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ノースライト



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【この小説が収録されている参考書籍】
ノースライト
ノースライト (新潮文庫)

ノースライトの評価: 3.76/5点 レビュー 181件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全181件 141~160 8/10ページ
No.41:
(3pt)

なぜ一脚の椅子が残されていたのか?

なぜ一脚の椅子が残されていたのか最後までわかりませんでした。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
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No.40:
(5pt)

美しく優しさが溢れた世界

美しい謎を追いかけて一気に読み終えた。
直後は少し拍子抜けした感があったが、じわじわと様々な想いが溢れて読み返して号泣した。
建築業界に身を置く同業者として、作品の背景を容易に想像できたこともあるが、光と影が波のように寄せては引く展開に引き込まれました。
横山秀夫=警察小説だと思っている方には物足りなさを感じるかもしれないが、老境に差し掛かった作家の深みのある慈悲に満ちた世界に浸れると思う。
横山作品のターニングポイントになる予感がする。
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No.39:
(2pt)

これまでとは全く違う。ミステリーと言えるかどうか。

建築関係のことを綿密に取材されての執筆であることは理解できますが、彼のこれまでの小説とは異なり先に読み進む期待感が感じられない。後半の謎解きもかなりの無理があり、ミステリーと言えるかどうか微妙でした。
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No.38:
(3pt)

建築のコアな話が多い

私が勝手に期待していた横山先生の作品とは異なるものでした。
展開は良いと思いましたが、建築の話が多く、途中読むのが苦痛になる時間がありました。
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4101316732
No.37:
(2pt)

横山秀夫氏にはこれまで色々楽しませていただきました。

わくわくして手に取ったのですが。。。他の低評価の方々が書いておられる内容とほぼ同じです。私は,本を購入するときは基本的に本屋で数ページ立ち読みして面白そうだったら購入しています。横山秀夫氏は,私が立ち読みすることなく,著者のお名前で購入する数少ない作家のおひとりです。次回は期待しています。
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4101316732
No.36:
(5pt)

朝から読み始めて、やっぱり一日で読んでしまいました。

横山秀夫氏の『64』以来の新作ということでGWの読書用に取っておきましたが、謎解きの妙味、複雑な人間模様、燃え尽きていたようでいて熱く再生していく登場人物達の存在感、幾つものストーリーラインが互いに共鳴し合って重奏を奏でるさまなど、期待通りの一気読み作品でした。最初はいつもながらの重厚感ある滑り出しでなかなか興が乗らなかったのですが、青瀬が信濃追分に向かう箇所から一気に物語が動き始め、あとは最後まで一瀉千里。#51からの事務所の面々の頑張りとチームワークの描写は特に迫真で、「青瀬は天井を仰いだ。「木鳴き」の音がする。新しい家は鳴く。自身の最良のバランスを探し求めてミクロの修正を試みる。」(160頁) など、相変わらず手練れの文章表現力で、自分の周囲が視界と脳裏から排除され、自分とこの本だけが存在するといういわば浮遊体験を一日味わうことができました。著者に感謝です! (なお一点だけですが、タウトまわりの話は伏線として必須としてもやや過剰な感じもしました。)
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No.35:
(5pt)

感動の心理ミステリー!

刑事ものではないけど、流石です。これはミステリーとしてではなく・・・ 人間ドラマとしても 面白いです
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No.34:
(4pt)

新しいテイスト

警察ものが好きなので、今回は全くテイストが違いました。彼の天才的な描写は相変わらず素晴らしいです。次は再び警察ものを期待しますが、新作はまた6年待たなくてはならないのかな・・・。首を長くして待ってまーす!
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No.33:
(4pt)

再挑戦

これまでの警察小説を評価して横山秀夫氏の作品は、全て読んでいる。今回は、主人公目線で、謎を追いかける。まさにこれまでよりも一番と言える作品を創り上げようとする作者の気持ちが感じられる。一気に読ませる筆力は衰えは知らず、主人公と作者の再挑戦がだぶる。まだまだ、代表作と言える作品を世に送り出して欲しいので、星4とした。
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No.32:
(4pt)

ノースライト

64以来の長編ミステリーを聞いて、書店で購入しました。
本編400頁あまりを一気に読みました。

一級建築士の青瀬が、吉野夫妻に望まれて設計した新築の家、Y邸。
しかし、そこには誰も住んだ形跡もなく、浅間山を望むように「タウトの椅子」が置かれていただけ……。
そこから青瀬が椅子を頼りに、タウトをたどり、吉野夫妻をたどり、その中に無名のまま亡くなった画家の記念館のコンペの話が絡みつつ、それらの出来事を通じて青瀬が再生していく物語でした。
謎ときという意味ではミステリーであり、人の死を扱うものではありますが、いわゆるミステリー小説のように殺人犯を捜したりする話ではありません。
大切な人の死をどうとらえるか、家族をどうとらえるか、仕事とはなんなのか、誰のために生きるのか、色んな思いが詰まったいいお話でした。

ただ、細かなところをじっくり読むと「あれはどうなった?」と消化不良が残るかも。
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No.31:
(5pt)

心を揺すられるミステリ

今年のベスト1は、もうこれで決まりかな、と思われるほどの手ごたえのある力作である。

『陰の季節』で松本清張賞を獲得しデビューした横山秀夫は、その後も手堅く印象深い短編小説を連ねてミステリ界を賑わせる。短編であれ、長編であれ、映像化される作品も多く、確実に彼の一時代を築け上げた感がある。単発短編から連作短編へ。さらに多作ではないにせよ印象的な長編作家への緩やかな脱皮をも遂げてきたがその後静かなブレイクを経て6年前に『64』ではダガー賞候補にまで名を連ねる快挙を遂げる。まさに国産ミステリ界の至宝と言っていい。

 そして忘れた頃になってこの新作。そしてまたも快挙の予感。歳を重ねるにつれ円熟味を増す文体、素材、深み、そして、美しさ。読み始めは、エンターテインメントというより何か懐かしい素敵な純文学を読んでいるかのようなノスタルジーが心に蘇る。一行一行の、否、一語一語の言葉の扱いの丁寧さ、行間への気配り。それ以前に積み重ねられてゆく言葉と世界への静謐なる導入部。これは横山長編の個性としか言いようがない何かであると思わせる期待。

 主人公は一級建築士。バブル後の離婚、孤独、失われた職への誇り。渡りの過去。ダム工事現場の職人であった父に従って全国を落ち着くことなく渡り歩き山間の飯場暮らしの中で育てられた過去。古い記憶。

 提示される謎は、消えた一家。

 発注者の望み通り全力を傾倒し仕上げ、しかも『平成すまい200選』に選ばれ世間にも高く評価された建築物である信濃追分の家には、誰も済まず、一脚の木の椅子だけが置かれていた。椅子からはドイツ亡命者であるブルーノ・タウトという建築士の姿が浮かび上がる。巻末資料として列挙されている関連書籍の量からして、著者の心が相当にタウトに集中したのは作中でも重心となって見られるほどである。日本の軍国化が進む頃、日本古来の文化の消滅に危機を唱え、少なからず救いの手を差し伸べようと指導を試みたこの異国人の姿は、本作の建築士の物語に、相当な厚みを加えているように思われる。

 さて様々な謎が深まる中、主人公の所属する建築事務所では、ある美術館のコンペティションという現在が熾火の如く発熱してゆく。パリで亡くなった地元女性美術家の記念館を市の予算で建立する企画に、競合各社、市議会内での争い、マスコミの取材合戦が絡んで炎は膨れ上がる。メインストーリーの静かな謎の上に、現在と過去とが重なり、多くの社会的・家族的・親子的・恋愛的葛藤がさらに積み上げられてゆく。重層構造。

 スタートとなった謎そのものは、本質に近づいたり遠のいたり。個性豊かな登場人物たちとの距離感も、時に熱く、時に素っ気なく、危うく、儚く、移ろいやすく。そうしたデリカシーと重厚さのすべてを捉えるべく、著者のペンの力は全巻を通して、凄まじく圧倒的、かつ美しい。

 良い小説とは起承転結が明確だ、と改めて思う。振り返ってみれば、書かれたものに無駄は一つもなかった。すべてがすべてに関連付けられるものであった。まいった。謎解きにではなく、人間たちの綾なす偶然。偶然が産み出す、罪と、贖いに。そして何よりも愛に。父、妻、子、そして友への。

 心を揺すられるミステリ。数年に一度の傑作である。
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No.30:
(4pt)

極上の時間

なんて、読みやすい文体。情景描写も美しく、量産作家ではなく、本物の小説家の作品を読んだ、極上の時間でした。タウトの椅子の話は、結局どうでも良かったのかな・・・という気がしますが、建築家生い立ちと家族。元同級生、今、上司の話など、ヒューマンドラマでした。
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4101316732
No.29:
(3pt)

筆者らしい巧みな硬筆

筆者らしい巧みな硬筆。ミステリーの伏線である設計コンペを巡る、組織、そして男たちの矜持のぶつかり合いは、横山作品の見どころの一つだ。これらは『半落ち』『クライマーズハイ』でも描かれ、筆者の新聞記者経験による洞察力が、ドラマチックを際立ていると言えよう。それに引き換えるているかのように、個々の家庭人としての悲哀も加味され、抑揚があるストーリーが完成されている。
ただ、『64』を頂点とするなら、星3つ、だな。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
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No.28:
(5pt)

横山ミステリーの新境地

あの『64(ロクヨン)』以来六年ぶりとなる、横山秀夫待望の新作長編ミステリーである。
 主人公の青瀬はバツイチで、十三歳の娘とときどき会うのを楽しみにしている。そんな彼が信濃追分に建てた家が建築専門雑誌に載った。「あなた自身が住みたい家を建ててください」依頼人のその一言が青瀬の創作欲に火をつけ、青瀬自身にとっても渾身の一作となった。
 ところが肝心の依頼人家族が、せっかく建てたその家に引っ越しておらず、雲隠れしていることが分かった。どこへ消えたのか? 何があったのか? 新築の家にポツンと残っていた椅子を手がかりに、青瀬は真相を突き止めるべく動き始める。そして……。
「横山秀夫といえば警察小説」と思っているファンにとっては、少々肩透かしに感じられるかも知れない。本作の主人公は何と建築士である。もっとも横山自身が自分を「警察小説作家と思っていません」とインタビューで語っている。しかしそれを差し引いても、本作は、従来とは作風が少し変わっているような気がする。組織と個人のせめぎ合いがない。犯罪らしい犯罪も起こらない。主人公に軋轢がかかって東奔西走するというよりも、ある謎の解決に向かって主人公が自ら道を切り開いてゆく。建築に関する専門用語が頻出するが、その迫力に背中を押され、読むのがつらくなるようなことは全くない。
 エンターテインメントの観点でいえば『64(ロクヨン)』には及ばないかも知れない。しかしこの作品には『64(ロクヨン)』にはない何かがある。というより、これまでの横山作品にはなかった何かがあるような気がする。ミステリーに殺人は必ずしも必要ではないと常々思っているが、それを証明するような横山ミステリーの新境地と言えるのではないか。読み始めたら止まらないストーリーテリングの妙と、絶妙な比喩を交えながらの緻密な心理描写は相変わらずで、一文一文が丁寧に書かれており、密度が濃く、読み流すことのできない重さを持っている。「円熟」という形容がふさわしい、だれにでも安心してお薦めできる一冊である。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
4101316732
No.27:
(4pt)

中盤~後半が良かった!

前半は、建築の用語とかブルーノ・タウトとか、小難しいなと思っていましたが、中盤~後半はとてもテンポ良く面白かったです!
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4101316732
No.26:
(5pt)

建築やデザインにかかわってる人は読んで!

クリエイティブな仕事をする人の心理描写が、素晴らしいです。
内容は詳しくかきませんが、読んでも納得です。
タウトの、建築描写なども、なかなか。
但し、建築やデザインについてまったく明るくない人には、筆者がかかれた文章からビジュアルが描けないかなとも。
万人受けする小説ではないかも。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
4101316732
No.25:
(2pt)

残念ですが、ピントがずれていると感じます

これまでの横山作品には、ミステリーの謎が解かれていく時の”ドキドキ感”と登場人物の人物像が浮き上がってきて、彼らの苦悩が伝わってきたときのしみじみとした感じの両者がうまく統合されていたと思うのですが、この作品では、その両方がどっちつかずになってしまっていて、謎も謎というほどの謎でもないし(謎が解けても「意外!そうだったのか!」と思えるような謎でもない)、登場人物の人物像が浮き上がってきても登場人物の苦悩や思いにあまり共感できないし、個人的には期待外れでした。

僕はこの著者の大ファンですので、確かに期待が大きすぎて、評価が辛くなっているという面はあると思いますが…。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
4101316732
No.24:
(4pt)

達意の文章

ああ、べらぼうに文章が上手い。そうなのだよな、横山さんは初期作の頃から、硬骨ながら情の滴るような美文をつむげる小説家だった。その円熟味のようなものはますます増していると思う。
あらゆる一文一文が、そのほかの一文一文と照射しあうような密度の高さ。エコノミー性が高く、無駄な贅肉がいっさいない。建築士の主人公と同僚、家族のかかわりや感情の襞を文章で味わうだけでも至福の読書体験を味わえる。物語の主軸にからめた〝鳥〟がらみの比喩や描写が最高。
ストーリーも流石ではあるが、冒頭の魅力的な謎の提示に比べて、若干の竜頭蛇尾感はあった。後半に差しかかるにつれてメインの謎〝なぜあの家族はあの家に住まず消えたのか?〟というポイントから焦点がずれていくにしたがって既視感の否めない火サスっぽさが表面化してきたように感じてきてしまったが、これは好みの問題かもしれません。あくまでもご参考までに。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
4101316732
No.23:
(4pt)

「最も美しい謎」は言い過ぎかなー

読後感の良い小説であるし、テーマも素晴しいと思うけど、長く感じてしまった。最期の部分をもう少し先まで書いて欲しかった。
ノースライトAmazon書評・レビュー:ノースライトより
4104654027
No.22:
(5pt)

其々の人々の其々の償い

著者の作品は常にミステリーか否か…というカテゴリーを超越したエンターテインメントと捉えて読む。本作も途中から出てくる【ブルーノ・タウト】という昭和初期に短い時間だが日本に滞在した建築家がキーパーソンとして登場して来るくだりでは、建築に門外漢な自分にも【美】とは何か?と想いを馳せながら読み進む事が出来た。中でも伊豆多賀の蕎麦屋は良く行くのに、全く知らない本書との繋がりに興奮。
交錯する人間模様は広く、拾っていくのには一気読みしないと…とも思うが、人は皆其々の過去を時には自ら塗り替え、消し去り乍らも決して蔑ろにする事無く前を向いて生きていくのだ…というメッセージと受け止めた。
ノースライト (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ノースライト (新潮文庫)より
4101316732

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