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ノースライト
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ノースライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全181件 41~60 3/10ページ
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私ごとですが、横山秀夫氏の大ファンで全冊拝読しました。(横山ファンはそういう方たくさんいると思います。)本作も発行当時、即買いして読了しました。直後の感想は、警察ものでなく殺人もなく伏線の回収もイマイチ納得感がありませんでした。これまでの物語展開とのあまりの乖離に、当時は、⭐︎⭐︎⭐︎ぐらいの印象でした。どうなってるの?と言う疑問のもとに、先へ先へと進みたくなる為、ブルーノ・タウトという建築家が登場する意味を噛みしれられないまま読了しました。主人公の父親がダム建設労働者という設定や九官鳥もピンと来ませんでした。 さて、縁あってタウトの書籍やタウト論を読む中で、再読してみました。 第二次世界大戦前、タウトそしてエリカが祖国ドイツを離れ日本に亡命しました。当時の日本は、第二次世界大戦を前に皇室の権威をさらに高める為、タウトの言葉を利用して桂離宮を神格化を進める一方、建築家としての活躍の場を彼に与えませんでした。陸に上がった魚と揶揄されていたタウトは、日本工芸に活動の場を移していきます。数多くの工芸家と親交する中で、創造的デザイナーでもあった富本憲吉を評価する一方、民芸運動の中心的推進者である柳宗悦とは実のところ意見が合いませんでした。つまり素朴な「用の美」でなく日本的な自然解釈と繊細さ、そして創意工夫にこそタウトの美意識と合致したようです。 本作の中で展開される戦後高度経済成長期の中で乱立されたダム建設に象徴される自然を統制する巨大建造物への依存と精神的な忌避。日本的な美意識を象徴する工芸とそこに侵食する工業が、交錯することで起こる事故・事件。何か横山氏が伝えたかった別の側面があるのではと改めて思いました。時代の流れの中で失われる日本の美意識に対する問いかけあるような気がいたします。 「70年前、タウトが日本人の物の見方を変えた。それは確かだと思う」 主人公の言葉を改めて「それは真か否かと」と考える機会となりました。タウトの椅子に座り、ノースライトの中、黙考したいものです。 タウトは日本を離れ故郷ドイツに帰ることなく亡くなりました。主人公もダム労働者の息子ゆえ故郷がない男です。無常感の中に、生きる強さを持てる場所、横山氏はそれを描きたかったのではと思いました。 戦前、戦後、バブル、バブル後と歳を取ったオヤジには沁みる小説です。 | ||||
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主人公と同じ設計の仕事をしてます。 作家の方の仕事や業務についての調査が的確だと思いました。 ドラマを見てからの購読で、背景など主人公を含めて登場人物を掘り下げてみたくて購入しました。バブルの頃を経験してたのでコロナ禍の時代当時と同じように仕事がなくなる事も多く、主人公に共感しながら読み進めています。 | ||||
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いやあ、やっぱり良いねえ横山秀夫 個人的に文春1位作品は全て満点の大傑作ですよ 見よ!この綺羅星のごときラインナップを 2002年 - 『半落ち』1位 2003年 - 『クライマーズ・ハイ』1位 2012年 - 『64』1位 2019年 - 『ノースライト』1位 寡作だが異常に打率高いわ まさにおっさんによるおっさんのための純度100%の傑作おっさん小説 しかし女性の読者いるのかね? 今度嫁さんと娘に読んでもらおう | ||||
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岡嶋事務所のメンバが頑張って作った設計案を、青瀬が岡嶋事務所の競争相手である能勢の事務所に行って、「無償で譲る、そして俺を雇え」という結末が理解できない。岡嶋亡き後、事務所のとりまとめ責任者の青瀬がそんなことをするのは岡嶋、そして岡嶋案をベースに精魂こめて設計案を作った事務所のメンバへの裏切りではないか。また前半でタウトのことを詳細に述べるのは興をそぐ。話しがダレ、緊張感を損う。全体として釈然とせず、そして冗長感に満ちたプロットである。 | ||||
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建築に向き合い始めて、建築とは何か?をよく考えるようになった。 そして、ノースライト のテレビドラマを見た時よりも、この本の中における建築家の思考方法が、実に濃密であり、建築家とは何か?考えさせられることが多かった。 ブルーノタウト に対する思いが込められているようで、タウト的な生き方に心が動く。 タウトは、自分にとって異国の地で、美しいものに出会った。それはタウト自身にも大きな衝撃であったと思う。さらに日本の建築史を大きく転換することでもあった。 日本では、タウトは建築家としては受け入れられなかった。その苦痛を浮かび上がらせているような気がする。建築家と建築士との違いを、建築の設計をしようとする主人公青瀬そして岡嶋に突きつける。 ノースライト。北からの光。柔らかく均一である。そのような光を取り入れた家。それを考えた建築家青瀬。青瀬は、その光ノースライト が好きだった。ダム建築現場を渡り歩いた父親の住む家がノースライト に溢れていた。青瀬は、妻とは8年前に離婚し、中学2年生の娘がいる。毎月1回 娘と会う。 バブルの頃の建築家の仕事はたくさんあった。バブルが崩壊することによって仕事は瞬く間になくなった。鉄とガラスとコンクリートで作ったビルをひたすら作ってきた。 挫折の中にいた青瀬に「あなたの住みたい家を作ってください」と言う施主がいた。 家はできたがその施主は、忽然と消えた。残されたのはタウトの椅子だった。青瀬はタウトの椅子を追いかける。そこで初めてタウトの思いを知る。洗心亭にいたタウト。 ドイツから亡命してきた。一緒に連れてきた女 エリカがいた。同心梅。同じ心を持つもの。青瀬と岡嶋が、同心梅なんだろうね。 タウトは、建築家であるにもかかわらず、日本で家を建てる事は叶わなかった。 そして椅子や家具を作った。彼はトルコに渡り、そこで死んだ。 エリカはタウトのデスマスクを日本に携えて洗心亭においた。タウトは日本で死にたかったのだ。 それを見た青瀬は、どこで死ぬのだろうと思いを寄せるのだった。建築家と建築士との違いをタウトを調べながら知る。 建築の理念、思想と哲学を持った建造物を作るのが建築家。家を作るだけの建築士。 なぜタウトを避けてきたのか?を青瀬は、自分に問いかける。ノースライト を取り入れることで、「自分の中で何かが変わった」やっと負け犬の巣穴から抜け出して、建築家として自覚できた。青瀬は、自信を持つことができたのだ。 岡嶋はいう、「タウトは。この世で一番美しいものをさ。形あるものか、観念的なものか、ともかく絶対美と呼べるものの在り処を知っていて、だから自分も美しいものを創造しようとした。それって、自分の心を埋める作業だよな。埋めても埋めてもまだ足りないものを、ひたすら埋めていく終わりなき作業だ」と。 タウトとは、何者か?建築家とはどうあるのか?よく絞り込まれた名作だった。 | ||||
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何がミステリーなのか全く意味不明です。横山秀夫氏のミステリー史上もっとも読む価値がない作品じゃないでしょうか。これを書いて何がしたかったのだろうか。残念な作品。 | ||||
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間延びが凄いので1ページを一分位で速読したが建築文学という新しい芸術に触れながら伏線てんこ盛りのミステリー小説を堪能した。昨年ドラマ化されているのを知ったがやはり読まなければこの感動は得難い。64の作者と聞いて納得 | ||||
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横山秀夫さんの本です。 主人公は建築家、自分の渾身のデキの家に、依頼主が住んでいない謎から、そこに建築事務所が参加するコンペなんかがからんできて、さらに謎が謎を呼ぶ、というような感じです。 ただ、オチとしては「なんだよそれ…」みたいな展開で、いささかガクッときましたが、ただ、うまく物語をマネジメントしている感じではありました。 事務所のみんなが、心を一つに合わせて一つの仕事をしていく高まりとともに、謎がだんだんと氷解していくのは、うまい。 とはいえ、やはりオチなんですよ。 そんなん、ちゃんとアポ取って、菓子折一つ持って訪問したりして、筋を通せばいいだけの話で、んな、わざわざ多額の金をかけて、そんなことします?というようなところではありました。 | ||||
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装飾がてんこ盛りで魅力を削ぎ落としてしまった作品でした。地力ある作家さんなのでページを捲る手は止まりません。 本の半分以上読み進めても殆ど進展せず読み終わって感動は、ほぼ0でした。絵画を見てる様に感じました。 | ||||
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ドラマ化されたのを先に観てしまったのをものすごく後悔。逆ならどれだけ良かった事か。いずれにしても横山作品の中で最も泣けます。 | ||||
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NHKのドラマが面白かったので、あとから本も読んでみました。 ドラマでも小説でも、ブルーノ・タウトにゆかりの椅子を新築の家に残して施工主の一家が失踪した事実は非常に興味深く話に引き込まれるのですが、最終的な種明かしの内容は、それほどすごいと感じさせるものでもなかった印象です。 どちらかというとミステリーの謎解きよりも、登場人物たちの感性・感情や生き方に焦点を当てていて、その部分で感動させられるような作品であるのかもしれません。 将来に希望を繋いでいくようなストーリーの終わらせ方も、さわやかでよかったです。 ドラマで見ていてあいまいに感じた部分で、小説を読んで良くわかったことがいくつかありました(私がドラマで見落としただけのこともあるかもしれませんが)。 まず、青瀬稔と元妻の村上ゆかりの馴初めや離婚にいたった状況の詳細についてです。 また、岡嶋昭彦と妻の岡嶋八栄子の家庭内の複雑な状況のさらなる詳細と、八栄子が不義の子を産むに至った状況についても良くわかりました。 またドラマで岡嶋が病室から転落したとき、青瀬が必死に病室下の地面でたばこの吸い殻を探すのを見て、私はそれをしても岡嶋が自殺かどうかの決め手にはならないのではと思いましたが、決め手になる可能性があった理由がわかりました(結果的には目的の吸い殻は見つからなかったが)。 横山秀夫氏の作品は初めて読みましたが、文章がとても読みやすかったです。 ある程度難しい言葉も使っているのですが、その難しさがギリギリ難解にならない丁度良いレベルで抑えてあって、辞書で調べたりすることは少なかったです。 私の読書レベルに合っていただけともいえるのかもしれませんが。 | ||||
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横山秀夫さんの「64」とは少し趣が異なる作品でした。 「64」は展開がグイグイと読む者を引っ張っていく感じのサスペンス色が強く面白い作品でした。 一方この作品は謎を追う作品ではありながら、結末は人の「善意」を感じさせるものであり、読後にほっとしたというか、爽快感が残りました。 | ||||
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プロット以外に文章も美しい。今作も2回読みました。 | ||||
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横山先生の作品にしては暗めの序章で読み進めないうちに 先日、ドラマ化されてしまいそちらを見てしまいました | ||||
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主人公青瀬さんの疑問から自分の家族、岡嶋との関係、吉野さんの不可解な行動が描かれて何故Y邸にタクトの一脚の椅子があるのか?興味を唆る展開でした。従来の横山秀夫ミステリーとは、ひと味違う感じを受けました。是非最後まで読んで、各自の人間模様を確認してください❗️考えさせられる所が多くあると思います。 | ||||
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クソ中のクソ小説です! | ||||
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久しぶりの横山秀夫に期待大で読み始めたのだが、 こんなに粘着質の文体だったっけとまず読むのにやや難渋。 地元群馬、しかもタウトが中心で、面白くなってくれよ、と祈りつつ読み進めたが 最後までその願いは叶えられなかったような 誠に残念 | ||||
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文章はとても上手い。 横山秀夫さんだもの当たり前か。 でも、ちっとも共感出来ないまま読了。 物事の捉え方が男目線なのかな とも思ったが、期待して読んだのでがっかりしました。 建築や椅子に対する蘊蓄が非常に長い、読むのが辛かったがこれからきっと面白くなるはずと我慢した。 最後のおち?が余りにも不自然。 | ||||
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読み応えがありました。横山秀夫の作品にいつも思うのは、男性の苦悩や嫉妬がよく描けてるなと。読み始めはいじけた男だなと感情移入できずにいると、後半物語が疾走していくに従って人物がどんどん魅力的になっていって、引き込まれていきます。最後の方は一気読みでした。良い読書ができました! | ||||
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ミステリーという事で、期待を持って読み進めていきましたが、最後まで、読んでみれば、 たいした事ない話しで、なんだ、この程度の 話しを、長々と読んで、何のハラハラ、ドキドキも しない、これをミステリーと呼ぶには、 お粗末過ぎる内容 作り込まれてる話しのようで、 単に、お世話になった恩を返したかったと いうだけの、ツマラナイオチ、 それのために、長い文章をただただ、 読まされた。期待の割にはがっかりする 内容だった これで、本屋ノミネート大賞なる ものがつくなら、あまりにお粗末過ぎる。 読んで思ったのは、お金返して欲しい、 ただ、それだけでした | ||||
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