さらば愛しき女よ

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

さらば愛しき女よの評価:

4.18/5点 レビュー 87件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全168件 81〜100 5/9ページ
No.88
(5pt)

村上春樹訳による決定版、文庫化。チャンドラーを今一度堪能しよう

■ハードボイルド小説の大家、レイモンド・チャンドラー(1888‐1959)。彼は生前7つの長編を書いた。全作に探偵フィリップ・マーロウが登場した。『プレイバック』におけるマーロウの台詞「タフでなければ生きてゆけない。やさしくなければその資格もない」はあまりにも有名だ。
■村上春樹は、チャンドラーをこよなく愛しており、文体にはその影響も見られる。確かに、ある種硬質で、乾いたユーモアの漂う文体は両者に共通して流れている。
■本書はチャンドラーの長編第2作で原題は「フェアウェル、マイ・ラヴリィ」。これまで清水俊二訳の『さらば愛しき女よ』があり、ロングセラーを続けてきたが、2009年、チャンドラー没後50年の節目の年に村上春樹が新訳の単行本を発表、邦題も『さよなら、愛しい人』として決定版とした。その文庫化が本書だ。
■私立探偵マーロウは、しがない人探しの仕事をしている最中、殺人事件に遭遇する。刑務所帰りの派手な服を着た大男、ムース(へら鹿)・マロイが、熱を上げていた踊り子のヴェルマを探しに来ていて、かつての店が黒人の店に様変わりして相手にされなかったことに逆上、オーナーの首をへし折って店を去る。マーロウは、ナルティー警部からヴェルマ探索を持ちかけられる。
■かくして探偵はロスの街を彷徨するのだ。渋い顔つきで、ほろ苦い余韻漂うラストに向かって―。イヤー、泣けます。
さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.87
(5pt)

村上春樹訳による決定版、文庫化。チャンドラーを今一度堪能しよう

■ハードボイルド小説の大家、レイモンド・チャンドラー(1888‐1959)。彼は生前7つの長編を書いた。全作に探偵フィリップ・マーロウが登場した。『プレイバック』におけるマーロウの台詞「タフでなければ生きてゆけない。やさしくなければその資格もない」はあまりにも有名だ。
■村上春樹は、チャンドラーをこよなく愛しており、文体にはその影響も見られる。確かに、ある種硬質で、乾いたユーモアの漂う文体は両者に共通して流れている。
■本書はチャンドラーの長編第2作で原題は「フェアウェル、マイ・ラヴリィ」。これまで清水俊二訳の『さらば愛しき女よ』があり、ロングセラーを続けてきたが、2009年、チャンドラー没後50年の節目の年に村上春樹が新訳の単行本を発表、邦題も『さよなら、愛しい人』として決定版とした。その文庫化が本書だ。
■私立探偵マーロウは、しがない人探しの仕事をしている最中、殺人事件に遭遇する。刑務所帰りの派手な服を着た大男、ムース(へら鹿)・マロイが、熱を上げていた踊り子のヴェルマを探しに来ていて、かつての店が黒人の店に様変わりして相手にされなかったことに逆上、オーナーの首をへし折って店を去る。マーロウは、ナルティー警部からヴェルマ探索を持ちかけられる。
■かくして探偵はロスの街を彷徨するのだ。渋い顔つきで、ほろ苦い余韻漂うラストに向かって―。イヤー、泣けます。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627
No.86
(4pt)

30年ぶりに再読−マロイの登場シーンの少なさにびっくり

30年以上も前、高校時代に読んだきり(当然、その時の本は清水訳の『さらば愛しき女よ』だが)で、村上春樹訳になったということで再読した。マロイの印象があまりにも強いのだが、実はあまり登場していなかったことに気づいた。著者は本当に印象の強い人物を創造するのがうまい。
 ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)では、村上春樹訳を堪能したが、本書は意外に冗長だった。ロング・グッドバイの時のように、一気には読めなかった。あとがきもあっさりしていて、そこは少し残念なところである。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) Amazon書評・レビュー: さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))より
415070452X
No.85
(4pt)

30年ぶりに再読−マロイの登場シーンの少なさにびっくり

30年以上も前、高校時代に読んだきり(当然、その時の本は清水訳の『さらば愛しき女よ』だが)で、村上春樹訳になったということで再読した。マロイの印象があまりにも強いのだが、実はあまり登場していなかったことに気づいた。著者は本当に印象の強い人物を創造するのがうまい。
 ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)では、村上春樹訳を堪能したが、本書は意外に冗長だった。ロング・グッドバイの時のように、一気には読めなかった。あとがきもあっさりしていて、そこは少し残念なところである。
さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.84
(4pt)

30年ぶりに再読−マロイの登場シーンの少なさにびっくり

30年以上も前、高校時代に読んだきり(当然、その時の本は清水訳の『さらば愛しき女よ』だが)で、村上春樹訳になったということで再読した。マロイの印象があまりにも強いのだが、実はあまり登場していなかったことに気づいた。著者は本当に印象の強い人物を創造するのがうまい。
 ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)では、村上春樹訳を堪能したが、本書は意外に冗長だった。ロング・グッドバイの時のように、一気には読めなかった。あとがきもあっさりしていて、そこは少し残念なところである。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627
No.83
(2pt)

哀しさが伝わらない。この翻訳は、私は 馴染めませんでした。

高校時代に清水訳で読み、大男のマロイの
裏切られても愛する女性を追い続ける哀しさ
が印象に残っていました。
この村上さんの訳では、その味わいを
感じられませんでした。きちっと細部まで
訳しているぞ、、というような翻訳者の
気取りまで感じてしまった、、は言い過ぎかな。
正直 馴染めなかったです。

ただ原作がそうさせているのかもしれません。
いつものチャンドラーの筋立てのうまさはある
ものの、細部に拘りすぎていて読みづらかった。
ソウルフルなマロイの服からしても
日本語に置きかえするのは難しいのでしょう。
いつにもまして、マーロウは饒舌。
しつこいぐらいに アイロニーたっぷりの
会話。そこまで「シェークスピア(警官)」
を「意識」しなくても良いのに、、。

私は『湖中の女』『高い窓』(田中小実昌訳)の
方が楽しめました。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) Amazon書評・レビュー: さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))より
415070452X
No.82
(2pt)

哀しさが伝わらない。この翻訳は、私は 馴染めませんでした。

高校時代に清水訳で読み、大男のマロイの
裏切られても愛する女性を追い続ける哀しさ
が印象に残っていました。
この村上さんの訳では、その味わいを
感じられませんでした。きちっと細部まで
訳しているぞ、、というような翻訳者の
気取りまで感じてしまった、、は言い過ぎかな。
正直 馴染めなかったです。

ただ原作がそうさせているのかもしれません。
いつものチャンドラーの筋立てのうまさはある
ものの、細部に拘りすぎていて読みづらかった。
ソウルフルなマロイの服からしても
日本語に置きかえするのは難しいのでしょう。
いつにもまして、マーロウは饒舌。
しつこいぐらいに アイロニーたっぷりの
会話。そこまで「シェークスピア(警官)」
を「意識」しなくても良いのに、、。

私は『湖中の女』『高い窓』(田中小実昌訳)の
方が楽しめました。
さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.81
(2pt)

哀しさが伝わらない。この翻訳は、私は 馴染めませんでした。

高校時代に清水訳で読み、大男のマロイの
裏切られても愛する女性を追い続ける哀しさ
が印象に残っていました。
この村上さんの訳では、その味わいを
感じられませんでした。きちっと細部まで
訳しているぞ、、というような翻訳者の
気取りまで感じてしまった、、は言い過ぎかな。
正直 馴染めなかったです。

ただ原作がそうさせているのかもしれません。
いつものチャンドラーの筋立てのうまさはある
ものの、細部に拘りすぎていて読みづらかった。
ソウルフルなマロイの服からしても
日本語に置きかえするのは難しいのでしょう。
いつにもまして、マーロウは饒舌。
しつこいぐらいに アイロニーたっぷりの
会話。そこまで「シェークスピア(警官)」
を「意識」しなくても良いのに、、。

私は『湖中の女』『高い窓』(田中小実昌訳)の
方が楽しめました。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627
No.80
(4pt)

真面目な翻訳。

旧訳を以前読んでいたので比較してみようかなと思って本棚を眺めたら、ない。なので、純粋に本書単品のみを読んだ感想。
 読書は通勤電車の中でしているのだけど、周りの状況や目の具合(遠近両用メガネのピントが合わないときがある)によって、集中力がそがれる時がある。そんな事情はあるのだけど、本書を読みながら地の文がかったるく感じられる時がままあった。訳者があとがきで「細部をできるだけ正確に日本語に置き換えようとすると、場合によってはだんだん頭がこんがらがってきて・・・」と書いているが、読者(私)のほうも読み飛ばしもせず真面目に読むと少々頭がこんがらがるのだった。
 訳者が訳者だけに思い切った意訳ありでチャンドラーの世界を読みたかったなとも思うけれど、英語が読めないので原文に沿った翻訳でチャンドラーの文体・表現の雰囲気を日本語で味合わせてもらえるのはありがたかった。
 フォローというわけでもないが、会話部分はすごくよかったと思う。格好よかった。会話がイカしてる分だけ、描写がしつこく感じたのかもしれない。描写よりもその時の心理や情景がイメージできる会話シーンでした。
 あーだこーだ書いたけれど、もちろん次に同じ訳者のチャンドラー訳が文庫本で出れば読みますよ。

余談ですが、本書の後に矢作俊彦の「あ!じゃぱん」を読むとおもしろいのではないかと思います。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) Amazon書評・レビュー: さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))より
415070452X
No.79
(4pt)

真面目な翻訳。

旧訳を以前読んでいたので比較してみようかなと思って本棚を眺めたら、ない。なので、純粋に本書単品のみを読んだ感想。
 読書は通勤電車の中でしているのだけど、周りの状況や目の具合(遠近両用メガネのピントが合わないときがある)によって、集中力がそがれる時がある。そんな事情はあるのだけど、本書を読みながら地の文がかったるく感じられる時がままあった。訳者があとがきで「細部をできるだけ正確に日本語に置き換えようとすると、場合によってはだんだん頭がこんがらがってきて・・・」と書いているが、読者(私)のほうも読み飛ばしもせず真面目に読むと少々頭がこんがらがるのだった。
 訳者が訳者だけに思い切った意訳ありでチャンドラーの世界を読みたかったなとも思うけれど、英語が読めないので原文に沿った翻訳でチャンドラーの文体・表現の雰囲気を日本語で味合わせてもらえるのはありがたかった。
 フォローというわけでもないが、会話部分はすごくよかったと思う。格好よかった。会話がイカしてる分だけ、描写がしつこく感じたのかもしれない。描写よりもその時の心理や情景がイメージできる会話シーンでした。
 あーだこーだ書いたけれど、もちろん次に同じ訳者のチャンドラー訳が文庫本で出れば読みますよ。

余談ですが、本書の後に矢作俊彦の「あ!じゃぱん」を読むとおもしろいのではないかと思います。
さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.78
(4pt)

真面目な翻訳。

旧訳を以前読んでいたので比較してみようかなと思って本棚を眺めたら、ない。なので、純粋に本書単品のみを読んだ感想。
 読書は通勤電車の中でしているのだけど、周りの状況や目の具合(遠近両用メガネのピントが合わないときがある)によって、集中力がそがれる時がある。そんな事情はあるのだけど、本書を読みながら地の文がかったるく感じられる時がままあった。訳者があとがきで「細部をできるだけ正確に日本語に置き換えようとすると、場合によってはだんだん頭がこんがらがってきて・・・」と書いているが、読者(私)のほうも読み飛ばしもせず真面目に読むと少々頭がこんがらがるのだった。
 訳者が訳者だけに思い切った意訳ありでチャンドラーの世界を読みたかったなとも思うけれど、英語が読めないので原文に沿った翻訳でチャンドラーの文体・表現の雰囲気を日本語で味合わせてもらえるのはありがたかった。
 フォローというわけでもないが、会話部分はすごくよかったと思う。格好よかった。会話がイカしてる分だけ、描写がしつこく感じたのかもしれない。描写よりもその時の心理や情景がイメージできる会話シーンでした。
 あーだこーだ書いたけれど、もちろん次に同じ訳者のチャンドラー訳が文庫本で出れば読みますよ。

余談ですが、本書の後に矢作俊彦の「あ!じゃぱん」を読むとおもしろいのではないかと思います。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627
No.77
(5pt)

上質なウィスキーのような作品

最初から最後まで大方一定のリズムで読んだ。

焦ることも慌てることもなく優雅なリズムだった。

情景がありありと想起され、まるで海外の作品とは思えない。

さながら上質なウィスキーのような芳香と風格が本作には心地よく漂っていた。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) Amazon書評・レビュー: さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))より
415070452X
No.76
(5pt)

上質なウィスキーのような作品

最初から最後まで大方一定のリズムで読んだ。

焦ることも慌てることもなく優雅なリズムだった。

情景がありありと想起され、まるで海外の作品とは思えない。

さながら上質なウィスキーのような芳香と風格が本作には心地よく漂っていた。
さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.75
(5pt)

上質なウィスキーのような作品

最初から最後まで大方一定のリズムで読んだ。

焦ることも慌てることもなく優雅なリズムだった。

情景がありありと想起され、まるで海外の作品とは思えない。

さながら上質なウィスキーのような芳香と風格が本作には心地よく漂っていた。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627
No.74
(4pt)

村上春樹が先か?ミステリが先か?

村上春樹訳のマーロウものである。村上春樹ファンが読みはじめると、富豪の妻やら、悪徳医師やらの人物描写、山道や賭博船の風景描写などの翻訳文を、既存の村上作品の文章と比較したり、あるいは、村上作品になにか影響があっただろうかなどと想像する楽しみがあると思う。一方、ミステリファンは、既存の清水訳を読んでいる人が多いと思う。場合によっては、村上訳で読んでみるか悩んでいる人がいるかもしれない。原作はハードボイルドの古典としての評価が定まっている作品で、本格探偵小説ファンであっても、この作品は読んでいるといったレベルの傑作である。村上ファンは素直に楽しめる作品であることは、間違いない。村上春樹がこの作品の翻訳作業を楽しんだように。ミステリファンで一度読んだことがある人もぜひ、この訳で再読することをおすすめする。それほど感じが違う。フィッツジェラルドの訳文を読んだ感じと似ているかもしれない。映画的というよりも文学的なのだろうか。筋書きは現代ではそれほど驚くことはないので、その分キャラクターの印象が強く残ることだろう。
ひとつ読む前に注意することを教えてさしあげると、動物図鑑で「へら鹿」を調べておくとよい。できれば動物園でみておくことをおすすめする。現代の日本人には想像できないところなので。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) Amazon書評・レビュー: さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))より
415070452X
No.73
(4pt)

村上春樹が先か?ミステリが先か?

村上春樹訳のマーロウものである。村上春樹ファンが読みはじめると、富豪の妻やら、悪徳医師やらの人物描写、山道や賭博船の風景描写などの翻訳文を、既存の村上作品の文章と比較したり、あるいは、村上作品になにか影響があっただろうかなどと想像する楽しみがあると思う。一方、ミステリファンは、既存の清水訳を読んでいる人が多いと思う。場合によっては、村上訳で読んでみるか悩んでいる人がいるかもしれない。原作はハードボイルドの古典としての評価が定まっている作品で、本格探偵小説ファンであっても、この作品は読んでいるといったレベルの傑作である。村上ファンは素直に楽しめる作品であることは、間違いない。村上春樹がこの作品の翻訳作業を楽しんだように。ミステリファンで一度読んだことがある人もぜひ、この訳で再読することをおすすめする。それほど感じが違う。フィッツジェラルドの訳文を読んだ感じと似ているかもしれない。映画的というよりも文学的なのだろうか。筋書きは現代ではそれほど驚くことはないので、その分キャラクターの印象が強く残ることだろう。
ひとつ読む前に注意することを教えてさしあげると、動物図鑑で「へら鹿」を調べておくとよい。できれば動物園でみておくことをおすすめする。現代の日本人には想像できないところなので。

さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.72
(4pt)

村上春樹が先か?ミステリが先か?

村上春樹訳のマーロウものである。村上春樹ファンが読みはじめると、富豪の妻やら、悪徳医師やらの人物描写、山道や賭博船の風景描写などの翻訳文を、既存の村上作品の文章と比較したり、あるいは、村上作品になにか影響があっただろうかなどと想像する楽しみがあると思う。一方、ミステリファンは、既存の清水訳を読んでいる人が多いと思う。場合によっては、村上訳で読んでみるか悩んでいる人がいるかもしれない。原作はハードボイルドの古典としての評価が定まっている作品で、本格探偵小説ファンであっても、この作品は読んでいるといったレベルの傑作である。村上ファンは素直に楽しめる作品であることは、間違いない。村上春樹がこの作品の翻訳作業を楽しんだように。ミステリファンで一度読んだことがある人もぜひ、この訳で再読することをおすすめする。それほど感じが違う。フィッツジェラルドの訳文を読んだ感じと似ているかもしれない。映画的というよりも文学的なのだろうか。筋書きは現代ではそれほど驚くことはないので、その分キャラクターの印象が強く残ることだろう。
ひとつ読む前に注意することを教えてさしあげると、動物図鑑で「へら鹿」を調べておくとよい。できれば動物園でみておくことをおすすめする。現代の日本人には想像できないところなので。

さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627
No.71
(3pt)

マーロウってそんなに魅力あります?

訳は悪くないと思います。私にとって問題は内容なのですが、なぜこの作品がここまで支持されるのかがわかりません。
 一つ一つの出来事がそのまままとまりのない短編のような印象を受けますし、最後のまとめ方は悪くないと思いますが、どうしても全体がばらばらな印象は拭えないと思います。
 確かに、「文章家」と形容されるように、チャンドラーの文章はとても読みやすいと思います。しかし、探偵物ミステリーとしては、いかがなものでしょうか。
 登場人物も、当然ながら、現代ライトノベルのような陳腐にアニメ化されていない点で、好感がもてるのですが、では、作品中、マーロウの個性が強烈に輝いているかというとそういうわけでもありません。
 彼の事件に介入する動機もよくわかりませんし、腕利きの探偵というわけでもなく、ただ、事件に巻き込まれながら、シニカルな皮肉をいう人物以上の印象をもつのは難しいと思います。
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2)) Amazon書評・レビュー: さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))より
415070452X
No.70
(3pt)

マーロウってそんなに魅力あります?

訳は悪くないと思います。私にとって問題は内容なのですが、なぜこの作品がここまで支持されるのかがわかりません。
 一つ一つの出来事がそのまままとまりのない短編のような印象を受けますし、最後のまとめ方は悪くないと思いますが、どうしても全体がばらばらな印象は拭えないと思います。
 確かに、「文章家」と形容されるように、チャンドラーの文章はとても読みやすいと思います。しかし、探偵物ミステリーとしては、いかがなものでしょうか。
 登場人物も、当然ながら、現代ライトノベルのような陳腐にアニメ化されていない点で、好感がもてるのですが、では、作品中、マーロウの個性が強烈に輝いているかというとそういうわけでもありません。
 彼の事件に介入する動機もよくわかりませんし、腕利きの探偵というわけでもなく、ただ、事件に巻き込まれながら、シニカルな皮肉をいう人物以上の印象をもつのは難しいと思います。
さよなら、愛しい人 Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人より
4152090235
No.69
(3pt)

マーロウってそんなに魅力あります?

訳は悪くないと思います。私にとって問題は内容なのですが、なぜこの作品がここまで支持されるのかがわかりません。
 一つ一つの出来事がそのまままとまりのない短編のような印象を受けますし、最後のまとめ方は悪くないと思いますが、どうしても全体がばらばらな印象は拭えないと思います。
 確かに、「文章家」と形容されるように、チャンドラーの文章はとても読みやすいと思います。しかし、探偵物ミステリーとしては、いかがなものでしょうか。
 登場人物も、当然ながら、現代ライトノベルのような陳腐にアニメ化されていない点で、好感がもてるのですが、では、作品中、マーロウの個性が強烈に輝いているかというとそういうわけでもありません。
 彼の事件に介入する動機もよくわかりませんし、腕利きの探偵というわけでもなく、ただ、事件に巻き込まれながら、シニカルな皮肉をいう人物以上の印象をもつのは難しいと思います。
さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: さよなら、愛しい人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704627