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平場の月
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平場の月の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 121~140 7/8ページ
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| 期待値大で、本を開き、まずまずの作品。 中学時代に淡い関係だった二人が、50代で再会して深い関係になっていく話は、ほとんどの読者の心に響くだろう。 まだ若い人たちはそういうものか、と思い、その世代を過ぎたものには、懐かしい映像でもある。 生活も、今を暮らす人々には細部にわたって共感できて、小説の有難さを味わえる嬉しさがある。 | ||||
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| 自分が受容され、自分を必要だと思ってくれる存在。人生が半ばを過ぎると、そうした存在に新たに出会うことは稀である。だからこそ、そうした存在を失ったときの喪失感は筆舌に尽くしがたい。今年、母を喪った私は、この本を恋愛小説としてでなく、死ぬまで生きるという、万人に課せられた大きな荷物を背負って歩く、青砥に心を寄せながら読んだ。著者の作品は初めて読んだが、他の作品も読みたいと思った。 | ||||
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| 50代の男女が主役の恋愛小説。 それぞれ結婚・恋愛において痛い思いをしたシングルの二人は、元中学の同級生。ばったり出会ってから、お互いの近況を話合うことから交際が始まる。 決してゆたかとは言えない暮らしむきの中、ゆるやかにお互いを労わるような愛情を育む。若いおじいちゃん、おばあちゃんといてもいい年代の恋愛のリアルがあるね。要介護の母親がいる男性。思い病気を抱える女性。二十代の恋愛にない風景を見せてくれる。どうなる二人の行く末は。 男性の決意が固まったとき、女性は思いもしない反応を示すことになる。じれったさを表すのにSNSが効果的な使われているね。胸がアツくなるラストに向けて物語は進み、読了後はしばし余韻に浸ることにだろう。 女性の芯の”太さ”がとても印象的な作品だ。 | ||||
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| 久しぶりに 泣けた、、、熟年の恋愛は 分別があり過ぎて辛い。 映画化するなら 須藤は吉田羊のイメージ | ||||
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| 青砥と須藤、中学の時に叶わなかった恋愛が50になって再会し再燃するのだけど、不運にも女の方に癌が見つかって。章題は全て太い(体型ではなく神経が)女・須藤の台詞で、ぶっきらぼうな調子なのに繊細なムードが漂っていますね。ああ!須藤よ、若い時にDV男や浪費家ヒモ男らのろくでもない野郎に惚れたのは不仲な両親の影響で無意識に幸せを拒んだのか。青砥は結婚に拘る事はなかったのに、須藤には最後くらい素直に男に甘えて欲しかったな。 | ||||
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| とても読みやすくて、分かりやすい文章でした。 人物描写がリアルで、登場人物に感情移入でき、読後感も納得いくもので、 読んで良かったと思いました。 この二人にとって、お互い愛し合うことは、ごくごく自然なことで あくまでもとことん日常の延長線上にあるのでした。 | ||||
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| 朝倉かすみさんの小説が好きでこの本の文庫化を待っていましたが、こちらのレビューを拝見し是非読みたいと思い、思い切って購入。期待していたような感情への作用はありませんでしたが、楽しませていただきました。 | ||||
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| 中瀬ゆかりさんが紹介していて色々な背景が重なったので手にした小説。 初めから淡々と哀しみが行き渡る文章も素晴らしい。 胸にせまる哀しみを抱きながら読み進めた。 青砥と須藤、名前を出すだけで胸が熱くなる。 決して楽ではないが丁寧な暮らしがリアルだが美しい。 思いがけずつながる再会が過去の二人の思いにつながっているからこそ自分を飾らず一歩が慎重に運ばれる。 わがままでなく、といって流されず。 恋とも言えず深く深く根を張る思い。 50代、若くもなく年寄りでもないが人生そろそろ終い支度していくのかと万感の思いが込み上げる。 読み終わるのが惜しかった。 ずっと青砥と須藤と居たかった。 ひさびさに読みながら声をあげて泣きました。 | ||||
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| ほんとうに静かな大人の恋愛。自分をすべてぶつけていくような若い頃の恋ではなく、多岐にわたる人生を歩んだからこその2人。不思議と同級生はいくつになっても あの頃と変わらない。 | ||||
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| 【ネタバレあり】若者には解るまい(苦笑)…なんてね。 酸いも甘いもご存知であれば染み入る話。 本意に背く事を決めた(であろう)須藤の意志は現代では愚かな事ととされる痩せ我慢。それが堪らなく美しい。 ヒトと人の間に生きてこそ「人間」。あと数年で還暦のココロが動きました。 ありがとう。良書です。 | ||||
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| 結末は想像できたけど、大切に大切に読み進めた。不器用で幸せをなかなか摑めない須藤に自分を重ねて、胸が震えた。須藤の笑顔をもっともっと見ていたかった。悲しい。本を読んで、こんなに泣いたのは久しぶりだ。心に沁みる本当にすごい小説です。 | ||||
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| あっという間に読み終えてしまった 上手く相手への思いを伝えきれないもどかしかさ それ以上に思うからこその気持ちが 切なかった おススメです! | ||||
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| 新聞の広告を見て、気になったので読んでみました。 かなり読みやすい文章で一気に読破しました。なんか、ちびまる子ちゃんの大人版みたいな感じで、よくいる同級生の集まりが出てきます。悲劇なのかもしれないが、日常とも言える物語に引き込まれました。批判めいたことはないですが、あえて言えば、主人公の容貌(身長や顔立ちなど)を最初の方で言って欲しかったな、と思います。 | ||||
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| 登場人物を見ただけで、悲しい物語であることが予見されたが、主人公と年齢が近いこともあり、この本の新聞広告が気になった。 主人公と自分を重ね、自分が彼だったら違う結果になるだろうかと自問自答するが、多分結論はあまり大差はないだろう。 女性の思慮深さ、男性の幾つになっても子供っぽい発想、勝負になるはずもない。 作者は、男性にも女性にも等しく優しくはない。 物語の背景や登場人物の懐具合まで、奇妙なほどリアリティがあることを考えれば、登場人物たちも同様に奇妙なリアリティがあるのは当然のことだろう。 一方でヒロインにリアリティが薄いのは、作者が彼女にだけ優しいからだと思った。 読後、同じ登場人物でハッピーエンドが出来ないかと考えてしまった。 物語の最後がバッドエンドしかないと決めてしまうことは、やはり悲しいからね。 | ||||
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| 濃密な語りになっている。 登場する人びとを目の前にするようにさえ感じた。 読み終わるのが、残念だった。 社会的な地位や名声もなく、経済的にも豊かではない、平場の人びとが織りなす日常が描かれる。 平場に生きる人びとの日常は、平凡である。 しかし、それは心を打つので、「平場の月」なのだろう。 50歳を超える主人公たちは、当然のように、多くの経験を重ねてきた しかし、二人の思いは、すれ違うばかりである。 しかも、大きな不安が生まれる。 それでも、二人は互いを愛おしく思う。 そのため、やがてそれぞれに決断が求められるようになる。 その決断は、それぞれの生きる意味を明らかにする。 | ||||
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| 泣かない二人。涙はこぼせない分、心に溜まる。思いの外深く染み込んで、簡単に泣けない大人になってしまった、不器用な二人の、不器用な恋。 読み終えて、素直に切なかった。 平成の「風の盆恋歌」だと思った。 | ||||
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| 普通の普通の暮らし。 50代が過ごすごく普通の暮らし。 世の中にもまれながら酸いも甘いも十分経験しているごく普通の男女。 地元でごくたまに幼なじみが出会う環境。 地元に舞い戻ってきた幼なじみに出会うこともさりげなく普通。 居酒屋で飲み会を経て、家飲みに発展するごく普通な流れ。 体調のことが気がかりになる50代。 医者が”念のため”といって検査を経験する年頃。 中学生の頃のきゅんとくる告白は記憶の片隅に必ずインプットされている。 そんな出会いはさりげなくて。 ごく普通の暮らしの情景の中で、50代の男女の心と心が通っていく。 熱く求め合うのではなく、少し触れ合い、心のすきまを埋めていく。 50代からの人生に必要な大切なものが見えてくる。 直接に熱くならずとも、お互いが慰め合い、分かり合う気持ち。 過酷な病気が押し寄せ、一緒になって寄り添っていく。 相手のことを慮り、頑なに強い意思で投げ返す。 そんな平場を描いた小説は、殊玉の愛のメッセージを残した。 読後は余韻が冷めず、夢にまでその光景が現れ、どうしようもなく切なくて。 小説の中の世界から抜けきれず、心は完全に持っていかれました。 | ||||
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| 相手と自分の思うようになりたい欲望と、相手の気持ちを大事にしたい二つの思いの中で揺れる大人の恋。切ない。 | ||||
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| 先入観なしで読まれるほうが良いとおもうので具体的には書けませんが、この物語の中で、ある登場人物が、ある病気にかかり、ある医学的措置を選択します。 そこからのそのひとのこころの揺れと、それを理解&想像できず、あとになってから あれはそういうことだったのか と 思い出してガクゼンとするこころ。 たがいに想いあっていてもすれ違ってしまうこと、あるいは、思うからこそカッコいい自分でいたくて結果としてホンネがいえないこと、言わずに隠してしまうことの煩悶と可笑しさと悲しさと愛しさ。 『肝、焼ける。』ともしかすると同じテーマなのかな。 最新の医学的選択肢については、迷ったり悩んだりを、実際に経験しているかたがもう大勢あるのだろうと思います。まったく同じ病気あるいは処置じゃなくても、そういう経験をされたかたのご家族やおともだちが そのかたのリアルな気持を理解するそこに寄りそうヒントになるという大事な役目があると思いました。 等身大の臨場感と生活感にあふれていて、しかも登場人物に密着した「口癖」や「決め台詞」でいろどられています。 おかしいけど、笑えるけど、笑っちゃうけど、でも悲しい、せつない、みたいなのが、私とても好きです。 ハードカバーより安かったのとちょうど新幹線に長く乗る予定があったのでkindleにしちゃいましたが 場面を読み返したいときには本のかたちのあるほうが良かったかも… | ||||
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| 今までどれだけ(日本語でも英語でも)本を読んできたか知れないが、今まで出会ったことのない本であった。最初は、青砥と須藤の会話も描写もなんか、読点がなくて、だらだらと続き、読みづらいと思ったが、そのうち、それに慣れた。それは、人間の心って、特に50を過ぎて一定の経験を経ると、一筋縄ではいかぬほどに交錯して、使い古された言葉では届かないし、読者に届かないと思った書き手の一つの表現方法なのかと思った、と書いている自分の文章も、なんか、だらだらと長くなってきたなぁと気づいた。せつなく感情移入できる小説ではあったが、青砥も須藤も幸せではなかったのかと思えた。 | ||||
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