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(アンソロジー)
短編画廊 絵から生まれた17の物語
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短編画廊 絵から生まれた17の物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ミシガン湖畔に建つ「シカゴ美術館」に行けば、まずスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の前で写真を撮り、エドワード・ホッパーの「ナイト・ホークス」を眺めると少し呼吸が変化し、胸の鼓動が高まります。 そのエドワード・ホッパーが描いた18枚の絵画にインスパイアされた作家たちがそれぞれの絵画について短編を設えてくれました。17の短編が収録されています。 「ガーリー・ショウ」(ミーガン・アボット)ノワールの書き手によるホッパー的ノワール。 「キャロラインの話」(ジル・D・ブロック)Heart-warming。 「宵の蒼」(ロバート・オレン・バトラー)本当の絵画のような短編。 「その出来事の真実」(リー・チャイルド)もうひとりのジャック・リーチャー。 「海辺の部屋」(ニコラス・クリストファー)傑作。たった一枚の絵だというのに。 「夜鷹 ナイトホークス」(マイクル・コナリー)いつにもまして優しいボッシュ。この絵を眺めながら、シカゴ・ジャズに耳を傾けているとすべてのハードボイルドは、このたった一枚の絵に敵わないのだと気がつくことになります。 「11月10日に発生した事件につきまして」(ジェフリー・ディーヴァー)よくもまあ、これほどの嘘を(笑) 「アダムズ牧師とクジラ」(クレイグ・ファーガソン)二度笑って、一度だけ泣いた。"真実というのはあまりに過大評価されすぎている"。 「音楽室」(スティーヴン・キング)ホッパーでもキング。 「映写技師ヒーロー」(ジョー・R・ランズデール)「昼下がりの決斗」のランドルフ・スコットのように。 「牧師のコレクション」(ゲイル・レヴィン)レビューの困難な、でも侮りがたい一編。 「夜のオフィスで」(ウォーレン・ムーア)フランク・キャプラ、そして刹那の良きもの。 「午前11時に会いましょう」(ジョイス・キャロル・オーツ)ニューヨーク。アメリカン、ヌーヴェル・ヴァーグ。 「1931年、静かなる光景」(クリス・ネルスコット)描かれなかった時代。人種隔離と善意。 「窓ごしの劇場」(ジョナサン・サントロファー)ヒッチコック。ロマン・ポランスキー。Twist。 「朝日に立つ女」(ジャスティン・スコット)イン・カントリーからの脱出。大好きな物語(笑) 「オートマットの秋」(ローレンス・ブロック)キレのいい<反転>。 劇場、フレーム、同じ透明度、光と影、窓、笑わない人々、建物、ニューヨーク、佇む部屋、ヌードとハイヒール、佇む街角。そして、ケープ・コッドの朝から眺める眼差しの果てには、帰宅を急ぐオフ・ホワイトのヨットが見えるのかもしれません。 私はスリラーの読み手ですから、ディーヴァーが推しメンです(笑) | ||||
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