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熱帯
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熱帯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 41~60 3/6ページ
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"『あなたは何もご存知ない』彼女は指を立てて静かに言った。『この本は最後まで読んだ人間はいないんです』"2018年発刊の本書は、中断時期を経て小説とは?に真摯に向き合った良書にして、作中の"どこか"ではなく本自体がめくるめく異界の扉としてメタ的に襲いかかってくる挑戦的な奇書。 個人的には好きな作家の話題作ほど、できる限り発売から少したってから冷静に読もうとじりじりと構えている内に、さながら3分たったのを忘れて伸びきったカップラーメンの如き残念さで忘却の果て、積読の海へと沈んでいってしまうのですが。いやいやそれは行かんだろといいかげんサルベージして手にとりました。 さて"汝にかかわりなきことを語るなかれ"という警句から始まる本書は、冒頭にまさかの作者の分身とおぼしきモリミン谷の『モリミン』が登場、締切に追われる生活の中で熱帯という煙のごとく消えてしまった本を思い出した事から、誘われる様に沈黙読書会に参加。そこで熱帯をもつ若い女性と出会った事で【本の中で本を追いかける】物語が加速していくわけですが。 謎の集団『楽団』、神出鬼没の古本屋台『暴夜書房』マジックリアリズムが如き『喋る達磨』など"らしさ"に安心感を覚えつつ、2010年に連載されていた3章までと数年間たって書かれた4章から5章では【はっきりとした違い】を感じる事から『変わらない』デビューからのヘタレ大学生モノを求める人だと後半につれて戸惑いを、一方で著者の幻想モノや『変わり続ける』作風も歓迎している人は"挑戦している!流石!"と快哉を叫ぶのでは?とお節介な印象を受けました。(私は後者です) 一方で本書では、著者にとっては『父親との思い出』でもある『千夜一夜物語』や『ロビンソン・クルーソー』他、いくつかの先行するような文学作品が登場するわけですが。もし自分が同じ状況だったら、どんな作品を思い出すだろうか?と妄想したり、あるいは本書の紹介のおかげで"なーる"と更なる積読からのサルベージが進みそうで、老シンドバッドよろしく無条件の感謝の気持ちが浮かんだり。 『本の中で本を追いかける本』自体に惹かれる誰か、あるいはメタ的に回転する物語が好きな誰かにオススメ。 | ||||
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前半の物語の着地がはっきりせず、尻切れ感が。訳が解らなくなり、後半は斜め読みして読了としました。 | ||||
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とにかく読みにくい本でした。途中まで作者視点だとおもったら違う人の視点になり、その視点も曖昧になっていって誰の話をしているのかもよくわからなくなってきます。意図してぼやけているんですが、基本的に私は頭の中で人物や情景をイメージしながら読んでいくので、そういう描写技法が自分に合わず苦痛でした。話の流れと結末に関しても完成度が高いとも思いませんでした。 | ||||
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森見登美彦さんの作品が大好きで読みましたが、今回は期待はずれだったようです。 独特な世界観はありますが、今までのそれとは違って、所謂"森見節"を期待して読んではいけません。 ちなみに、森見登美彦作品が初めての方は是非「四畳半神話大系」「有頂天家族」「夜は短し歩けよ乙女」などの作品から読むことをオススメします。 | ||||
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物語の中の登場人物が物語を話し出し、またその物語の中の人物が・・というように幾層もの物語にどんどんと引き込まれていく作品です。映画インセプションのように、夢と現実の境界が分からなくなる面白みがありました。 | ||||
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「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」・・・それは私にも言えることでした。この熱帯という本、読み終えるまでに何度挫折しようとしたことでしょうか。いつかは面白くなる時が来るんだ、頑張れ!そう自分に言い聞かせながら最後までどうにか読み終えました。口コミレビューは高いですが、私には到底理解できる小説ではありませんでした。 | ||||
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昨年末、一時帰国の際に池袋のジュンク堂書店で買ったまま積読書棚に置いたままにしていたが、この6月中旬に駐在先のアパートの書棚から読み時だと本が頭の上に降ってきて、一週間で読了。 第一章 沈黙読書会 第二章 学団の男 第三章 満月の魔女 第四章 不可視の群島 第五章 『熱帯』の誕生 後記 オビには「我ながら呆れるような怪作である 森見登美彦」とある。 確かに「怪作」であり、森美作品愛読者の端くれである小生としてはいつも通りに楽しませていただきました。 一方で、他の書評諸氏のコメントにもあるように第三章までの疾走感のある謎解き迷路の出題のあと、 第四章以降の読者それぞれが本物かつ真実の筋書きを持つ『熱帯』において、一例として提示されたストーリーにはやはり違和感、 少なくともスピード感が足りないと感じてしまう。前半部に関しては、構成は違うが村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を思い浮かべるようなパラレルワールドとも思える印象をもった。もう少しで「怪作」から「傑作」になったのではないか、とても「惜しい」気がする。それと、著者は相変わらず恋愛については淡いまま「切なさ」が足りない。 「大団円」なんて気にせず、もっと軽薄に楽しく、入れ子のストーリーの入れ子のそのまた親戚の、近所の隣のタバコ屋の娘さんが嫁いだ先のよくいく三河屋さんの亡くなった先代が好きだったでも今ではつぶれかけそうな日本酒酒蔵の杜氏の母方のおばあさんが小さいころ話してくれた昔話を自分なりにアレンジした話をどんどんしたほうがよかった気がする。何か、編集者のアドバイスか、出版社側の都合ともとれるような、おとなしいエンディングになっている。 「断捨離」を実行中で、読んだら捨てるが原則の中、カバー(ブックフォト)も美しく、表紙が『熱帯』の表紙?でこれも美しく捨てがたく、どうしようかと思っているところです。 | ||||
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夜行と代わり映えしない感じでした。というか、雰囲気を替えた夜行という感じ。 個人的にはどちらかでいいかな。 昔の混沌とした青春小説が見たい! | ||||
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本当につまらなかった わけがわからず ひっちゃかめっちゃか 散らかし放題 の印象で でも、結末がよめてしまうというもので 起死回生の逆転を淡くも期待しながら 読了しましたが 最後まで読むことが大変苦痛でした 昔スティーブンキングの本を読んだ時に はじめワクワクしながら読んだものですが 後編に入るにつれ 異世界のなんでもありのあらすじとなり がっかりさせられた感覚に似ています。 無料のお試しで興味をもち 即購入しましたが 本好きのベテランには たまらないのかもしれませんが 初心者の私には苦痛で 敷居が高かったです | ||||
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物語の中に物語があるような、不思議な物語 すごく長いのに、夢中で読み終わった こんな長い本読めないと思うかもしれないけど、最初の章を読んだら 熱帯の謎に引き込まれて止まらなくなると思います おすすめ | ||||
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一気に読まないと、分からなくなります。 そして、途中でやめられないくらい引き込まれる小説です | ||||
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物語中で、どうしても最後まで読めない「熱帯」という小説が登場する。ストーリーを再現しようと試みるグループがあるが、うまくいかない。というより、「熱帯」が持つ謎にくるまれていく感じだ。タイムトラベルのような輪廻転生のような、不思議な世界を経験する。経験するのは登場人物であるが、読者も不思議な「熱帯」の世界を体験する。物語の中に物語があり、物語が物語を綴り、どこまでも物語が続いていく。永遠のループに乗る心地よさを味わえる。「千一夜物語」との関連が随所に登場するのが、謎を解く鍵となりそう。「千一夜物語」を読みたくなった。 | ||||
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途中までは、森美節満載で惹き込まれていったが、入れ子構造のせいなのか非常に読みにくくなり、おまけに突然姿を消した人物を追って謎がはじまる展開が「夜行」とかぶっている感が強いときては、千一夜物語のおもしろさまで半減してしまうレベルで残念に感じました。 | ||||
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話に引き込まれはしたものの、登場人物たちが活き活きしていないように感じました。 それは自分が他の森見作品を読んでいたからそう感じたのかもしれません。 謎を追いかけるのに自然とページをめくる手が止まらなかったのですが、 どこか、物足りなさを感じてしまうようでした。 「創り出すということは支配することなのだ。」という文章が出てきますが、作者自身が熱帯という作品に支配されていたのかもしれません。帯に呆れるような怪作であるとコメントするように、頭を悩ませたのか。そう感じてしまいました。 熱帯が完結したことで新たな物語を書いてくれると思います。 これからも楽しみに待ちます。 | ||||
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読んでいる途中で、なぜか 津島佑子氏の「ナラ・レポート」が頭に浮かびました。 リアルがうつろうのは同じですが、入れ子構造ではないのに。 気になって調べてから、 津島佑子氏が太宰治さんのお子様であることを、 初めて知った次第…物知らずですみません。 森見登美彦氏には是非もう一作、奈良を舞台に このようなずしっとくる作品を書いていただきたいなあと、 願っています。ペンギンハイウェイも良かったです。 | ||||
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揺られ揺られて最後まで。 森見登美彦のファンタジーノベルへのブレない姿勢と覚悟を愛読者として再認識。 千一夜物語が大団円で終わることを知ったのが収穫。 それにしても、もう少し短くして、同じ迷路でも、飽きさせないでコンパクトにまとめたら、大作家への道も遠くないのに、直木賞も取れたかもしれないのに、何をそんなに拘るのか、と気を揉むのは老婆心か? | ||||
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面白い! まだ途中ですが どんどん引き込まれていく これからが楽しみ\(^-^)/ | ||||
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『熱帯』(森見登美彦著、文藝春秋)は、何とも不可解な小説です。 沈黙読書会、最後まで読み終えた者が誰もいない『熱帯』というタイトルの不可思議な小説、『熱帯』の謎に迫ろうとする「学団」のメンバーたち、南の海域を支配する魔王と、魔王が操る「創造の魔術」、その「魔術の源泉」、魔王のカードボックス、魔王の美しい娘、『千一夜物語』との関係、老シンドバッドとの出会い、「満月の魔女」・・・。 何でもありのエンタテインメントなので、文句なしに面白く、523ページあろうと一気に読めてしまいます。途方もなく荒唐無稽で、しかも延々と続く長篇小説なのに、こんなにむさぼるように読み耽ってしまったのはなぜなのか、私自身にもよく分かりません。 | ||||
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複雑怪奇な物語は著者らしい作品といえるのだろうけど、本作は立ち位置が定まらず読んでいても落ち着かない。 伏線はそれなりに回収して終盤へと向かうが、かえって終わりは平凡な印象を残してしまう。 結局堂々巡りで、それが著者の意図したものであろうとも、千夜一夜物語に振り回され、序盤とのつながりがどうだったのかさっぱり分からなくなる。 | ||||
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読んでいて引き込まれるものが何もない。 ただ千夜一夜物語風に描きたかっただけの話しかも? | ||||
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