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そして、バトンは渡された
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そして、バトンは渡されたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全528件 1~20 1/27ページ
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毎年この時期には海外への中長期出張があり、いつも10冊程度の小説を持参します。 読み終わったら現地に置いていくからいいや、くらいの感覚でたまたま入った中古ショップでこの小説を入手しました。 (小説はスーツケースの重量制限上、そこそこの重さがあります。 帰国時はお土産や衣服の汚れによる重量の追加が不可避ですし、何かしらの調整が必要なのです…という言い訳。) 本屋大賞は大好きで、もちろんハズレはありますが、 「蜜蜂と遠雷」「羊と鋼の森」「舟を編む」…どの小説もまさにこの国への出張時に読んだ思い出深い小説です。 その年その年の出張を彩るものとして、この賞が今でも心に残る作品と出会うきっかけにもなっていました。 今回は国内移動の飛行機待ち、機内…で読んでいたのですが(また次の長い移動までに別のものを用意するべく、何とか読み切ろうとの意図はないとは言い切れないものの)、いやあっという間に1日で読み切りました。 優子ちゃん、いや困ってない、と言いつつも何か心に押し込めたところのある様子、何かを欲しがってもそれを口にすることを極端に恐れる姿勢、に「やはり」を感じさせるのは確かです。 そうした中で身につけた処世術なのでしょうか、圧倒的に会話能力が高いです(顔も可愛いみたい)。 そしてどこかずっと引いちゃう、自分のペースに閉じてしまう部分もあり、とにもかくもタフです。 そこまで利他心と献身性でいっぱい、ガッチリ覚悟が決まってる人たちしかいない、という設定にはどうにも現実離れした「小説感」を多分に感じはしますが、それでもそれぞれの個性と愛情で優子ちゃんを大切にする親の話も面白いです。 ここでその人呼ぶんだ、ここで自ら連絡するんだ…なんて。 最初のお父さんやおじいちゃん・おばあちゃんは絶対的な被害者じゃん、と苦さが残るところもまたこの小説の良さでしょうね。 最後の展開、タイトルから答えはわかってるのですが、バトンの渡し手を優子ちゃんが選ぶくだりは見事に声を上げて涙しました。 現地の友人を金銭的に長らくサポートしてきたのですが、その友人の子供は本当に好ましい態度・言動もなく、感謝の言葉もなく、嫌悪感でいっぱいになっているところだからこそ余計に刺さったのかもしれません。 優子ちゃんなら喜んで出すのに、なんて思っちゃう。 今年は中古で良い、置いていけば良い、なんて邪な私をお許しください。 | ||||
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課題図書でした。一気に読めました。 | ||||
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読み進めながら、あ〜そういうバトンのことただったのかと。 主人公に関わってくれた全ての大人から愛を感じました。 | ||||
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子どものために新品を購入したはずなのに… 表紙にはキズがあったけど仕方ないかなと、表紙をめくったら折れ曲がっていて、がっかりしました。 | ||||
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子供向け絵本みたいでした。 現実離れしたいい人ばかりが、現実離れしたいい行動ばかりして。 リアリティ、納得できるバックグラウンド等が無いと感情移入できないし、感動できませんでした。 森宮、優子、梨花、泉ヶ原、早瀬みたいな人が世の中に居ないとは言いませんが、それほど多くは無いでしょうし、 その人達が何の脈略も無く、謎に、自身の人生を差し置いてまで、優子に親切にするのはなぜでしょうか? 元々そんな優しい性格の人だから? 確かに優しい人は居ますし、そんな人ばかりだと殺人や戦争は起きないでしょうね! 会ったばかりなのに優子を育てることに生きがいを愚直に感じる? 人間はそんな単純ではないと思います。 人間は1面だけで語ることはができないと思います。 いろいろな背景や経験から、良くも悪くも色々な側面を持っており、 それが他人と混ざり合ってヒューマンドラマになると思います。 | ||||
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個人的に映画のほうが好きでした。 | ||||
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2人の母、3人の父をもつ優子の、主に高校時代から結婚に至るまでを描く。 登場する大人が大家のおばあさんも含め、悪意が微塵にもない善人である(少なくとも優子に対して)という点でファンタジーという気もするが、とてもいい物語である。児童虐待や毒親の話題が充満する日本社会で本書がヒットしてのは一服の清涼剤という感じなのだろう。ピアノと食事の描写が効果的に使われている。 私は3人の父親の中ではハラの太い泉ヶ原が好きだな。 | ||||
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文句なしに素晴らしかったです。 私は普段、あまりこういった本を読みません。ファンタジーやミステリなど、あっと驚く展開で、ページをめくる手が止まらないような本を好んで読みます。しかしながらこの作品は、そういった緊張感や驚きとはまた違った物語の素晴らしさを私に教えてくれました。長いですが好きなところを書いていきます。 まず主人公。優子というキャラクターの深みに惚れました。境遇から、家族というものへの憧れと諦めを併せ持ち、一方で年不相応に、周囲からの深い愛情を理解できる賢さも備えている。しかし完全に達観した大人なのかというとそうではなく、年相応の感情の起伏や、恐怖、不安と闘いながら、日々それなりに頑張って生きている。この強さに心から惹かれると同時に、共感しました。 続いて周囲の大人。彼らはそれぞれのやり方で、とても真っ直ぐ、ひたむきに優子を愛し、そしてそれを彼ら自身が楽しみ、喜びとしている。彼らが単に義務感や正義感のようなもので優子に接していたのなら、ここまで心を揺さぶられることはなかったように思います。子供を育てることも普通ではなくなってきている世知辛い世の中ですが、これほどまでに愛せる誰かがいる、そのことは、何にも代え難い人生の意味になりうる。そんなことを伝えてもらったような気がします。 最後に本そのものの話。驚くような展開、しんどいエピソード、思わず笑ってしまう森宮さんと優子の会話、これらが本全体の優しい雰囲気に包まれて、とても美味しくまとまっていました。素晴らしい技術です。あと料理がめっちゃ美味しそう。 長くなりましたが、間違いなく私のオススメランキング上位に入る良著でした。kindleで読みましたが、後で絶対紙の本も買います。まず読んで後悔しないと思いますので、皆さんもぜひ! | ||||
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本屋大賞って本当に書店員が選んでるの?この作品のどこが良かったのか解説してほしい。 義理の親たちの心理、動機が薄っぺらすぎて全く共感も理解もできないため、最後の最後まで何が語りたい作品なのか分からないまま読了しました。素人の同人小説を読んだような読後感です。 これが本屋大賞とか映画化とかマジかとしか感じません。 好みは人それぞれなので、普段は自分が面白くなくても否定的なレビューはしないのですが、これに絶賛レビューがやたらと多いのには本当にびっくりしてしまい、思わずさくらチェッカーにかけましたが、本は対象外でした。 | ||||
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面白いし泣けます 映画も観ました | ||||
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新品表記なのに明らかな中古。1ページ目が折れていて、状態も悪い。 返品対応中 | ||||
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文章さらっとして読みやすくはあるけど、私の心には何も引っかからずに終わってしまった。 主要登場人物の内面描写がぼんやりして薄く、リアリティは無いですね。 とても評価されている本だから、多分個人的な相性の問題なんでしょうね。 | ||||
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これは実の血の繋がった親から、縁あって血の繋がっていない別の親(保護者)へと暮らしていく物語りである。 その数複数回。その度に名字が変わる。それは別に良い。それが物語り上で必要ならば。 ただ、この「バトン〜」は別々に暮らしていた人が家族になるプロセスがないような気がする。だから内容が物凄く薄くつまらない。 吉田秋生の「海街ダイアリー」では父親の浮気相手の娘、つまり腹違いの妹と暮らすことになるのだがこちらの方がよほど生活に寄り添っていてリアリティー味がある。 意見の食い違いで喧嘩して、日常の細々したことで心配して一緒に話して笑って怒って、愚痴言って…。 「バトン〜」はお上品というかそういった部分がすっぽり抜けている。食卓のシーンは描写が多くあるが、他の部分は?コミュニケーションの部分は?と首を傾げずにはいられない。ちょっと人間関係を甘くみてはいないだろうか。 あと実父からのエアメールを娘に隠すのもありえないし、それをあっさり許す主人公にもありえないと思った。本当に人間か?ご都合主義の同人小説かと思った。商業小説ならもっと骨太のしっかりした小説を書いてほしい。 小説を読んでここまでがっかりしたのは初めてかもしれない。別々の場所で暮らしていた人が家族になる描写は吉田秋生の方が優れてた。「バトン〜」より「海街ダイアリー」をお勧めする。 | ||||
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中高生にはもっと優れた小説を読んでほしいです。時間の無駄でした。 本屋大賞に不信感しかないです。 素人の作文みたいなモノローグ調ではじまり、導入部の主人公周辺の設定解説かな? と思いつつ延々とそのスタイルのまま進行するので、ちょっとこれは稚拙すぎるのではと思いつつ、最近のエンタメ寄り小説はどんでん返し的な展開も多いのでなんとか最後まで読みましたが、ただただくだらないだけでした。 一応いくらか「伏線回収」はされる(ブラジルに出した手紙とか)ものの、小説技術として特別刮目すべき要素はなにもなく。 飄々とした主人公で、産みの親が第一みたいな旧来の価値観に挑戦してるのかなと思わせつつ、終始一人称小説だったのに最後の数ページだけ義父視点になり、クライマックスの結婚式で主人公が「バトン」になって終わるという、子どもの主体性無視みたいなキモい世界観が示されるのもあきれるばかりでした。 食事の描写がやけに多く、主人公が栄養士を目指したりするのと関連してそうですが、なんの効果もなく日記風モノローグの稚拙な語り口でしかなかったです。 ここ数年読んだ小説のなかでダントツ最低の作品でした。 | ||||
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愛にあふれたほっこり優しい気持ちになるお話です。 愛のないニュースが多い、このよ世の中でうな話は良いと思いました。 ただ、多少非現実的なところも感じたので星4つとしました。 | ||||
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オーディブルで聴きました。 親がいない子供たちを仕事柄たくさんみてきました。 小説のような優しい継母継父だらけの世の中だったら児童相談所なんてなくてもいいですね。 最近の本屋大賞は感動ポルノばかりでうんざりすることが多いです。 | ||||
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まとまった時間をとれず、細切れに読みましたが、いつもすぐに彼らの世界に戻ることができました。 本で満足することが多いですが、これは映画も観てみたくなりました。 | ||||
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バトンが陸上競技のそれでは無いだろう事は分かっていたつもりで手に取りました。人が環境を作るのか?作られるのか? 自分も優しい人になりたいと思った。 | ||||
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森宮優子が主人公。高校生だが、卒業後は家から近い短大に進学することに決めている。 特に悩みはないと本人は思っているが、父親が3人、母親が2人いて、名字は3回変わった。家族の形態は17年間で7回も変わった。それで悩みがない方が不思議である。 つまり、現在の戸籍上の父親とも母親とも血はつながっていないわけだ。現在同居している父親のことは「森宮さん」と呼んでいる。 おおらかな性格のようで、血がつながっていなくても、継父や継母とうまくいかないと悩むこともなく、住居が次々に変わっても「住めば都」と割り切ることができる。 実の母親は、優子が3歳になる前に事故で亡くなった。 そして、実のお父さんは、小学校2年の時に梨花さんと再婚した。優子は梨花さんのことが好きだったので、反対はしなかった。 人から好かれることが大事だという梨花さんの教えのおかげで、優子は特に美人ではなかったが、けっこうモテた。つい最近も、浜坂という同じクラスの男子から好かれていることが分かった。 小学校4年生を終えた時、お父さんは転勤でブラジルに行くことになり、梨花さんは父と別れて日本に残ることになった。優子はどちらと一緒にいるかを選ばなければならない。 結局、日本で暮らすことを選んだ。だが、梨花さんは浪費家で、あればあるだけお金を使ってしまう。2人はいつも貧乏だった。 そして今は、梨花さんが連れてきた東大卒の森宮さんと暮らしているというわけだ。梨花さんはある日、急に姿を消してその後戻ってこない。 これだけの経験をしているからか、優子は強い。生まれつきのおおらかさではなく、つらいことをいくつも乗り越えてきたからこそものに動じないでいられるのだ。 友達とのトラブルで無視されることもあったが、優子はその芯の強さで切り抜けていく。 貧乏なのにピアノが弾ける理由も説得力を持って語られている。 けっこう大変な小説なのに、ストーリー全体を穏やかな雰囲気が流れていて、深刻な感じはしない。2人の継父、1人の継母も優しく、優子のことを第一に考えてくれる。波瀾万丈ではあるが、決していやな感じの残る作品ではない。想像していた小説とは全く異なっていたが、やはり本屋大賞を獲る作品に外れはないことが分かる小説だった。 | ||||
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わたしは既婚ですが子どもが望めず、現在実親といい関係でないのもあって、いまいち感情移入できませんでした。 親はともかく、子どもがいたら、きっと違ったのかな。 主人公は温かい人に囲まれて、すべての親に愛されていて、決して不幸ではない。 すごくあたたかく、素敵な話で、泣ける人も多いのはわかる。 でも、わたしはどうしても、身勝手な母だなとしか思えなかった。自分の母に重ねてしまったのもあります。 わたしみたいなのは多分ものすごく少数派で、ハートウォーミングなお話なのは間違いなく、食事も美味しそうな描写が続くし、文体も読みやすいです。スラスラと読めます。 親との関係がいい方には、すごくおすすめできる話です。 なんだろう、カバーに92.8%が泣いた!と書いてあったのもあり、余計にハードルが上がったのだと思います。 わたしはその7.2%だった、それだけです。 刺さる人は多いんだと思います。 | ||||
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