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ノースライト
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ノースライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全121件 1~20 1/7ページ
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大変読み応えのある小説でした。 素晴らしい表現力、思わず途中から片手に鉛筆を持ち素晴らしい部分に線を引いていました。 またブルーノタウトにまつわる名所も知ることができました。 いずれも関東近郊なので高崎や熱海、長野も行ってみたいと思いました。 もちろん老舗の蕎麦屋もちゃんと実在していたのでぜひ食してみたいと思いました。 新聞記者ならではの観察力、洞察力。 僅かな心の動きも伝わってきます。 話としては青瀬が設計した家の一家が失踪し、その謎を探るだけの話なんです。それにブルーノタウトを絡ませてここまで盛り上げられるのはさすが横山秀夫だなと思いました。 また横山氏は相当タウトが好きなんだなとも思いました。 そして最後の最後の30ページで大どんでん返し。ブルーノタウト、吉野陶太、エリカ、吉野香里江、ダムの父親の死、Y邸、ノースライト、岡嶋、保険外交員の八栄子、新聞記者、数多くの鳥、 まさに予想外の展開。そして最後に一文、鳥が巣作りのために木の枝を運んでいた、で青瀬一家の未来が予想されました。 建物を言葉だけで伝えるのはかなり大変だしイメージできなかった人も多いかと思います。 挿絵の1つでもあったらわかりやすかったかなとも思います。 次はNHKのドラマ版を見てみたいと思いました。 | ||||
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さすがの横山氏の作品でした 楽しみました そして泣きました 幸せになってね みんな と思いました | ||||
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筋は面白い。途中の描写?が幾分くどい。又、建築の話が専門過ぎて良く分からない。 嫌いではないかな。 | ||||
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この本を読み終えるのに、長い月日がかかりましたが、その価値がありました。 発売時好きな作家だったので、すぐ購入しましたが、自分の家庭の変化と登場人物の心境にリンクがあり、読みやめておりましたが、やっと読み終えました。名著です。 タウト、ノースライト、y邸の意味、登場人物も個性的で、元新聞記者の作者の説得力も相変わらず。 是非お勧めします。 | ||||
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2020年12月 NHKでドラマ化。連載小説だった本作を、改稿を重ねて6年もかけて仕上げたという力作だけあって今までの横山作品とは違い、降り注ぐ 柔らかい光と、温かい 木の家の景観が、心象風景として余韻に残る作品です。 一級建築士 、青瀬稔が渾身の力で設計したその美しい「木の家」に、依頼主の家族は引っ越してこない‥。三千万円という費用を支払いながら行方不明の一家。そこに置かれていたブルーノ・タウトの一脚の椅子。それだけで十分読み手を刺激するテーマです。 ミステリアスな内容とは別に、バブル崩壊後の一級建築士たちの苦悩や心意気を見せてくれます。作中にもあった「ゴルゴ13のような寡黙な建築士」青瀬の男気が素敵です。 作者の横山秀雄さんは元新聞記者でした。ブルーノ・タウトのことや 建築士たちのことをよく調べて読者に分かりやすいように伝える その技量は、元新聞記者としての経験でしょう。 本書に登場する信濃追分、洗心亭、旧日向別邸、モンマルトルの丘‥それらをひとつひとつ辿りたくなります。こんな旅情が沸き起こるとは思いませんでした。そこがこの作品の真髄かもしれません。 | ||||
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アーキテクトの思考回路、みたいなものを実感できました。建築は総合芸術なのですね。 | ||||
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たくさんの取材を重ねた上で執筆されているので、読みごたえがある。ストーリー展開にも無理がなく、人物描写にも破綻は感じられない。リアルな物語を求めている方にはぜひおすすめしたい。ノースライトという業界用語が物語の通奏低音として、いろいろな場面展開に影を落とすあたりは実に秀逸であつた。秋の読書にとてもよいと思う。 | ||||
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物語のあちこちに散見される重要な場面での言葉の一つ一つが後で効いてきます。 設定に少し無理やりなところもありますが、丁寧に書かれた文章がそれを補って余りあると感じます。 久しぶりに胸を打つ本に出会えました。 | ||||
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ストーリー、とてもよくできていて楽しめました。 ただ、人が家を建てるってほとんどの人にとって人生最大の出費だと思うけど、こういう理由で建てるもんかなあ、とちょっと腑に落ちない気分もあります。 家を建てた理由、誰も住んでいない理由が、後半に判るのですが、どいう展開になるのかと前半を読んでいてワクワクしたけど、最後はふーん、という感想です。 | ||||
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最高 | ||||
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横山秀夫の作品は好きで大体読んでいます。 久しぶりの横山作品で期待して読み始めました。 それまでの作品とは幾分印象が違う作品です。 ミステリーの要素はあるものの、あまり強くはありません。 謎の読み解きも、やや無理のある設定のように感じました。 しかし読後感はすばらしい。 最近小説を読んで感動することが少なくなり、感性が衰えてきているように思っていますが、久しぶりに心が揺さぶれました。 どうしてなのか? 他の人の感想で冗長であるという意見が多いように思います。 でもその冗長さはこの作品には必要なもののように思われます。 冗長とも思われる表現の中で、登場人物たち、その夫婦関係などが表現され、一人一人の複雑な感情が醸成され絡み合います。 その醸成の為にはこれだけの表現は必要だったかと。 ミステリーとしては過剰な状況説明のようですが、この作品はいわゆる小説、物語としてとらえるべきでしょう。 主要な登場人物たちの生き様こそが作者が表現したかった第一であったように思われます。 この作品はミステリーと言うよりも、不器用な善人たちの、夫婦関係や家庭の、破綻や再生の物語かな。 建築家の生き様が、主人公たちやブルーノ・タウトを通して描かれており、それもバックボーンの一つ。 具体的な建築物をネットの画像で確認しつつ読むのも興味深いものがありました。 | ||||
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ドラマを観て原作が読みたくなって購入しました。期待を裏切らない面白さで一気に読んでしまいました。 | ||||
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蒸発した一家を追うミステリー。そこに、戦前日本に滞在したドイツ人建築家のブルーノ・タウトの歴史が絡み合ってくる。高度なミステリーという訳ではなく、昭和っぽいの義理人情とかを読ませる物語なので若い人にはウケないのではないと思われる。年配者をターゲットにした小説なのだろう。個人的には今まで未知の世界だった建築家の世界を体現でき楽しめた。 | ||||
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建築家としての生き様が印象に残っています。 | ||||
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本作品は再生の物語である。 D県警シリーズ、F県警シリーズのような著者ならではの沸騰感はなく、サスペンスフルな展開より叙情的なシーンが勝っている。 主人公はリストラされた挙句、離婚をし、子供を手放した一級建築士。そんな彼が手がけ、評価を得た家に居住している…はずの家族にまつわる謎が描かれている。住むことなく失踪してしまった家族の行方を探す主人公。複数の家族の物語が幾重にも重なります、ドラマチックであるし、ワクワクするもするのだが、登場人物が皆良い人で、却って感じ入ることができない。ラストは、温かい気持ちにはなるだろう。 | ||||
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作品全体のトーンとしての美しさはあります。ただ登場人物の熱さや葛藤もあるなかでのノースライトの美しさとの対比。最後のエンディングは何回も読みました | ||||
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「あなた自身が住みたい家を建ててください」 施主からそんな依頼を受け、青瀬が設計した家は、東の窓の聡明さとも南の窓の陽気さとも趣の異なる、悟りを開いたかのように物静かなノースライトの窓を持つ木の家。 差し込むでもなく、降り注ぐでもなく、どこか遠慮がちに部屋を包み込む柔らかな北からの光。 本書を読み終えた今は、そんなノースライトのような優しさにつつまれています。 ミステリー作家である横山秀夫ならではの謎解き要素もありますが、本書はミステリーというよりも人間の成長を主軸においたヒューマンドラマでした。 行方知らずの施主吉野。 落ちぶれかけていた青瀬を救った建築事務所所長の岡嶋。 別れた妻と青瀬とをつなぐ13歳の娘日向子。 そして別れた妻ゆかり。 青瀬とのそれぞれの関係が、ひとつの結末に向けて物語を形作る。 そして終盤数十ページの建設事務所における三日三晩のやりとりの流れは秀悦です。 一つの目的に向けた事務所でのやりとりが会話と意識の流れのみで表現され、読んでいるこちら側にも現場の魂込めた仕事ぶりがビンビンに伝わってきます。 本書からは、何かを失い希望を失いかけている人にも、あなたを優しく見守っている人もいる、まだまだ人生はこれからだ、落ち込んでばかりいないで前を見よう、と言っているように感じさせられました。 | ||||
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冗長でどうなることかと思いましたが、後半ドキドキできたのでよかった。現代版山本周五郎。 | ||||
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ドラマ映像を先に見てしまいましたが、原作は真相に辿り着くまでの過程がより詳しく述べられています。 題名のノースライトを感じるにはドラマをご覧になるのが一番ですね。作者が拘られた部分は映像の力によって誰にでも判るようになります。 長編ですので謎解きの部分は何度か読み直してニュアンスや布石を読み取ることが楽しいです。 | ||||
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NHKドラマで前編だけ観て、後編を見逃していました。今回、原作の文庫本が発売されて店頭に並んでいたのをきっかけに、あの話の続きが結局どうなったのか知りたくて買って読んでみました。西島秀俊、宮沢りえ、伊藤淳史のドラマのキャスト三人がイメージ通りですんなりと受け入れることができました。吉野一家の謎の失踪だけでなく、ブルーノタウトの逸話、主人公の勤務する設計事務所の人間関係、仕事内容などが細かく丁寧に描かれています。全てに共通するのは、優しく静かな、作者の人間を観る温かいまなざしです。過ちをおかした人たちにもそれは惜しみなく向けられています。正にノースライトそのものです。読後感は爽やかでした。ミステリー要素はありますが純文学に近いでしょう。 | ||||
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