているという感じ。 とまあ辛辣な評価になってしまったければ、唯一よかったのは、小出のキャラクター。クロノクロスというゲームの、キッドを思わせるようなキャラで、個人的に好きだった。 | ||||
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何度も挫折しそうになりましたが、最後まで読んでも一緒でした。 | ||||
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突っ込みどころは色々あるが、最後まで読ませる魅力はある。文体なのか作者の強い思いなのか。著者の他の作品も読んでみようとは思う。 | ||||
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一人称が「俺」の女性が出てきて、他の男性キャラクターと同じ口調なものだから、彼女が会話に加わるだけで途端に誰が喋っているのか分からなくなる。それだけなら読解力の問題ですむものの、どれだけ読んでも俺女である必要が見いだせない。こういう賑やかしキャラが見たかったらライトノベル読むよ。 | ||||
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孤島モノになるための孤立状況は色々あるが、”山火事”というのは「月光ゲーム」などに近いか? 自然災害の場合、犯人に殺人を仕込む時間や動機が見当たらないことが大きなポイントとなるが…。 山火事が迫る中、成功した推理作家の金にあかして作られたギミック満載のお屋敷に避難することになった、訳ありそうな人々に、屋敷に住む家族。そして、そこで起きる殺人事件…。 と、本格感満載。後半はまるまる探偵の謎解きとなる。 様々な謎が明かされて行く過程は伏線の回収も出来ていて構成はしっかりしている。 が、しかし、面白くない。 どうでもいい心理描写が多いうえに、あまりにも面白味のないキャラ設定、無駄で魅力のない退屈な会話が多すぎて読んでてきつい。ダラダラとしたラストの長さも蛇足以外の何物でもない。 作者の筆力というより、テイストの問題かもしれないが、残念な一作。 | ||||
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読みやすいのはいいんですが無駄な文章が多すぎる。 事件が1個しか起こらないので、短編を無駄に引き伸ばした感が凄い。 探偵の意義とかカビの生えた議論が長々と描かれる。この部分は非常につまらなかった。これを省いて第二、第三の事件を起こせたのでは? このミスで絶賛されてましたが、過大評価だと思います。 | ||||
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