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宝島



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【この小説が収録されている参考書籍】
宝島
宝島(上) (講談社文庫)
宝島(下) (講談社文庫)

宝島の評価: 4.05/5点 レビュー 155件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全118件 1~20 1/6ページ
No.118:
(5pt)

感動!

前知識なし、沖縄ってだけで手に取った本だけど、感動と、感慨深い思い。戦争が終わっても尚、なんだなと。。観光地だけではない島を知った一冊。流石、芥川賞!
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.117:
(5pt)

作者の表現力

自分が知っているつもりで知らなかった沖縄がそこに描かれ、沖縄人の視点での戦後に新たに気づかされることが多かった。魅力的な3人の主要人物のストーリーにもグイグイ引き込まれ一気に読み終えてしまった。最近こんなに続きを楽しみに読めた作品は久しぶり。語り部の合いの手のような沖縄言葉に始めは慣れなかったが、扱うテーマが深刻なだけに逆にそれも救いとなっているのであろう。
場面が変わる際の情景を表現するのに時折ハッと衝撃を受けるような詩的な美しい言葉が綴られ、くっきりと頭の中に景色の色、空気、音、声が感じられた。その部分だけでも何度も読み返す価値のある作品であり、作者の真価はそこにあるのではないだろうかと感じた。直木賞満場一致も納得である。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.116:
(5pt)

読後も思いに耽ってしまうほどでした。

映画化を機に知り、手に取りました。
方言などで若干読みづらさはあったけれど、想像力を掻き立てる文章で、下巻からはあっという間に読み終わりました。
アメリカ占領時代から本土返還までの時代で、「オンちゃん」という戦果アギヤーが行方不明になるところから始まります。
親友グスク、実弟のレイ、そして恋人のヤマコ三人の視点で構成されていて、それぞれが悩み、もがきながら強く生きていく姿に胸が熱くなりました。
その中でも「やるせなさ」が感情の多くを占めながら話が進んでいくのですが、中盤からクライマックスにかけて「戦果」の真実に辿り着いたときにはなぜか安堵と希望をもらった気がしました。
作者は東京の方のようですが、それを思わせない程の熱気や太陽の日差し、人々の息遣いまで想像できました。

ちょうど読み終わるころテレビで米軍基地問題のニュースを見て、沖縄が抱える問題はまだ最中なのだと身につまされました。
私は沖縄県の人にはなれないけれど、文章を通して沖縄の目線に立つことはできる。
文字によって織りなされる臨場感やそのメッセージ性の強さを再確認しました。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.115:
(4pt)

沖縄がつむいできた壮絶な歴史のめくるめく叙事詩

現代沖縄の民衆史小説化です。自分たちではどうすることもできな歴史の大きな流れの中でもとにかく今自分ができることを合法、非合法を問わずに動き出す主人公たちの姿は哀しくもあり、頼もしくもあり、神々しい限りです。

「この島の海浜地帯の魔力だ。そこに流れるたぐいまれな時間はすっかり骨抜きになる危険とも諸刃の剣なのさ。」「理不尽な運命にあらがう処世術を、身のよじれるような悲嘆や憎悪からの自衛手段を教えられて、いまもそれを次の世代へと引き継いでいる。」「過去をふっきろうとして、そのうえ出てきた『なんくるないさ』はただの『なんくるないさ』じゃないんだよ。」など主人公たちの台詞はある意味哲学的であり箴言でした。

そしてラストは、ほんのわずかながら光が見えます。やはり直木賞受賞作ならではの希望がそこにはありました。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.114:
(4pt)

戦果アギヤーたちが躍動するエンタテインメント小説

米軍物資である食糧、薬、衣料などとにかくなんでも基地から略奪する若者たちは奪った品を惜しげも無く地元のひとびとに分け与える「義賊」であり「英雄」であった。

「星条旗に怖じけとったらなにもできん」が「どんな局面であっても先の戦争で日本軍がとった玉砕であってはならん」が沖縄独特の「ふところが深いというか、いいかげんというか」という風土のなかで何度も事件に遭遇しながら不死身の男女が苦悩しながら何度も正面突破(もちろんほぼ非合法の闘いです)してゆくノンストップ・アクション巨編小説です。

「日和見のようで命知らずで、飄々としながらもいざとなると主張を譲らない、予測不能な沖縄人そのものの男」たちの躍動が下巻でどう収束するのか楽しみです。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.113:
(5pt)

戦後沖縄史に基づいた小説

たまたま手に取ったが面白くて最後まで読んだ。沖縄ルビは最初慣れなかったが、だんだんと音の響きのリズムに引き込まれる。知らないことばかりで正しいかの判断は出来ないが、歴史の雰囲気を知ることでき、ストーリーも楽しめる。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.112:
(4pt)

沖縄日本の住民目線の歴史を知る

読んでよかった作品でした。沖縄に行ったことはないのですが、行くチャンスがあったら嘉手納基地あたりまで行きたいと思います。沖縄の方々の経験を知るのにとても貴重な本です。アメリカ支配下に置かれ日本本土からは本来の支援をされず、いろんな葛藤の中で生きてこられた沖縄の方々にRespectの念が湧きました。
ただ、本土の日本国民が当時その現状や事情を理解していたわけではなく、ごく一部の軍事と政府とだけが怒りの矛先に値するのかなと第三者目線で言わせていただけるなら、そう思いました。
さて、星が四つなのは描写がちょっと重く感じたので。作家の熱とスタイルを感じましたが、漢字に沖縄語のカタカナの振り仮名とふんだんな描写とが重なり、単純な一読者には消化するのに時間がかかります。読み進めるのに時間がかかりました。ストーリーとしては四部作というかそれぞれ4人のストーリーは面白いのですが、犯罪経路との関わりや何度も戻る推測などちょっと複雑な割に最後は全然そこではなかったのも、奮闘の甲斐なしみたいなエネルギーロスを感じました。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.111:
(5pt)

沖縄の本当

観光では見えない裏、真実、歴史
全てを知って感謝して沖縄を楽しむべし。
と感じました。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.110:
(5pt)

読みやすい。

想像しながらスラスラ読めて、
戦後の沖縄を生き抜いてくれた方々に涙して、今日に至るまでの歴史を学べました。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.109:
(4pt)

魂を揺さぶられた

沖縄在住の者からしてみれば、セリフの沖縄方言が正しくないことや我々の地理感覚からすればリアリティのない記述が気になるが、著者は沖縄の戦後史をよく理解して我々沖縄県民の心情にも踏み込んでいる。
そして、何よりストーリーに躍動感があっておもしろい!
沖縄人魂を揺さぶられた。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.108:
(4pt)

沖縄返還の街のリアル

沖縄の戦争と米軍基地と(名前だけの)返還。そのリアルを街の側、生きる人から描いた、公式記録には出てこないアナザーストーリー。フィクションだけど、実話と信じたくなる臨場感。
1952-1972の20年間の沖縄。その時を生きた語り部から、長い長い物語を聞いた読後感。
何かにすがりたくなる、何度裏切られても逞しい、そんなウチナンチュの精神世界も、少し理解した気になる物語。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.107:
(5pt)

助かりました

早く届いたし、本も大変綺麗でした!
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.106:
(4pt)

私達が忘れた沖縄の民衆の戦後50史

読み終わってすぐに友達へ贈った。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.105:
(5pt)

途中から一気に物語に引き込まれました

Amazon Audible で聴きました。読み手の方の演技が素晴らしく、前半は導入部分とあって理解できない部分も多かったのですが、ヤマコ、グスクが話の中心に移った後は一気に物語に引き込まれます。

戦後沖縄の話ということで、苦難が続く時代に抗う人たちの葛藤を間近で見たような、熱量のある物語です。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.104:
(5pt)

読みだしたら止まらなかった!

奄美や沖縄の明治以前の歴史を知れば知るほど、本土(ヤマト)の側の人間として本当に申し訳なく思います。加えて太平洋戦争の時の日本の仕打ち、その後のアメリカ占領時代など、沖縄の人達には大変なご苦労を掛けたと思います。この本は沖縄方言がふんだんにあふれていて、最初は読むのに骨が折れましたが、読み進むにつれて、どうしても途中でやめることができず、一気に読みました。私なんかに沖縄の人達の気持ちが分かる訳もないけれども、その一端に触れたような気がします。(まだまだ分かる訳はないけれども・・・)
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.103:
(5pt)

よく調べた。

昔を思い出した。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.102:
(5pt)

占領下の沖縄、立ちあがれ!自由を勝取れ!

海洋冒険小説かと勘違いして読み始めたから、最初けっこう混乱しました。舞台は終戦直後の沖縄。当時占領下にあったが沖縄は本土より格段に厳しい状況だった。戦争末期、艦砲射撃で海岸線は地形が変わるくらい撃ち込まれ、米兵が上陸したら洞穴は火炎放射器で焼かれ皆殺しにされた。

 終戦直後の沖縄は貧しく薬もなかった。島の英雄は米軍基地から物資を盗んでみんなにくばる若者たち、戦果アギャーだった。そんな彼らが主人公の話だ。上巻だけなので何が「宝島」なのかわからないが、自分もそこに住んで不条理な世界で戦ってる気分です。ただ彼等の仲間達も進む道は分かれていきます。行方不明のリーダーを探し続けるために警官になったもの、テロリストになったもの、沖縄のために教師になったもの。みんな生きるのに必死だった話。うねるようなエネルギーが湧いてくるのを感じます。さあ、下巻はどんな話になるのだろう。
 
 真藤順丈はいくつも賞を、とってます。
地図男:ダ・ヴィンチ文学賞
庵堂三兄弟の聖職:日本ホラー小説大賞
東京ヴァンパイアファイナンス:電撃小説大賞銀賞
RANK:ポプラ社小説大賞特別賞
そしてこの宝島は第9回山田風太郎賞、160回直木賞受賞、第5回沖縄書店大賞受賞だ。凄い作家。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.101:
(5pt)

沖縄の戦後は今も続いているのか。

「沖縄の返還、合意に達しました。戦後二十数年にわたるアメリカの統治に幕が下ろされます。」ニュースが流れるなか母と娘の身投げ死体が引き上げられる。

 占領下の沖縄。アメリカの統治下にあるがアメリカの法律は適用されない。日本でも無いから日本の法律にも守られない。

 米兵による強姦、暴行、ひき逃げは後をたたず、捕まえても米側に引き渡されたらほとんど罪に問えない。

 米兵との間にできた子供も居る。「兵役が終わったらアメリカに3人で行こう。米国籍をプレゼントするよ。」そんな甘い言葉に騙された母。自暴自棄になりクスリに溺れても、娘は母が大好きだった。最期まで母と一緒だった。

 沖縄の人が経験した戦後は本土の人には想像出来ないくらい厳しいものだったと思う。

 米軍基地から物資を盗んで島民にわける戦果アギャーといわれる集団。そのリーダーは島の英雄だった。彼が残した「予定に無い戦果」とは何か?幼馴染みたちがたどり着いた秘密とは。副題は『HERO's ISLAND』だ。

 沖縄は返還されたが、米軍基地に関わるもの以外の施政権だけである。この条約をほとんどの日本人が知らないのではないか。そのために今も沖縄の人は苦しんでいる。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.100:
(5pt)

アメリカ統治時代の沖縄を生きる若者たちの物語

突然消えた英雄を、親友・恋人・弟がそれぞれの立場を変えて追いかけるストーリー。
それぞれの立場で葛藤を抱えながら、米軍や本土からの沖縄への耐えがたき仕打ちに耐えながら、同時に消えた英雄の謎を解き明かしていく。

学校では習うことよりも遥かに痛ましい米軍の数々の仕打ちに耐えるあの時代の沖縄を知る契機となり、米軍に立ち向かう若者の熱を感じることができる。今も残る沖縄の問題の根深さを突き付けられると同時に、平和になりつつある沖縄はこういった人々の尽力のお陰なのかと想像する。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.99:
(5pt)

アメリカ統治時代の沖縄を生きる若者たちの物語

突然消えた英雄を、親友・恋人・弟がそれぞれの立場を変えて追いかけるストーリー。
それぞれの立場で葛藤を抱えながら、米軍や本土からの沖縄への耐えがたき仕打ちに耐えながら、同時に消えた英雄の謎を解き明かしていく。

学校では習うことよりも遥かに痛ましい米軍の数々の仕打ちに耐えるあの時代の沖縄を知る契機となり、米軍に立ち向かう若者の熱を感じることができる。今も残る沖縄の問題の根深さを突き付けられると同時に、平和になりつつある沖縄はこういった人々の尽力のお陰なのかと想像する。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742

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