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悪の猿
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悪の猿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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米国のスリラーの一分野である猟奇犯罪を犯す犯人を描く作品だが、なかなか凝った構成と ストーリー展開にしてあり読み応えがある。過去5年にわたって女性を誘拐して、耳や目玉を 切り取って送り付ける猟奇犯。彼は、見ざる、聞かざる、言わざるに加えて悪をしざるという メッセージを残すことで四猿と呼ばれている。この作品では、彼が犯す直近の犯罪を追いながら、 彼の少年時代を振り返った日記を間に挟みながら、この犯人の異常な過去が描かれていく。 彼を追うベテラン刑事ポーターとシカゴ市警の活躍が中心になるが、この日記の内容もかなり凄惨で 引き込まれる内容となっている。敢えて言うとこの日記の内容が些か嘘くさい感じがしないでも ないが。犯罪そのものは、犠牲者の近親者に悪事を行う人間がおり、それに対する懲罰という 意味があるが、米国の刑事ものスリラーらしい作品で一気読みであった。 | ||||
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私は普段1日に10冊ぐらいの本を数頁づつ並行に読み進める体質なのですが、何気なく手に取ったこの猿シリーズ読み出したら止まらず3冊読み終える迄他の本触れませんでした。退屈しない絶妙な長さでシーンが切り替わるのでもう少しもう少しと読んでるといつの間にか300頁超えておりそれでもまだまだ続きがあり一体いつ読み終わるんだという一抹の不安も出てきますが読み出すと直ぐ没頭してしまいます。評判になってたのは知ってたもののその厚さで今まで敬遠してましたが読めてよかったです。小説好きの方は読んでみてください。 | ||||
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犯罪描写が痛々しいですが、構成が上手くとても読みやすくてグイグイ引っ張られます。分厚い本なのにあっという間にやめちゃいました。続編も読みます。 | ||||
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評判になっていたのは知っていたが、続きものであるため全部揃ってから読むつもりでいて、わすれていた。いきなり連続猟奇殺人の容疑者が自殺という斬新な設定。そこから、容疑者の所持していた日記、現在監禁中の15歳の少女の様子、捜査中の刑事たちと3つの物語が交互にはじまる。特に日記は、サイコパス両親に英才教育を授けられた少年の戦慄の記録である。犯人が案外早くわかってしまって拍子抜けしたが、楽しめた。この第一部だけでも、映画にできるぐらい完成されている。しかし三部作あるから、残された謎をすべて明らかにしてくれると期待している。犯人の美しく恐ろしい母親の行方など、特に。 | ||||
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3部作、全部読まないといけない。 | ||||
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長年追っていた連続殺人犯が事故で死亡。しかも状況的に自殺としか思えない方 法で……と、勿論この情報を額面通りに受け取るわけにはいきませんが、ここか らどう展開するのかが気になり読み始めました。結果、予想外の大当たりでした。 本編は警察による捜査視点、監禁されている被害者視点、そして犯人が残した日 記パートが入れ替わりながら進んでいきます。よくある構成と言えばそうなんで すが、このバランスがとてもよく、特に日記の内容には強く引き付けられました。 はっきり言って、ある程度ミステリを読んで来た方にとって目新しいことはほと んど起きませんが、導入部で掴んだ読者の心をそのままぎゅっと引っ張り続ける プロットは見事です。気付いた時には先が気になる展開に釘付けになっています。 ただひとつ注意なのは、この手の犯罪者が登場する以上、リアリティはあまり求 めない方が良いということです。いちいちツッコミ始めたら「そんなわけないだ ろ」の連続なので、予めそういう系の作品だと知っておいた方が良いでしょう。 変なクセもなく読みやすい文章のおかげもあり、私は止め時がまったく見つけら れず寝不足になったくらいです。いわゆる徹夜本として高レベルなので、夜遅く に読み始めるのは控えた方が良いかもしれません。素直にお薦めできる一冊です。 | ||||
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視点を変えつつ、テンポよく物語が進むのはいい。 ただ、最初から見込み捜査を行い、犯人に手玉に取られる捜査陣はあまりにもお粗末。 視点の切り替えも、映画なら頻繁でも良いが、本だとたいして変化もない視点も描かれてかえって緊迫感が薄れてしまった。それでも、一気に読ませる筆力はあるので、次回作に期待。 映画化には最適では? | ||||
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3部作通しての感想ですが、刑事もの・猟奇殺人ものの中ではぴか一の作品です。 似た作風でサムエル・ビョルクのオスロ警察シリーズと前後して読んでましたが、それぞれ違った面白さがあるとは言え、この作品は映画的な場面転換が巧みで読者を飽きさせません。 ただ、一作目はビショップの少年時代の日記・手記にかなりのページが割かれており、異常としか言いようのない内容に読んでて嫌になる人はいるかもしれませんが。 しかし、そんなところは読み飛ばしてでも3部作を読み切ってほしい。 主人公の真面目で優秀な捜査官サムが失われた記憶の中にどんな体験をしていたのか、追いかけてる犯人が実は自分と共犯なのか?という謎を抱いたまま、誰が味方で誰が敵か、誰がどんな役回りを演じているのか謎のまま物語がラストまで疾走します。 文字通り最後の最後まで目が離せない佳作です。 | ||||
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デボラクロンビーの警視シリーズを全部読んでしまい、この本を買ってみた。 おもしろい。予想外の展開に、一気に読み終わった。当然、嗤う猿に突入。 | ||||
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よくある年度版ベストテン、当てになりません・・・Amazon、ずーっと参考になります・・・本書はレビュー数が多く評価も高いので読んでみようと・・・大当たり・・・一気に引き込まれました・・・ある事件で痛手を負っているシカゴ市警の刑事、主人公サム・ポーター・・・同僚たち、190センチ長身でお調子者の相棒ナッシュ刑事、口も手も達者でチャーミングなクレア刑事、パソコン・オタクのクロズ刑事・・・ミック・ヘロンが少し入ってるね・・・みんながサムを心配、サムを盛り立てる・・・現在進行形の捜査と、日記による過去を交互に読ませる構成が謎とサスペンスを加速させ・・・平易で流れるような翻訳もすばらしい・・・原題のまま『第四の猿』のほうがよかったのでは、フォーサイスみたいだけど・・・ここんちはアートワークと邦題がもうひとつかな・・・あと登場人物紹介、謝辞やノートの字が小さすぎです・・・がんばれハーパーコリンズ・ジャパン。 | ||||
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そもそもが幽霊のルポなどもやっていた文字通りの「ゴースト・ライター」だった。魔女の小説を書いてブラム・ストーカー賞候補になったことでデビューした新進作家の作品である。デビュー二作目にして、怪談話ではなく、サイコ&バイオレンスな警察小説を描いた本書は、圧倒的な物語構築力がアメリカン・スリラー界の注目を集めたということである。 帯にはジェフリー・ディーヴァー、ジェイムズ・パタースン、ジャック・ケッチャムなどのスリラー系作家による賛辞が並ぶ。いわゆる鳴り物入りの作品ということである。 当時からの興奮覚めやらぬ読者の期待を一身に背負った続編『嗤う猿』が、この3月に登場したことで、ぼくのように一作目の本書から手に取る読者も少なくないのではないだろうか。 文字通り巻置く能わずのページターナーの本書は、のっけから読者の好奇心を掴んで離さない強力な推進力を持つ物語である。 既に7名の命を奪っている『四猿』こと<4MK>なる凶悪犯罪者がバス事故で死んだということで、五年に渡り彼を追っていた捜査チームのリーダー、サム・ポーターが訳ありの休暇中であるにも関わらず、事件の捜査チームに呼び戻される。彼の傷にしても事件の長く巨大なスケールと、送り付けられる「耳」「眼」「舌」という奇怪さが幕開け。 その題材として語られる「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿(もちろん日光東照宮のあれなのだ)、その後に死体となって発見される被害者たちはいずれも社会に悪を為した男たちの大切な娘、妻などのか弱き女性たちばかり。残酷な犯人は事故現場に日記を残しており、物語は現在の捜査と、過去の日記による犯人の少年時代の異様な物語で構成される。 いわばトマス・ハリスの『ハンニバル』と、主人公レクター博士の成長の秘密を明かした『ハンニバル・ライジング』とが、纏められたスタイルの小説と言っていい。そしてどちらの時世の物語も手に汗握る展開となって後半にスピードアップしてゆく展開なのである。 <4MK>を誕生させてしまった両親が揃って異常すぎる設定に無理は感じる。また隣人との関係にもあまりの偶然性が集まり過ぎているなど、無理は感じる。様々な無理は感じるのだ。しかし、ここまでエンターテインメント性に長けていること。ストーリーテリングの質がページを追う毎に高度化してゆくことで、散乱し、錯綜したように見える物語が、最後にはしっかりと纏まってゆく、いわば収束の見事さとカタルシスを味わえるプロットは見事としか言いようがない。 当然、続編への期待が疼く終章であるが、待たずにすぐに『嗤う猿』に取り掛かれる幸福をぼくとしては早く味わいたいと思うばかりだ。 | ||||
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とても良くできたサスペンスでした。読みやすい構成と文章、イッキ読みしました。作者の別の作品も読もうと思いました。 | ||||
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新しく本購入で、帯が目に飛び込んでくる。そこにジェフリーディ-ヴァー絶賛とあったら....でも読んであれ? ジェフリーディーヴァーの作品と思い違いしそうな構成でしたが、被害者の置かれてる状況や傷の状態をリアルに書き読者をぞくぞくさせる❗こういう部分がサイコの醍醐味。 面白かった | ||||
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他のレビュアーの方の多く書かれていますが、全体としてはテンション高く読めます。 どこかで見たことのある感じとはいえ、ここまで上手にまとめている作者の力量を感じます。 キャラもそれぞれ立っていて是非続編を読みたい感じ。 海外の作家が「三猿」をモチーフにしているのも興味深い。 個人的には犯人の少年時代の手記が、ある日で展開が突然急加速する場面が面白かったですかね。 | ||||
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シカゴ市警の52歳の刑事サム・ポーターは、同僚に呼ばれてあるバス事故の現場に向かう。男がバスに身を投げて自殺したというのだ。だが男が持っていた箱には切り取られた人間の耳が入っていた。男は、数年前から女性を誘拐してはその体の一部を切り刻んで家族に送り付けていた四猿とみられる。死んでしまった四猿が新たに連れ去った被害者は誰で、今どこに監禁されているのか…。 --------------- 女性を監禁する猟奇的犯行を描いた海外ミステリーがここ数年、流行しているのでしょうか。私が読んだ作品で思い出せるものをあげると、最近ではシェヴィー・スティーヴンス『』(2011/11/25 ハヤカワ・ミステリ文庫)、ピエール・ルメートル『』(2014/9/2 文春文庫)、リサ・ガードナー『』(2016/11/8 小学館文庫)と枚挙にいとまがありません。映画化作品も含めると『』(2013)や『』(2015)などのヒット作もあります。 この『悪の猿』がそうした作品をしのぐほどの秀作かというとそこまでは言えないかもしれません。特にピエール・ルメートルのヴェルーヴェン警部シリーズ三部作のうち、『』と『』とを手にしたことのある読者には、『悪の猿』がその2作を足して二で割ったような既視感を与えることでしょう。現在監禁されている被害者をポーター刑事らシカゴ市警の面々が探して街を奔走する本筋と、バスにはねられた男の所持品にあった少年時代の日記が描くもうひとつの筋とが交互に現れるさまは、『』の結構を彷彿とさせるものです。 では私はこの作品を楽しめなかったかというと、さにあらず、です。四猿の日記が読者をさんざん引きずりまわした後に到達するどんでん返しに唖然呆然。そして最後に明らかになる四猿の意外な正体に驚天動地。言葉を失うほどの驚きに、ミステリーを読む大いなる喜びを感じたのです。 そのほか、ポーターの私生活に関して物語の開巻部から埋め込められていた秘密にも心揺さぶられました。その秘密をめぐって四猿が最後に用意するもうひとつの事件にも、語弊があることを承知のうえで記すと、その粋な計らいに気持ちがざわついたことが否定できません。 アメリカのAmazonではこのアメリカ人作家の小説に200人近いレビュアーが評を寄せていて、そのうち69%が5つ星、18%が4つ星と非常に高い点数をつけています(2018年9月25日現在)。本国のこの評価に間違いはありませんでした。 訳者・富永和子氏の鮮やかな翻訳にも助けられ、600頁に及ぶ物語を一気に駆け抜けることができました。 ------------------------------ *「タルボットが采配をふるっていた」という訳文がありますが、正しくは「タルボットが采配を振っていた」です。采配は「振る」もので、「ふるう」ものではありませんから。 . | ||||
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路線バスに自ら飛び込んで死んだと思われる男。所持品から、彼がここ数年シカゴを震撼させてきた連続殺人犯「FOURTH MONKEY」(四猿・見ざる聞かざる言わざるそして悪をしざる)ではないかとの可能性が浮上する。 四猿は、拉致した被害者の体の部分、まずは耳から切り取り、次は目玉を家族に送り付け、被害者も家族も心身ともにいたぶり、被害者を殺害するという手口で、この5年間で7人もの女性を殺害してきた。 バスに轢かれて死んだ男がポストに投函しようとしていたらしい箱には切り取られたばかりと思われる「耳」が入っていた。 そして、彼のポケットに入っていた「日記」。ここに書かれている驚愕の彼の子供時代は事実なのか? 現在も拉致されている被害者の行方を求めて、警察の必死の捜査が始まる。 犯人は言うまでもなく、典型的な「サイコパス」。邪悪な精神をもち、頭がよく、自信家でナルシスト。 刑事たちは、アメリカのテレビドラマで良く見る、これも典型的な刑事。 でも、ストーリーはとても面白かった。余計な部分もなく、非常にスマート。 翻訳が素晴らしいおかげもあるだろう。 「日記」の内容にもゾクゾクした。 ミステリーというより、ホラーサスペンスにちょっと近いかもしれない。 というのも、エンディングがエンディングでしたのでね。 非常に楽しめました。 | ||||
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ディーヴァー、ケッチャム賛辞の上に信頼している書評家のレビューとあって即購入。期待を募らせてしまい多少不安ではあったが文句なく面白かった。 主人公は齢五十の刑事ポーター。訳あって休職中の彼が長年追うのは四猿と呼ばれる連続殺人鬼で、その犯人がある日市バスに轢かれて事故死する。 ボリュームがあるのに一気読みをした。警察小説の王道の枠にはめながらも著者独自のひねりを加味し、細やかな伏線も楽しく中盤の驚きの連続と最後の憎い演出も小気味よい。 鼠や監禁の場面は苦手な人には辛いかも知れないが、陰惨なシーンが多いわりに読後感が悪くないのがまたいい。続編を匂わせる終わりで、実際にアメリカではすでに書かれているらしいので是非とも出版してほしいもの。 | ||||
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この構成…なかなか良く出来ている!! 日光の三猿になぞらえ残虐に被害者を殺害する事件を追う捜査パート、犯人の魔の手に落ち過酷に心身ともに極限状態に追い込まれている被害者のパート、警察を手の平で転がしている連続殺人鬼のパート、これらが交互に語られ次が気になってしかたない!残虐なシーンに目を背けたくなるものの、ぐいぐいと一気読みさせられた! 事件の真相と、殺人鬼の日記に二重の驚きが待っている。ただの警察小説ではない、サイコスリラーもしっかり味わえ手に汗にぎる。 終わりは続編を匂わせており…是非、翻訳して欲しいと切に願っています! | ||||
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