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錆びた滑車
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錆びた滑車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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現在出版されているミステリーの中で唯一のリアルなハードボイルド。 今回も葉村は滋味だが、なかなかタフな展開。 ミステリー的にも楽しめた。 また話の中心が吉祥寺で懐かしい地名(場所)が沢山でてきて個人的にも好きなのだ。 オマケの富山店長のミステリ紹介もご愛敬。 いつも「これを映画化したら葉村役は誰がいのかな~?」と考えてしまう。 今浮かんだ!安藤サクラだな。 | ||||
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出だしは、74歳の未亡人の行確という仕事の下請けから始まったのですが、どんどん話が発展していって、思いもよらない事件に次々巻き込まれたり、関連性があるなどと思っていなかった過去の出来事がにわかに浮上してきたり、最後の最後まで葉村晶が疾走します。シリーズの最初の頃は「不運」ですんでいましたが、本書ではもうアクション女優のごとく、走るわ、格闘するわ、火事の現場から脱出するわ、で大活躍(大災難?)です。 登場するのは、本当にどこにでもありそうな住宅街や、町のお店などの人々です(おばちゃん率が高いですし)。そんな普通の人達がうっかり陥る心の闇、誰でも持ってしまいそうな悪意(実行するかはともかく)、隠したいこと、守りたいこと、手に入れたいことが絡み合って、事件が事件を呼びます。 「犯人はお前だ!」で、スカッと終わってしまわないところが、ある意味このシリーズの魅力でもあると思います。 住み慣れた「スタインベック荘」から本屋さんの2階に引越し、職住一体となった葉村さん。シリーズはまだ続きそうなので、楽しみです。 | ||||
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女探偵の最新作。いつもながら不幸に苛まれる主人公だが、話の展開に飽きがこず、終始ワクワクしながら読めた。 | ||||
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「さよならの手口」以来の葉村晶シリーズの長編です。 先に結論を申すと、とても面白い。快作です。 若竹七海はコージーミステリの旗手として名高いですが、時勢のネタを取り入れたシリアスな作品も多いです。 「暗い越流」、「黒いうさぎ」などなど。 ネタバレになるため詳しく書けませんが、本作においても、時流の問題を絡め、読み応えのある内容に仕上げています。 意味深なタイトルも、最後には納得がいきました。 相変わらず葉村の奔走は身を結びませんし、人間の無残さを痛感しながら、物語は展開していきます。 それがシリーズの魅力でもあるのですが、何より、縦横に巡らされた伏線を回収していく、ミステリの完成度は圧巻です。 | ||||
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貧乏探偵にはおいしい仕事だったはずが,ちょっとしたトラブルから事態は転がりだし, いささか絡み合ってはいますが,気が付けば最初の依頼を忘れるほどに大きく膨れ上がり, 併せて広がる事件と人間関係,過去,そしてそれらが収束する終盤には強く引き込まれます. 一方,無意識を含めて,身勝手や理解のできない言い分など,人の悪い部分が強調され, 特に駄目を押すかのような最後では,それまでほど個人としてのアクの強さはないものの, 最も汚れた部分を押し当てられたようで,言葉にはしがたいどす黒い感情が沸き起こります. また,時に自身にも向けられた,どんな正義でも止めることができない悪意に涙を流し, それを思い出すたびに苦悩,やり場のない思いを持て余す主人公には胸が打たれる一方で, 他人の痛みには鈍感,もしくは無関心な周囲を皮肉った青年の言葉がなかなか頭から離れず, 自分ならここまで他人の痛みに向き合えるだろうかと,読み終えてからも考えてしまいました. なお,文庫版には初版限定付録として,『シリーズガイド(B5 四つ折り)』が付いています. | ||||
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