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時の娘



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時の娘の評価: 4.18/5点 レビュー 92件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 41~60 3/5ページ
No.52:
(5pt)

面白かった!

まあ古典だけれども、いまだ世間で広く流布しているリチャード3世の実像がわかって、先ごろ見つかった遺骨のニュースをあらためて感慨深く見ることができた。他の出版社からも出ているけれど、やっぱりハヤカワのこの肖像画の装丁がいい。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.51:
(5pt)

英国歴史ミステリー

骨折した警部が、たまたま手にしたリチャード三世の肖像画を見て、本当にこの男が甥である王子二人を殺害したのか?そんな疑問から、今迄定説となっていたリチャード三世が悪名高き王なのかを解き明かしていく歴史ミステリー。
テンポのよい会話での展開なので、わかり易いので歴史が苦手な人でも楽しめる作品だと思う。
もちろん歴史好きの方ならもっと楽しめます。
もちろん登場人物の言い分は作者の言い分でもあるわけで、要するに当時の権力者によりいくらでも歴史は覆される。
資料を基にベッドの上で推測するベッド探偵。中々面白い設定だと思います。
何度読んでも新鮮さが伝わる作品です。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.50:
(5pt)

リチャード三世の遺骨発見の元になった小説

2013年の2月、イギリスのリチャード三世の遺骨の特定がされたというニュースが世界中に流れました。その時私はそのニュースと関連動画をむさぼるように見たりニュースをネットで検索したりして過ごしました。イギリスのドキュメンタリーでは発見された場所、その時の様子、DNAの特定方法、頭蓋骨からの生前の顔の再構築の方法など詳しく説明されていましたので食い入るように何度もみました。また世界に配信されたニュースもかなりたくさん読みました。

そうして見ているにニュースの中心にいる一人の女性が「リチャード三世協会」の人だということがだんだんわかってきたのです。この協会の人達はリチャード三世は彼を戦いで破ったチューダー王朝の下で歴史的に汚名を着せられた、しかし実はそれは敵方の王朝が後から着せた汚名であって実は彼は邪悪な王ではなかったということを信じているファンクラブなのだそうです。

ニュース動画に出ていた女性が発案者になり資金を募り何百年も行方不明だったリチャード三世の遺骨を探し始め、長年の努力の結果やっと見つけたのです。DNAの鑑定のためにリチャード三世が受け継いだ彼の母のDNA(ミトコンドリア)を連綿と持ち続ける女系の直系子孫を調べあげ、連絡を入れたのは5-6年前ぐらいだったそうです。ですからかなり長期間にわたって調査を続けてきています。

さらにニュースを読み進めてゆくとこの「リチャード三世協会」の活動の大きなよりどころとしてこの「時の娘」というこの推理小説が一役かっているらしいことがわかってきました。ところがドキュメンタリーの中でリチャード三世の遺骨の背骨が曲がっていることに最初に気がついた時にこの女性が困惑したようながっかりしたような反応をしたのが気になりました。そこで一体この「時の娘」は何が書かれていたのだろうかと気になったのです。

そういう理由で今回やっとこの小説を読んだわけですが、この小説では背骨のことについてはあまり大きく触れられてはいませんでした。そしていろいろ調べ推理した結果、結論としてリチャード三世には甥たちを殺す必要は全く無かったのです。では探偵の推理で一番重要なことなのですが、彼の甥たちを殺すことで一番利益があったのは誰だったのか、、、その理由はこの小説の推理を読んでみればわかります。

この小説の中にも書かれていますが、似たようなリチャード三世の擁護説は過去数百年間何度も出てきているようです。しかし文豪シェークスピアの「リチャード三世」影響が大きすぎ一般社会に広がった汚名を覆すまでには至らなかったのです。「リチャード三世協会」は1920年代に設立されていますが、20世紀になって最初に大きな影響を与えたリチャード三世擁護説は1951年に出版されたこの小説なのだそうです。過去約500年間行方不明だったリチャード三世の遺骨を見つける動機になった小説と考えれば歴史的な価値のある小説ではないでしょうか。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.49:
(5pt)

メモリーポリティクス

本作は、探偵小説だが、主人公であるスコットランドヤードの刑事グラントは、ケガで入院中。全く動けない。その暇な時間を使って、彼はベッドのうえで、数々な歴史文書を考証し、イギリス王室史にまつわる歴史ミステリーの解明に取り組む。「歴史秘話ヒストリア」だ。原作は、1950年に書かれているから、かなり古い。日本語訳も二度目になるが、今回は、Kindle化されている。

時は、15世紀後半。イギリス王室は、王位継承を巡るヨーク家とランカスター家の対立に明け暮れていた。「薔薇戦争」という。そのヨーク家の最後の王となるのが、リチャード三世だが、通史では、この最後の王の評判がよろしくない。兄であるエドワード四世の急逝後、本来の王位継承者である兄の二人の子どもをロンドン塔で惨殺し、王位を簒奪したという。シェイクスピアの戯曲でも極悪非道な王として描かれている。この通説に疑問を抱いたグラントは、様々な文献に基づく犯罪捜査的推理を積み重ね、ついにねつ造された歴史の裏側に迫る。

米国などでは「歴史」のことを「メモリーポリティクス(Memory Politics、記憶の政治)」とも云う。過去の事実のうち、何を残し、あるいは、強調し、何を忘却の彼方に追いやるか。そこには、歴史を編纂する現在の政治権力構造や政治情勢が色濃く反映される。現在の政治権力の正統性を担保することが、「歴史」の役割でもあるのだろう。この作品は、推理小説ではあるが、「歴史」が果たしてきた政治的役割を見事に描いている。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.48:
(3pt)

傑作.しかし登場人物一覧が無いのは致命的.

「時の娘」を読了.足の骨折で入院を余儀なくされたグラント警視は,退屈紛れに歴史書をひもとき,兄王の遺児を殺して王位を簒奪したとして悪名高いリチャード三世の事件の真相を探ることになる….という歴史的名作だそうで,読んでみると訳も素晴らしく物語の展開も申し分ない,歴史ミステリの傑作であろう.但し,英国の歴史に通じていない日本の読者には明らかにハンディキャップがある.バラ戦争の詳細を知っている日本人読者はそう多くないと思える上,この本には無数のジョンやエドワード,リチャード,エリザベス,ヘンリーが登場し,誰が誰やら判らない.本書の最初に記載されている系図をプリントアウトし,後はあなたの直感と記憶力に期待しましょう.
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.47:
(5pt)

図式的なものの見方への反論

コペルニクス的転回で、既存の歴史認識を覆してみせる本書。
しかし作者のねらいはそれそのものにあるのではなく、
図式的なものの見方を鵜呑みにする愚に対しての反論だろう。

つまり、ここではリチャード三世の濡れ衣を晴らすことが
目的なのではなく、そのような解釈が成立するロジックを
エンタテインメントとして示すことによって、
歴史がいかに玉虫色のものであるかを告発することを
主眼としているように、わたしには読めた。

蒙昧がひらかれたような気がしている。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.46:
(1pt)

Kindle版は《まだ》買ってはいけない→修正されました

《2013年5月22日に追記しました》

他のレビューにもありますが、冒頭に印刷版にして少なくとも5行分(100字以上)の字抜けがあります。

早川書房お客様係から、修正したKindle版が「一両日中に」アップロードされると2013年5月10日に連絡がありましたが、5月17日現在まだ直っていません。なお、10日以後お客様係に問い合わせても返信がありません。

この古典的名作の電子書籍版は、現時点では読めたものではないと言わざるをえません。

-------------
追記:
5月18日に修正版が配信されました。また、早川書房のお客様係からの返信は5月22日になってからでした。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.45:
(4pt)

面白い!

言葉の言い回しがとても巧みで、読書欲を誘います。
他にない趣向の作品なのでとても新鮮でした。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.44:
(1pt)

う~ん

内容説明を読んで面白そうと購入したが、思っていたのとは全く違い、途中から飛ばし読みをした。
推理小説というより、史実探し。歴史書としてとらえ、歴史の謎を解き明かすと理解しないと読むのも辛い。
歴史書は好きな年代、興味のある出来事、事柄と人によって違うので、合致すれば面白いかも・・・。
内容説明を単なる推理小説と読み間違えたか、誤解を与える書き方だったか・・・。
とにかく購入したことを後悔した一冊でした。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.43:
(3pt)

ベット探偵・・刑事?

すごく知的で良質なミステリーだったと思います。が、「横文字の名前」を覚えるのが苦手な私としては、何度も登場人物や、家系図を見直さないと「誰?」ということがしばしば(笑)これは個人的な問題なのでそれが苦手じゃない方はぜひ。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.42:
(2pt)

日本人には理解し難いのかな!

英国史がもう少し分からないと、面白さが半減する。それと、歴史と言うことで、推理の結果が正しいのかどうか、何となく、もやもやした感じが残る。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.41:
(3pt)

紙の本から5行抜けがある

自分が持っている七刷の14ページ左から3行と、15ページ右から2行が抜けていた。
具体的には、
紙の本「・・・<アマゾン>が代わった。ぶなの大枝みたいな・・・」
Kindle版「・・・<アマゾン>が代わった。ぶな重たい荷物・・・」

ここまで読んだとこで、どうしても
 「ぶな重たい荷物」
が誤訳/誤植にしても変だし、結構有名なお話(本)だし、
どうしても文章として繋がらないので、気になって元本確認して判明。
現在は紙の本を読書中なので、ほかにもあるか不明。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.40:
(3pt)

なぜ陰謀論が生まれるのか

1950年代の歴史ミステリの古典。
英国では有名なミステリーの謎解きを謳う。
二人の素人探偵が丹念に当時の文書を読み解き、トマスモアやシェイクスピアをはじめとする歴史家に汚名を着せられてきたリチャード三世を二人の王子殺しの冤罪から晴らす。

結局のところ議論の筋書きは種本が有り、当時の権威に反する説を打ち立てた学者の議論を引き写しているらしい。その学者も、オリジナルではなく、この半世紀以上前に出された説も「新しい資料」によって上書きされている。

犯人を捕まえる最中に怪我をして病院にいる刑事も、イギリスで論文を書くために刑事の手助けをするアメリカ青年も、主流の説がなぜ出てきたのかを文書に基づいて丹念に追うのだが、自分たちが先人たちの「決めつけ」や「陰謀論」を糾弾するのと同様の峻烈さでは自分たちを反省することはない。

彼らに「否定」される学者たちが、無批判に先人を踏襲しているとされるのと同じ意味で作者も先人(読者には開示されない学者)を無批判に踏襲しているのが残念。またその過程で彼ら自身も歴史の捏造を律儀に踏襲してすらいる。
警部が立てた仮説の根拠をアメリカ青年が古文書を集めてくるが、アメリカ青年は警部に指示された、警部の仮説にピッタリな文書を集めてくる。
しかしその文書も実際は学者たちの集めた膨大な資料から選別されたもので、選択した学者が立つ立場を刻印されている。
作者はプロスペクティブな資料収集を装うが、実際にはレトロスペクティブな資料収集であることが隠されている。

発表から半世紀が立ち、おそらくは一世紀前の学者の説を踏襲したミステリ小説として考えると、どうしても如何に主流の学説が形成されるかよりも如何に反主流の説が立ち上がるかを書いた小説として読めてしまうのが実情。それでも言説の形成の流れを(著者の意図した主流学説だけでなく)読ませてくれる意味で、古典と言って良いと思う。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.39:
(3pt)

英国史の予備知識が前提

hoge2 さんの評に同感。

英国史の常識に挑戦するスリルが持ち味の作品なので、英国史の予備知識がないと辛いです。 (辛かった。)
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.38:
(4pt)

すっきりしました!

面白い!
登場人物と一緒に謎を紐解いているかのような感覚がいいですね。
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)Amazon書評・レビュー:時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)より
4150727015
No.37:
(5pt)

永く生き続ける『傑作』とはこういうものなんだなぁ、と思ってしまう作品

オリジナルは1951年リリース。最初の邦訳は、村崎敏郎氏にて1953年リリース。電子版は2012年9月25日リリース。ジョセフィン・テイの代表作にして、歴史ミステリの名作として、またベッド・ディテクティヴの嚆矢的作品(こうしやてきさくひん→嚆矢《昔、中国で戦いを始めるとき、敵陣に向かって一の矢を射たところから》物事のはじまり。最初の意味)としてあまりにも有名な作品である。本作の内容とは逸れるが、このような名作が毎週金曜日の午前0時に、『Kindle本セール』として毎週選別されリリースされているのだが、愉しみで仕方がない。毎週その選択された本を選び出す『眼力』に感心している。

リチャード三世については、韓流時代劇における首陽大君(スヤンテグン)/第7代王世祖(セジョ)並に非道な人物として多くの歴史書物、特にあのシェイクスピアによって描かれているわけだが、その実像を『安楽椅子探偵(armchair detective)』が、探偵の視点から解き明かす、という歴史ミステリである。つまり、

『物証を重んじ、伝聞証拠を排し、常に"誰が得をするか"を考える』

を、歴史の事象に対しも実践したところが素晴らしい。

登場人物の設定や会話の秀逸さやユーモアも素晴らしく、読んでいて感心してしまう。そして全く古さも感じない。永く生き続ける『傑作』とはこういうものなんだなぁ、と思ってしまう作品です。
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No.36:
(4pt)

歴史を題材にした安楽椅子探偵の古典

友人に勧められて購入。

歴史やシェークスピア劇で大悪人とされていたリチャード三世が、実は善良で民衆に慕われていた王様だった。という意図的に捻じ曲げられた歴史(トニーパンディー)を解き明かしてゆく話。主人公は入院中で寝たきりの刑事。書籍や資料を持ってくるのは看護婦と見舞い客。安楽椅子探偵を通り越して寝台探偵物。

歴史と推理モノのどちらかが好きな人ならオススメ。
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4150727015
No.35:
(5pt)

リチャード3世の遺骨発見! 今こそ読むチャンス

本作のテーマになっている、というよりほとんど主人公の英国王リチャード3世。
つい先日、約500年ぶりに彼の遺骨(と思われる骨)が発見されました。

英国中部のもと修道院だった駐車場から発掘されたとか。
DNA鑑定でもほぼ本物だと判断されたそうです。
近々、国葬がなされ、きちんと埋葬され直す予定と伝えられます。

ニュースなどで大きく報道されたこのニュース。
リチャード3世の真の姿をうかがい知ることのできる本作を手にするチャンス到来です。

もちろん、歴史ミステリというジャンルの代表作のひとつでもありますしね。
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4150727015
No.34:
(5pt)

なんで歴史は書かれるのか、そんな疑問を抱くために。

事故で入院し、暇を持て余すグラント警部。退屈しのぎに眺めた肖像画にふと感じた違和感から、ベッド探偵となった彼の調査は始まった。
 リチャード3世、果たして彼は本当に世評の通りの悪王だったのか? 歴史研究家の若者を助手に加え、調査に乗り出すグラント。犯罪推理のメソッドから事実に当たるその手法は、やがて古の王の人生に、新たな光を当てる事となる……。
 史実の資料をもとに、リチャード3世の「常識」に新たな側面から迫る、歴史もの安楽椅子探偵ものの大古典。人名がとっつきにくいところはありますが、要は相続争いだと割り切れば、大筋は掴みやすくなるかと思います。
 人の評価、歴史の評価。当たり前だと思っている事は果たして本当なのか、歴史を書いて残した者の意図は果たしてどこにあるものなのか。ふと考え直す視点を与えてくれる良書にして、読後の結びも爽やかな名作であります。
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4150727015
No.33:
(5pt)

歴史ミステリーといえばこの一冊

大学の西洋史の教授がオススメしてたので読んでみました。参考文献かと思いきや、すごく面白い!!!
本の内容自体、面白いけど、「歴史ってこういうところが面白いんですよ〜」って言いたかったのかも。

ヨークには資料館があって、リチャード3世の業績なんかが展示してあったけど、これ読んでから行けばよかったな、と思いました。
外国の人の名前って、同じ名前の人が多くて結構混乱するんですけど本の最初に家系図が載ってるので時々チェックしつつ読みました。
親切!

ものすごくオススメです。
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4150727015

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