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訣別



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【この小説が収録されている参考書籍】
訣別(上) (講談社文庫)
訣別(下) (講談社文庫)

訣別の評価: 4.42/5点 レビュー 24件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

凡作。でも、コナリーは冒頭とラストシーンを書きたかったのかな。

娼婦の母を何者かに殺され、そしてベトナム戦争で「トンネル鼠」として、狭く長いトンネルでいつ現れるかわからないベトコンの恐怖と直面してきたボッシュ。この二つのトラウマがシリーズ初期の作品には色濃く影を落とし、独特の陰鬱なムードをつくりだしていた。だが、最近の作品は、独特の陰鬱なムードは影をひそめ、なにやら普通の探偵小説になっていた。
  本書は、冒頭、ベトナム戦争のシーンから始まり、昔の雰囲気に戻るのかな、と思って期待して読んだ。大富豪の財産の相続人を探す探偵としての仕事をしながら、連続レイプ犯を追うボッシュ。だが、ストーリーは単純で、ひねりもなく、レイプ犯はすんなりとつかまってしまう。レイプ犯を捕まえるシーンはちょっとトンネル鼠になったみたいだけど、傑作『エコー・パーク』での同じようなシーンにははるかに及ばない。
  また、タイトルがチャンドラーの‘The Long Goodbye’とロス・マクドナルドの’The Far Side of the Dollar’ を連想させるけど、大富豪一家の腐敗が描かれるわけでもなければ、妖艶な悪女も出てこない。
  普通の探偵小説としては及第点かもしれないけど、このシリーズの読者にはものたりない。おまけに、謎はすべて解決されて終わるわけでもない。遺産相続をめぐって遺伝子鑑定を依頼した会社が放火される事件も起こるのだが、こちらは犯人がつかまらないままに事件は終わり、ちょっと消化不良。
  つまらないなぁ、と思いながら読み進めていくと、最後にベトナム戦争にからむ彫刻の展示の話で終わる。ああ、そうか、コナリーは冒頭と最後にベトナム戦争にからむエピソードを入れたかったのか、と納得。だったら、こんな長編にせずにもっと短くすればいいのに、と思った。
訣別(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:訣別(上) (講談社文庫)より
4065123100
No.2:
(2pt)

凡作。でも、コナリーは冒頭とラストシーンを書きたかったのかな。

娼婦の母を何者かに殺され、そしてベトナム戦争で「トンネル鼠」として、狭く長いトンネルでいつ現れるかわからないベトコンの恐怖と直面してきたボッシュ。この二つのトラウマがシリーズ初期の作品には色濃く影を落とし、独特の陰鬱なムードをつくりだしていた。だが、最近の作品は、独特の陰鬱なムードは影をひそめ、なにやら普通の探偵小説になっていた。
  本書は、冒頭、ベトナム戦争のシーンから始まり、昔の雰囲気に戻るのかな、と思って期待して読んだ。大富豪の財産の相続人を探す探偵としての仕事をしながら、連続レイプ犯を追うボッシュ。だが、ストーリーは単純で、ひねりもなく、レイプ犯はすんなりとつかまってしまう。レイプ犯を捕まえるシーンはちょっとトンネル鼠になったみたいだけど、傑作『エコー・パーク』にははるかに及ばない。
  また、タイトルがチャンドラーの‘The Long Goodbye’とロス・マクドナルドの’The Far Side of the Dollar’ を連想させるけど、大富豪一家の腐敗が描かれるわけでもなければ、妖艶な悪女も出てこない。
  普通の探偵小説としては及第点かもしれないけど、このシリーズの読者にはものたりない。おまけに、謎はすべて解決されて終わるわけでもない。遺産相続をめぐって遺伝子鑑定を依頼した会社が放火される事件も起こるのだが、こちらは犯人がつかまらないままに事件は終わり、ちょっと消化不良。
  つまらないなぁ、と思いながら読み進めていくと、最後にベトナム戦争にからむ彫刻の展示の話で終わる。ああ、そうか、コナリーは冒頭と最後にベトナム戦争にからむエピソードを入れたかったのか、と納得。だったら、こんな長編にせずにもっと短くすればいいのに、と思った。
訣別(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:訣別(下) (講談社文庫)より
4065123119
No.1:
(2pt)

凡庸な作品

著者の本は初めて読みました。
大富豪の跡継ぎ探しと、連続レイプ犯を追うというのが筋ですが、展開に何の意外性もなく、主人公に特段の感情移入も出来ず。
これがアメリカ随一のストーリーテラーの作品とはにわかに信じがたいです。
これを機にハリー・ボッシュシリーズを、と思いましたが、出鼻を挫かれました。
あと、300ページ強の厚さで上下巻約2000円は痛い。じゅうぶん一冊にまとめられる内容の薄さです。
訣別(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:訣別(上) (講談社文庫)より
4065123100

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