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(短編集)
船玉さま 怪談を書く怪談
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船玉さま 怪談を書く怪談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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ここ最近に各誌に掲載したものを集めて加筆修正、更に書き下ろしを加えた十二話の実体験集を収録した実話怪談集。 旅先での体験談から友人からの相談事、家族を交えての茶飲み話まで、いつ、どのような状況でも、怪談は来る。集まる。寄ってくる。そうして採れた怪談の原石を、著者は情緒たっぷりに、私情を交えながら(笑)「読める怪談」に仕上げていく。私情を交えているから、読んでいる内に本人から話を聴いているような気分になってくる。喜怒哀楽、様々な感情が入り雑じった、怖くて楽しい怪談集だ。 | ||||
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この著者の実体験怪談本ということなら、と買って読んでみた。 実話の特徴ともいえるかもしれないが、脈絡のない展開に不気味さが漂う。 あきらかにじわじわとマズイ方向に向かっていくような話しの方が読んでいて却って安心だったりする。 どの話しが怖いと感じるかは、読む人の経験や体験に左右されるんじゃないかな、と感じた。 多くの怪談のように「くるぞくるぞ・・・きたー!」ということにはならないが、いきなりぞ〜っとさせられる箇所がいっぱいある。 全編を通してあいかわらず軽妙な文章なだけに、油断していると不意打ちをくらう。 最後に収められている表題作の「怪談を書く怪談」は、詳しくいろいろ書いているようでありながら、 大きく輪郭だけをなぞっているような、奥歯にモノをはさんで書いてるような様子でなんだか気になる。 そして怖い(笑)。 いったいこの著者にはどれだけの異世界と闇の中に浮かび上がるものが見えているのか。 これからも畏敬と親しみを持って著作を読んでいきたいと思っている。 | ||||
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ホラー物とは普段ご縁がないのだが、彼女の著作は別。 読む機会があると大概一気呵成に読了する。 非常に明快で筋の太い文章でありながら、女性らしい繊細さと共存して、リアリティーの高さを感じる。 特に今回の中で三味線話は、ストーリーは、実体験? さもありなんと言うところで、怪談という物ではないが、 とても味のある話であった。 更に着物で登場人物の衣の描写は、今の時代にこんな様に書ける人がいるのかと大変驚いてしまった。 将に、彼女は明治を生きた岡本綺堂や三遊亭圓朝を彷彿とさせるような蘊蓄の持ち主と知った。 そう言えば、文章の歯切れのよさと描写力の高さは、なんとなく綺堂を思わせなくもない。 彼女はだんだん成長していくタイプの作家のように見える。 怪談書きを越えたところの怪談書きになって行くのを、 楽しみにしてこれからも期待したい。 | ||||
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なかなか面白かった。Kindle版で少し安かった。三味線の人ってすぐ特定されそう… 生霊とか怪異の好みの系統の話が多くて満足です。もっと沢山ページ数があればなあ〜で星4つにしました。量的に少し物足りなかった。 | ||||
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ごめんなさい、読んでからすぐの感想じゃなくて、少し日を置いて感じたこと。 誰しもその人の一生が持つ、その時期の特質があると思う。私は氏の作品は、だいたい全部読んでいる読者ですが、最近特にそれを実感します。氏も我々と同じように、年を取っていかれています。もう青春時代の、あの煮えたぎるエネルギーを対象に注がれた、向こう見ずの無鉄砲な氏ではありません。そろそろ落ち着かれています。その分、一つ一つの話が氏の中で十分発酵し、程よい濃度で読者に提供されています。これもまたよいのではないでしょうか。この成熟期がX年続いた後、円熟期に入られることでしょう。話の内容だけではなく、七海さんにも興味がある私には、変わらず楽しみです。 | ||||
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加門先生の「怪の話」を読んで、実際の心霊体験の話をもっと読みたくなり、購入しました。 なかなか背中がぞくっとするような話があり、面白かったです。 | ||||
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短編12作のうち、最後の3作が本書のために書いた書き下ろしである。「聖者たち」1,2とタイトルになっている「怪談を書く怪談」が新作で、3作ともよかった。作者の持ち味が自然な形で出ている。こわーい、という恐ろしさではない、ふんわりと身の回りを漂う不思議さと、この世から見えない世界へとそそのかし、押しやる見えない手が触れてくる。オカルトなんか信じない人でも、気のせいだったんだ? と振り切ろうとした経験があるはずだ、あのこと。それが、ここにある。ほんとうにあったんだ、と自信がつくだろう。身の回りのこととして、読んでみると奥が深い。 | ||||
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待望の1冊です。非常に楽しめました。私が一番好きなのは、三味線のお話です。色々と考えさせられ、また余韻の残るものでした。 罰当たりめ、ざまあみろと思ったのは沖縄のお話です。 とにかくどのお話も面白かったです。先に漫画化されてた一品も、文章で読むと漫画になかった情報もあったせいか、かなり趣も変ってました。装丁も加門作品としては珍しい感じじゃないでしょうか。割と好きな絵です。 | ||||
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他の加門さんの本に比べると、おとなしい怪談が集まった本かなと思います。 私は「ある三味線弾きの話」がとても好きで、その雰囲気をぜひともHONKOWAの漫画の方でも描いてほしいと思ってしまいました。 地味ではあるけれど、興味深い内容がたくさんあって楽しめました。 | ||||
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友人に言わせると、私という人間は、『日常生活で多くのオカルト体験をしている癖に、絶対それを 認めない人間』だそうです。(笑) そんな私の意識を変える為に、その友人が次々と紹介してくれる本や漫画の中に、この著者の体験本 もありました。 「ああ、そういえばコレに似た事が昔あったなぁ・・・」と思う話がこの著者の本にはちょこちょこ 出てくるので、本当は怖くて読みたくないのですが、二度と同じ轍は踏みたくないので、防災?(防犯?) 目的でついつい読んでしまいます。今回も参考になる話が幾つかありました。 | ||||
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なかでも『船玉さま』はゾ〜としました。怖かった。 伊藤三巳華さんの漫画に出ていた話があったので 加門さん側からの話も読めてよかったです。 加門七海さんの本は、怖い本にありがちな 『絶対怖がらせてやる!!!』という気負いがないので 私はとても読みやすかったです。 | ||||
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怪談徒然草で、加門さんに打ちのめされた私にはちょっと物足りない内容。 なんでかな? 怪談徒然草は、何十回でも読み返しちゃうし、人にも貸しまくりましたが、これはきっと三回位しか読まないし、人にも薦めないかな。 | ||||
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