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灯台



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【この小説が収録されている参考書籍】
灯台 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

灯台の評価: 4.25/5点 レビュー 4件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

“本格のコード”にのっとった端正なミステリー

昨年の『あなたに不利な証拠として』に続いて、今年も「ハヤカワ・ポケット・ミステリ」からヒット作が出た。それが本書、英国が生んだミステリーの新女王、P・D・ジェイムズが’05年、おん年85才で発表したダルグリッシュ警視長ものの新作である。
イギリスはコーンウォール沖に浮かぶカム島。このVIP滞在客だけを迎える高級保養地で世界的に有名な作家が灯台で首吊りの変死体となって発見された。事件の社会的影響に配慮した当局は、この、世俗から隔絶された孤島で、限られた容疑者の中から犯人を挙げるべく、地元警察ではなく、ロンドン首都警察からダルグリッシュ警視長ら3人を捜査に派遣する。
島の滞在客やスタッフからの地道な聞き取り調査から捜査を進める3人だったが、二人目の犠牲者を出してしまう。さらには、ダルグリッシュ本人の身にも思わぬ変事が・・・。
本書は“本格のコード”のひとつ、「孤島」を舞台に、過去の忌まわしい出来事が絡む‘フーダニット’である。
きわめて現代的な病、SARS(重症急性呼吸器症候群)まで飛び出して、「孤島」を二重の“クローズドサークル”状態にして、なおかつ連続殺人にまで発展して、真犯人が最後まで分からない、という本格謎解きのスタイルをとった、いかにも英国風の端正でクラシックなミステリーである。
灯台 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:灯台 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018006

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